貯金を1000万円貯めるのは大変なことです。
だから、苦労して貯めた1000万円の管理はとても重要です。
何か目標があって1000万円貯めたのではなく、これから更にもっと貯金していきたいなら、あらゆる可能性を考えなければいけません。
ほとんどの人が銀行にお金を預けてコツコツ貯金をしているでしょう。
でも1000万円が貯まった時点で、そのまま銀行に預け続けるべきか考える必要があるのです。
今回は、1000万円の貯金を更に増やす方法を考えていきたいと思います。
1000万円の貯金を増やすための5つ方法
1000万円が貯まったのを機に、その1000万円の貯金を更に増やす方法を考えましょう。
そのまま今の銀行に預けたままの状態だと、苦労して貯めた1000万円が失われてしまう恐れもあるので慎重になる必要があります。
1000万円の貯金を増やすための5つの方法をご紹介したいと思います。
大口定期預金に変更する
- ネット銀行を利用する
- 決算用預金を利用する
- 個人向け国債を発行する
- 投資信託をはじめてみる
それぞれの方法、さらにメリットデメリットをご説明していきましょう。
大口定期預金をする
大口定期預金とは、最低預入1,000万円以上の大口の定期預金のことです。
1000万円~1円単位で預けることができます。
期間は1ヵ月から10年の間で設定するのが一般的です。
金利は銀行と交渉することになります。
交渉次第で、スーパー定期預金よりも高い金利になることも多々あります。
だからHPなどに大口預金の金利は表示されていません。
大口定期預金を利用するときには、固定金利か変動金利か選ぶことになります。
固定金利は、最初に決めた金利が満期まで変わりません。
変動金利は、6ヵ月ごろに金利を見直します。
固定金利は期間に制限がないのですが、変動金利は3年という制限があります。
金利が下がる傾向にあるときは、固定金利を選ぶのが一般的です。
交渉により金利優遇が期待できることがメリットです。
スーパー定期預金よりも金利が良い場合もあるのは大きな魅力でしょう。
1000万円以上の預金はペイオフ制度の対象外となってしまうデメリットがあります。
ペイオフ制度とは、もし銀行が破綻した場合には、預金保険機構が破綻した銀行に代わり預金者に預金を払い戻しする制度です。預金保険制度とも呼ばれています。
ペイオフ制度では、1000万円までの預金と利息が保護されます。
逆に言うと、1000万円を超えた分の預金は保護されないのです。
大口定期預金に1500万円預けていた場合、1000万円は保護されても500万円は保護されないのです。
また、同じ銀行で別の口座があった場合には、すべての口座の合計1000万円までが保護対象となるので注意しなければいけません。
金利が高いメリットがある大口定期預金ですが、ペイオフ制度の対象外になるデメリットがあります。
このデメリットを対策するためには、1000万円以上の貯金は違う銀行に分散して預ける必要があります。
ネット銀行に貯金する
銀行を分散するときは、同じタイプのメガバンクや地方銀行よりも、違うタイプの銀行に預けたほうが使い方が広がるので便利です。
おすすめは、最近人気の高いネット銀行。
インターネット上での取引をメインに営業している銀行のことです。基本的に実店舗も通帳もありません。
24時間365日いつでも取引可能なネット銀行は、忙しい人に便利な銀行です。
銀行やATMに行かなくても、スマホやパソコンで給与振り込みや残高をチェックできるのも魅力です。
様々なネット銀行が増えているので、金利やATM手数料などを比較しながら、よりお得で便利なネット銀行を選びましょう。
使い勝手が良いだけでなく、金利が高いことがメリットです。
メガバンクの金利は0.002%ですが、楽天銀行のキャンペーン金利は0.12%です。
1000万円をメガバンクに預けた場合、1年満期の利息は200円です。楽天銀行なら1年満期の利息は11,999円になるのです。
年間11,799円もお得になる可能性があります。
ネット銀行は店舗を持たないため、人件費などの店舗経費を削減することができます。
そのコストカットした分を高い金利として還元しているのです。
店舗や通帳がないことに不安を感じる人もいるでしょう。
情報流出やハッキングなどのサイバー犯罪に巻き込まれてしまう等、セキュリティ面の不安があるところもデメリットと言えるでしょう。
大きな貯金を預けるなら、少しでも不安のない銀行が良いでしょう。
ネット銀行の中でも信頼性の高い銀行を選ぶことが大切です。
もしくは、セキュリティ面を優先するなら、ネット銀行のように金利は高くなくても、安心のメガバンクを貯金用とするのが賢明でしょう。
決済用預金
1000万円以上の貯金はペイオフ対策として、分散させたほうが良いとご説明しました。
