40代で貯金なしが多い訳!ゼロから脱出方法伝授!

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「40代で貯金なしだけど大丈夫?」

「40代で貯金なしから抜け出したい」

「40代で貯金がない人はどれくらいいるの?」

などと不安に思っている40代貯金なしの方はいませんか?

重役や役員になる人も増え始め、収入がアップする年代である40代。貯金も貯まってくる時期でしょう。

しかし、40代でも貯金が全くなしという世帯もあります。40代になって貯金ゼロの状態だと不安になるのは当然でしょう。

その不安をなくすためには、貯金なしの理由を考え、対策して貯金できる方法を探すことです。

今回は、40代貯金ゼロから脱出する方法を考えていきたいと思います。

40代貯金なしの人の割合は?

40代貯金なしの人の割合は?

「40代で貯金ゼロなんて誰にも言えない…」と悩んでいるかもしれませんが、あなたと同じように悩んでいる人は、実は意外とたくさんいます。

「金融広報中央委員会」の情報から、40代の貯金事情を知ることができます。

この組織は、都道府県金融広報委員会、政府、日本銀行、地方公共団体、民間団体等と協力しながら、金融に関する広報活動を行っているため、中立で公平なデータを見ることができます。

「令和元年(2019年)家計の金融行動に関する家計調査」のデータによると、金融資産を持っている世帯、持っていない世帯の割合は以下のような結果となっています。

金融資産がある人 金融資産がない人
40代単身世帯 59.5% 40.5%
40代二人以上世帯 81.3% 18.7%

(参考:知るぽると 単身世帯調査二人以上世帯調査)

独身者は約4割、既婚者は約2割の人が貯金なしということになります。

40代は収入が増えてくる時期なので「40代は貯金ができて当たり前」と思われがちですが、実は貯金ゼロの世帯も多いのです。

特に独身者の場合には、4割もの人が貯金なしという驚きの結果になっていました。

40代貯金なしだと困る理由は?

40代貯金なしだと困る理由は?

40代貯金なしの世帯が意外と多いことがわかりましたが「じゃあ、40代貯金ゼロでも心配することはない」と思ってはいけません。

40代貯金なしの状態だと困る理由はたくさんあります。

老後資金が間に合わなくなる

40代は老後資金を貯めるために重要な時期です。

50代になって焦って老後資金を貯め始めても、定年退職までに間に合わないかもしれません。

総務省統計局のデータによると、平均的な高齢夫婦(夫65歳以上、妻60歳以上で構成する夫婦一組の世帯)の1ヵ月の年金等の収入平均は222,834円、支出は264,707円となっています。

収入に対して1ヵ月41,873円不足している状況です。

独身者の場合は少し金額が変わりますが、目安として毎月4万円ずつ貯金を切り崩す必要があるのです。

老後25年と想定すると、約4万円×12ヵ月×25年=約1,200万円が必要な老後資金ということになります。
(参考:e-STAT)

40歳から貯金を始めれば、65歳まで25年間で1,200万円貯金すれば良いことになります。

1ヵ月の貯金額は1,200万円÷25年÷12ヵ月=40,000円になります。

しかし、50歳から貯金を始めると1,200万円÷15年÷12ヵ月=66,000円と、毎月の負担がぐんと高くなるのです。

子供の学習費用が足りなくなる

40代子持ち夫婦の場合は、子供の学習費用が足りなくなる恐れがあります。

子供は成長とともに学習費用が増えてきます。

特に大きな資金が必要になるのが大学です。

文部科学省の「平成30年度私立大学等入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」のデータによると、大学に通った場合、国立大学の4年間の総額は約242万円、私立大学は386万円の費用がかかることがわかります。
(参考:文部科学省)

貯金ゼロから大学資金貯めようと思っても厳しい状況でしょう。

大学資金は、大学入学が目前になってから貯金できる金額ではありません。

子供に「お金がないから進学を諦めてほしい」とは言いたくないですが、貯金なしのままだと、子供の進学が犠牲になってしまうかもしれません。

子供の将来の選択肢を増やすためには、早い段階から貯金する必要があるでしょう。

結婚できなくなる

40代独身者の中には、これから結婚したいと考えている人も多いと思います。

しかし、男性も女性も貯金ゼロの状態で婚活するのは難しいでしょう。

最近の婚活では貯金額を聞くのは当たり前です。40代になって貯金ゼロの場合、貯金ありの40代の独身者のように婚活を上手く進めることができないでしょう。

貯金が原因で婚期を逃してしまうかもしれません。

これから結婚する意志があるなら、結婚資金は貯金しておく必要があります。

充実した生活を送れなくなる

40代、50代になっていくと、収入や貯金が増えていくので、様々なことにお金を使うようになってきます。生活の質が上がっていくのです。

20代、30代の若い頃はお金をかけずに遊んでいた人も、40代になると趣味でゴルフを始めたり、夫婦で旅行へ行ったり、女性なら美容など、お金をかけるようになってくるでしょう。

