「日用品ってなかなか節約できない」と思っていませんか?
食費は上手く節約できるけど、日用品は上手く節約できない人は多いです。
「日用品は食品のように賞味期限がないから、いくらストックしても大丈夫」
「日用品は必需品だから節約するのは無理」
このように思っていたら、ぜひ日用品の買い方と使い方を見直してみてください。
日用品費の無駄をなくして、節約効果を上げることができるでしょう。
今回は、日用品節約のコツをご紹介していきたいと思います。
日用品費は年間38,450円
総務省統計局の2019年の2人以上世帯の家計費データによると、1ヶ月の家事雑貨は2,192円、家事用消耗品は3,024円です。
1ヶ月5,216円の日用品費がかかっていることがわかります。1年では38,480円にもなります。
日用品だけで年間4万円近くになるのです。かなりの額と言えるでしょう。
節約というと食費ばかりに目がいきがちですが、節約効果を上げたいなら、日用品費を見直す必要もあるのです。
(参考:e-STAT)
日用品節約はまとめ買いorまとめて買わない?
日用品を節約するために問題になるのが「まとめ買い」と「まとめて買わない」ではどちらが節約できるかということ。
まとめ買いなら割安で商品を買えるので、節約するなら絶対まとめ買いという人が多いでしょう。でも、まとめ買いには意外な落とし穴があります。
日用品の節約効果を高めるために、「まとめ買い」と「まとめて買わない」のメリット、デメリットを見ていきましょう。
まとめ買いのメリットとデメリット
食品と違って洗剤などの日用品には賞味期限がありません。
ストックが増えても良いでしょう。
だから、割安になるまとめ買いが賢い方法のように見えます。
でも、しっかりメリットとデメリットを考慮しなければいけません。
まとめ買いの一番のメリットは割安になることです。
例えば台所用洗剤の場合、240mlの普通タイプと、1380mlの大容量タイプがあります。
大容量タイプは普通タイプの5.75倍の大きさです。
240mlの値段は130円です。1380mlは5,75倍だと747円ですが、実際には657円で販売されていました。
このように、量や個数が多いほうが割安になるのです。
さらに、まとめ買いをすれば買い物に行く回数を減らすことができます。
お店に行く頻度が減れば、「こんな安い特売品があるから買っておこう」などと余計なものを買うこともなくなるでしょう。
割安に買えて、無駄な物を買ってしまうリスクも減らしてくれるまとめ買いですが、思わぬデメリットがあります。
それは「無駄に使ってしまう」ということ。
例えば台所用洗剤があと少しでなくなりそうな時、まとめ買いのストックが大量にあれば、残りの洗剤を1日で使い切ってしまい、新しい洗剤を使い始めるでしょう。
でも、もしストックがなければ「次に買い物に行くまでもたせなくては」と思い、残りの洗剤をケチケチ使うでしょう。水で薄めたりしながら使うと数日使えたりします。
ストックがあるとケチケチ使うことがなくなります。すぐに次の物を使い始めたくなるのです。
だから、いくら割安で購入しても、節約効果は期待できません。
フロア用ウェットシートを例にしてみましょう。1枚で部屋中掃除できるので非常に便利な日用品です。
20枚入りで450円が相場です。1枚あたり22.5円です。
このシートが大量にストックしてあると、毎日使ってしまうでしょう。
でも、ストックがなければ、3日に1回ほどに制限して使うことになります。
1ヶ月30枚使えば675円ですが、1ヶ月10枚なら225円。450円節約することができます。年間なら5,400円です。
まとめ買いをしないほうが、このような節約効果が期待できるのです。
また、まとめ買いをするとストックを把握しきれなくなります。
だから、台所洗剤がないと思って買ったら、まだまだストックがあった…ということが増えるでしょう。
そして、またストックが増えたことで「まだまだあるから大丈夫」と無駄使いをしてしまう悪循環になってしまうのです。
まとめて買わないメリットとデメリット
節約効果があるように見えるまとめ買いですが、思わぬ無駄遣いにより節約効果が出ないことが多いです。
それでは、まとめて買わないほうが節約効果が出るのでしょうか。
まとめて買わず、その都度買う方法のメリット、デメリットを見ていきましょう。
まとめ買いの逆で、まとめて買わないと、最後までケチケチ丁寧に使うようになります。
洗剤やシャンプーは最後は水で薄めて使ったり、歯みがき粉は最後までしっかり出し切るなど、無駄のない使い方ができるでしょう。
日用品は、それぞれ切れるタイミングが違います。だからその都度買おうと思うと、頻繁に買い物に行くことになってしまいます。
ドラックストアやスーパーに行くと、たくさんの誘惑があります。お気に入りの芳香剤が激安になっていたり、お菓子が半額になっていたり…という誘惑に負けて無駄な買い物が増える恐れがあります。
さらに、車で行くならガソリン代もかかるでしょう。
節約的とは言えません。
日用品節約のコツとは?
