水道料金が高い地域ランキング!高い地域は節水の工夫が必須です!

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「引っ越したら急に水道料金が高くなって驚いた」「他の地域に住む人の水道料金を聞いたら、自分よりもとても安かった」ということはありませんか?

「引っ越したことで水道をたくさん使うようになったから?」「うちは他の人より水道をたくさん使っている?」などと思うかもしれません。

しかしその理由は別にある可能性があります。あなたがお住まいのエリアは水道料金が高い地域だからかもしれないのです。

あまり知られていませんが、実は水道料金は地域によって異なります。
地域ごとの水質や人口密度などの事情により水道料金の設定が変わるからです。

今回は水道料金が高い地域ランキングをご紹介したいと思います。
もし水道代が高い地域にお住まいなら節水の工夫が必須です。
その節水方法も合わせてご紹介したいと思います。

水道料金が高い地域ランキング

水道料金が高い地域ランキング

さっそく、水道料金が高い地域をご紹介したいと思います。
2019年の総務省のデータをもとに、1位~52位までをランキング形式にまとめました。
2人以上世帯の1ヶ月あたりの水道料金の平均値です。

高い順 当道府県庁所在市 1ヶ月あたりの
水道代(円)
1位 山形市 7,255
2位 長野市 7,020
3位 大津市 6,644
4位 松江市 6,409
5位 さいたま市 6,348
6位 新潟市 6,292
7位 長崎市 6,151
8位 奈良市 6,099
9位 宇都宮市 5,981
10位 盛岡市 5,915
11位 金沢市 5,900
12位 富山市 5,856
13位 千葉市 5,826
14位 福井市 5,733
15位 佐賀市 5,791
16位 青森市 5,659
17位 仙台市 5,540
18位 山口市 5,528
19位 堺市 5,422
20位 岡山市 5,397
21位 秋田市 5,393
22位 岐阜市 5,378
23位 鳥取市 5,290
24位 相模原市 5,191
25位 京都市 5,147
26位 東京都区部 5,105
27位 福島市 5,102
28位 水戸市 5,075
29位 浜松市 4,971
30位 熊本市 4,968
31位 横浜市 4,947
32位 甲府市 4,854
33位 福岡市 4,751
34位 名古屋市 4,719
35位 静岡市 4,704
36位 広島市 4,679
37位 大分市 4,678
38位 宮崎市 4,676
39位 和歌山市 4,664
40位 川崎市 4,596
41位 津市 4,549
42位 前橋市 4,376
43位 高知市 4,336
44位 那覇市 4,231
45位 鹿島市 4,145
46位 札幌市 4,118
47位 高松市 4,025
48位 大阪市 4,010
49位 北九州市 4,006
50位 松山市 3,958
51位 神戸市 3,698
52位 徳島市 3,482

(参考:e-stat)

水道料金が最も高いのは山形市。1ヶ月7,255円もかかっています。一方最も低いのは徳島市で、1ヶ月3,482円となっています。山形市は徳島市に比べると年間で45,276円も水道代が高いことになります。これはかなりの差になります。

全国平均の水道代は5,044円です。
あなたがお住まいの地域の水道料金は平均と比べてどうでしょうか。平均より高い場合は節水が必要と言えるでしょう。

水道料金には高い地域と低い地域がある理由

水道料金には高い地域と低い地域がある理由

水道料金は地域によって大きく異なることがおわかりいただけたと思います。
でも、どうしてこれほどの差が生まれるのでしょうか。

その理由がわかればスッキリするでしょう。
まず、水道代の内訳からご説明します。

基本料金+従量料金

水道料金の内訳は「基本料金+従量料金」となっています。

口径サイズに応じた基本料金

基本料金は口径サイズによって変わります。口径は給水管のサイズであり、口径が太いほど一度に使える水の量が多くなります。一人暮らしの場合は細い口径サイズ、二世帯や1階と2階にトイレがあるご家庭の場合は太い口径サイズに設定されています。

東京都水道局の場合は、口径サイズ13㎜の基本料金は860円、20㎜は1,170円、25㎜は1,460円です。20mmが一般的な口径サイズとなっています。

使用量に応じた料金単価

従量料金は使う量によって料金単価が変わります。
東京都水道局の場合は、1~5㎥の場合は1m³につき0円、6~10m³の場合は1m³につき22円、11~20m³の場合は128円、21~30m³の場合は1m³につき163円です。

