貯金ができない家庭の共通点とは!できない夫婦の特徴!

収入が少なくてもしっかり貯金している夫婦もいれば、収入が多くても貯金できない夫婦もいます。

「うちはどうして貯金ができない家庭なの?」と悩んでいる方は多いでしょう。

貯金できない夫婦から貯金できる夫婦になるためには、どうすれば良いのでしょうか。

貯金できる夫婦になるためには、貯金できない夫婦の特徴を知り、それを改善する方法を考えることが効果的。

貯金できない夫婦には、共通する「貯金できない人の心理」があるのです。

「将来よりも今が大切」「稼いだ分は使うもの」「お金の話をするのは恥ずかしい」「節約するのはかっこ悪い」「独身時代と同じでいたい」、このような心理が挙げられます。

今回は、このような心理的な共通点を解説しながら、改善する方法をご紹介していきましょう。

金融資産「なし家庭」は20.1%

スポンサーリンク


貯金できない家庭の共通点について考える前に、貯金できない家庭は実際どれくらいあるのか調べてみたいと思います。

金融広報中央委員会の情報を参考にしていきましょう。

都道府県金融広報委員会、政府、日本銀行、地方公共団体、民間団体等と協力して広報活動を行っている機関の情報なので、信頼できる情報です。

「令和元年(2019年)家計の金融行動に関する家計調査」から、夫婦全体、夫のみが働いている専業主婦世帯と、共働き世帯の平均的な貯金額を調べてみましょう。

金融資産がある世帯 金融資産がない世帯
専業主婦世帯  75.8% 24.2%
共働き世帯 84.0% 16.0%

(参考:知るぽると)

共働き世帯のほうが、二人の収入があるので貯金ゼロという世帯は少ないですね。

専業主婦世帯の場合は、約4世帯に1世帯は貯金なしという驚きの結果です。

貯金できない家庭は意外と多いことがわかりますね。

「うちは貯金ができない家庭なのはどうして?」と悩んでいるかもしれませんが、同じように悩んでいるご家庭は多いのです。

専業主婦世帯と共働き世帯の平均を計算すると「貯金なし家庭」は20.1%になります。

金融資産のある家庭の中央値は600~700万円

金融資産のある家庭の中央値は600~700万円

それでは次に、金融資産がある世帯はどれくらいの貯蓄があるのか見てみましょう。

金融広報中央委員会の同調査から、夫婦世帯の貯金平均額平均値、中央値を見ることができます。

貯金額平均値 貯金額中央値
専業主婦世帯 1,490万円 660万円
共働き世帯 1,173万円 700万円

(参考:知るぽると)

平均値は、全ての貯金額を足して世帯数で割った数値。

中央値は、全ての世帯を貯金額が少ない世帯から多い世帯に並べたと時に真ん中にくる数値です。

平均値は専業主婦の家庭も共働きの家庭も1,000万円以上と高額ですね。

平均値は一部多額の貯蓄がある世帯に影響を受けやすく、現実的な平均より高くなる傾向があるため、中央値を見たほうが参考になるでしょう。

しかし、中央値も600万円~700万円と高い金額になっていますね。

貯金ができない家庭もある一方で、貯金ができる家庭はしっかり貯金していることがわかります。

貯金できない夫婦の心理

貯金できない夫婦の心理

貯蓄がない家庭は、専業主婦家庭は24.2%、共働き家庭は16.0%と、貯金できない家庭は意外と多いことがわかりました。

しかし、貯蓄がある家庭の貯金額を見ると、半分以上の家庭が600万円~700万円も貯金しています。

貯金できる家庭、貯金できない家庭の二極化が進んでいることがわかりますね。

それでは、どうして貯金できない家庭とできる家庭があるのでしょうか。

すぐに思い浮かぶ理由は「収入が違うから」ということでしょう。

収入が多い家庭はしっかり貯金をすることができますが、収入が少ない家庭は生活費だけでギリギリなので貯金する余裕がありません。

しかし、それだけではありません。貯金ができないのは、心理的なものが関係している場合があります。

ここからは、貯金できない夫婦の5つの心理についてご説明していきましょう。

当サイトの見解の加えて、大手金融機関、生命保険会社の公式サイト、Yahoo!知恵袋や金融系口コミサイトなどの情報から信憑性が高い情報をリサーチし、参考にしています。

