二人の関係を前進させるために考えるのが同棲です。
結婚に向けて同棲というスタイルをとるカップルは多いでしょう。
でも「同棲するまでの貯金はいくらあればいい?」「同棲資金のための貯金がない」「同棲の初期費用ってどれくらい?」など、お金に関する疑問や不安もあるでしょう。
楽しいはずの同棲生活ですが、お金の心配があると前向きになれません。
でも、同棲前の費用を知り、しっかり貯金をすれば大丈夫。安心して同棲という次のステップに進むことができるでしょう。
今回は、同棲の初期費用と、その初期費用の資金を確保するための方法をご紹介していきます。
同棲前の貯金はとても重要です。同棲しようと思っているカップルのご参考になれば幸いです。
同棲前に必要な貯金は約80万円
「いざ同棲しようと思ったら、予想外にお金がかかることがわかり断念してしまった…」というカップルは多いです。
同棲には意外とお金がかかります。特にお互いが実家暮らしのカップルの場合には、全ての物を一から揃える必要があります。
さらに家を借りるために大きな費用がかかります。
これくらいの家賃のアパートなら大丈夫かな?と思っても、アパートを借りる際には実際の家賃の5~6倍の初期費用がかかるのです。
それでは一体、実家暮らしのカップルが同棲をはじめようと思った場合、いくら資金が必要になるのでしょうか。
お住まいの地域の家賃相場や、買い揃える物のレベルにもよるので目安にはなってしまいますが、約80万円の費用がかかると思ってください。
同棲するまでの初期費用は?
同棲するまでの初期費用はざっくり80万円ほどになります。
「本当にそんなにかかるの?」と思うかもしれません。
でも、実際にこれくらいのお金はかかります。具体的に何にいくらかかるのかご説明していきましょう。
それぞれの節約ポイントもご紹介していきます。
家賃
同棲するためには、アパートやマンションを借りることになるでしょう。
東京で2DKのアパートを借りる際の1ヵ月の家賃相場は約110,000円です。
家賃110,000円を例に初期費用を考えてみましょう。
大家さんに保証金として預ける費用で、退去するときには返金されます。
退去時に修理などが必要になった場合は、敷金を使うことになります。
大家さんに謝礼として払う費用です。礼金は退去時に返金されることはありません。
入居する前に、入居後1ヵ月分を支払っておく費用です。
連帯保証人がいない場合は、保証会社を利用することになります。家賃1ヵ月分の半額が相場になります。
契約時に必ず必要になる保険です。15,000円~20,000円くらいが相場になります。
セキュリティの問題上、前の入居者が退去した後に新しく鍵を交換します。この費用を負担することになります。
不動産業者に支払う費用です。家賃1ヵ月分が一般的です。
家賃110,000円のアパートを借りようと思ったら、これだけの費用がかかります。トータルで530,000円になります。
家賃の5~6倍はかかると考えておくと良いでしょう。
家賃の初期費用をおさえるポイントがいくつかあります。
1つ目は、敷金なし、礼金なしの物件を探すこと。
敷金礼金なしの物件もあります。実際に、賃貸物件情報サイトで「敷金なし」「礼金なし」の条件で検索してみてください。
2つ目は、仲介手数料が少ない不動産会社を探すこと。
基本的に家賃1ヵ月分ですが、半額という会社もあります。大手不動産会社よりも、地元密着型の小さな不動産会社のほうが、仲介手数料を割引してくれる可能性が高いです。
3つ目は、家賃交渉をすること。
大家さんによっては、家賃交渉に応じてくれることがあります。
その地域の家賃相場などをリサーチして、値下げの余地がありそうなら交渉してみましょう。
光熱費
同棲をはじめる時には、まず1ヵ月分の光熱費は準備しておく必要があります。
- 電気代:6,000円
- ガス代:3,000円
- 水道代:3,000円
2DKアパートで二人暮らしをする場合で、お互いに仕事をしていて日中は家にいないのであれば、これくらいの光熱費が1ヵ月平均でしょう。
ただし、光熱費はライフスタイルによって大きく変わります。季節によっても大きく変わるので、あくまでも目安として参考にしてください。
光熱費の初期費用は12,000円と考えましょう。
光熱費の節約ポイントは、ガス代です。
ガスには都市ガスとプロパンガスがあり、プロパンガスのほうが割高になります。
賃貸アパートの場合は、大家さんがプロパンガス会社と契約している場合が多いのですが、借主の希望で都市ガスに変えられることもあります。
都市ガスにすると、毎月のガス代をぐんと安くできる可能性があるのです。
アパート選びをするときには「都市ガスなのか?プロパンガスなのか?」「都市ガスにすることは可能か」の2点を確認しましょう。
賃貸やアパートのガス代については、こちらの記事でも詳しくご説明しています。
賃貸アパートでガス代が高い場合は、高いプロパンガス会社を使っている可能性があります。相場よりも高いガス代のプロパンガス会社であることがわかったら、大家さんにガス会社切り替えをお願いしてみましょう。ガス屋の窓口ならスムーズな切り替えが可能です。
家電製品
同棲をはじめる上で大きな買い物になるのが家電製品です。
実家暮らしのカップルの場合には、すべての家電製品を買い揃えることになるので大変です。
必要最低限の家電は以下のようになります。
金額は、一般的な家電メーカーの相場です。
- 洗濯機:40,000円
- 冷蔵庫:40,000円
- 炊飯器:10,000円
- 電子レンジ:20,000円
- 掃除機:10,000円
