「いつか旅行に行きたい!」と思っても、旅行資金を貯めるのって大変ではないですか?
でも、年収はそれほど高くないはずなのに、なぜか頻繁に家族旅行をしている人がいるのも事実ですよね。
何でそんなに旅行にお金をかけられるんだろう…と羨ましく思います。
そんな人は、きっと、旅行のための積立貯金方法を知っているのです。
逆に、旅行に行けていない人は、「長続きしない」「旅行貯金に回すお金が残らない」の2つのことが原因で、旅行の積立貯金が上手くできていないのでしょう。
この2つを解消する方法が、旅行のための賢い積立貯金なのです。
その方法とは、貯金を長続きさせるために「目標を立てる」「積立システムを作る」、さらに旅行に回すお金が残るように「節約方法を考える」こと。
この貯金方法を実践すれば、今の収入でも十分旅行を楽しめる可能性があるんです。
今回は、旅行のための積立貯金のやり方について解説していきたいと思います。
年間平均旅行費は1世帯あたり46,322円
旅行に行きたいと思っても、当然、旅行資金がなければ実現できないですよね。
あなたも、旅行貯金ができないから、家族旅行を諦めている一人かもしれません。
でも一方で、定期的に旅行へ行っているご家庭もあります。
総務省統計局の「旅行に関する支出(2017年)」によると、1世帯あたりの年間の「パック旅行費」は平均46,322円となっています。
(参考:省統計局)
平均でも約5万円ということは、もっと旅費をかけているご家庭もたくさんあるということです。
また、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」によると、貯蓄保有目的として「旅行、レジャーの資金」と回答している世帯は21%と高い数値になっていました。
(参考:知るぽると)
5世帯に1世帯の割合で、多くの世帯が旅行資金を貯めているということですね。
この2つの公的データから、旅行のためにしっかり貯金しているご家庭が多いこと、実際に旅費をかけて旅行を楽しんでいるご家庭も多いことがわかります。
旅行貯金ができない理由は「長続きしない」「貯金に回すお金が残らない」
しっかり旅行資金を貯金して、旅行を楽しんでいるご家庭が多いことがわかりました。
それでは、旅行資金を貯められない理由は何なのでしょうか。
「住宅ローンがあるから無理」「車の買い替え時期だから旅費を貯める余裕がない」などの理由を一番に挙げるかもしれませんね。
でも、そのような個人的な理由ではなく、多くの人に当てはまる理由があるのです。
それは「長続きしない」「毎月旅行貯金に回すお金が残らない」という2つの理由。
旅行会社や金融機関の情報サイトや、Yahoo!ニュースや知恵袋、SNSどから旅行に関わる信憑性の高い情報から、旅行貯金できない人について調べてみると、この2つが当てはまる人が多いことがわかります。
「旅行のために貯金しようと思い、始めは頑張って貯金しても、ついつい貯金を切り崩してしまい長続きしない」「旅行貯金はサボってしまいがちで続かない」など、やはり「長続きしない」ことが原因で旅行貯金できないご家庭が多いのです。
さらに、毎月貯金しようという意思はあっても、生活費や他の貯金だけでギリギリだから、「貯金に回すお金が残らない」ご家庭も多くいらっしゃいます。
マイホーム購入やマイカー購入、教育費など必ずかかる費用のための貯金はできても、旅行などのレジャーは必須なわけではないので、どうしても後回しになってしまいますよね。
つまり、旅行貯金を成功させるためには、「長続きする方法」「貯金に回すお金を確保する方法」を考えれば良いということです。
次の章では、これを踏まえて、旅行のための積立貯金のやり方を解説していきましょう。
旅行のための積立貯金のやり方
家族旅行のための資金を貯めるためには、「長続きする方法」「貯金に回すお金を確保する方法」を考えることが大事です。
そうすれば、効率よく旅行貯金ができて、家族旅行を楽しむことができるでしょう。
長続きする方法を考える
まずは、貯金を長続きさせる方法を考えていきましょう。
旅行貯金は、とにかく継続することがとても重要です。
ここでちょっと、修学旅行の時のことを思い出してみてください。
修学旅行に向けて、かなり前からお金を積み立てていませんでしたか?
