今回は、洗濯機や乾燥機の電気代節約方法について考えていきます。
洗濯機だけでなく、洗濯乾燥機を上手く使うことが節電のカギになってくるでしょう。詳しくご説明していきたいと思います。
それぞれの洗濯機の節約方法を考えよう
洗濯機は大きく3つのタイプに分かれています。
- 洗濯と脱水だけを行う「縦型洗濯機」
- 洗濯と脱水と乾燥を行う「縦型洗濯乾燥機」
- 洗濯と脱水と乾燥を行う「ドラム洗濯乾燥機」
それぞれのライフスタイルに合わせて自分に合った洗濯機を使用していると思いますが、節電方法も洗濯機に合わせて考えていく必要があります。
洗濯と脱水だけを行う洗濯機と、洗濯と脱水と乾燥を行う洗濯乾燥機についての節電方法を見ていきたいと思います。
洗濯機の節約方法は?
洗濯機の電気代をできるだけ削るためには、いくつかの方法があります。毎日の習慣にすることで少しずつ洗濯機の電気代を節約していきましょう。
まずは洗濯と脱水だけを行う洗濯機の節約方法について見ていきたいと思います。
まとめ洗いをする
洗濯機の節約方法として最もシンプルなのが、洗濯機の使用回数を減らすことです。
そこでまず実行したいのがまとめ洗いです。1日分の洗濯ものの量が少ない場合には、翌日分とまとめて洗うようにしましょう。
でも、汚れた洗濯物を放置しておくことに抵抗がある方も多いと思います。
汚れたり濡れた洗濯ものをそのままにしておくと菌やカビ、そして臭いも出てきてしまいます。
まとめ洗いをする時には、そのような不快感を防ぐために以下の2つに気をつける
と良いでしょう。
汚れがひどい洗濯ものは、翌日までそのままにしておくと汚れがとれにくくなってしまいます。また、他の洗濯ものに汚れや臭いがついてしまうこともあります。汚れものを翌日にまとめ洗いする場合には、あらかじめ予洗いしておくと安心です。そうすれば臭いや汚れがうつる心配がなく、汚れがひどくなることもありません。
タオルなどの濡れた洗濯ものをそのまま放置しておくと、他の洗濯ものまで臭いがひどくなります。そこで濡れたものは別にしておく、もしくはハンバーなどに乾かしておくと良いでしょう。
つめこみすぎないで洗う
洗濯機を回す回数を減らすために、1度にたくさんの洗濯ものを入れて洗濯する方は多いと思います。でも洗濯槽にたくさんの洗濯ものをつめこみすぎてしまうと汚れがきれいに落ちません。さらにすすぎもしっかりできないので、洗濯が終わってからまたもう一度やり直し…なんてことになってしまうのです。
つめこみすぎたことで、逆に洗濯時間が長くなってしまい無駄に電気代がかかってしまうでしょう。さらに、つめこみすぎて洗うことは洗濯機への負担にもなり寿命を縮めてしまうことにもなるのです。
洗濯槽に入れる洗濯ものの量は7割程度に留めておくと良いとされています。
使う時間帯別を工夫する
朝に洗濯する派の方、夜に洗濯する派の方がいると思いますが、電気代の料金プランについて使い分けると良いでしょう。
昼も夜も同じ電気料金単価のプランであれば問題ないのですが、夜間の方が電気料金単価の安いプランの場合には、夜のうちに洗濯することで電気代をおさえることが可能です。
東京電力の「夜トク8」の場合、午後11時~午前7時までの電気料金単価が1kWhあたり20.78円、午前7時~午後11時までは1kWhあたり32.14円となります。同じ電力量でも、安い時間帯に集中的に洗濯機を使用することで、電気代をおさえることができるようになります。
スピードコースを使う
洗濯ものや洗濯する回数を変えずにできる節電方法として、スピードコースやお急ぎコースを使うという方法もあります。
スピードコースやお急ぎコースは短時間で洗濯を済ませてくれるコースです。
通常のコースの場合には、洗濯→排水→すすぎ→脱水→すすぎ→脱水という流れになっているのですが、スピードコースは2回目のすすぎと脱水をカットするので時間を大幅に少なくできるのです。
一般的な洗濯機の場合、お急ぎコースにすることで約10分~30分の時間短縮となります。そのため電気代も約20%~50%節約できるとされています。
洗濯機の節約方法で年間約1,200円の節約が期待できる
「まとめ洗い」「つめこみ洗いをしない」「使う時間帯を工夫する」「スピードコースを使う」という4つの節約方法についてご紹介してきました。
それでは、この節電方法を実践することで、どれくらい節電することができるのでしょうか。
1回の電力量が0.26kWhの HTACHI洗濯機BW-V100Eで洗濯した場合を考えてみましょう。
1回の電力量は0.26kWh電気代は0.26kWh×27円(全国平均の電気料金)=7円です。年間の電力量は94,9kWh×27円=電気代は2,562円となります。
まとめ洗いによる節電は?
まとめ洗いをすることで、毎日7円ではなく1日おきに7円の洗濯代がかかったとしましょう。
年間の電気代は2,562円から1,281円に節約することが期待できます。
つめこみ洗いしないことによる節電は?
つめこみ洗いをすることで1回多く洗濯機を回すことになった場合、1回あたり7円無駄にかかることになってしまいます。
使う時間帯を工夫することによる節電は?
東京電力の「夜トク8」で、1kWhあたり20.78円の時間帯に洗濯機を使用した場合は1回あたり約5円となり年間の電気代は1,825円になります。1kWhあたり32.14円の時間帯に使用した場合には約8円となり、年間で2,920円となります。1年で1,095円の節約が期待できます。
お急ぎコースを利用することによる節電は?