将来よりも今が大切だと思っている

貯金できる夫婦が口を揃えて言うことは「将来が心配だから貯金する」です。

将来が心配という気持ちが強いから、今、頑張って貯金しているのですね。

一方、貯金できない夫婦は、不確かな将来のことよりも、今が大切だと思っているので、「将来は何とかなるから貯金しなくても大丈夫」と思う傾向にあります。

嫌なことや面倒なことはいつも後回しにするタイプの人は貯金が苦手でしょう。

夫婦ともに、どうなるかわからない将来のためにお金を残しておくよりも、今楽しむことにお金を使うことが大切だと思っているから、貯金ができない家庭になっているのです。

稼いだ分は使うものだと思っている

貯金できる夫婦は、収入が増えるにつれて貯金額を増やします。

収入が増えても生活費を変えないので、貯金できるお金が増えるのです。

一方、貯金できない夫婦は、稼いだお金は使うものと思っているので、収入が増えると生活費も増えます。

毎月もらった給料は使い切るのが当たり前になっていて、そもそも貯金する意識がないのです。ボーナスも貯金に回さずに使い切る傾向にあります。

収入が増えれば、当然使えるお金も増えると思っているの、いつまでたっても貯金できない夫婦のままなのです。

お金の話をするのは恥ずかしいと思っている

貯金できる夫婦は、お金についてオープンに話し合っています。

毎月の収支や将来必要になるお金について話しているので、同じ意識で貯金を頑張ることができるのです。

一方、貯金できない夫婦は、お金の話をするのは恥ずかしいという意識があるので、お金の話をしない傾向にあります。

お金についてオープンに話さないのはもちろん、お互いの収入や貯金額を知らない夫婦も多いでしょう。

財布も別々なので、家計管理ができていない状況です。

家計管理ができていなければ、貯金できない夫婦のままでしょう。

節約するのはかっこ悪いと思っている

貯金できる夫婦は、節約することが好きです。「今日はこんなに節約できたよ!」「そんなに節約できてすごいね!」などとお互いに節約を楽しんでいます。

一方、貯金ができない夫婦は、節約するのはかっこ悪いと思っているので、「節約=ケチケチしている」というネガティブなイメージを持っています。

よほどの高収入でない限り、貯金するためにはある程度の節約が必要です。

節約はかっこ悪いからしたくないと思って贅沢なお金の使い方をしていると、いつまでたっても貯金は貯まらないでしょう。

独身時代と同じでいたいと思っている

貯金できる夫婦は、結婚を機にお金の使い方を見直しています。

独身時代は飲み会や趣味に際限なくお金を使っていた人でも、結婚したらある程度倹約に務めるようになります。

一方、貯金できない夫婦は、いつまでも独身時代と同じでいたいという心理があります。

独身時代と同じような自由を求めているため、独身時代と同じお金の使い方をしているのです。

独身時代とは違い、結婚するとマイホーム、子育てなど様々なお金がかかるようになります。独身時代と同じ使い方をしていると、当然貯金する余裕がないでしょう。

貯金できない夫婦の心理まとめ

ここまで、貯金できない夫婦の5つの心理についてご説明してきました。

  • 将来よりも今が大切
  • 稼いだ分は使うもの
  • お金の話をするのは恥ずかしい
  • 節約するのはかっこ悪い
  • 独身時代と同じでいたい

夫婦でこのような人は、貯金できない家庭になっているでしょう。

そんな貯金できない家庭から脱出するためには、この貯金できない人の心理に対する改善策を考えることです。

次の章では、「貯金できない夫婦の改善策」を考えていきたいと思います。

貯金できない夫婦の改善策

貯金できない夫婦の改善策

貯金できない夫婦から、貯金できる夫婦になるためには、貯金できない人の心理に対する改善策を考えることが大事です。

ただし、心理的なものをすぐに変えるのは難しいですよね。

特にお金に関する心理は、育った家庭環境に左右されるのでなおさらです。

「金の話をしたりケチケチ節約するのは恥ずかしいことだ」という家庭で育った人は、なかなか簡単にその心理を変えることはできないでしょう。

そこで貯金できない夫婦の改善策は、「貯金できない人の心理」を知り、マインドセットを変えることも大切ですが、同時に具体的に実践できる改善方法を考えることも重要なのです。

具体的な改善方法をご紹介していきましょう。

ライフプランを考える

「将来よりも今が大切だと思っている」というマインドセットを変えるためには、ライフプランを考えるのが効果的です。

人生には、進学、就職、結婚、出産、マイホーム購入、退職など、様々なライフイベントがやってきます。そのライフプランの時期と、その時かかる費用を予想して計画を立てるのがライフプランです。