このように、一度に使う水道が多いご家庭、1ヶ月全体の水道使用量が多いご家庭のほうが水道代は高くなります。この料金設定は当たり前の仕組みと言えるでしょう。

ところが、この「口径サイズに応じた基本料金」「使用量に応じた料金単価」は全国共通ではありません。

それぞれの地方の状況によって各水道局が基本料金、料金単価が設定されているためバラつきが生じているのです。

電気会社と違い、水道局は自由に選ぶことができません。お住まいの地域によって指定された水道局と契約することになります。

だから水道料金が高い地域にお住まいの方は、節水するしかないのです。

水道料金が変わる地域ごとの事情

それでは、どうして地域ごとに料金設定が変わるのでしょうか。
高い場合はもちろん、低い場合でも理由がわからないとスッキリしません。

水道局のほとんどは市町村が経営しています。市町村が抱える事情によって、水道料金設が変わるのです。

その事情とは大きく4つあります。

水質

蛇口をひねったら出てくるきれいな水は、自然の原水がきれいに浄水されたものです。
原水がもともときれいであれば、簡単な浄化設備でも良いでしょう。

しかし、原水の汚れがひどい場合には大掛かりな浄化設備が必要になります。

原水の水質が悪い地域の場合は設備費や人件費などが多くかかることから、水量料金が高く設定されているのです。

水質からの距離

水道水は主に川を水源としています。その水源が遠ければ遠いほど、水を引くための水道管の長さが長くなります。

水道管の維持費や電力などがかかることから、水道料金は高くなるのです。

人口の減少

水道水を利用する人数を、給水人口と言います。
人口減少により給水人口も減少している地域が増えています。

これによりどのようなことが起こるのでしょうか。
水道事業は水道料金収入で成り立っています。水道料金によって水道設備の維持管理が行われているのです。

人口減少により給水人口が減ってしまうと、水道料金の収入が減ってしまいます。
給水人口が減っても水道設備に必要な維持費は変わりません。だから、不足した維持費を補足するために、高い水道料金を請求されることになるのです。

設備整備

日本全国で、水道設備の老朽化が問題となっています。2016年大阪市東住吉区で水道管が破裂し、近くの住宅や店舗が浸水したニュースがありました。

今、水道管の老朽化による破裂事故が相次いでいます。
このような事故を防ぐためには、水道設備の整備が必要になります。

その費用のために、水道料金が値上がりするケースも増えています。

水道料金が低い地域でも高くなる可能性はある

水道料金が高い理由は、水質、水源からの距離、人口の減少、設備整備によるものです。
水道料金が高い地域にお住まいの場合、このいずれかの理由、もしくは複数の理由が関係しているでしょう。

しかし、現在水道料金が安い地域にお住まいの場合でも、今後水道料金が高くなる可能性はあります。

水質、水源からの距離が変わることは少ないですが、人口減少や設備整備による値上げは大いにあり得るからです。

水道料金が高い人はもちろん、それほど高くない人でも節水していきましょう。

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おすすめ節水方法

おすすめ節水方法

ここまで、水道料金が高い地域ランキング、水道料金が高い地域がある理由についてご説明してきました。

現在、水道料金が高い地域の場合はもちろん、それほど高くない地域の場合でも節水が大切です。

ここからは、当サイトおすすめの節水方法をまとめてご紹介したいと思います。
それぞれ、どれくらいの節水効果が期待できるのか計算してみましょう。

1Lあたりの水道料金は東京都水道局の水道代平均である0.24円、夫婦二人の場合の水道代を算出しています。

節水蛇口

蛇口から出る水量を減らすことを目的とした、節水コマというグッズがあります。
100円程度で購入することもできる優れものアイテムです。

もともと水道ハンドルに入っているコマと交換することで、節水効果を高めることができるのです。約50%の水量を減らすことが見込まれています。

自分で簡単に交換することが可能です。
食器洗いにかかる水道代を計算してみましょう。

食器洗いの時間は1日あたり15分が一般的です。
蛇口を普通にひねって出てくる水の量は1分あたり12Lとなっています。

つまり1日あたりの食器洗いにかかる水道代は12L×15分×0.24円=43.2円です。
これを節水コマにより50%減らすことができれば、年間7,884円の節約が期待できるのです。

節水蛇口の詳しい内容は、こちらの記事を参考にしてみてください。

シャワーヘッド

シャワーヘッドから出る水量を減らして節水効果を高めることを目的とした節水シャワーがあります。5,000円前後で購入することができて、自分で交換可能です。

普通のシャワーヘッドよりも水量は少ないのですが、水圧を上げることで満足な浴び感を得られる仕組みになっています。

節水シャワーヘッドは一般的の30%の節水効果があるとされています。
1回あたりのシャワー使用時間は約10分です。

普通のシャワーヘッドから出て来る水の量は1分あたり12Lです。
つまり1日あたり12L×10分×0.24円=28.8円の水道代がかかっています。夫婦の場合は57.6円、年間では21,024円になります。

節約シャワーヘッドにすれば、6,307円の節約が期待できるのです。

シャワーヘッドの詳しい紹介は、こちらの記事を参考にしてみてください。

元栓

水道の元栓は家の全ての給水の大元であり、水量をコントロールする役割があります。
この元栓を少し締めことで、家中の蛇口から出てくる水の量を減らすという節水方法があります。

蛇口から出る1分あたりの水量は、少しひねると6L、普通にひねると12L、全開だと20Lです。
元栓を少し締めることで、20Lを12Lになれば、40%の水量削減が見込めるのです。

