同じくらいの収入でもしっかり貯金している人っていますよね。
そんな人を見ると、なぜ自分だけ貯金ができないんだろう…と悩んでしまいます。
貯金できない理由を考えていくと、原因は「不安」という心理状態にあるかもしれません。
貯金できない人は、何か不安抱えていることでお金を使っている傾向があります。
だからいつもお金を使い切ってしまうので、貯金に回すお金が残らないのです。
そこで今回は、「貯金できない」と「不安」の驚きの関係についてご説明していきたいと思います。
その関係がわかると、貯金ができるヒントを見つけることができるはずです。
そのヒントから、貯金できない状態から抜け出す方法を見つけていきましょう。
今回は、当サイトの見解と合わせて、大手金融機関や保険会社、ファッション雑誌のWEBサイトの情報、Yahoo!ニュースなど、各種ニュースの情報なども参考にしています。
貯金できない理由は「不安」があるから
当り前のことですが、「収入-支出=0円」になっていると貯金はできません。
「収入-支出=残高」と残高があれば、その分が貯金になりますね。
貯金ができるか否かは、収支のバランスにあるのです。
貯金できない人は、「自分は収入が少ないから貯金分のお金が残らない」と思うかもしれません。
でも、そうではなく、十分な収入があっても、支出が多すぎるから貯金できていないケースが多いのです。
それでは、どうして支出が多くなってしまうのでしょうか。
「住宅ローンが高いから」「新車を購入したから」「子供の大学費用を払っているから」など、支出が多い理由がわかっているなら、そのような理由により一時的に貯金ができない苦しい状態にあるのでしょう。
しかし、そのような明確な理由がないなら、「不安」が原因で支出が増えていることが考えられます。
不安があることで無駄遣いが増え、結果的に貯金ができない状況が続くのです。
不安が原因で支出が増える場合、2つのタイプの人がいます。
1つは「不安な気持ちなくすために余白を埋めようとする人」。
もう1つは「不安な気持を発散させるために買い物をする人」です。
具体的に「貯金できない」と「不安」の関係についてご説明していきましょう。
不安な気持ちをなくすために空白を埋めようとする
不安があると、空白を埋めることで安心を得ようという心理が働くことがあります。
空白があると不安になり、空白がないと安心するのですね。
冷蔵庫や収納スペースに余白があると不安な気持が増していきます。
だから、必要ないと頭で理解していても、つい食材や日用品を買い込んでしまったり、不要な服を買ってしまうのです。
食材は使い切れずに腐らせてしまったり、購入した服はタンスの肥やしになってしまうでしょう。
このような無駄な買い物をしているので、支出が増えてしまいます。だから貯金ができないのです。
冷蔵庫やクローゼットを見てみてください。常に物がたくさんある人は、このタイプが考えられます。
物があることで不安を軽減させているのでしょう。
不安な気持ちを発散させるために買い物をする
不安があると、買い物することで不安な気持を発散させようという心理が働くことがあります。
買い物をすると気持ちが安定するのです。
不安やつらい気持ちを発散させる目的で、買い物を繰り返してしまう人は、買い物依存症とも言われます。
買ったものに対して幸福感を得るのではなく、買い物自体に幸福感を得ているのが特徴です。ショッピング自体が楽しいのです。
だから、家に帰ってきてから「こんなに買い物してしまった…」と後悔する傾向があります。
このように無駄に買い物を繰り返しているので、支出はどんどん増えていきますよね。
給料がなくなるまで買い物を続けてしまうので、貯金する余裕はなくなります。
買い物をしたものが未開封のままになっている人、買ったものをあまり使っていない人は、このタイプが考えられます。
買い物することで不安を軽減させているのでしょう。
このように、貯金できない理由は「不安」があるからであり、2つのタイプの人がいます。
「不安な気持ちをなくすために空白を埋めようとする人」「不安な気持ちを発散させるために買い物をする人」です。
これにより、無駄遣いが増えてしまい、結果的に貯金ができない状態にあることが考えられます。
さらにこの「不安」は不安ループに陥ってしまうことが多く、そうするとさらに貯金できない状態が続いてしまうのです。