- テレビ:30,000円
- 照明:5,000円
- ドライヤー:3,000円
これくらいの家電は必要になるでしょう。
家電製品の初期費用は158,000円になります。
パソコンが必要な場合には+50,000円~+100,000円になるでしょう。
家電の初期費用を節約するためには、家電製品のセット割を利用することです。
家電メーカーでは、新生活応援セットとして、新生活に必要な家電をまとめて割安価格で販売しているのです。
例えば、アイリスオーヤマの新生活応援セットの場合、洗濯機、冷蔵庫、オーブンレンジ、炊飯器、掃除機がセットで販売されています。
通常価格143,528円(税込)が、105,380円(税込)になるのです。38,148円もお得になります。
(参考:アイリスオーヤマの新生活応援セット)
家具
家具も買い揃える必要があります。
ニトリなどのリーズナブルな家具の金額を参考にしています。
- 寝具(布団):20,000円
- ダイニングテーブル:20,000円
- カーテン:5,000円
- ソファー:15,000円
- 食器棚、収納棚など:20,000円
- テレビ台:5,000円
家具の初期費用は85,000円ほどになります。
もっとこだわりの家具を揃えたいカップルなら、さらに高額になるでしょう。
布団ではなくベッドにする場合にはさらに+30,000円~+40,000円になります。
家具の初期費用を抑えるためには、通販がおすすめです。
実際に家具屋さんに行って商品を見ることができない、組み立てる必要がある等のデメリットはありますが、通販には格安家具がたくさんあります。
「家具 格安」「家具 激安」などで検索すると、とてもリーズナブルな家具を見つけることができます。
種類も豊富なので、お気に入りの商品が見つかるでしょう。
生活用品
一から生活をはじめるためには、生活用品も必要になります。
以下の生活用品は最低限必要になるでしょう。
フライパン、鍋、まな板、包丁などの調理器具が必要になります。
茶碗、皿、コップ、グラス、箸やスプーンなど、様々な食器が必要になります。
バスセットやトイレスリッパなどのトイレグッズも必要になります。
洗濯洗剤、台所用洗剤をはじめ、各種洗剤類も必要です。
トイレットペーパー、ティッシュ、キッチンペーパーなどの紙類も必要です。
このように、最低限必要なものだけを見積もっても24,500円になります。
生活日用品の初期費用をおさえるためには、100均の活用が必須です。
最近はほとんどの生活用品が100均で揃うと言っても過言ではありません。
まず必要な生活用品をピックアップしたら100均に売られていないか探しましょう。
100均で買えるものは100均で買い揃え、100均で売っていないものはホームセンターやドラックストアなどで買いましょう。
食品
同棲をはじめたら自炊をすることになるでしょう。
あまり料理が得意ではない…という人でも、ある程度の食品はストックしておく必要があります。
砂糖、塩、胡椒、ケチャップ、マヨネーズなど、毎日の料理に使う調味料はたくさんあります。
これを買うだけでも5,000円にはなるでしょう。
あまり自炊をしない人なら、レトルト食品やカップ麺などの保存食も必要でしょう。
お茶やコーヒーなどの飲み物類も必要です。
食品の費用は、買う量によって大きく変わるので目安にはなりますが、15,000円くらいを目安にしておくと良いでしょう。
同棲をはじめる際には、安いスーパーを見つけることが大切です。
実家暮らしをしていると、スーパーの相場がわからないことが多いです。
同棲生活中にできるだけ食費節約をするためにも、安いスーパーを見つけて、引っ越し時に必要なものを買い揃えましょう。
スーパーの相場を知るためには、ネットスーパーの金額を参考にするのがおすすめです。
引越し費用
引越しする際には引っ越し業者を利用することになります。
引越し費用の相場は以下のようになります。
50㎞までの同都道府県程度の距離の場合には、50,000円が相場です。
50㎞を超える遠距離の場合は90,000円~150,000円が相場になります。
50㎞までの同都道府県程度の距離の場合には、60,000円~70,000円が相場です。
50㎞を超える遠距離の場合は100,000円~200,000円が相場になります。
引越し業者の繁忙期は3月4月です。繁忙期とそれ以外の時期ではこれほど金額が変わります。
最低でも50,000円を目安にしておくと良いでしょう。
引っ越し費用の初期費用をおさえるためには、引っ越し業者を利用しないことです。
実家暮らしのカップルがアパートに引っ越す場合には、家電製品や家具などの大きな荷物がないので、自分たちで運ぶことができるでしょう。
家電製品や家具などは、直接引っ越し先のアパートに発送してもらうようにします。
同棲をはじめるタイミングで断捨離をして、持ち物をスッキリ減らすのも◎です。
同棲するまでの初期費用についてご説明してきました。
まとめると以下のような金額になります。
家賃 | 530,000円 |
光熱費 | 12,000円 |
家電製品 | 158,000円 |
家具 | 85,000円 |
生活用品 | 24,500円 |
食品 | 15,000円 |
引っ越し費用 | 50,000円 |
合計 | 874,500円 |
このように80万円以上の資金が必要になることがわかります。
それぞれの費用を節約すればもっと安くすることも可能ですが、ある程度の貯金がないと厳しいことがおわかりいただけたと思います。
同棲するまでの貯金方法は?