高校の修学旅行の相場は10万円ほどです。一括で払うのは大変ですが、少しずつ積み立てていくと、それほどの負担にはならないですよね。
家族旅行も、就学旅行積立と同じように積立貯金していけば良いのです。
ポイントは「目標を決める」「強制的に積み立てるシステムを作る」です。
まずは、旅行貯金の目標を明確にしましょう。
「いつ」「どこに」旅行へ行くのか考えると、具体的な貯金計画を立てる事ができます。
例えば、「2年後に家族でハワイ旅行に行くために50万円を貯める」と目標を立てたとしましょう。
1ヵ月2万円ずつ積み立てれば約50万円の旅行資金が貯まる計算になります。
「2年後にハワイ旅行」というゴールと、「毎月2万円貯金」というルールが明確になれば、モチベーションが維持できて貯金が長続きしそうですよね。
毎月2万円ずつコツコツ貯金しても良いのですが、臨時出費があるとサボってしまう可能性があります。
そこで、やっていただきたいことが、自動的に積み立てるシステムを作ってしまうことです。
旅行貯金を自動的に積み立てる方法は「旅行積立」「積立定期預金」がおすすめ。
その理由をご説明していきましょう。
航空会社や旅行会社が手掛ける「旅行積立」という商品があるのを知っていますか?
申込時に積立期間や積立金額を設定し、毎月決まった金額を航空会社や旅行会社に積み立てていくものです。
満期になると、「預け入れた金額+サービス額」を「旅行券」で受け取れるシステムになっています。サービス額とは利息のことです。
「旅行券」は航空券、ツアー代、ホテル宿泊費、レジャー施設利用料などに使うことができます。
旅行積立の一番の特長は、金利が2~3%と高いことです。
金利の高いネット銀行でも0.02%ほどなので、かなりお得な金利と言えますよね。
例えば、JALの「旅行積立」は2.5~3%。満期旅行券50万円のプランで、預け入れ期間を2年にするとどうなるでしょうか。
毎月20,278円支払っていくと、2年後には13,328円の利息が受け取れる計算になります。
(参考:JAPAN AIRLINES)
超低金利の銀行で、ただ50万円貯めるよりも、利息分お得になりますよね。
でも、計画的に旅行費用を積み立てることができて、金利も高いという嬉しい商品なのですが、デメリットもあるのでご説明しておきましょう。
満期時に受け取るのは現金ではなく旅行券です。基本的に積み立てている会社の商品に使うことになります。
旅行積立をしたお金は、旅行以外の目的で使うことはできないデメリットがあるのです。
途中解約した場合には現金ではなく旅行券で受け取ることになり、元本割れする場合もあります。
「子供が塾に通うことになったから、旅行積立は一旦休止にしよう」などと思って途中解約しても、現金が戻ってくることはないので、ちょっと不便ですよね。
しかし、逆に旅行以外の目的では使えないので、確実に旅行費用だけを確保したい人には向いているかもしれません。
旅行積立は、インターネット、電話、窓口のいずれかの方法で申し込むことができるので、興味がある方は、旅行会社、航空会社のホームページをチェックしてください。
旅行積立については、こちらの記事で詳しくご説明していますのでご参考ください。
旅行の積立貯金の方法を知りたいですか?銀行口座で積立する方法、旅行会社や航空会社で積立する方法、さらに会社ごとの比較など、積立方法を徹底比較していきます。自分に合った旅行の貯金積立方法をお探しの方はぜひ本記事をご覧ください。
もう一つの方法は、金融機関の積立定期預金です。
積立定期預金とは、あらかじめ積み立てる金額を決めておくと、毎月同じ日に同じ額が、普通預金から定期預金に積み立てられる商品です。
旅行貯金専用の商品ではないので、旅行用の貯金口座を作り、毎月強制的にお金を積み立てていくことになります。