次の章では、貯金できないもう一つの理由である「不安のループから抜け出せないから」について考えていきます。
貯金できない理由は「不安」のループから抜け出せないから
貯金できない根本的な原因は「不安」という心理状態にあることがわかりました。
さらに、不安ループに一度陥ってしまうとなかなか抜け出せなくなるために、貯金ができない状況が続いてしまうでしょう。
その不安ループとは「ストレス社会では不安が多い」→「クレジットカードと通販で簡単に買い物ができる」→「支出を把握していないから無駄遣いに気が付かない」という悪循環です。
ストレス社会では不安が多い
貯金ができない根本的な原因は「不安」にある人がいます。
ストレス社会では「不安」を避けることはできません。
ストレス社会の中では、誰でも様々なストレスを抱えていますよね。
主婦であれば家族へのストレス、社会人なら仕事へのストレス、学生なら勉強へのストレスがあるでしょう。
そのようなストレスを抱えていると、気持が落ち込んでしまい不安な気持ちが増大していきます。
ストレス社会の中では、多くの人が買い物依存症のリスクを抱えているとも言われています。
クレジットカードと通販で簡単に買い物ができる
貯金ができないのは、不安を軽減するために無駄遣いをしているからです。
最近は、クレジットカードと通販によって、この無駄遣いが加速する傾向にあります。
クレジットカードや通販は、お金を使っている感覚が薄れますよね。
高額なものでも、クレジットカードや通販なら簡単に買うことができるでしょう。
お金を使うことに対してハードルが下がってしまので、無駄使いをしている実感がないのです。
無駄遣いにブレーキをかけられなくなるため、どんどん支出は増えていくでしょう。
支出を把握していないから無駄遣いに気付かない
「ストレス社会で不安が増える」→「クレジットカードと通販で無駄遣いしてしまう」により、無駄遣いが増えてしまい、貯金できない状態が続きます。
さらに、「支出を把握していない」という条件が加わってしまうと、さらに状況が悪くなってしまうのです。
もし家計簿をつけるなどして家計管理をしていて支出を把握していれば、「今月はこんなに使っている…」「今月は赤字になっている…」などと、無駄遣いに気付くことができるでしょう。
でも、支出を把握していないと、無駄遣いをしていることに気付くことができません。
無駄遣いをしている意識がないので「無駄遣いもしてないのに、どうして貯金できないんだろう…」と、また不安な気持ちになってしまうのです。
このように、不安によって貯金できない人の場合、「ストレス社会」「買い物しやすい」「支出を把握していない」の条件が重なってしまうと、不安ループに陥ってしまうのです。
収入に関係なく、いつまでたっても貯金できないままになってしまいますね。
不安から貯金ができない人の貯金方法
ここまで、貯金できない原因は「不安」にあること、さらに「ストレス社会」「買い物しやすい」「支出を把握していない」により、一度不安ループに陥ってしまうと、貯金できない状態が続くことをご説明してきました。
つまり、その不安ループから抜け出すことができれば「貯金できない人」から「貯金できる人」になれるとも言えるのです。
ここからは、不安ループを脱出して貯金する方法を考えていきたいと思います。
不安を言葉にして軽減する
まずは、マインド的な改善策から考えていきたいと思います。
貯金できない理由は「不安」という人は、まずその不安をなくすことを考えましょう。
不安はそう簡単になくなるものではありませんが、ちょっとしたコツで軽減することができるのです。
そのために効果的な方法は、不安を言葉にすることです。
不安を具体的に言語化することで、不安が軽減される場合があります。
言語にすることで、不安な気持ちがおさえられるという脳の研究結果もあるのです。
具体的な方法は「家族や友達に話す」「日記を書く」です。
友達に悩みを聞いてもらうとスッキリすることがありますよね。
不安を言葉にして話すだけで、その不安が軽減されます。
良いアドバイスをもらうことが目的ではありません。言葉を発することが大事なのです。
家族や友人に、「どんなことに不安を感じているのか」「どんな時に不安を感じるのか」などを話してみましょう。
「家族や友達に自分の不安な気持ちを話すのは抵抗がある…」という人もいるでしょう。
そんな人は、日記に書くことが効果的です。