しかし、40代になって貯金ゼロの状態のままだと、そのような贅沢ができません。

独身者の場合は、お金が使えなくなると引きこもりがちになってしまうかもしれません。

これからの充実した生活を送るために、貯金が必要なものなのです。

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40代貯金なしの理由は?

40代貯金なしの理由は?

40代貯金なしだと困る理由をまとめてきました。

40代で貯金がないと様々な面で不都合になるでしょう。

それにもかかわらず貯金ゼロの40代が多い訳は何なのでしょうか。

貯金ゼロに陥っている理由を考え、それを改善していく方法を探していきましょう。

40代貯金なしが多い理由は以下の4つが考えられます。

仕事のための費用が増えるから

40代になると会社の中で中堅以上のポジションになる人がほとんどでしょう。

重役や役員になる人も増え始める年代です。

昇進に伴い基本給やボーナスが増えるでしょう。

収入が増えれば貯金する余裕ができそうですが、そうではありません。

会社のポジションが上がるにつれて、仕事のためにかかる費用も増えるのです。

まず大きな出費になるのが飲み代です。40代になれば部下や後輩などにご馳走することが多くなるでしょう。この出費が家計を圧迫するようになるのです。

さらに、身だしなみにも気を付けるようになるでしょう。

20代、30代の時は安い物を身に着けていた人でも、昇進に伴いしっかりした物を着よう、持とうという意識になっていきます。

スーツ代、靴代、バック代、時計代、美容室代など、様々な出費が増えていくでしょう。

昇進によって増えた収入以上に支出が増えてしまうため、なかなか貯金に回す余裕がないのです。

子供の学習費用が増えるから

文部科学省が発表した「平成28年度子供の学習費調査の結果について」によると、幼稚園から高校まで全て公立に通った場合は540万円、全て私立に通った場合は1,770万円かかるという結果が出ています。
(参考:文部科学省)

文部科学省の「平成30年度私立大学等入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」によると、国立大学4年間にかかる費用は約240万円、私立大学4年間にかかる費用は約380万円という結果が出ています。
(参考:文部科学省)

40代の子持ち夫婦の場合、中学校、高校、大学の子供の学習費用はどんどん増えていきます。

子供のための費用が増える中、貯金する余裕はなくなるでしょう。

親の介護費用がかかるから

子供にかかる費用はある程度予想することができます。

予想がつきにくいのが親の介護費です。

自分の介護のために貯金していたご両親の場合でも、介護度が高くなれば蓄え以上の費用がかかるケースも多いのです。

特別養護老人ホームなどの場合は月数万円ですが、グループホームや有料老人ホームの場合には月20万円~30万円の費用がかかることも少なくありません。

その親の介護費用を援助することになれば、当然貯金するのは難しくなるでしょう。

老後への危機感が少ないから

40代は、自分の老後資金のためのお金を貯め始めなければならない時期です。

50代になってからでは十分な老後資金を作ることは難しいでしょう。

しかし、40代ではまだ老後への危機感がまだ少ない人が多いのです。

「まだ20年あるから大丈夫」と思ってしまうのです。

20代、30代でしっかり貯金計画を立てて貯金してきた人は、40代も老後資金を増やすために貯金をするでしょう。

しかし40代で貯金ゼロの人は、老後へ危機感も貯金プランもないので、貯金なしのままの状態でしょう。

40代貯金なしからの脱出方法は?

40代貯金なしからの脱出方法は?

