30代子持ち夫婦の貯金額平均とは!子供あり2人3人の貯金事情!

スポンサーリンク


「30代で子持ち夫婦の場合、どれくらい貯金すればいい?」と不安に思っていませんか?

20代に比べると収入が増えてくる30代ですが、まだまだ十分な収入ではないでしょう。

その状況の中で、子供を2人、3人と育てていくのは大変なことです。

だからいつも「今の貯金で大丈夫?」と不安になってしまう人が多いでしょう。

そこで今回は、30代の子供あり夫婦の貯金に対するモヤモヤを解決するために、平均的な貯金額情報、さらに貯金方法について考えていきたいと思います。

貯金に対する不安を持ったままに生活していると、ストレスが溜まってしまいます。貯金に対する問題と向き合って、その不安をなくしていきましょう。

30代子持ち夫婦の平均貯金額について

30代子持ち夫婦の平均貯金額について

まず、30代子持ち夫婦の平均的な貯金額について調べていきましょう。

30代の子供あり夫婦の貯金額に特化したデータ見つからなかったため、30代、40代の情報を参考にしたいと思います。

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が、2017年1月17日~19日の3日間、30歳~49歳の男女を対象に「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2017」を実施しました。

1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しています。

この中に、子供のいない既婚者と子供のいる既婚者の平均貯蓄額のデータがあります。

30代40代の子供のない既婚者の貯蓄額は228 万円、子供のいる既婚者の貯蓄額 123 万円でした。

やはり子育て費用がかかると、貯金を増やすのが難しい状況であることがわかります。

さらに、同調査では子供(末子)の成長段階別の貯蓄額も公表しています。

子供(末子)の成長段階 現在の貯蓄額
乳児~未就学児 124万円
小学1~3年生 134万円
小学4~6年生 103万円
中学生 166万円
中学生以上 133万円

(参考:SMBCコンシャーマーファイナンス)

小学4~6年生の時に貯金するのが苦しい状況になることがわかります。

小学校高学年になってくると塾に通う子供が増えてくることが関係していると思われます。

小学校の学習塾費用の平均は年間約8万円です。この費用によって貯金する金額が減る傾向にあるのでしょう。
中学生を過ぎるとまた少し貯金額が上がりますが、それでも166万円という結果になっています。

貯金の最低ラインは、3~6ヵ月分の手取り収入とされています。

1ヵ月の手取り収入が25万円であれば、75万円~150万円は必要ということになります。

30代子持ち夫婦の場合は、貯金の最低ラインギリギリの世帯が多いという状況なのです。

子育てにかかる費用について

子育てにかかる費用について

30子持ち夫婦の貯金事情は厳しいことがわかりました。

やはり、子どもを育てていくためには様々なお金がかかるため、貯金する余裕がなくなるのです。

それでは、具体的に子供1人にかかる子育て費用はどれくらいになるのでしょうか。

「様々なお金がかかる」とわかっていても、具体的な金額がわからないと不安になります。

幼稚園から大学までの学習費用について調べてみたいと思います。

幼稚園~高校までにかかる費用

文部科学省が発表した「平成28年度子供の学習費調査の結果について」から1年間に子供一人当たりにかかる学習費総額(保護者が子供の学校教育及び学校外活動のために出した経費の総額)を見てみましょう。

幼稚園 幼稚園 小学校 小学校
公立 私立 公立 私立
学習総額  233,947円 482,392円 322,310 円 1,528,237円
うち学校教育費  120,546円 318,763円 60,043 円 870,408円
うち学校給食  20,418円 29,924円 44,441 円 44,807円
うち学校外活動費  92,983円 133,705円 217,826円 613,022円
 中学校  中学校  高校  高校
公立 私立 公立 私立
学習総額  478,554 円 1,326,933円 450,862円 1,040,168円
うち学校教育費 133,640円 997,435円 275,991円 755,101円
うち学校給食 43,730円 8,566円
うち学校外活動費 301,184円 320,932円 174,871円 285,067円

(参考:文部科学書)