「まとめ買い」も「まとめて買わない」も、節約的なメリットもデメリットもあることがおわかりいただけたと思います。
日用品節約のコツは、実は「まとめ買い」でも「まとめて買わない」でもありません。
「計画的に買う」ことなのです。
計画的に日用品を買う習慣ができれば、節約効果が期待できます。
そのためには以下の4ステップが必要になります。
- 日用品のリストを作る
- 日用品を買うお店を決める
- 日用品は1ヶ月に1回買う
- 日用品のお買い物リストを作る
少し面倒に感じるかもしれませんが、難しいものではありません。ぜひご参考にしてください。
ステップ1:日用品のリストを作る
4ステップの中で最も重要なのがこのリスト作りです。
少し面倒かもしれませんが、一度作ってしまえば、毎月楽に日用品を節約していけるようになるので、頑張ってみてください。
まず、1冊ノートを準備してください。
そこに、台所、お風呂、トイレ、洗面所など、用途別に日用品を書き出していきましょう。
例えば台所なら、ラップ、アルミホイル、キッチンペーパー、台所用洗剤、ジップ付袋等々。
今ある日用品を漏れなく全てリストアップしてください。
全ての日用品をリストアップしたら、その中から必要ないものを外していきましょう。
あまり使わないクッキングシート、中途半端なサイズで使い道の少ないジップ付袋、使おうと思ってそのままになっている芳香剤など、意外と必要ないものがあると思います。
狙い目は、いくつか種類があるものです。
掃除用洗剤でも、窓用、壁用、網戸用、フリーリング用など、様々な種類の洗剤がストックされていないですか?専用洗剤でなくても、大抵の汚れは重曹で代用することが可能です。
そのような無駄な日用品はどんどんリストから外していきましょう。
掃除用洗剤を例に考えてみましょう。
窓用洗剤は350円、壁用洗剤は350円、網戸用洗剤は350円、フローリング用洗剤は400円ほどが相場です。半年に1つ消費するとして、年間2,900円の洗剤代がかかっています。
一方、重曹は1kgで350円ほどです。
重曹水を作っておけば、万能の掃除用洗剤になります。100mlの水に重曹小さじ1を入れると重曹水を作ることがあります。1kgあれば1年間たっぷり使うことができるでしょう。
つまり、2,900円の洗剤代を350円にすることができるのです。年間2,550円の節約が期待できます。
このようにして、本当に必要なものだけの日用品のリストを完成させましょう。
次に、日用品の減る量を書いていきます。
食品は、その月によって減り方が違います。
たくさんパスタ料理を作った月は、パスタのストックがなくなり、使わない月は残っているでしょう。
でも日用品の減り方は毎月ほぼ同じです。
だから、減る量を把握しやすいのです。
減る量がわかれば、その分だけ買えばよいので無駄のない買い物ができます。
はじめは大体の量でOK。それぞれの日用品の隣に、1ヶ月使える、2カ月使える、半年使える、など書き出していきましょう。
ステップ2:日用品を買い物するお店を決める
次は、日用品のリストを見ながら買い物するお店を決めていきます。
全て同じドラックストアで買い物する人は必要ありません。
でも、ほとんどの人が「この柔軟剤はこのスーパーが安い」「ティッシュがいつも安いのはこのドラックストア」など、日用品ごとにお気に入りのお店があるでしょう。
リストアップした日用品を、さらにお店ごとに分けしておくと、買い物リストを作るときにスムーズです。
この作業をする中で、以下の2つを考慮しましょう。
最近の100均アイテムは非常に優秀です。