「ライフイベントを考える」「ライフイベントにかかる費用を考える」「毎日の貯金目標を考える」の3ステップでいきましょう。

ライフイベントを考える

ペンとノートを用意して、これからどんなライフイベントがやってくるのか書き出してみましょう。

大学資金、マイホーム、マイカー、老後など、できるだけ多くのライフイベントを書き出してみてください。

ライフイベントにかかる費用を考える

次に、それぞれにかかる費用を予想して書き出していきましょう。

例えば、一般的に、大学資金は300万円、マイホームは頭金200万円、マイカーは新車なら300万円、老後資金は夫婦で最低1,200万円は必要とされています。

毎月の貯金目標を考える

ライフイベントにかかる費用が大まかに想定できたら、逆算して毎月の貯金目標を立てましょう。

例えば「10年後までに子供二人の大学資金600万円」を貯金目標にしたとしましょう。

1年60万円貯金すればいいので、1ヶ月あたり5万円ずつ貯金するペースになりますね。

ライフプランを考えることで、ただ闇雲に貯金するのではなく、計画的に貯金できるようになるでしょう。

このように、今は毎月の給料で赤字にならず生活できている家庭でも、今後ライフイベントがやってくることを考えると、貯金が必要になることがわかるでしょう。

将来への危機感を持つことが大切なのです。

「将来よりも今が大切」から、「今だけでなく将来も大切」というマインドセットに変えることができるでしょう。

また、600万円というと無謀な貯金額のように思えても、1ヶ月単位で考えると「何とか捻出できそう」と思えるようになることも大切です。

詳しいライフプランの作り方については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご参考ください。

ただし、この方法は一人で行っても上手くいきません。

夫婦二人で一緒にライフプランを考えることで、同じマインドセットに変えていくことができます。

「お金の話をするのは恥ずかしいと思っている」という意識を変えるための第一歩として、一緒にライフプランを考えてみましょう。

先取り貯金をする

「稼いだ分は使うものだと思っている」というマインドセットを変えるためには、先取り貯金が効果的です。

毎月もらった給料を使い切っているご家庭の場合「毎月貯金する」と決めても、貯金分のお金を残すのは難しいでしょう。

そこでおすすめしたいのが、給料が振り込まれたら、生活費を使う前に、貯金分のお金を取ってしまう「先取り貯金」です。

そのためには、スムーズに先取り貯金できるようなシステムを整えることが大事です。

貯金用口座を準備し、自動積立定期預金を利用するのがおすすめです。

貯金用口座を準備する

貯金用の口座がない場合は、夫婦で貯金するための専用口座を準備しましょう。

使っていない口座があれば貯金用にしてもいいですね。ない場合は新たに開設しましょう。

最近は銀行窓口に行かなくても、インターネットやアプリで開設手続きすることもできるので便利です。

おすすめは金利の高いネット銀行。ネット銀行は人件費や店舗運営にかかるお金がカットされる分、高い金利が設定できるのです。

「ネット銀行 金利 シミュレーション」で、お得な金利情報をチェックしてみてください。

自動積立定期預金を利用する

貯金用の口座が準備できたら、毎月同じ額の貯金をしていくことが大事です。

給料日になったら、自分で貯金分のお金を貯金用口座に移動しても良いですが、銀行の自動積立定期預金を利用すると、さらに楽でしょう。

毎月いくら貯金するのか決めて手続きすると、自動的に給料振込口座から貯金口座にお金が積み立てられていきます。

このように、自動的に先取り貯金するシステムを整えれば、貯金して残ったお金は自由に使ってOKになります。

給料は使い切るというマインドセットを変えられない人でも、「貯金を抜いたお金」を手取り給料と思うようにすれば良いのです。

残ったお金は自由に使っても、貯金分は毎月しっかり確保されるので、無理なく貯金を増やしていけるでしょう。

ただし、この方法には一つ難点があります。

当たり前のことですが、強制的に先取り貯金をしたら、使えるお金は少なくなるので、今までのペースでお金を使っていたら、月末にはお金が足りなくなってしまいます。

そこで大切なことは、先取り貯金を始めるタイミングで、一緒に節約効果も上げていくことです。

次の章では、おすすめの節約方法として「メリハリのある節約」をご紹介していきましょう。

メリハリのある節約をする

先取り貯金をしたら使えるお金が少なくなるため、同時に節約生活を始める必要があります。

「節約するのはかっこ悪いと思っている」「独身時代と同じでいたいと思っている」というマインドを変えるためには、メリハリのある節約をすることが効果的です。

貯金するためには節約する必要がありますが、全てを節約する必要はありません。

節約するところは節約する、贅沢するところは贅沢するというメリハリのある節約法なら、節約に対するネガティブなイメージが軽減されるでしょう。

具体的には「固定費を節約する」「節約ルールを作る」ことが効果的です。

固定費を節約する

日々の買い物でケチケチ節約するのが嫌な人は、固定費で節約するのがおすすめ。

固定費とは、毎月かかる家賃、光熱費、保険料、スマホ代などのことです。

固定費は一度見直して安い金額にすることができれば、その節約効果がずっと続きます。

無理して節約している意識なく節約できるのでおすすめの節約法です。

まずはスマホ代から見直しましょう。不要なかけ放題プランや、大容量プランを変えたり、不要なオプションを解約することで、4,000円ほど安くできる場合もあります。

1年なら48,000円の節約になるでしょう。夫婦なら96,000円です。

また、ゲームアプリや動画配信サービス、電子書籍読み放題サービスなど、あまり使っていないサブスクサービス、スポーツジムや習い事なども、必要最低限にしていきたいですね。