通常コースではなくお急ぎコースを利用することで約50%の電気代カットが可能になれば年間1,281円の節約が期待できるでしょう。
洗濯乾燥機の節約方法は?
ここまで、洗濯機の節約方法やそれによる節約額についてご説明してきました。
色々な節約法はありますが、最大でも年間約1,200円の節約ということでそれほど大きな金額にはならないことがおわかりいただけたと思います。
次にご紹介するのは洗濯乾燥機の節約方法です。
洗濯と脱水だけでなく乾燥機能を使用しているご家庭は多いと思います。
干す手間もかからず、天気に左右されることもない洗濯乾燥機は非常に便利なのですが、
この洗濯乾燥機にこそ、節電のカギがあるのです。
洗濯乾燥機を頻繁に使用しているご家庭に場合には、洗濯機の使い方より洗濯乾燥機を見直すことを考えてみましょう。
自然乾燥と併用するのがおすすめ!
梅雨の時期や時間がない時に便利な洗濯乾燥機ですが、電気代を節約するためには自然乾燥を併用する方法がおすすめです。
LIONが行った実験によると、「自然乾燥だけ」「乾燥機→自然乾燥」「自然乾燥→乾燥機」の3パターンのうち、最も早く乾くのは「自然乾燥→乾燥機」であることがわかりました。洗濯ものをできるだけ自然乾燥させた後、最後に乾燥機で仕上げることで電気代をカットすることができるのです。
また、資源エネルギー庁のデータによると、乾燥機だけを使う場合と、自然乾燥を8時間した後に乾燥機を使った場合では年間で電気量が394.57kWh、約10,650円節電になるという結果も出ています。(参考データ:資源エネルギー庁)
完全に洗濯乾燥機に頼るのではなく、ある程度乾かした後に洗濯乾燥機でカラッと仕上げるという習慣にすることで年間約1万円の節電をめざしましょう。
ヒートポンプ式の洗濯乾燥機がおすすめ!
洗濯乾燥機には、乾燥方法の違いにより「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」の2種類のタイプがあります。
ヒートプンプ式の洗濯乾燥機にすることで、大幅に節約することが期待できるのです。
ヒーター式洗濯乾燥機とは従来の洗濯乾燥機です。
ヒーター式とは、約100度に温められた熱風で洗濯ものを乾燥させる仕組みのことです。ドライヤーや電気ストーブのように、電気を熱に変えることで温風を作っているため電気代が高くなります。
ヒートポンプ乾燥機とは、新しいタイプの洗濯乾燥機です。
ヒートポンプ式は、少ない電気で、空気中から熱エネルギーを効率良く集めて大きな熱エネルギーに変えることができる省エネ技術。
空気中の熱を利用するため電気代が安くなるのです。
冷蔵庫、エアコン、エコキュートなどの身近な家電に利用されているのですが、洗濯乾燥機もその一つです。
この技術により電気代を大幅にカットすることが可能になりました。
ヒートポンプ式の洗濯乾燥機にすることで年間約12,000円の節電になる!
Panasonicヒーター式洗濯乾燥機とヒートポンプ式洗濯乾燥機の年間電気代を比較してみたいと思います
ヒーター式洗濯乾燥機のNA-VG2300L/Rの洗濯による電力量は0.07kWh、乾燥による電力量は1.98kWhです。全国平均電気料金27円で計算すると年間20,202円となります。
ヒートポンプ式洗濯乾燥機NA-VX8900L/Rの洗濯による電力量は0.068kWh、乾燥による電力量は0.8kWhです。全国平均電気料金27円で計算すると年間8,554円となります。
同じ洗濯乾燥機でも、毎日使用した場合には年間11,648円もの節電の可能性があるのです。
洗濯乾燥機を頻繁に使用するご家庭の場合には、ヒートポンプ式の乾燥機に買い替えることで大きな節電効果が期待できるのです。
洗濯1回あたりの電力量 | 乾燥1回あたりの電力量 | 年間電気代 | |
ヒーター式洗濯乾燥機 NA-VG2300L/R |
0.07kWh | 1.98kWh | 20,202円 |
ヒートポンプ式洗濯乾燥機 NA-VX8900L/R |
0.068kWh | 0.8kWh | 8,554円 |
(参考データ:Panasonic)
今回は、洗濯機にかかわる電気代節約方法について考えてきました。
洗濯は毎日欠かさす行うものなので電気代がたくさんかかるイメージがありますが、洗濯と脱水だけであればそれほど大きな電気代はかかりません。ところが線乾燥機を使用する場合には別。一気に電気代がかかってしまうのです。洗濯乾燥機の使い方を工夫する、省エネ率の洗濯乾燥機を使うことで年間の節約金額を増やしていきましょう。
電気代を節約するためには電気切り替えがおすすめ。自分に合った電力会社、そして料金サービスを選ぶことで年間の電気代を賢く削減することが見込めます。電力会社を比較するのが面倒なら電気料金比較サイトが便利。当貯金ブログおすすめは、電気チョイスです。
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※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:洗濯機の節約方法で1年▲1,200円、洗濯乾燥機と自然乾燥を併用する節約法で1年▲10,650円、洗濯乾燥機を買い替える節約方法で1年▲12,000円)
洗濯機で洗濯、脱水するだけであれば年間にしてもそれほど大きな電気代はかかりませんが、乾燥機能を使用すると一気に高くなります。自然乾燥と併用したり、省エネ率の高いヒートポンプ式の洗濯乾燥機濯に買い替えることで無駄な電気代を節約しましょう。