不安を言葉にして書くだけで、その不安が軽減されるのです。
「どんなことに不安を感じているか」「どんな時に不安を感じるか」など、家族や友達に話すときと同じように日記に書き綴りましょう。
さらにポイントが「その後どうなったか」をしっかり書いておくことです。これがすごく重要。
例えば「明日の仕事のプレゼンが上手くいくか心配で悩んでいる」という場合、結局そのプレゼンがどうだったか書いておきます。
心配事は、実際には「心配するほどのことじゃなかった!」という事の方が多いのです。
日記に「プレゼンが不安で眠れない」→「プレゼンは意外と上手くいった」などと書いておけば、後から客観的に見て「こんなに心配する必要なかったな」とマインドセットを変えていけるでしょう。
このように、訳もなく買い物へ行きたくなったり、お金を使いたくなる時は、何か不安を抱えていないか考えてみましょう。
そしてその不安を「話す」「書く」で言語化してください。不安が軽減されるかもしれません。
しかし、この方法には「やりすぎると逆効果」というデメリットもあります。
いつも友達に不安ばかり言っているとネガティブな人というレッテルを貼られてしまうでしょう。
毎晩日記に不安を書いていたら、かえって気持ちが沈むかもしれません。
適度に不安を言語化していくことが大切です。
お金を使いすぎないルールを考える
次に具体的な改善策を考えていきたいと思います。
不安が原因で無駄遣いをしてしまうから貯金できない人でも、「お金を使いすぎないルール」が確立されていれば、無駄遣いにブレーキをかけることがでしょう。
そのルールとは、クレジットカードと通販の使い方に関することです。
「クレジットカードは固定費だけに使う」「通販で買い物をしない」をルール化しましょう。
クレジットカードはお金を使っている感覚を鈍らせてしまうので、無駄遣いしてしまいます。
不安を解消するためにお金を使う傾向にある人は、なおさらクレジットカードを持っていると無駄遣いが止まりません。
そこでおすすめしたいのは、クレジットカードの利用は固定費だけに限定することです。
クレジットカードを持たないのが一番ですが、1枚もクレジットカードがないと不便になるでしょう。
だから、クレジットカードは1枚だけは所持しましょう。でも、買い物に使うのはNG。光熱費、スマホ代、保険料などの固定費だけに使うようにします。
クレジットカードは自宅に保管して、持ち歩かないようにするといいですね。
クレジットカード同様に金銭感覚を鈍らせてしまうのが、ネットショッピングです。
通販は簡単に、気軽にワンクリックで買い物できてしまうので、買い物依存症の人はさらに症状が悪化すると言われています。
基本的には通販で買い物するのは禁止にしましょう。
このように、「クレジットカードは固定費だけ」「通販は禁止」にすることで、財布の紐が少しきつくなるでしょう。
不安で無駄遣いをしそうになっても、防ぐことができますね。
ただし、買い物が不安解消になっている方の場合、この方法やはりすぎるとリバウンドするというデメリットもあります。
通販を完全に禁止にしてしまうと、我慢の限界になりリバウンドして浪費してしまうかもしれません。
ある程度不安ループから脱して、スムーズに貯金できるようになったら、また通販を再開しても良いですね。
家計管理をする
不安が原因で無駄遣いをしてしまう人は、支出が把握できていないから、無駄遣いをしていること自体気付いていない恐れがあります。
それを改善するためには、家計管理が必要。具体的には家計簿アプリがおすすめです。
家計管理と言えば家計簿ですが、家計簿は難しそう…、面倒そう…というネガティブなイメージがあるでしょう。
そんな人におすすめしたいのが家計簿アプリです。
スマホのカメラ機能でレシートを撮影するだけで、支出を見える化してくれます。
どんなものに、いくらお金を使っているのか明確になるので、無駄使いに気付くことができるでしょう。
今人気の家計管理アプリは、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
ただし、この方法の場合、家計簿アプリをつけていると何となくお金管理ができている安心感が生まれてしまいます。
家計簿はただ記録するだけで安心しては不十分です。
家計簿アプリをチェックして「今月は食費が5万円以上になったから、来月は1万円減らせるように外食を減らそう」など具体的な節約方法を考えて実践していくことが大切ですね。