総務省のデータによると、二人以上の1世帯1ヶ月あたりの水道代平均は5,044円です。40%減らすことができれば、1ヶ月2,017円、1年では24,204円の節約が見込めることになります。

元栓による節水方法についての詳しい内容は、こちらの記事を参考にしてみてください。

洗濯機

洗濯機の節水方法は大きく2つあります。
「古い洗濯機を新しいものに買い換える」「使い方を工夫すること」です。

古い縦型洗濯機より最新のドラム式洗濯機のほうが、1回あたりの使用水量がおさえられています。
使い方による節水方法としては、すすぎを1回減らす、まとめ洗いをする、お風呂の残り湯を活用する等の方法があります。

例えば、すすぎを1回減らす設定にして洗濯すると、洗濯水量を約3分の1減らすことができます。

縦型洗濯乾燥機の1回あたりの使用水量は115L、水道料は115L×0.24円=27.6円になります。1日1回洗濯機を使用した場合、1年の水道代は10,074円です。これを3分の1にすることができれば、年間3,322円の節約が見込めます。

洗濯機節水方法の詳しい内容は、こちらの記事を参考にしてみてください。

トイレ

トイレの節約法としておすすめなのが、節水トイレです。
最近は、1回あたりの水量が少ない節水トイレが増えています。少ない水でもしっかり流れるような構造になっているのです。

10年前ほどの従来のトイレは1回あたり13Lの水を使います。
最近の節水トイレは、大レバーなら1回あたり3.8L、小さいレバーなら1回あたり3.3Lの水量で済みます。

1日5回(大1回、小4回)使用した場合を比較してみましょう。
従来のトイレは、1日あたり13L×0.24円×5回=15.6円です。

節約トイレなら、(3.8L×0.24円)+(3.3L×0.24円×4回)=4円となります。
夫婦の場合、1日あたり23.2円、1年では8,468円の節約が見込めます。

トイレ節水方法の詳しい紹介は、こちらの記事を参考にしてみてください。

キッチン

キッチンで効率良く節約できる方法として、節水シャワーがあります。
約40%の水量をカットすることができるのです。100均で購入することもできるリーズナブルさが魅力です。

食器洗いにかかる平均時間は1日あたり15分ほどとなっています。
蛇口から普通に水を出すと1分あたり12Lの水が出ます。

1日あたりの食器洗いにかかる水道代は15分×12L×0.24円=43.2円です。1年では15,768円となります。

節水シャワーを使うことで、年間6,307円の節約が見込めます。それ以外にも、キッチンで節水できる方法は色々あります。

こちらの記事では、「食器洗い時の水道代節約方法」「料理作りの時の水道代節約方法」「キッチングッズの水道代節約方法」について詳しくご紹介しています。

お風呂

お風呂に使われる水を節約するためには「浴槽のお湯」「シャワーのお湯」を減らす必要です。

お風呂のお湯を減らすためには、半身浴や、お湯かさを増やすためにペットボトルを入れたり、子供と一緒に入る方法があります。

シャワーのお湯を減らすためには、体を洗う順番を工夫したり、水量をおさえた節水シャワーを使う方法があります。

例えば、半身浴をすることで浴槽のお湯の量を半分にすることが可能になります。
浴槽1杯分の水量は200Lなので、水道代は200L×0.24円=48円になります。

年間では17,520円にもなります。これを半分にすることができれば1年8,760円の節約が期待できるのです。

お風呂の節水方法の詳しい紹介は、こちらの記事を参考にしてみてください。

まとめ

水道料金は使えば使うほど高くなります。
しかし、基本料金や水道料金単価は地域によって異なります。

水質や水源からの距離、設備整備などの事情により、水道料金が値上がりすることがあるからです。
今回は水道料金の高い地方ランキングをご紹介してきました。水道局は電気やガスのように自由に選ぶことはできません。

水道料金が高い地域にお住まいなら節水の工夫をしていく必要があります。また、今後水道料金が値上がりする可能性もありますので節水を意識しておくと良いでしょう。

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工夫して節約したお金をそのままお財布に入れておくのは賢い方法ではありません。そのお金をどのようにしたら更に効率よく増えるのか考えましょう。同じお金でも置いておく場所によって増え方も違います。心の持ち方も変わってきます。節約して浮かせたお金を使う最後の最後まで得する方法を実践、その具体的なお金の預け方を以下のページでまとめました。
当貯金ブログの評価


81点
/100点中貯金ブログ採点
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度

私の場合(夫婦・子供2人)だと、この節水効果の節約方法で
65,252円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。

(計算値:節水蛇口で1年▲7,884円、節水シャワーヘッドで1年▲6,307円、元栓を締める節水方法で1年▲24,204円、洗濯機による節水方法で1年▲3,322円、節約トイレで1年▲8,468円、台所節水シャワーで1年▲6,307円、お風呂による節水方法で1年▲8,760円)

年間で使う水道量は非常に多いため、様々な角度から節水対策が可能です。あなたに合った節水方法を試してみてください。