40代に貯金ゼロの人が多い理由について考えてきました。

もともとお金の管理が苦手だったり、浪費癖があるために貯金できない40代の人もいるでしょう。

でも40代は「仕事のための費用」「子供の学習費用」「親の介護費用」という大きな出費が重なる時期ということが、40代で貯金ゼロの人が多い理由でしょう。

まだ老後資金への危機感も少ない為、貯金を増やすことができないのです。

このような40代ならではの貯金ができない理由を踏まえて、貯金なしから脱出する方法を考えていきたいと思います。

お金と向き合う

40代は何かとお金がかかる時期です。

だから、家計の状況を見るのが恐い人も多いと思います。単純に家計状況を見るのが面倒という人もいるでしょう。

しかし、それではいつまでも貯金なしのままです。

貯金ありの人になるためには、嫌でも面倒でも、お金と向き合うことが大切です。

でも「お金と向き合うってどんなこと?」と思うでしょう。

具体的な方法をご説明していきましょう。

お金と向き合うためには、「収入」「支出」「残高」を明確にすることが必要です。

ポイントは、他人の状況と自分の状況を比べてみることです。

40代の平均的な収入、支出、貯金について調べてみました。

40代の収入は?

国税庁の「平成30年 民間給与実態統計調査」から、40代の前半、後半の年収がわかります。

男性 女性
40代前半(40歳~44歳) 581万円 319万円
40代後半(45歳~49歳) 635万円 313万円

(参考:国税庁)

この年収は、正規従業員だけでなく、パートタイマーなどの非正規従業員の年収も含まれているため、女性の場合は40代前半も後半もほぼ同じ状況になっています。

男性の場合は、40代後半でぐんと収入が増えることがわかります。

あなたの年収はこの平均値と比べてどうでしょうか。

収入を把握していない人はほとんどいないと思いますが、年収は年末に会社から受け取る源泉徴収票の「支払い金額」を見るとわかります。

もし、平均に対して大幅に低い収入の場合は、転職や副職を検討する必要があるでしょう。

40代の支出は?

それでは、40代の支出はどれくらいが平均的なのでしょうか。

総務省統計局の「2019年家計調査/家計収支編 二人以上の世帯」によると、40代の生活費は以下のようになっています。

40歳~44歳 45歳~49歳
 食費 77,416円 82,141円
住居費 17,165円 17,799円
高熱・水道 21,435 円 22,600円
家事・家具用品 11,268円 12,004円
被覆及び履物 13,167 円 15,412円
保険医療 11,080 円 12,388円
交通・通信 51,878円 59,654円
教育 21,611円 33,159円
教育娯楽 34,884円 36,938円
その他 48,775円 62,035円
消費支出合計 308,679円 354,130円

(参考:e-STAT)

40代後半で収入の上昇に比例して、支出も後半のほうが増えています。

あなたの支出はこの内訳と比べてどうでしょうか。

全ての項目を書き出してみましょう。

1ヵ月分のレシート、クレジットカード明細書、通帳などを準備してください。

レシートを1ヵ月分ためるのは少し面倒ですが、ファイルなどに入れて保管しておきましょう。

クレジットカードの明細書は、クレジットカード会社のホームページからログインすればチェックすることができます。

自動販売機やタクシーなどレシートが発行されない出費は、メモを残してレシートと一緒にまとめておきましょう。

項目ごとに合計していき、1ヵ月のお金の流れを把握しましょう。

平均よりも大幅に高い項目については、無駄遣いがある可能性があります。

以下の項目で「お金の使い方を見直す」方法を説明していきます。

40代の貯金割合は?

次に、40代の平均的な貯金事情を見ていきましょう。

金融広報中央委員会の「令和元年(2019年)家計の金融行動に関する家計調査」のデータによると、40代の単身世帯が手取り収入に対して貯蓄している割合は13%、二人以上世帯の貯金割合は9%となっていました。