貯金できるシステムを整える
「不安を言葉にして軽減する」「お金を使いすぎないルールを作る」「家計管理をする」という方法で、無駄遣いを防ぎ、貯金に回すお金が確保できるようになるでしょう。
でも、まだそれだけでは不十分です。
確実に貯金するためには、強制的に貯金するシステムを整えることが必要になります
生活費を使って、残ったお金を貯金に回そうと思っても、なかなか残すことができません。
そこで、給料が入ったら、家計費を使う前に先に貯金してしまうのです。
これが、貯金の基本である「先取り貯金」です。
先取り貯金するためには、貯金用の口座も用意してください。
給料日になったら、給料振込口座から、貯金用口座にお金を移動してしまいましょう。
さらに強制的に貯金するためには、銀行と会社のシステムを利用するのがおすすめです。
契約時に毎月いくら積み立てるか決めておくと、毎月同じ日に同じ金額が自動的に積み立てられていくシステムです。
給料日のたびにATMに行く必要がなく、貯金を忘れることもありません。
税金を天引きするように、貯金を天引きする制度を導入している会社があります。
会社があなたの代わりにお金を積み立ててくれる福利厚生の一つです。
貯金分を天引きした後のお金が「手取り」として振り込まれるので、貯金している意識なく貯金が貯まっていきます。
ただし、全ての会社が導入しているわけではないので、総務や人事に確認が必要です。
理想の貯金額は、手取りの1~2割とされています。
まずは1割を先取り貯金できるように頑張りましょう。
国税庁の「平成30年分 民間給与実態統計調査結果」のデータによると、平均年収は441万円です。手取りは350万円ほどになるのが一般的です。
つまり年間35万円が貯金目標となります。毎月3万円ずつ貯金すれば実現できますね。
(参考:国税庁)
このような方法で貯金できるシステムが整うでしょう。
でも、この方法に一つ難点があります。
今まで貯金をしていなかった人が手取りの1割を貯金に回したら、当然生活費が足りなくなってしまうでしょう。
そこで、貯金できるシステムを整えると同時に「支出のスリム化」をする必要があります。
例えば毎月3万円ずつ貯金するなら、3万円節約する方法を考えるのです。
おすすめは固定費を見直す方法です。
例えばスマホは三大キャリアから格安スマホにすることで1ヵ月3,000円~4,000円安くすることができます。
有料チャンネルや動画配信サービスなどのサブスクサービスを減らすことで1ヶ月3,000円ほどおさえることが見込めます。
一度、ノートに固定費を書き出して、プランを変えたり解約することでスリム化できるものはないか考えてみてください。
固定費は一度見直して安くすると、その節約効果がずっと続くので貯金が確保しやすくなりますよ。
貯金できない理由は、不安という心理状態にあった
今回は、なぜ貯金できないのか、理由や原因について考えてきました。
貯金できない理由は「不安」があるからです。不安な気持ちをなくすために空白を埋めようとしたり、不安な気持ちを発散させるために買い物をしてしまうので、貯金に回すお金が残りません。
さらに「ストレス社会」「買い物しやすい」「支出を把握していない」の条件が重なってしまうと、不安ループに陥ってしまいます。
その不安ループから抜け出すためには、メンタル的、具体的な方法で改善していくことが大切。
「不安を言葉にして軽減する」「お金を使いすぎないルールを考える」「家計管理をする」「貯金できるシステムを整える」の4つの方法で、徐々に貯金できない人から貯金できる人に変わっていけるはずです。節約したお金を賢く貯金するには
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
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平均的な年収の人の場合、なぜ貯金できないか考えた節約方法で
35万円/1年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:手取りの1割貯金で1年▲35万円)
このように、貯金できない理由を考えて意識と行動を変えることができれば、手取り1割り程度の貯金ならスムーズにできるでしょう。逆に意識を変えないと、いつまでも貯金はできません。