リストの中で、ドラックストアではなく100均でも代用できるものは、100均のカテゴリーに混ぜていきましょう。
例えばラップやアルミホイル、クッキングシート、ジップ付袋などは、ドラックストアよりも100均が割安になっているのでおすすめです。
100均と同じように優秀なのが、業務スーパーの日用品です。
業務スーパーは食料品のイメージが強いですが、ラップやアルミホイルなどが100均以上のコスパの良さで売られていたりします。
でも、ラップだけを購入すれば良いのですが、業務スーパーに行くとどうしても食料品を買いたくなってしまいます。
業務用スーパーの大容量食品は割安料金にはなっているのですが、使い切らない場合が多いのであまり節約的とは言えません。
業務用食品の誘惑に負けてしまう人は、日用品だけを買うために業務用スーパーに行くのは控えたほうが節約になるでしょう。
ステップ3:日用品は1ヶ月に1回買う
日用品節約のために重要なのが、日用品の買い物は1ヶ月に1回にすることです。
月初めに買うのがベストです。さきほどカテゴリー分けした何軒かのお店に1日でまとめて行くと良いでしょう。
月初めにまとめて日用品を買ったら、基本的にあとは1ヶ月日用品を買いません。
月初めに1ヶ月分の日用品の金額が出てしまうと、それ以外の家計費の計画が立てやすくなります。
日用品を固定費のように扱うことができるのです。
でも、毎月5日はポイントデー、毎月月末がお得デー、などのお店の事情があれば、月初めにこだわる必要はありません。安く買える日を優先してください。
ステップ4:日用品の買い物リストを作る
最後のステップは買い物リストの作成です。
ステップ1で作成した日用品リスト、さらにステップ2でお店ごとに分けたリストを見ながら買い物リストを作りましょう。
リストを書いたノートをスマホのカメラで撮影するだけでもOKです。
はじめの月は、「1ヶ月使える」「2カ月使える」「半年使える」日用品すべてを物を購入します。
次の月からは「1ヶ月使える」日用品と、今月切れる日用品を購入しましょう。
「半年使える」などの日用品の場合は、購入したら、リストに2020年6月1日購入などと書いておけば、次回以降参考にできます。
まとめ
今回は節約に欠かせない日用品節約方法について考えてきました。
まとめ買いや業務用スーパーで節約しようと考える人もいますが、当節約ブログがおすすめする方法は、「計画的に買う」ことです。
今ある日用品を把握し、減る量や買うお店を明確にしておきましょう。そうすれば無駄なく効率良く買い物することができます。
はじめは少し面倒に感じるかもしれませんが、慣れてくれば毎月スムーズに買物ができるようになるでしょう。
今回ご紹介した方法は、日用品の節約に慣れるためのものです。節約習慣がついてしまえば、毎回ノートに書いてリストを作らなくても、頭の中でリストアップできるようになるでしょう。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
85点/100点中
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
私の場合(夫婦・子供2人)だと、この日用品節約方法で
7,950円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:まとめ買いをしないことで1年▲5,400円。日用品のリストを作る節約法で▲2,550円)
生活に密着している日用品を節約することは、非常に大切なことです。はじめのうちはそれほど節約額は大きくなくても、続けていくうちに「1ヶ月の日用品が少なくなっている!」と効果に気付くでしょう。