旅行会社で旅行積立をするように、強制的に旅行資金を積み立てられるメリットがあります。
例えば「2年後に家族でハワイ旅行に行くために50万円を貯める」と目標を立てたとしましょう。
毎月の積立金額を2万円に設定しておけば、1年で24万円、2年で48万円貯めることができますね。
また、旅行以外に使うこともできるので、急にお金が必要になった時は引き出して使うことができるメリットもあります。
途中解約すると金利は下がりますが、元本割れはしないので安心です。
しかし、使い勝手の良い積立的預金ですが、金利は良くありません。
金利の良いネット銀行でも0.02%ほどの金利なので、残念ながら、金利で旅行資金を増やすことは期待しないでください。
強制的に旅行のための積立をしたいけど、いざという時は使いたい方は、積立定期預金がおすすめです。
積立定期預金は、インターネット、アプリ、窓口で申し込むことができます。
貯金に回すお金を確保する方法を考える
旅行貯金の目標を決めて、さらに積立システムを整えることができれば、貯金を長続きさせることができるでしょう。
しかし、モチベーションとシステムが整っていても、実際に貯金するお金が足りなければ、旅行貯金は達成することはできないですよね。
そこで考えたいのが、貯金に回すお金を確保する方法です。
でも「貯金に回すお金がないから困っている」と思いますよね。
でも、「固定費を見直す」「食費を見直す」ことで、実は、貯金に回すお金を捻出できるかもしれません。
それでも、どうしても貯金分のお金が捻出できない月が出てくるかもしれません。
その時に備えて「500円貯金をする」「マイルを貯める」方法もご紹介していきたいと思います。
まず、旅行貯金を始めるタイミングで、固定費を見直しましょう。
効率よく無駄を省けるのは、スマホ代です。
ほとんどスマホ通話を利用していないのにかけ放題になっていたり、必要ないのにデータ大容量プランになっていませんか?
そのままだと、無駄な固定費を払い続けることになってしまいます。
例えばドコモの場合、通話料、通信料を下げることで、月額3,000円から4,000円安くなることも。
夫婦で4,000円ずつ下げることができれば、年間96,000円も貯金に回せる可能性があるのです。
さらに、見直したいのがサブスクサービスです。動画配信サービスや、雑誌読み放題サービスなど、1つずつの金額は安いので、ついつい加入してしまいますよね。
その後、あまり使っていなくても、そのままになっていませんか?
500円のサブスクでも、4つ解約したら年間24,000円節約して貯金に回すことができるでしょう。
固定費見直しは、とても面倒であるデメリットがあります。
現在の料金プランや新しいプランを調べる必要があり、変更や解約はネットや電話で手続きすることになるでしょう。
でも、一度変えてしまえば、その節約効果はずっと続くので、貯金に回すお金も確保しやすくなります。
はじめは大変ですが、頑張って見直しをしていきましょう。
変動費として見直したいのは食費です。
まず、家族の外食、平日のランチを見直すことで大幅に無駄を省ける可能性があります。
毎週末家族で外食している場合は、1回5,000円とすると、1ヵ月で2万円も外食費がかかっています。
これを半分にしたら年間12万円を貯金に回せる見込みがあります。
旦那さんが毎日ランチに外食している場合は、1回800円とすると、1ヶ月で16,000円の食費がかかっています。
これも半分はお弁当を持参するようにすれば、年間96,000円貯金に回せるでしょう。
さらに、スーパーでの買い物も見直しが必要です。
「お得だから節約になる」と思って、まとめ買いや、割引品を買っていませんか?
