扇風機とエアコンや暖房とサーキュレーターの併用、電気代はいくら?

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夏の時期と冬の時期は電気代が一気に高くなります。冷房、暖房の電気代が大幅に上がってしまうからです。
この電気代を節約するためには、エアコンだけでなく、扇風機やサーキュレーターを併用していくことがポイントになります。冷房や暖房を節約するために、賢い節約方法を行っていきましょう。
今回は、エアコンと扇風機、サーキュレーターの節約方法についてご紹介していきます。

エアコンと扇風機やサーキュレーターを併用することが節電になる!

エアコンと扇風機やサーキュレーターを併用することが節電になる!

夏も冬もエアコンを1日中つけっぱなしのご家庭は多いと思います。エアコンは非常に便利な家電ですが、電気代は決して安くありません。1日中エアコンだけに頼っていると電気代は大幅に上がってしまいます。
そこでおすすめしたい節電方法が、扇風機やサーキュレーターとの併用です。
扇風機やサーキュレーターは、エアコンのように室内の温度を上げたり下げたりする機能はありません。しかし、扇風機やサーキュレーターが作り出す風は、エアコンをサポートしてくれます。
エアコンと扇風機やサーキュレーターをW使いすることにより節電が期待できるのです。
具体的にどれくらい節電することができるのか、気になる電気代について考えていきたいと思います。

扇風機とサーキュレーターの違いは?

エアコンと扇風機やサーキュレーターのW使いによる節電についてご説明する前に、扇風機とサーキュレーターの違いについて確認しておきたいと思います。
冷房と併用することで節電になるという観点から注目されているサーキュレーター。でも「扇風機と何が違うの?」という方も多いと思います。
扇風機もサーキュレーターもハネを回転させることで風を作り出す家電なのですが、使用目的や作り出される風のタイプが違うのです。

扇風機の特徴は?

扇風機の目的は「人に風を当てること」です。作り出す風で、直接的に人を涼しくします。風のタイプはやわらかいのが特徴です。風の音もそれほど気になりません。
広範囲に風を送ることができますが、風が届く距離は短めです。
弱、中、強と風の強さを調整できたり、首振りができるなど、機能が多くなっています。

サーキュレーターの特徴は?

サーキュレーターの目的は「部屋の空気を循環させること」です。作り出す風で、部屋の空気をかき混ぜることで間接的に人を涼しくしたり、暖かくします。
風のタイプは強めなのが特徴です。扇風機のように直接当たると強すぎると感じるでしょう。風は真っ直ぐ遠くまで届きます。強い風のため、少しうるさいのがデメリットです。
扇風機のような強弱や首振り機能がありませんが、真上に風を送ることができるという機能がついています。これにより、部屋の足元や天井に留まっている空気を効率良く循環させることができるのです。
扇風機のように単独で使う家電というよりも、エアコンをサポートするための家電という存在です。

扇風機とサーキュレーターの節電効果の違いは?

扇風機とサーキュレーターの特徴についてご説明してきました。
サーキュレーターの方が、部屋中の空気を循環させてくれるので節電効果は高いでしょう。しかし、音が大きいことや調節機能が少ないというデメリットもあります。
一方、扇風機はサーキュレーターに比べると空気を循環させる機能は劣りますが、直接心地良い風に当たることができるというメリットもあります。音も小さく、機能性も高いので使いやすいという方もいるでしょう。
扇風機とサーキュレーターは、どちらもメリット、デメリットがあるため、実際に使ってみて判断するのが一番です。使う部屋の間取りや、体感の違いによっても変わってくるからです。扇風機とサーキュレーターのどちらも使いこなすことができればベターでしょう。

扇風機、サーキュレーター、エアコンの1ヶ月の電気代は?

扇風機、サーキュレーター、エアコンの1ヶ月の電気代は?

次に、気になる電気代について考えていきましょう。
扇風機、サーキュレーター、エアコンの1ヶ月の電気代を比較していきたいと思います。

扇風機はACモーターとDCモーターがある

扇風機の電気代について考える前に、ACモーターとDCモーターについてご説明しておきたいと思います。
ACモーターとは、交流で羽根を回すモーターのことです。従来の扇風機はACモーターとなっています。
一方DCモーターは直流でハネを回すモーターです。ACモーターよりも小さな風で効率良く風を作ることができるので消費電力が少なくて済むという節電効果があるのです。
ACモーターよりも消費電力を半分におさえることができる省エネ扇風機として注目されています。