このように、公立と私立では大幅に学習費が違うことがわかります。

私立学校に通っている子供は、学校教育費だけでなく、学校外学習費も高い傾向にあります。

学校外学習費とは、習い事や塾などにかかる費用のことです。

30代子持ち夫婦の場合、幼稚園~小学校の子供がいることが一般的でしょう。

公立の場合はも幼稚園児に年間約23万円、小学生に年間約32万円かかることを考えると、貯金するのは大変なことがわかるでしょう。

子供2人で、幼稚園児、小学生の場合は年間約55万円かかることになります。

しかし「30代で子育て中だから貯金ができなくて仕方ない」ということにはなりません。

なぜなら、さらに子育て費用はかかり続けるからです。

同調査では、公立、私立の幼稚園から高校までの15年間通った場合の総額も発表しています。

  • 全て公立に通った場合:540万円
  • 幼稚園のみ私立に通った場合:616万円
  • 高等学校のみ私立に通った場合:716万円
  • 幼稚園及び高等学校は私立に通った場合:792万円
  • 小学校のみ公立に通った場合:1,047万円
  • 全て私立に通った場合:1,770万円

このように、全て公立に通った場合でも540万円ものお金がかかるのです。

子供2人なら、1,080万円です。

さらに、公立のみと私立のみでは3倍以上の金額になっています。

私立に通うのであれば、しっかり貯金計画を立てておかなければなりません。

大学にかかる費用

さらに、大学についての費用も調べてみましょう。

文部科学省の「平成30年度私立大学等入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」から国立、私立大学の授業料及び入学料がわかります。

4年間通った場合の総額は以下のようになります。

大学 大学
国立 私立
授業料(1年) 538,800円 904,146円
入学料 282,000円 249,985円
4年間総額 2,425,200円 3,866,569円

(参考:文部科学書)

このように国立大学に比べると私立大学は1.5倍以上です。

子供が2人、3人といる場合には、かなりの費用になるでしょう。

子供2人の場合のシミュレーション

それでは、実際に子供が2人の場合のシミュレーションをしてみたいと思います。

あくまでも一例ですので、参考として見ていただければと思います。

  • 子供2人が全て公立の幼稚園、小学校、中学校、高校、国立大学の場合:約1,565万円
  • 子供2人が全て私立の幼稚園、小学校、中学校、高校、私立大学の場合:約4,313万円
  • 子供1人が全て公立の幼稚園、小学校、中学校、高校、国立大学の場合、もう1人が全て私立の幼稚園、小学校、中学校、高校、私立大学の場合:約2,939万円

子供3人の場合のシミュレーション

  • 子供3人が全て公立の幼稚園、小学校、中学校、高校、国立大学の場合:約2,347万円
  • 子供2人が全て私立の幼稚園、小学校、中学校、高校、私立大学の場合:約6,469万円
  • 子供2人が全て公立の幼稚園、小学校、中学校、高校、国立大学の場合、もう1人が全て私立の幼稚園、小学校、中学校、高校、私立大学の場合:約3,721万円

