無意識に使いがちのシャワー。無駄遣いに気付いていないご家庭が多いです。
裏を返せば、ちょっと節水を心がけるだけで家計を楽にしてくれる可能性があります。
でも、シャワーの使用量を減らすのは簡単なようで難しいですよね。
自分だけが注意しても、家族が無駄遣いをしてしまえば節水は徹底できません。
そこでご紹介したいシャワー水道代節約方法は、シャワーヘッドによる節水方法です。
節水効果のあるシャワーヘッドを取り付けることで、自然に節水効果を高めることができるのです。
しかしながら、シャワーヘッドにはデメリットもあります。お湯がぬるくなったり冷たい水が出ることがあるのです。
今回は、シャワーヘッドの節水効果とデメリットについて検証していきたいと思います。
シャワーヘッドには節水効果がある
今、節水シャワーヘッドが注目を集めています。
その名の通り、水の使用量を減らすこと節約することを目的としているシャワーヘッドです。
簡単にできる節水方法ということで、節水シャワーヘッドに変える人が増えているのです。
金額は2,000円代~20,000円代までさまざま。金額が高いほどハイスペックになります。
人気が高いのは5,000円~6,000円あたりの商品です。
気軽に購入できる価格というところが、シャワーヘッドの魅力とも言えます。
節水シャワーヘッドの仕組みとは?
節水シャワーヘッドは、シャワーヘッドから出る水の量を減らすことで節水ができる仕組みになっています。
水が出る穴を小さくしたり、穴の数を減らして、普通のシャワーヘッドよりも水が少なく出るようにしているのです。
でも、「出る水の量が少なかったら、その分長い時間シャワーを使うことにならないの?」と思うかもしれません。
出る水の量が半分になっても、使う時間が倍になったら節水にはならないでしょう。
しかし、その心配はいりません。普通のシャワーヘッドと同じ満足感を保ちながら、出る水の量だけを少なくしているからです。
その理由は、水圧にあります。
庭に水まきをするときのホースをイメージしてください。ホースの先を指でつぶすと、水圧が上がり水の勢いが強くなります。
節水シャワーは、これと同じ仕組みです。水圧を上げて勢いを強くしているのです。だから、たとえ水の量が少なくても、普通の量と同じ浴び感を得ることができます。
節水シャワーでも、しっかり泡や汚れを洗い流すことができるのです。
だから、節水シャワーを使うだけで、自然と節水効果を高められることになります。
シャワーヘッドの交換方法は?
「シャワーヘッドって自分で交換できるの?」「自分で交換したら水漏れは大丈夫?」などと思うかもしれません。
シャワーヘッドの交換は業者に頼むものと思っている人も多いでしょう。
しかし、シャワーヘッドの交換は自分で簡単にすることができます。
具体的な交換方法を説明しましょう。
まず、交換できるシャワーヘッドなのか確認してください。
ホースのヘッド部分をクルクルと回して外すことができれば、交換することができます。
ホースと一体になっていてヘッド部分が外れない場合は、ヘッドだけ交換することはできません。
次にどのメーカーのシャワーなのか確認します。
蛇口部分にTOTO、INAX、LIXILなどのメーカー名が書いてあると思います。基本的には同じメーカーのシャワーヘッドを購入しましょう。
でも、違うメーカーのシャワーヘッドでも、接続用部品があれば取り付けることができます。シャワーヘッド本体と一緒に接続用部品が付いていることもあります。
ホームセンターや通販で購入することができます。人気が高いのは5,000円前後の商品です。
次に交換方法をご説明しましょう。
シャワーヘッドを反時計回りに回して外します。
新しいシャワーヘッドを時計回りに回してねじ込みます。
たったこれだけで交換することができます。特別な工具や道具は必要ありません。
但し、長年使っている場合、回しても外れないかもしれません。そのときは、ゴム手袋をつけて回すと外しやすくなります。
メーカーが違うシャワーヘッドの場合は、新しいシャワーヘッドに接続用部分を付けてからホースに取り付けるようになります。
止水機能があるものがおすすめ
シャワーヘッドの節水効果をさらに高めてくれるのが、止水機能です。
シャワーヘッド部分にある止水ボタンを押すだけでシャワーを止めたり出すことができます。
手を伸ばして蛇口をひねる必要がなくワンタッチで操作できるので、シャワーを出しっぱなしにする時間を減らすことができるのです。
自然とシャワーを止める習慣がつくので、節水効果が上がるでしょう。
シャワーヘッドの節水効果は?