40代全体の貯金割合は、11%ということになります。

貯金の割合や手取り収入の1~2割とされています。

40代貯金ゼロの人は、まず手取り収入の1割を貯金に回すことを目安にすると良いでしょう。

例えば、1ヵ月の手取り収入が35万円であれば、1ヵ月35,000円貯金の目安になります。

あなたの場合の貯金目安はいくらになるか計算してみてください。

お金の使い方を見直す

お金の流れを把握し、貯金目標が立てられたら、お金の使い方を見直していきましょう。

1ヵ月の項目ごとの支出額がわかると、どこに無駄があるかわかりやすくなります。

平均と比べて極端に高い場合は、その理由を考えてみてください。

特に理由がなく高いなら、無駄遣いの可能性が高いです。レシートやクレジットカード明細書を見直して、「買わなくても良かったもの」がないか洗い出してみましょう。

特に40代のお金の使い方として見直したいのは外食費と飲み代です。

外食を減らす

仕事が忙しい40代は、外食が増える傾向にあります。

共働き夫婦の場合は、二人とも帰りが遅くなり外食してから帰ることもあるでしょう。

お昼もお弁当ではなく外食中心になっている人もいると思います。

また、子持ち世帯の場合は、子供が大きくなり食べる量も増えるため、1度の外食で5,000円以上はかかるでしょう。

どうしても外食を楽しみたい時は、外食に行くのも良いでしょう。

習慣的に外食をしてしまうのが問題なのです。

外食は週に1回、月に3回などルールを決めるのがポイント。

月に2回外食を減らしただけでも10,000円ほど浮かすことができます。

年間120,000円を貯金に回すことが期待できるのです。

飲み会を減らす

40代にとって飲み会でのコミュニケーションは大切です。

取引先や上司との飲み会も重要ですが、後輩や部下を連れて飲みに行くことも仕事を円滑にするためにはとても大切です。

しかし、週に何度も飲み会があるとあっという間にお金がなくなってしまいます。

後輩や部下にごちそうして、タクシーで帰る…などを繰り返していると、いつまでたっても貯金に回すお金は確保できないでしょう。

飲みに行く場合には、優先順位をつけましょう。

全ての飲み会に参加する必要はありません。断れる飲み会、あまり気が進まない飲み会は無理に参加せずに節約していきましょう。

毎週末飲み会がある場合、半分に減らしてください。1回の飲み会には最低3,000円はかかるでしょう。

2回減らすことができれば1ヵ月6,000円、年間72,000円の節約が期待できます。

貯金ルールを作る

40代で貯金ゼロのままの人は、貯金するためのルールとシステムが整っていないからです。

逆にルールとシステムを整えることができれば、今からでも貯金を増やしていくことができるのです。

貯金額を決める

まず、貯金する金額を決めましょう。

貯金の目安は手取り収入の1割からはじめましょう。

40代前半の男性の年収の平均は581万円です。

手取り収入は約8割になるので、年間の手取り収入は約464万円になります。

これをボーナスなどを考えずに単純に12ヵ月で割ると、1ヵ月の手取り収入は約38万円になります。

つまり1ヵ月の貯金目標は38,000円ということです。

貯金専用の口座を準備する

貯金を増やしていくためには、貯金専用の口座に貯めていくことが大切です。

生活費を引き出す口座に貯金していると、貯金分のお金を生活費で使ってしまう恐れがあります。

今いくら貯金があるのかわかりにくいので、貯金の実感が沸かないデメリットもあります。

貯金専用の口座があれば、貯まっていく金額を見ることができるのでモチベーションがアップするでしょう。

先取り貯金をする

貯金のコツは、先取り貯金です。

「給料が振り込まれる→生活費を引き出す→固定費が引き落とされる→残ったお金を貯金する」という流れだと、計画的に貯金を増やすことはできません。

しっかり貯金を確保するためには「給料が振り込まれる→貯金をする→生活費を引き出す→固定費が引き落とされる」という流れにする必要があります。

給料が振り込まれたら、まず貯金分のお金を貯金用の口座に移動します。固定費を残し、生活費を引き出しましょう。

その生活費でやりくりをすれば基本的に貯金は確保され続けるのです。

クレジットカードで買い物したときは、その分の現金を口座に戻すようにすると、支出を徹底することができます。

自分でお金を動かすのが面倒、忙しくて忘れそうという人は、銀行の自動積立定期預金を利用すると良いでしょう。

会社によっては貯金分を給与天引きにしてくれる制度もあるので、確認してみてください。

まとめ

今回は40代貯金ゼロの人について考えてきました。

調べてみると40代で貯金なしの世帯は意外と多いことがわかりました。

40代は収入が増える時期ではありますが、支出も増えやすく、老後への危機感もまだ薄いことから、貯金なしのままの人が多いのです。

でも、40代で貯金なしは危機的状況であるのは事実です。

貯金なしに陥っている理由を考えて、貯金を増やす工夫をしていきましょう。

まずはお金と向き合い、貯金しやすいシステムを整えることが大切です。先取り貯金をして自動的にお金が貯まる習慣を作っていきましょう。

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当貯金ブログの評価


85点
/100点中貯金ブログ採点
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度

40代貯金ゼロの人の場合、貯金なしを脱する節約法で、
464,200円/1年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。

(計算値:外食を減らすことで1年▲120,000円、飲み会を減らすことで1年▲72,000円)

40代で貯金ゼロは危機的状況だということを知ること、貯金できない理由を考えて貯金できる習慣に変えていくことが大切です。ちょっと意識と習慣を変えることで、上記のような貯金力が期待できます。40代のうちに貯金習慣を作ることはとても重要なので、おすすめ度が高いです。