子育てが進行している時は、それほど大きな額に感じていなくても、幼稚園から大学までの19年間で考えると、これだけの費用がかかるのです。

30代の子持ち夫婦の場合、この子育ての真っ只中にいるでしょう。

だから「貯金できなくても仕方ない」と同時に「将来の子育て費用に向けて貯金する必要もある」という状況なのです。

スポンサーリンク

30代子持ち夫婦におすすめの貯金方法

30代子持ち夫婦におすすめの貯金方法

ここまで、30代子持ち夫婦の貯金事情についてご説明してきました。

子育てにはとにかくお金がかかります。

特に30代はまだそれほど収入が多くない中で幼稚園や小学校の学習費用を払っている状況なので、貯金に回すお金が残らないのも仕方ないことでしょう。

しかし、この後40代になった時には中学校、高校、大学とさらに学習費用がかかることになるのも事実です。

だから30代のうちから少しでも貯金を増やしていくことも大切なのです。

30代子供あり夫婦におすすめしたい貯金のポイントは以下の2つです。

  • 無理のない範囲で貯金すること
  • あなたの家族に合わせた貯金をすること

30代子持ち夫婦の場合、今現在子育て費用がかかっているため、無理に貯金する必要はなりでしょう。

生活が苦しくならない程度、夫婦のストレスにならない範囲で貯金していくことが大切です。

もう1つのポイントは、あなたの家族に合わせた貯金をすることです。

上記でご紹介した学習費用などを参考にすることは大切ですが、その上であなたの家族にかかる支出や貯金額を考えることが大切です。

この2つのポイントを踏まえながら、30代子持ち夫婦におすすめの貯金方法5ステップをご説明していきましょう。

貯金計画を立てる

まず、子育て費用のための貯金計画を立てることからはじめましょう。

大きなポイントは3つです。

1つ目は公立か私立かという問題です。これはほとんどの子持ち夫婦が真っ先に考えることだと思います。

2つ目は習い事です。英語やサッカー、スイミングなど、どのタイミングでどれくらいに費用の習い事を始めるか計画を立てる必要があります。

1つの習い事につき5,000円~10,000円が相場になります。子供は2人、3人といる場合にはバランスを考えなければなりません。

3つ目は塾です。小学校高学年の学習塾の相場は年間8万円です。年齢が上がるにつれてさらに高くなっていきます。

シミュレーションをしてみる

例えば、小学校6年間は月謝7,000円のサッカー、中学校3年間は月謝10,000円の塾、高校は20,000円の塾に通うとしましょう。

7,000円×12ヵ月×6年間=504,000円、10,000円×12ヵ月×3年間360,000円、20,000円×12ヵ月720,000円、合計1,584,000円になります。