動画配信サービス1,000円、スポーツジム5,000円、習い事7,000円を辞めたとしましょう。
1年で156,000円の節約が期待できますね。

節約ルールを作る

次に、夫婦でお互いに節約ルールを決めましょう。上限をつけておくのがポイントです。

例えば、外食、飲み会、ランチなどの外食費は毎月いくらまでという上限を決めておけば、その上限以内なら自由に使うことができます。

しっかり節約しつつも、ケチケチ我慢する感じにはなりませんね。

節約に対するハードルが少し低くなるでしょう。

初めはできるだけ無理のない節約から始めましょう。そして、メリハリのある節約をして結果を出すことが重要です。

「固定費を見直したら1ヵ月13,000円も節約できた!」という実績が残せて自信がつけば、節約に対するネガティブなイメージが消えていくでしょう。

夫婦で家計管理をする

最後にご紹介する方法は、「お金の話をするのは恥ずかしいと思っている」というマインドセットを変えるためにの方法です。

そのためには、夫婦で一緒に家計管理をしていきましょう。

夫婦で家計管理するためには、お互いの収入、支出、貯金を見える化する必要があります。

お金の話に抵抗を感じる夫婦におすすめなのが、家計管理アプリです。

家計簿アプリを使う

家計管理というと、紙の家計簿をコツコツつけるイメージがありますが、最近はアプリで家計管理をすることができます。

スマホのカメラでレシートを撮影すると、自動的に集計されて、どんな項目にどれくらいお金がかかっているか一目で確認できるのです。

無駄遣いがあれば気付くことができるので、「今月は食費がこんなに多かったから、来月は外食をもっと減らそう」などど改善できますね。

銀行口座とリンクして全てのお金の流れを把握できるアプリもあるので便利です。

夫婦で一緒に確認する

家庭の家計管理で重要なことは、夫婦で一緒に管理することです。

家計簿アプリは基本的にどちらか一方がつけるようにしますが、確認するのは二人です。

夫婦で共有できる家計簿アプリもありますので、試してみてください。

家計簿アプリは無料で利用できるメリットがあるので、一度どんなアプリが使いやすいか試してみると良いでしょう。

女性向け、主婦向けのかわいいアプリもたくさんあるので、楽しみながら家計管理ができますよ。

お金の話をするのは恥ずかしいという考えを払拭し、夫婦で楽しく家計管理するきっかけになるかもしれませんね。

詳しいアプリ情報はこちらの記事でもご紹介しています。

「貯金できない夫婦」から「貯金できる夫婦」のマインドに変えていきましょう

スポンサーリンク


今回は、貯金ができない家庭、貯金ができない夫婦について考えてきました。

貯金できない夫婦には、心理的な共通点があります。

  • 将来よりも今が大切だと思っている
  • 稼いだ分は使うものだと思っている
  • お金の話をするのは恥ずかしいと思っている
  • 節約するのはかっこ悪いと思っている
  • 独身時代と同じでいたいと思っている

これらの対策には、「ライフプランを考える」「先取り貯金をする」「メリハリのある節約をする」「夫婦で家計管理をする」が効果的です。

少しずつマインドセットが変わり、貯金習慣が身についていくでしょう。

「貯金できない夫婦」から「貯金できる夫婦」に変わることができるはずです。

節約したお金を賢く貯金するには
工夫して節約したお金をそのままお財布に入れておくのは賢い方法ではありません。
そのお金をどのようにしたら更に効率よく増えるのか考えましょう。
同じお金でも置いておく場所によって増え方も違います。心の持ち方も変わってきます。
節約して浮かせたお金を使う最後の最後まで得する方法を実践、その具体的なお金の預け方を以下のページでまとめました。
当貯金ブログの評価


80点
/100点中貯金ブログ採点
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度

私の場合(夫婦・子供2人)だと、貯金できない夫婦の改善策を考える節約方法で
252,000円/1年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。

(計算値:スマホ代見直しで1年▲96,000円、動画配信サービス解約で▲1年12,000円、スポーツジム解約で1年▲60,000円、習い事を辞めることで1年▲84,000円)

上記の貯金力は一例です。貯金ができない家庭の理由を考えて、ちょっと意識とルールを変えることで、ぐんと貯金を増やせる可能性があります。