水道代の節約は元栓から!絞め方や節水コマの活用し貯金も開放は厳禁

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節約生活で最も重要なのは光熱費の節約です。

総務省統計局のデータによると、2019年の1世帯あたり(二人以上の世帯)1ヶ月の水道代は5,044円となっています。もしこれより毎月の水道代が高いなら、水道代節約を考えていきましょう。

でも水道代は意外と節約するのは難しいものです。
こまめに止めることが水道代節約の基本ですが、これを徹底するのは結構苦労します。

そこでおすすめしたい方法が「元栓を少し締める」という節約術です。
家中の蛇口から出せる水の最大量を制限することで、強制的に水の使用量を減らそうという節水方法なのです。

しかし元栓を締めすぎてしまうと、トイレが流れにくくなるなどのトラブルが起きてしまうので注意しなくてはいけません。

今回は、元栓を締めることで期待できる節水効果、元栓の締め方、注意点などについてご紹介していきたいと思います。

水道代の節約は難しい

水道代の節約は難しい

電気やガスに比べて、水道代を節約するのは難しいです。
その理由は3つあります。

  • こまめに止めるのが難しいから
  • 使う一定時間が決まっている
  • 家族で徹底するのが難しいから

水道代を節約するためには、とにかくこまめに止めることが大切です。これはどなたでもわかっていることだと思います。

でも、朝の洗顔、食器洗い、シャワーなど、こまめに止めるのが難しい場面が多いのです。こまめに止めていると、時間がかかってしまったり、しっかり洗えないことでストレスになってしまうでしょう。

電気代やガス代は月ごとに変動があります。でも、水道代は比較的変動が少ないです。それは、毎日生活する上で使用する水の量はある程度決まっているからなのです。

手洗いやトイレなどは使う時間が一定で決まっているでしょう。
さらに、節水を家族全員で徹底するのも困難です。主婦だけが家事で節水しても、旦那さんや子供がシャワーや洗面所で水を使い放題…という状況では、なかなか節水効果を高めることができません。

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元栓を少し締めることで節水効果が見込める

元栓を少し締めることで節水効果が見込める

「こまめに止めるのが難しい」「使う一定時間が決まっている」「家族で徹底するのが難しい」という原因から、節水は苦労するものです。

ところが、元栓を少し締めることで、これらの原因を解消することができます。
蛇口をひねると出てくる水は、地下に埋められている水道管を通って家に運ばれてきます。

そして、元栓を通り蛇口から出てくる仕組みになっているのです。
元栓は、水量をコントロールするための栓です。

止水栓とも呼ばれますが、全ての給水を止める大元ということから元栓と呼ばれるのが一般的です。

水漏れなどが発生し修理する時、メンテナンスをする時などに、水を止めたり調節する時に使用します。

元栓を完全に締めてしまったら、蛇口から水が出なくなってしまいます。
節水効果を高めるためには「少しだけ締める」ことが重要です。

元栓を少し締めると、それぞれの蛇口から出る水量の最大量が少なくなるのです。蛇口を全開にしても勢いよく水が出ることがなくなります。

これにより、家中すべての水量を少なくすることが可能になります。

  • シャワーを浴びるとき
  • 食器を洗うとき
  • 野菜を洗うとき
  • 手を洗うとき
  • 洗面所で洗顔をするとき

このような場面では、勢いよく水が出るのと、おさえた量の水が出るのでは水道代が変わってきます。

こまめに止めるのが難しくても、水量を少なくすれば節水効果が見込めるでしょう。
使う時間を減らすのが無理なら、使う量を減らそうという発想です。

さらに、家族一人一人が節水を心掛けなくても、自動的に水量が少なくなるのもメリットと言えます。意識していなくても家族全員で節水を徹底することができるのです。

元栓の締め方

「元栓を締めるのは面倒くさい」と思うかもしれません。
でも、元栓は業者にお願いして締めるものではありません。

誰でも簡単に開け閉めすることができます。
水漏れなどのトラブルがあった時、元栓の締め方がわかっていると慌てることがありません。この機会にぜひ覚えてみてください。

元栓の場所を探す

元栓がどこにあるかわからない場合は、まず元栓の場所を確認することからはじめましょう。

一戸建ての場合は「量水器」と書いてあるボックスが、玄関周りや駐車場などの地中に埋め込まれています。青色でプラスチック製であるのが一般的です。ボックスの蓋を開けると、水道メーターと元栓が並んでいます。

