洗濯機は日々の生活に欠かせません。だからこそ、洗濯機の水道代を節約するのは難しいですよね。
洗濯機は必ず使うものだから節約しにくいのは確かです。洗濯をしないわけにはいきません。
でも、できれば賢く節水して光熱費を抑えていきたいものです。
水道代を節約する2つの方法があります。
1つは節約効果の高い洗濯機に買い換えること。もう1つは節約効果を高める使い方をすることです。
これを実行すれば、毎月の水道代節約に役立つでしょう。
水道代が高い理由は洗濯機にある
家計費を減らすためには、光熱費をおさえることが重要です。
総務省統計局のデータを見ると、2019年の水道代の全国平均は5,044円となっています。
(参考:総務省 e-Stat)
年間では60,528円ということになります。これは大きな金額です。
さらに国土交通省のデータによると、全体の水道代のうち、洗濯が占める割合は16%というのです。1位はトイレ、2位は風呂、3位は炊事、そして4位が洗濯なのです。
水道代が高いと悩んでいるなら、その原因は洗濯機にあるかもしれません。
毎日使うから仕方ないと思わずに、しっかり洗濯機の節約対策を考えていきましょう。
(画像出典:国土交通省 水の利用状況 )
洗濯機の水道代節約方法は「買い替え」と「使い方の工夫」
それでは、洗濯機の水道代はどうやって節約すれば良いのでしょうか。
洗濯物を減らすことはできませんが、2つの方法で洗濯機にかかる水道代をおさええることができるのです。
1つ目の方法は、古いタイプの洗濯機から新しいタイプの洗濯機に買い換えることです。
洗濯機の寿命は7年~10年とされています。これ以上長く洗濯機を使っているなら、買い替えることで水道代を節約できる可能性があります。
洗濯機を買い替えるのはハードルが高い、まだまだ今の洗濯機が使える場合は、もう1つの方法があります。それは、使い方を工夫することです。
節約意識を持って使い方工夫すれば、無駄な水道代がカットできるでしょう。
それぞれの方法について詳しくご説明しましょう。
古い洗濯機を買い替える
日本では長い間、縦型洗濯機が主流でした。しかし十年以上前からドラム式洗濯機が登場し人気を集めるようになりました。
ドラム式洗濯機の魅力はスタイリッシュなデザイン、そして節約効果が高いところです。
縦型洗濯機と比較すると、電気代も水道代もおさえられるのです。
縦型洗濯機とドラム式洗濯機の水道代を比較してみましょう。水道代は1Lあたり0.24円(東京都水道局の水道代平均)で計算します。
縦型洗濯乾燥機(洗濯~脱水11kg)の使用水量は115Lです。
1回あたりの水道代は115L×0.24円=27.6円です。
1日1回使用した場合、1ヶ月828円、1年9,936円になります。
ドラム式洗濯乾燥機(洗濯~脱水11kg)の使用水量は75Lです。
1回あたりの水道代は75L×0.24円=18円です。
1日1回使用した場合、1ヶ月540円、1年では6,480円ということになります。
縦型からドラム式に買い換えることで、年間3,456円の節約が見込めるのです。
どうしてドラム式の使用水量は少ないのでしょうか。
それは洗濯物の洗い方にあります。
縦型の洗濯機は、こすり洗い、もみ洗いします。洗濯物を水に完全に沈めた状態にしなければならないため、洗濯槽の中にたっぷりの水が必要になります。
一方、ドラム式洗濯機は、たたき洗いです。洗濯槽の下にある水に、洗濯物をたたきつけて洗うのです。だから、それほど多くの水を必要としません。
これがドラム式洗濯機の節約効果が高い理由なのです。
もし、今お使いの洗濯機の寿命が近いなら、節約効果の高いドラム式洗濯機への買い替えを検討してみると良いでしょう。
使い方を工夫する
ドラム式洗濯機に買い替えることで節水効果を高めることができます。
でも、「まだ買い替える時期ではない」「ドラム式洗濯機を買うのは高すぎる」と思うかもしれません。
それなら、使い方を工夫することで節約につなげましょう。
洗濯機の水道代を節約する方法は、実はたくさんあります。
一つずつご紹介していきたいと思います。
すすぎ洗いを1回にする
洗濯機は「洗い→排水→1回目のすすぎ→脱水→2回目のすすぎ→脱水」という流れで洗濯物をきれいにしています。
水を使うのは「洗い」「1回目のすすぎ」「2回目のすすぎ」の3回になります。
この回数を減らすことで節水効果を高めることができます。
「洗い」を減らすことはできませんが、「すすぎ」を1回減らすことは可能です。これにより使用水量を3分の1におさえることができるのです。
縦型洗濯乾燥機(洗濯~脱水11kg)の1回あたりの水道代は27.6円になります。
これを18.4円にすることができるのです。1回あたりの節約額は少ないですが、年間で考えると3,358円の節約が見込めます。
すすぎ洗い1回にするためには、洗濯をする前に設定する必要があります。
洗濯機の機種によって違いますが「すすぎ1回」のコースがある場合は、そのコースを選択するだけでOK。
