「一人暮らしで貯金が貯まらない」と悩んでいませんか?
一人暮らしで貯金がほとんどない、貯金ゼロという人は多いでしょう。
しかし一方で、コツコツ貯金している一人暮らしの人もいます。
一人暮らしで貯金できないのはどうしてなのでしょうか。その理由がわからないと、いつまでも貯金なしのままでしょう。
今回は一人暮らしだから貯金が貯まらない理由を考えていきたいと思います。
「貯金できない人の特徴」「一人暮らしだから貯金できない理由」をご説明していきます。
当てはまる項目があれば、ぜひ改善策を考えていきましょう。
一人暮らしの貯金なしは38%
都道府県金融広報委員会、政府、日本銀行、地方公共団体、民間団体等と協力して、国民の暮らしに身近な金融情報を発信している「金融広報中央委員会」という組織があります。
この金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和元年)」のデータによると、一人暮らし金融資産がある人は62%、金融資産がない人は38%となっています。
約3人に1人は貯金できていない状況です。
この金融資産とは、預貯金、金銭信託、積立型保険商品、個人年金保険、債券、株式、投資信託、財形貯蓄などを含んでいます。
年代別に見ると、以下のような結果になっています。
金融資産がある人 | 金融資産がない人 | |
20代 | 54.8% | 45.2% |
30代 | 63.5% | 36.5% |
40代 | 59.5% | 40.5% |
50代 | 62.8% | 37.2% |
60代 | 70.2% | 29.8% |
(参考:知るぽと)
20代はまだ収入も少ないため、生活費だけでギリギリという人も多いでしょう。
約半分の人が貯金できていない状況です。30代40代になると少し貯金している人が増えますが、それでも、約4割の一人暮らし世帯の人が貯金していない状況です。
一人暮らしの人は、やはり貯金できていない人が多いことがわかります。
貯金できない理由を考えて、貯金なしから脱するヒントを見つけていきましょう。
一人暮らし貯金なしの人が貯まらない理由とは?
「貯金できない人の特徴」「一人暮らしだと貯金ができない理由」を考えると、貯金が貯まらない理由が見えてきます。
貯金できない人の特徴
一人暮らしに関係なく、貯金できない人には、以下のような特徴があります。
貯金が貯まらない人は、毎月生活費を使った残りを貯金する傾向にあります。
「給料-生活費=貯金」と考えるのです。
この流れだと、いつまで経っても貯金は増えないでしょう。貯金をしようと思っても、ついつい生活費で給料がなくなってしまうからです。
貯金なしを脱するためには「給料-貯金=生活費」の流れに変えることが大切です。
給料から貯金を除き、残ったお金でやりくりすれば、貯金が確保できるでしょう。
貯金が貯まらない人に多いケースは、ボーナスを使い切ってしまうことです。
ボーナスが入ると無計画に使ってしまい、貯金に回すことがありません。
貯金が貯まる人は、ボーナスは「特別費」のために貯金しています。
特別費とは、冠婚葬祭や税金など、毎月の出費とは別にやってくる支出です。
生活費と貯金とは別に特別費のためのお金を確保しておくと、予定外の出費に備えることができて、毎月貯金ペースが乱れることがありません。
給料が振り込まれる口座で、生活費と貯金を一緒に管理していませんか?