マンションの場合は、玄関近くの鉄扉の中に入っています。扉を開けると元栓、水道メーターが並んでいます。

元栓の形は、車のハンドルのようなタイプと、手でつまんで回せるつまみタイプがあります。どちらも、時計回りに回すと閉まり、反時計回りに回すと開きます。

節水のために少しだけ元栓を締めたい場合には、今の位置から少しだけ時計回りに回してください。

但し、普段あまり開け閉めしない部分なので固くなっていることがあります。
その場合には手袋をしてペンチで開けると回しやすくなるでしょう。

元栓を締めるときの注意点

このように元栓は簡単に締めることができます。
但し、2点注意すべきことがあるので覚えておいてください。

締めすぎないようにする

元栓を締めるほど、水量を少なくすることができるので節約効果は高まるでしょう。
ところが、水量が少なくなるとトイレの流れが悪くなるという問題が起きてしまいます。

トイレが詰まるなどのトラブルになったら節水しても意味がありません。何万円という修理代がかかってしまうかもしれません。

節水のために元栓を締めるときには、トイレの流れを基準にすると良いでしょう。
まずはほんの少し元栓を締めてみて、トイレの流れに異常がないか確認してください。

水量が変わっても、しっかり汚物が流れきることを確認しましょう。大丈夫であれば、もう少し元栓を締めてみて、また同じようにチェックしてみてください。

このように、トイレの流れを確認しながら元栓を調節していきます。

使用時間が長くならないようにする

元栓を少し締めると、今までより水量が少なくなります。
そのため、いつもより使用時間が長くなってしまう恐れがあります。

例えば、今までは食器洗いが5分で終わっていたのに、水量が弱くなったことで7分かかってしまうかもしれません。それでは節水効果が期待できません。

はじめは水圧が弱いことに慣れないかもしれませんが、長時間使わないように意識することが大切です。そのうちに少ない水量、弱い水圧に慣れてくるはずです。

食器洗い、野菜洗いをするときには、水を流しっぱなしにするのではなく桶を使ってため洗いをすると良いでしょう。

シャワーを使うときには、浴槽のお湯も使うことでシャワーの使用時間を減らすことができます。

実際の節約効果

蛇口から1分間に出る水の量は、少しひねると6L、普通にひねると12L、全開にすると20Lとなります。

全開にして勢いよく出している場合と普通の量を比較すると、40%も水量を減らすことができるのです。

元栓を締めて水量を制限することで、蛇口を全開にしても普通の量しか出ないことになります。これにより、単純計算すると水道代を40%カットできる可能性があるのです。

1世帯あたり(二人以上の世帯)の1ヶ月の水道代平均は5,044円です。ここから40%削減することができれば、1ヶ月2,017円の節約が見込めることになります。1年では24,204円の節約が期待できるでしょう。

節約コマでさらに節約が見込める

家中の蛇口の水量を大元から減らそうというのが、元栓を締める節水方法です。
しかし、さらに節水効果を高める方法があります。

それは節約コマを使った節約術です。
節水コマは、元栓のように家全体の水の量を減らすのではなく、一つ一つの蛇口の水量を制限するものです。

水道のハンドルの下部には、水をせき止めるためのコマという部品が入っています。
この通常のコマを取り出し、節水コマに交換するのです。

節水コマは、通常のコマよりも流れる水の量を少なくできる構造になっているため、節水効果を高めることができます。

元栓を締めるときには、トイレの水量が少なくなりすぎないように調整します。でも、洗面所やキッチンはもっと水量が少なくても大丈夫かもしれません。

そのような場合には、元栓を少し締めた上で、必要な蛇口に節水コマを取り付けるようにしましょう。

節水効果を高めることができるでしょう。

節水コマの購入方法

節水コマは、ホームセンターで100円程度で購入することができます。
また、節水コマを無料で配布している水道局もあるので調べてみると良いでしょう。

節水コマの交換方法

節水コマは自分で簡単に交換することができます。
スパナとピンセットを準備してください。

作業中に水が出てこないように、元栓を締めてから交換作業をはじめます。
まず、蛇口を全開にします。次にスパナを使いパッキン押え部分を取り外してください。

蛇口の上の部分を外し、その中に入っているコマを取り出します。このときピンセットを使うと取り出しやすいです。ピンセットがなければ、手で取り出しこともできます。

蛇口の上の部分に穴があるので、そこに節水コマを差し込んでから、元の位置に戻してください。

スパナでパッキン押え部分を戻したら終わりです。
元栓を開けて、水が出ることを確認しましょう。

節水コマ節水効果

節水コマにすることで50%の水が削減できると言われています。
キッチンの蛇口を節水コマに変えた場合には、どれくらいの節水効果が期待できるのでしょうか。

食器洗いにかかる時間は1日平均15分とされています。
蛇口を普通にひねった場合、1分間に出る水の量は12L。東京都水道局の水道代平均は1Lあたり0.24円となっています。

つまり、1日に食器洗いにかかる水道代は12L×15分×0.24円=43.2円ということになります。年間では15,768円です。節水コマを使用して50%削減することができれば、年間7,884円の節約が見込めるのです。

まとめ

今回は、元栓を使った水道代節約方法についてご紹介してきました。
こまめに止めたるのは面倒なら、大元で水の量を制限してしまえば良いのです。これにより確実に節水効果がアップします。家族みんなで節水しやすいメリットもあります。

但し、元栓を締めすぎてしまうとトイレの流れが悪くなるのでご注意ください。また、水量が減ったことで使用時間が長くならないように意識することも重要です。

蛇口ごとに節水コマを活用すれば、さらに節水効果が期待できるでしょう。

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当貯金ブログの評価


75点
/100点中貯金ブログ採点
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度

私の場合(夫婦・子供2人)だと、この元栓と節水コマの節約方法で
32,088円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。

(計算値:元栓を少し締めることで1年▲24,204円、節水コマを使うことで1年▲7,884円)

厳密には水量を弱めたことで、どうしても使用時間が長くなる場合もあります。しかし、勢いよく蛇口から無駄な水が出ている状態は防げるでしょう。簡単にできる節水方法という意味ではおすすめ度が高いです。