まとめ買いや割引品は、食べ過ぎたり、食べきれないことで結果的に無駄遣いに繋がるので要注意です。
大容量商品の多い業務スーパーや、夕方の割引タイムは避けたほうが良いですね。
毎日買い物に行くと余計なものを買ってしまいがちなので、週に3回などと上限を決めて、スーパーに行く頻度を下げることも効果的です。
この方法で、食費の1割は節約が見込めます。1ヵ月の食費は5万円なら、5千円の節約を目指しましょう。
食費見直すことで、ぐんと節約効果が上がる可能性がありますが、一つ難点があります。それは、食費を削ると家族からクレームがくるかもしれないことです。
食費を削っても、食事が疎かにならないように、手作りお菓子を増やしたり、おうちご飯を充実させるなど、家族が喜ぶ工夫も必要ですね。
固定費と食費の見直しで、だいぶ貯金に回せるお金が確保できるでしょう。
しかし、急に家電が壊れたり、医療費がかかるなど、予定外の出費があると、旅行貯金ができない月も出てくるでしょう。
その時に備えておすすめしたいのが、貯金の定番である500円貯金です。
お財布に500円玉が入っていたら貯金するという非常にシンプルな貯金方法ですが、意外と貯金効果が期待できます。
1ヵ月に10回500円貯金すれば、1ヵ月5,000円、1年では60,000円の貯金になるのです。
毎月の旅行貯金が難しい時は、500円貯金から補填することができるでしょう。
貯金箱さえあれば、すぐに始めることができる気軽さも魅力です。
しかし、500円貯金はあくまでもサブ的な貯金です。
「500円貯金があるから大丈夫」とあてにするのはNGです。
最後にご紹介するのは、旅行貯金の定番であるマイルを貯める方法です。
毎月の貯金が確保できずに旅行資金が足りない場合には、マイルがあると非常に助かるので是非チャレンジしてみてください。
マイルとは、航空会社のマイレージサービスで貯まるポイントのこと。
フライトだけでなく、航空会社提携のクレジットカードで貯めることもできるのが大きなメリットなんです。
例えば、アメリカン・エクスプレスはカード決済100円で1マイル貯まります。
普段のお買い物でマイルを貯めることができるのです。
これだと、楽天カードなどのように、普通のクレジットカードのポイントのようですが、マイルはちょっと違います。
普通のクレジットカードのポイントは1ポイント=1円ですが、1マイルは必ずしも1円ではないのです。
マイルは航空券購入に使うことができるのですが、その航空券によっては1マイル=10円になることもあります。
航空券購入が決まっている人にとって、マイルはとても魅力的なものなのです。
例えば、スーパーやドラックストアなどの買い物、通販、スマホ代などの固定費など、全て航空会社提携のクレジットカードで支払ったとしましょう。
1ヵ月10万円をカード払いにすれば、1年で12,000マイル貯まることになります。
閑散期なら東京⇔大阪往復で10,000マイルほどなので、国内旅行なら12,000マイルで賄えるかもしれません。
旅行貯金がどうしても足りない時は、このようにマイルがあると非常に助かると思います。
しかし、航空会社提携のクレジットカードの場合、年会費が高いことがあるので注意してください。
1万円分のマイルを貯めるために、年会費2万円かかったら逆効果になってしまいますよね。
マイルのためにクレジットカードを申し込む時には、年会費とマイルのバランスを考えましょう。
旅行積立貯金のためには継続と節約が大事
今回は、家族旅行を楽しむために、貯金資金を積立貯金する方法をご紹介してきました。
旅行に行きたいと思っていても、日々の生活費がギリギリだったり、子供の教育費がかさんでくると、なかなか旅行に貯金を回す余裕がないでしょう。
でも、そのような状況だといつまでたっても旅行が実現できないままになってしまいます。
旅行貯金ができない理由は、旅行に回すお金がないために、途中で諦めてしまい、長続きしないからです。
これを解消するためには、「貯金を継続させること」「節約して貯金すること」が重要になります。
そのためには、貯金目標を立てて、自動的に積み立てるシステムを作る。さらに固定費や食費の見直し、500円貯金やマイル貯金も効果的です。
家族旅行実現に向けて、ぜひ実践してみてください。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
90点/100点中
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
私の場合(夫婦・子供2人)だと、旅行積立を考えた節約方法で
462,664円/1年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:JALの「旅行積立」で1年▲6,664円、スマホ代見直しで1年▲96,000円、サブスク見直しで1年▲24,000円、外食節約で1年120,000▲円、ランチ節約で1年▲96,000円、スーパー節約で1年60,000円、500円貯金で1年▲60,000円)
この貯金力はあくまでも目安にはなりますが、本気で旅行貯金を成功させようと努力すれば、これくらいの貯金力が見込めます。