節水シャワーヘッドにすることで、どれくらいの節約が期待できるのでしょうか。
シャワーを1分間使用すると、約12Lの水が使われます。
1Lの水道料金は、東京都水道局の平均によると0.24円です。
シャワーを使う時間は平均10分とされています。
一人が1日に使うシャワーにかかる水道代は12L×10分×0.24円=28.8円になります。4人家族ならなら1日115.2円、年間42,048円になります。
一般的な節水シャワーヘッドの節水効果は約30%です。
シャワー水道代を30%カットすることができたら、年間12,614円の節約が見込めます。
さらに、止水機能による節水効果も加われば、もっと節水できる可能性を秘めているでしょう。
シャワーヘッドにはデメリットがある
ここまで節水シャワーの効果についてご紹介してきました。
「初期費用もそれほど高くなく、簡単に節水できるなら交換してみよう」と思うかもしれません。でも、購入する前に知っておいていただきたいことがあります。
それはシャワーヘッドのデメリットです。
「お湯がぬるいことがある」「お湯が冷たいことがある」ため、シャワーを浴びるときに寒いかもしれないのです。
お湯がぬるい
節水シャワーヘッドに変えた途端、お湯がぬるくなった感じがするという人がいます。
節水シャワーは少ない水量でも、満足できる水圧になるように工夫されています。
ところが、水が出る量が少なくなるとお湯が外気に触れる面積が大きくなるため、お湯が冷めやすくなってしまうのです。
だから、普通のシャワーに比べてぬるいと感じる場合があります。
対策としては、お湯の設定温度を高めにすることです。これでぬるさを感じることはなくなるでしょう。
しかし、これにより電気代やガス代が上がってしまう可能性があります。
我慢できる程度のぬるさであれば、そのまま使ったほうが節約になります。
しかし、どうしても寒いときは我慢せずに設定温度を上げましょう。
季節によって設定温度を変えて、無理のない節約をしていくことが大切です。
お湯が冷たい
節水シャワーヘッドにするとお湯が冷たいというケースもあります。
水が流れる量が少なすぎると、給湯器が着火しないことが原因です。給湯器は水の量が増えることで着火してお湯が出る仕組みになっています。
だから節水シャワーの水量だとお湯が出ずに水だけが出てくることがあるのです。
しかし、このケースはとても稀なことです。普通の給湯器の場合、節水シャワーヘッドに変えても普通に着火するでしょう。
このようなケースもあるということだけ覚えておいてください。
シャワーヘッドにした上で節水対策もしましょう
節水効果のあるシャワーヘッドに変えると、シャワーから出る水の量が減ります。
でも、ただ変えただけでは本当の節水効果は期待できません。
肝心なことは、シャワーヘッドを変えた上で、節水対策をすることです。
「出しっぱなしにしない」「洗い方を工夫する」ことが大切です。
出しっぱなしにしない
節水効果のあるシャワーヘッドにしたことで「普通に使っていても節水ができている」という安心感があります。だから、シャワーを使う時間を気にしないようになってしまい、かえって水道代が上がってしまう可能性もあります。
出しっぱなしは厳禁です。体を洗ったり、シャンプーや洗顔をしている時、浴槽内が寒いからとシャワーを出しっぱなしにすることがありますが、無駄な水道代がかかってしまいます。
体を洗う時に浴槽内が寒いのであれば、桶にお湯を入れて足湯にするのがおすすめです。足を桶に入れた状態だと体が冷えないので、シャワーで温める必要がなくなります。
それ以外にも、こまめにシャワーを止めて、出しっぱなしの時間がないように注意していきましょう。
洗う順番を工夫する
洗う順番を工夫すること、節水効果を高めることができます。
体を洗うとき、どんな順番で洗っていますか?
シャンプーをして泡を流す→コンディショナーをして泡を流す→洗顔をして泡を流す→体を洗って泡を流す、という順番ではないでしょうか。
もちろんこの順番はダメではありません。でもシャワー時間を減らしたいのならこの順番はおすすめしません。この洗う順番だと4回泡を流すためにシャワーを使います。
洗う順番を変えれば、このシャワーの回数を2回に減らすことができるでしょう。
まず石鹸で体を洗い、続けて洗顔、シャンプーをします。その後、頭のてっぺんからシャワーを浴びて全身の泡を洗い流します。
最後にコンディショナーをしてシャワーで流します。
これでシャワーの回数が2回になります。この洗う順番だとかなりシャワーの使用時間をカットすることができるでしょう。
まとめ
今回は無駄遣いになりやすいシャワーの節水方法について考えてきました。
シャワー節水の王道アイテムとも言えるのが、節水シャワーヘッドです。
数千円で購入することができて、取付けも簡単。今まで通りにシャワーを使っていても、30%以上の水道代を削減できるという優れものです。
但し、浴びた感じは変わりませんが、ぬるい、寒いと感じるデメリットはあります。稀なケースではありますが、冷たい水しか出なくなることもあります。
このようなデメリットも考慮した上で、シャワーヘッドを検討してみてください。
そして、シャワーヘッドを節水タイプにしたことで安心せずに、節水意識を持つことも大切です。
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私の場合(夫婦・子供2人)だと、このシャワーヘッド節約方法で
12,614円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:シャワーヘッドの交換で1年▲12,614円)
5,000円ほどで購入するだけで、大きな節約が見込めます。交換作業も簡単なのでおすすめの節水方法です。