しかし、今使っているメインバンクだけで貯金管理をしたい、安心できるメガバンクだけで運用していきたいという人は、決算用預金を活用するのがおすすめです。
一般的な銀行には、普通預金とは別に決算用預金があります。
決算用預金は金利がつかない預金です。その変わりに、銀行が破綻したときには全額保護されるのです。
さらに、いつでも払い戻しができる、決済用口座に利用できるという特徴もあります。
無利子である以外は、普通預金と同じように使うことができるのです。
万が一銀行が破綻したときに、全額保証されるのが大きなメリットです。
破綻のリスクに怯えることがなくなります。
利子がつかないことがデメリットです。
無利子のデメリットはありますが、銀行破綻時に全額保証される大きな魅力があります。
最近の低金利の流れを考えると、一つの銀行にまとめて預けたい場合には、決済用預金にの活用は賢い選択と言えるでしょう。
個人向け国債を発行する
2020年4月に、大手銀行、地方銀行などの利率が0.002%に引き下げられました。1000万円を1年に預けた場合、利息はたった200円ということになります。
この超低金利が続く中、個人国債が注目されているのです。
個人向け国債とは、個人を対象として債権のことです。
債権とは、国、地方公共団体、企業などが、投資家から資金を借りた時に発行する証券の一種です。
個人的に国債を買うということは、国にお金を貸して、その証明として証券を受け取るということ。
国は個人から借りたお金を国の事業に使い、国債を買った人に利子を払うのです。
個人から借りたお金は、日本政府が責任を持って利子と元本を支払います。
この安全性の高さが一番のメリットです。
最低0.05%の金利が保障されていて、半年ごとに利子を受け取ることができます。
また、購入単位は最低1万円から1万円単位なので、少額から投資できる安心さがあります。
個人向け国債は、発行から1年が経過しないと換金できません。
銀行の定期預金の場合には、1ヵ月など短期間に設定できることを考えると、不便さを感じるでしょう。
すぐに換金できないデメリットはありますが、国が発行している安心感と少ない額から投資できるリスクの低さを考慮すると、おすすめの方法と言えます。
投資信託をはじめてみる
最後にご紹介するのは、投資信託です。
投資信託とは、投資家から預かったお金をまとめて、運用のプロであるファンドマネージャーが運用して利益を投資家に還元する金融商品です。
運用のプロがあなたに代わってお金を増やしてくれるという商品なのです。
ファンドマネージャーにすべて任せることができるので面倒がありません。
さらに少額からはじめることができるメリットもあります。数百円から買える商品もあります。
投資初心者に向いているのです。
プロに任せることができる便利さと引き換えに、運用管理のための費用がかかります。
さらに、元本が保証されているわけではないので、購入した金額よりも下回るリスクもあるのです。
便利に気軽にはじめることができる投資信託ですが、費用がかかること、購入金額よりも売却金額が安くなるリスクがあることがデメリットがあります。
はじめから大きな額を購入するのはおすすめしません。
リスクを少なくするために、はじめは少額から試すと良いでしょう。
まとめ
1000万円を目標に貯金を頑張っている人は多いでしょう。
もし1000万円が貯まったら、そのタイミングで貯金をさらに増やす方法を考えましょう。
そのままの銀行に預けたままだと損をしてしまうかもしれません。
今回は、1000万円の貯金を増やすための5つの方法をご紹介してきました。
金利を優先するなら大口定期預金やネット銀行が良いでしょう。
しかし、1000万円以上の預金はペイオフ制度の対象外になってしまうため、資産を分散させることも大切です。
決算用預金なら、無利息だけどリスクは最小。
個人国債、投資信託で資産を増やすという選択肢もあります。
大切な貯金を増やすために銀行貯金の仕方を見直してください。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
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※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
私の場合(夫婦・子供2人)だと、この1000万円貯金の節約方法で
11,799円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:銀行口座を分散して貯金することで年▲11,799円)
低金利が続いているため、銀行で貯金を増やすことは難しい状況です。少しでも損のない方法を考えることが大切です。