このように、習い事を塾に行くだけで150万円以上の費用がかかります。

もちろん全額を貯金で賄うのではなく、毎月の生活費の中から捻出していくことになるでしょう。
でも、

「公立ではなく私立を選んだら総額で〇円違う」

「この習い事を6年間続けたら〇円になる」

「中学校から塾に通い始めたら〇円かかる」

などと、具体的な金額を自覚した上で貯金額を決めていくことが大切なのです。

例えば、現在子供が小学校1年生なら「中学校の塾代として1ヵ月1万円ずつ余分に貯金しておこう」と意識することができます。

貯金専用の口座を用意する

子育て費用のための貯金額を決めたら、その貯金は子供専用の通帳に貯めていきましょう。

子供のために積み立てる口座があれば、他の貯金と混ざってしまうことがなく、生活費でっかり使ってしまう危険もありません。

使っていない口座があれば、その口座を子育て貯金用にすると良いでしょう。

先取り貯金をする

子育て費用のための貯金用口座が準備できたら、毎月その口座に先取り貯金をしていきます。

先取り貯金とは、給料が入ったら生活費を使う前に真っ先に貯金することです。

残ったお金を貯金しようと思っても難しいものです。特にお金のかかる30代子持ち夫婦の場合には、先取り貯金がおすすめです。

自分でお金を移動するのが面倒なら、自動積立定期預金を利用すると便利です。

貯金する金額を決めておけば、毎月同じ日に同じ金額が普通預金から定期預金に振り替えられるシステムになっています。

支出をコントロールする

子育てのための貯金を始めると、やりくりが大変になるでしょう。

同じ収入、支出のまま、貯金額だけを増やしたら生活が苦しくなるのは当たり前です。

収入を増やすことはなかな難しいでしょう。

そこで必要なのが支出をコントロールすることです。

支出の無駄をなくし、無理なく生活できるようにコントロールしていきましょう。

そのために30代子持ち夫婦におすすめしたい節約法は、固定費の見直しと食費の節約です。

固定費を見直す

子持ち夫婦が支出をおさえるために効果的なのが、変動費よりも固定費です。

固定費なら、食費やレジャー費など子供にかかる費用を削ることなく節約できるからです。

固定費で見直したいのは、保険料とスマホ代です。

子育て世代の場合、万が一の場合に備えて高額の保険に入っていることが多いでしょう。

積立型保険に入っている場合は、1ヵ月3万円前後の保険料が相場になります。

老後資金の貯蓄用として加入している人も多いと思いますが、子育て費用のための貯金を増やしたいなら、掛け捨て保険に切り替えるのもアリでしょう。

ネット型保険の掛け捨て保険なら、10分の1の保険料になる可能性もあります。

「保険料 シミュレーション」と検索すると、あなたにとって安い保険料をシミュレーションすることができるので試してみてください。

さらに、見直したいのがスマホ代です。

子育て費用のための貯金を増やしたいなら、格安スマホを検討しましょう。

三大キャリアの相場は1ヵ月7,000円前後ですが、格安スマホなら1ヵ月3,000円前後になるでしょう。

夫婦で三大キャリアから格安スマホに変えれば1ヵ月8,000円、1年96,000円を貯金に回せる可能性があります

外食を減らす

さらに子持ち夫婦の支出見直しとしておすすめしたいのが、食費です。

子供の健康のためには、毎日の食事を減らすことはできません。

でも、外食やおやつにかかる食費を減らすことはできるでしょう。

30代夫婦で子供がまだ小さいうちには、外食へ行ってもそれほどの料金にならないでしょう。

でも子供が大きくなってくると、1度の外食でかなりの出費になってしまいます。

だから、今のうちに外食に行かない習慣を作ることがとても重要です。

もちろん、たまには家族で外食を楽しむことは大切です。

でも習慣的に「週末は必ず外食」「疲れた時はついつい外食になりがち」という場合は、外食の回数を減らす努力をしましょう。

子供が2人、3人いると、ファミリーレストラン1回の外食で5,000円ほどかかります。

月に1回外食を減らせば1年で60,000円貯金に回すことができるでしょう。

お金の流れを見える化する

最後のステップは、お金の流れを見える化することです。

収入、支出、貯金額がすぐにわかる状態にしておくことが、貯金を増やすコツです。

支出がわからないと無駄遣いに気付くことができません。

お金の流れを見える化するためには家計簿が一番です。

紙の家計簿である必要はありません。

家計簿アプリなら、レシートを読み取るだけで支出を管理することができるのでとても便利です。

夫婦で共有できる家計簿アプリのあるので、チェックしてみてください。

おすすめのお金管理アプリは、こちらの記事で紹介しています。ご参考ください。

まとめ

今回は、30代子持ち夫婦の貯金額情報をお伝えしてきました。30代子供あり夫婦は、子育て費用がかかり始める時期なので貯金するのは大変でしょう。

子育て世代の貯金額の平均値を調べてみたところ、100万円~150万円くらいであることがわかりました。

しかし、同時に今後の教育費用のために貯金していかなければならない時期でもあります。

子供1人かかる19年間の教育費は、低く見積もっても780万円ほどかかることがわかりました。

2人の子供なら1,560万円、3人の子供なら2,340万円になります。

少しずつでも良いので貯金する習慣をつけていきましょう。

ただし、貯金が難しい時期であることを念頭に置いて、無理せずあなたの家族のペースで貯金していく

節約したお金を賢く貯金するには
工夫して節約したお金をそのままお財布に入れておくのは賢い方法ではありません。
そのお金をどのようにしたら更に効率よく増えるのか考えましょう。
同じお金でも置いておく場所によって増え方も違います。心の持ち方も変わってきます。
節約して浮かせたお金を使う最後の最後まで得する方法を実践、その具体的なお金の預け方を以下のページでまとめました。
当貯金ブログの評価


88点
/100点中貯金ブログ採点
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度

30代子持ち夫婦の貯金額平均と子供あり2人3人の貯金 の節約方法で
156,000円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。

(計算値:スマホ代見直しで1年▲96,000円、外食を減らすことで1年▲60,000円)

貯金の目安は収入の1割ですが、30代は支出が多く貯金するのが難しい時期なので、1ヵ月1万円でもはじめる意味があります30代で貯金するシステムを整えることが大事だからです。