貯金がない人の特徴の一つは、1つの口座で全てのお金を管理しているのです。
「1つのほうが管理しやすいから」「1つのほうが楽だから」などの理由があるかもしれませんが、口座が1つだとお金の流れが見えにくく、貯金すべきお金を生活費としてうっかり使ってしまった…という危険もあります。
貯金を確実にするためには、「給料と生活費」「貯金」の口座に分けることがポイント。
さらに「特別費」用の3つに分けるのがベストです。
貯金ができない人は、家計簿をつけていないことが多いでしょう。
家計簿をつけると、お金の流れが見える化されるので、しっかり家計管理ができるようになります。
家計簿をつけていないと、何にいくら使っているのかわからないので、無駄遣いを改善することができません。
残金だけを見て「何に使ったかわからないけど、今月も給料がなくなった…」となってしまうのです。
また、家計簿をつけているけど貯金ができない人もいます。
その場合は、家計簿がただの記録ノートになっていて活用できていない可能性があります。
家計簿は細かく記録することより、お金の流れを把握して節約していくことが大切なのです。
家計簿が面倒なら、家計簿アプリや簡単なノートに記録するだけでも良いでしょう。
貯金ができない人は、クレジットカードの枚数が多い傾向にあります。
用途別に色々なクレジットカードを作ってしまい、管理しきれなくなっているのです。
クレジットカードが多いと、その分無駄な買い物が増えてしまうでしょう。
それぞれのカード明細をチェックするのも面倒になってしまうので、無駄遣いが多くても気付かないでしょう。
クレジットカードはメインとサブの2枚あれば十分です。管理がしやすくなり、無駄使いも増えないでしょう。
一人暮らしだから貯金できない理由
貯金が貯まりにくい人には特徴があることをご説明してきました。
上記の項目が当てはまる人は注意が必要です。
さらに、以下のように「一人暮らしだから貯金が貯まらない」理由もあるのです。
実家暮らしの人や、結婚して家族と生活する人は、家族の監視の目があるため、お金を自由に使いにくくなるでしょう。
もし無駄遣いをすれば、家族から指摘されることになるからです。
しかし、一人暮らしなら自由にお金を使うことができます。
無駄遣いをしても止める人がいないので、どんどん無駄遣いが増えてしまうでしょう。
これを改善するためには家計簿をつけることが効果的。
毎月の出費を客観的に評価することができるので無駄遣いに気付くでしょう。
お金が自由に使えないと、使えるお金の範囲内で節約してやりくりをしようとします。
しかし、自由に使えてしまうと、節約しようという意識が生まれません。
だから貯金に回すお金が残らないのです。
貯金を増やすためには、まず節約する意識を高めましょう。
同棲カップルや夫婦の場合、貯金する目標がはっきりしているでしょう。
「結婚資金を貯めるため」「旅行に行くため」「マイホームを建てるため」などの目標に向かって二人で貯金を頑張ることができるのです。
一人暮らしの場合は、貯金するための目標がはっきりしないことが多いでしょう。
貯金目標がないとモチベーションは上がりません。
不確かな未来のために貯金するよりも、今楽しく過ごすためにお金を使ってしまうのです。
何のために、いつまで、いくら貯金が必要かという貯金目標を立てることから始めましょう。
一人暮らしだと外食が多くなります。
一人分だけの料理を作るのは面倒に感じるでしょう。また、一人分だけだと食材費も割高になるため「外食したほうが安いかな」と思ってしまい、ついつい外食が増えてしまうのです。
でも、たとえ一人分の料理であっても外食よりは自炊のほうが安く作れます。
はじめは調理キットなどを上手く活用しながら自炊生活を頑張りましょう。
一人暮らしの人は飲み会が多いでしょう。
友達同士の飲み会も、会社の飲み会も、一人暮らしだと誘われやすいです。
帰りが遅くなっても家族を気を遣う必要がないので、誘うほうも誘われるほうにも好都合なのです。
一人暮らしだと家族を言い訳にできないので、飲み会を断りずらいという理由もあります。
飲み会は1回あたり3,000円~5,000円ほどかかります。月に何回も行ってしまうと、貯金する余裕がなくなるでしょう。
飲み会は月に〇回までなどルールを作り、控える努力が必要です。
一人暮らしの人にとても便利なのがコンビニです。いつでも買い物ができて、ほとんどの生活必需品を買うことができます。
買い物のほとんどをコンビニで済ませている人も多いでしょう。
しかしコンビニの商品は割高です。
スーパーなら80円で買える茶でも、コンビニだと130円ほどになるでしょう。1回の買い物の金額は少なくても「塵も積もれば山となる」で、無駄な出費が増えるでしょう。
コンビニの買い物がダメなわけではありませんが、コンビニ利用が多い人は使い方を見直しましょう。
一人暮らし貯金なしは意識と習慣の問題
ここまで、一人暮らしが貯金できない理由として「貯金できない人の特徴」「一人暮らしで貯金できない理由」を見てきました。
まとめると以下のようになります。