同棲の初期費用は80万円以上かかります。
今の段階で十分な貯金があるなら計画的に進めることができるでしょう。
でも、もしまだお互いに貯金が十分でないなら、同棲資金のためにコツコツ貯金をしていきましょう。
目標を決める
まず「いつ」までに「いくら」貯金するのか目標を立てましょう。
例えば、お互いに現在20万円の貯金があったとします。
それぞれあと20万円ずつ貯金をする必要があります。
半年後に同棲をはじめたいのであれば、月33,000円ずつ貯金をすれば良いことになります。
逆に「月50,000円以上貯められそう」という場合には、もっと早く同棲がスタートできるかもしれません。
目標期限と金額が決まったら、手帳やノートなどに目標内容を書いておいてください。
そして毎月、お互いに貯金ができたら貯金額を記入していきましょう。
月に1度、二人で貯金と向き合うことができるので、しっかり貯金しようという意識が高まるでしょう。
デート費用を節約する
貯金を貯めるためには、まずデート代から徹底節約していきましょう。
毎月どれくらいのデート代がかかっていますか?
例えば映画とディナーに行ったとしましょう。
映画チケット代は1,800円×2人=3,600円。ドリンク、フ-ド代で1,000円。
その後外食に行けば二人で6,000円ほどになるでしょう。
1回のデートで10,600円もかかっていることになります。
週に1回のデートであっても月に42,400円ものデート代がかかっているのです。
同棲資金を貯めるまでは、このデート代を節約しましょう。
公園やドライブデートならお金はほとんどかかりません。
お弁当や飲みものは自宅から持参しましょう。
そうすれば、1ヵ月42,400円を貯金に回すことができます。
おすすめの節約デートについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ご参考にしてください。
デートにはお金がかかります。でも、お金がなくて楽しめる節約デートはたくさんあります。事前に予算やプランを立て無駄遣いを防ぎましょう。節約デートをすれば、マンネリに悩むこともなくなり、新鮮なデートを楽しむことができるのでおすすめです。
外食、飲み会を控える
デートだけでなく、お互いに外食や飲み会も控えましょう。
仕事のお付き合いなどで断れないこともあるかもしれませんが、同棲資金を貯めるまでは出来る限り外での飲食は我慢しましょう。
外食が減るとダイエット効果がアップするというメリットもあるので、一石二鳥です。
週に1回の外食と、月に1回の飲み会を我慢したとしましょう。
外食1,000円×4回、飲み会5,000円を節約すれば、二人で1ヵ月18,000円の貯金が見込めます。
お弁当を持参する
実家暮らしの二人なら、お弁当を持参しましょう。
どんなに安いランチでもコンビニで買ったり外食すると、500円はかかります。平日5日の500円ランチをお弁当に変えるだけで、二人で1ヵ月20,000円の節約が見込めるでしょう。
このように、目標を決めてコツコツ節約をしていくことが大切です。
上記のようなペースであれば、月に80,400円の貯金が見込めます。貯金目標が20万円なら約5か月で同棲資金が作れるでしょう。
まとめ
今回は、同棲前の費用や同棲前までの貯金方法についてご説明してきました。
同棲するためには、初期費用がかかります。その資金を確保した上で同棲生活をスタートさせことが大切です。
同棲するまでの貯金額の目安は80万円です。
今回は東京の家賃を参考にしたので、もっと少なく見積もれる人もいるでしょう。でも、大きなお金が必要になることは確かです。
でも、二人でコツコツ貯金すれば、貯められない金額ではありません。
「いつまでにいくら貯めれば同棲できる」という明確な目標があれば、楽しく節約を頑張れるでしょう。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
80点/100点中
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
実家暮らしのカップルの場合、同棲資金のための節約法で
80,400円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:デート代節約で1ヵ月▲42,400円、外食と飲み会を控えることで1ヵ月▲18,000円、お弁当持参で1ヵ月▲20,000円)
同棲しようと思ったら、計画的に同棲資金を貯めましょう。貯金のために節約する習慣がつくと、その後の同棲生活も節約的になるのでおすすめです。