コースがない場合は、手動ですすぎを1回に設定します。あとはスタートボタンを押して普通通りに洗濯します。
また、すすぎ洗い1回にする時には「すすぎ洗い1回OK」の洗剤を使いましょう。洗剤のパッケージに記載があります。最近は「すすぎ洗い1回OK」の洗剤が増えているのでチェックしてみてください。
但し、敏感肌の人や赤ちゃんの衣服を洗うときには、肌荒れの原因になる可能性があるので、すすぎ洗い1回はおすすめしません。
また、汚れがひどい場合はすすぎ1回だときれいにならない場合があります。汚れに応じてすすぎ洗いの回数を変えることがポイントです。
まとめ洗いをする
毎日必ず洗濯するご家庭が多いと思います。
でも、本当に毎日洗う必要があるとは限りません。
洗濯槽の半分も洗濯物がないのに回してしまうのは、水道代も電気代も無駄遣いと言えるでしょう。
洗濯物が少ないなら、その日は洗わずに翌日まとめ洗いをしましょう。洗濯機を使う回数を減らすことで節水効果がアップします。
縦型洗濯乾燥機(洗濯~脱水11kg)の場合、1回あたりの水道代は27.6円です。毎日洗濯をした場合は年間9,936円になります。
1日1回から2日に1回にすることで、年間4,968円の水道代節約が見込めるのです。
ただし、洗濯物をためすぎるのも良くありません。
洗濯槽の8割以上の洗濯物を入れてしまうと、しっかり汚れが落ちません。洗濯機を傷める原因にもなってしまうので注意してください。
洗濯物が多い日には、その日のうちに洗ってしまいましょう。
バスタオルをフェイスタオルに変える
洗濯物を減らすことができれば、洗濯機を使う回数を減らすことができます。
でも、毎日着る衣服を減らすことは難しいでしょう。
そこで工夫したいのが、バスタオルです。
きれいな体を拭いているバスタオルですが、汗や垢も拭き取っているので、放置していると雑菌が繁殖する原因になります。
だから毎日洗うことが必要です。でも家族の人数分のバスタオルはかなりの量になります。
そんなバスタオルをフェイスタオルに変えれば洗濯物の量を減らすことができます。
体を拭くときに不便を感じるかもしれませんが、洗濯物を一気に減らすことができるのでとてもおすすめの節約法です。
お風呂の残り湯を使う
洗濯機の節約法として有名なのが、お風呂の残り湯を使う方法です。
「汚れたお湯で洗って、洗濯物はきれいになるの?」と思うかもしれません。
でも、洗濯する全ての工程でお風呂の残り湯を使うわけではありません。
お風呂の残り湯を使うのは「洗い」の工程だけ。その後の「すすぎ」は水道水を使うので、きれいに仕上げることができるのです。
しかし「洗い」だけであっても節水効果が期待できます。
洗濯にかかる水量を約3分の1にする節水効果が見込めます。
縦型洗濯機の1年の水道代は9,936円です。これを6,624円にできる可能性を秘めています。年間3,312円の節約が見込めます。
残り湯を使う場合にはバスポンプを使います。ポンプとホースが一体になった構造になっています。ほとんどの洗濯機にはついていますが、ない場合はホームセンターなどで個別購入することもできます。3,000円前後が相場です。
洗濯機についているホースを伸ばして、ポンプ部分を浴槽の中に沈めます。
あとは「残り湯コース」を選択してスタートボタンを押せば、自動で浴槽のお湯が汲み上げられる仕組みになっています。
ただし、一点注意していただきたいことがあります。
お風呂の残り湯は放置していると雑菌が繁殖してしまいます。
汚れたお湯を使用すると洗濯物をきれいに洗うことができません。数日間放置した残り湯は使わないようにしましょう。
まとめ
今回は洗濯機の水道代節約方法についてご紹介してきました。
洗濯機の水道代は全体の16%も占めています。しっかり節約して毎月の水道代をおさえていきましょう。
そのためにおすすめなのは、古い縦型洗濯機から節約効果の高いドラム式洗濯機に買い換えることです。
その他にも、すすぎ洗いを1回にする、まとめ洗いをする、お風呂の残り湯を使うなど、使い方を工夫することで節水効果を高めることもできます。
洗濯物の量を減らしたいなら、バスタオルをフェイスタオルに変える方法がおすすめです。ぜひ試してみてください。
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※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
私の場合(夫婦・子供2人)だと、この洗濯機の節約方法で
15,094円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:縦型からドラム式への買い換えで1年▲3,456円、まとめ洗いで1年▲4,968円、すすぎ洗い1回で1年▲3,358円、残り湯を使用で1年▲3,312円)
上記貯金力の金額は、複数の節約法の合計額になりますが、一つ一つの節約額も魅力的です。毎日使う洗濯機だからこそ、しっかり節約していきましょう。