貯金できない人の特徴
- 貯金は後回し
- ボーナスはすぐに使ってしまう
- 1つの口座で管理している
- 家計簿を活用していない
- クレジットカードが多い
一人暮らしだから貯金できない理由
- お金を自由に使ってしまう
- 節約をしようと思わない
- 貯金目標がない
- 外食が多い
- 飲み会が多い
- コンビニ利用が多い
このように、貯金が貯まらない人は、収入が少ないことが問題なのではなく、意識と習慣が問題であることがわかります。
「貯金が貯まりやすい意識」「お金が貯まりやすい習慣」に切り替えることで、楽に貯金できるようになる可能性があります。
一人暮らし貯金なしから脱する方法
貯金が貯まりやすい意識と習慣に切り替えて貯金なしから脱するためには、具体的に3つのステップが必要です。
「お金の流れを把握する」「貯金計画を立てる」「先取り貯金をする」です。
お金の流れを把握する
一人暮らしで貯金ゼロの場合、家計簿をつけていない人がほとんどだと思います。だからお金の流れが把握できていないでしょう。
まず、「収入」「支出」「残高」をハッキリさせることからはじめましょう。
1ヵ月分の「収入」「支出」を書き出し、「残高」がどれくらいになるのか確認してください。
もしマイナスになる場合は、支出の見直しが必要です。
貯金計画を立てる
お金を自由に使ってしまい、節約意識が低い場合は、貯金計画を立てることで意識を変えることができるでしょう。
「何のために貯金するのか」「いくら貯金するのか」「いつまで貯金するのか」を考えてみてください。
例えば「結婚資金のために1年で100万円貯める」という目標を決めれば、1ヵ月83,000円ずつ貯金する貯金計画が立てられます。
貯金計画が明確になると、その貯金のために頑張ろうという意識が高くなります。そうすすると自然と節約効果がアップします。
外食、飲み会、コンビニの一人暮らしの3大無駄遣いをおさえていくことができるでしょう。
貯金できない習慣から、貯金が貯まりやすい習慣に切り替えることができます。
先取り貯金をする
貯金ゼロのままの原因として「貯金は後回し」「ボーナスはすぐに使ってしまう」「クレジットカードで無駄な買い物をしてしまう」という貯金への意識の低さがあります。
貯金が苦手なら、先取り貯金で貯金する習慣を作りましょう。
先取り貯金とは、給料が入ったら生活費を使う前に貯金する方法です。
「給料-生活費=貯金」ではなく「給料-貯金=生活費」の習慣にしていくのです。
先取り貯金をするためには、貯金用口座が必要になります。
1つの口座だけで収入、支出、貯金をまとめて管理している人がいますが、今いくら貯金があるのかわかりにくくなるのです。
貯金用口座を作れば、その口座にあるお金が純粋に貯金になります。貯金が見える化すると、やる気もアップするでしょう。
一人暮らしの詳しい貯金方法はこちらの記事で詳しく解説しています。ご参考にしてみてください。
一人暮らし貯金の方法は、お金の動きを把握し、貯金プランを立てること。その上で先取り貯金をするのが一人暮らしの貯金のコツです。さらに一人暮らしでも貯金が増やせるように節約することも大切。一人暮らしに効果的な節約術もご紹介します。
一人暮らし貯金なしの人は1割貯金を目指しましょう
貯金額の目安は給料の1割~2割とされています。はじめは1割貯金することを目標にして、節約生活に慣れてきたら2割貯金できるように頑張りましょう。
総務省統計局のデータによると、2019年の単身(一人暮らし)の実収入(手取り)の平均は、345,336円となっています。
1割なら、1ヵ月34,533円が目標貯金額になります。
外食、飲み会、コンビニ利用などを見直し、先取り貯金をして、1割貯金を目指しましょう。年間414,396円の貯金が見込めます。
(参考:e-STAT)
一人暮らしで貯金なしの人は、どうして貯金できないのでしょうか。
まとめ
今回は、一人暮らし貯金ゼロに陥る理由を考えてきました。
もともと貯金が貯まらない人の特徴、一人暮らしだから貯金が貯まらない理由があるのです。
一人暮らしで貯金ができないのは、収入が少ないからではなく意識と習慣に問題があることがおわかりいただけたと思います。
逆に意識と習慣を変えれば、スムーズに貯金できる可能性が高いのです。
「貯金なし」から「貯金あり」の一人暮らしに切り替えていきましょう。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
88点/100点中
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
一人暮らしの場合、一人暮らし貯金なしを改善する節約法で
414,396円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:毎月手取りの1割貯金することで1年▲414,396円)
意識を変えないといつまでも貯金は増えません。何かと出費が多い一人暮らしでも、貯金できる意識と習慣に変えることで、スムーズに1割貯金ができるようになるでしょう。