それでは、このACモーター扇風機、DCモーター扇風機、サーキュレーター、エアコン(冷房、10畳用)、エアコン(暖房、10畳用)の電気代を比較していきましょう。電気料金は全国平均の27円で計算しています。

ACモーター扇風機

Panasonic扇風機リビング扇スタンダードモデル F-CS324(ACモーター)
1時間の消費電力は43W。
1時間使用した場合は0.043×27円=1.1円となります。
24時間使用した場合には1日26円、1ヶ月790円の電気代になります。
(参考データ:Panasonic)

DCモーター扇風機

Panasonic扇風機リビング扇ハイグレードモデルF-CS339(DCモーター)
1時間の消費電力は22W。
1時間使用した場合は0.022×27円=0.5円となります。
24時間使用した場合は1日12円、1ヶ月360円の電気代になります。
(参考データ:Panasonic)

サーキュレーター

アイリスオーヤマサーキュレーターIシリーズ PCF-C18
1時間の消費電力は33W。
1時間使用した場合は0.033×2.7円=0.8円となります。
24時間使用した場合には1日19円、1ヶ月570円の電気代になります。
(参考データ:アイリスオーヤマ)

エアコン(冷房)

Panasonic エアコン2019年スタンダード
冷房の場合1時間の消費電力は770W。
1時間使用した場合は0.77×27円=20.7円となります。
24時間使用した場合には1日496円、1ヶ月14,880円の電気代になります。

エアコン(暖房)

Panasonic エアコン2019年スタンダード(暖房)
暖房の場合1時間の消費電力は870W。
1時間使用した場合は0.87×27円=23.4円となります。
24時間使用した場合には1日561円、1ヶ月16,830円の電気代になります。
(参考データ:Panasonic)

種類
製品名
1時間の電力量 1時間の電気代 日の電気代 1ヶ月の電気代
扇風機ACモーター
Panasonic扇風機リビング扇スタンダードF-CS324
43W 1.1円 26円 780円
扇風機DCモーター
Panasonic扇風機リビング扇ハイグレードF-CS339
22W 0.5円 12円 360円
サーキュレーター
アイリスオーヤマサーキュレーターIシリーズ PCF-C18
33W 0.8円 19円 570円
エアコン(冷房)10畳用
Panasonicエアコン2019年スタンダード
770W 20.7円 496円 14,880円
エアコン(暖房)10畳用
Panasonicエアコン2019年スタンダード
870W 23.4円 561円 16,830円

このように、比較してみると扇風機、サーキュレーターとエアコンの電気代は大幅に違うことがわかります。
同じ扇風機でも従来のACモーターの扇風機と、省エネ効果の高いDCモニター搭載の扇風機では、約半分の電気代になることもわかりました。
扇風機とサーキュレーターの電気代は、あまり違いがありませんでした。

エアコンと扇風機やサーキュレーターの併用でどれくらい節電できる?

エアコンと扇風機やサーキュレーターの併用でどれくらい節電できる?

扇風機とサーキュレーター、エアコンの電気代を比較してきました。
問題は、これらを併用した場合の節電効果についてです。
エアコンと扇風機やサーキュレーターを併用した場合、具体的にどれくらい節電できるか見ていきましょう。

エアコンの設定温度を変えることによる節電効果

エアコンと扇風機やサーキュレーターを併用することにより、部屋の空気が循環されるので体感温度が変わります。
冷房時にはより涼しく、暖房時にはより暖かく感じられるようになるのです。
そのため、エアコンの設定温度を変えることができるという節電効果が生まれます。
これがエアコンとサーキュレーターを併用することによる大きな効果なのです。
夏の冷房時は1℃高めに、冬の暖房時には1℃低めに設定温度を変えることができるでしょう。
エアコンの設定温度を1℃変えるだけで、約10%の節電になるとされています。
Panasonicエアコン2019年スタンダードの場合、冷房なら1ヶ月1,488円、暖房なら1ヶ月1,683円削減することができるでしょう。
この節約額と、扇風機、サーキュレーターの1ヶ月の電気代を比較してみて、実際にどれくらい節約になるのか確認してみます。

冷房時の場合
1ヶ月の電気代 エアコン冷房1ヶ月節約額 実際の節約額
扇風機ACモーター 780円 1,488円 708円
扇風機DCモーター 360円 1,488円 1,128円
サーキュレーター 570円 1,488円 918円
暖房時の場合
1ヶ月の電気代 エアコン冷房1ヶ月節約額 実際の節約額
扇風機ACモーター 780円 1,683円 903円
扇風機DCモーター 360円 1,863円 1,503円
サーキュレーター 570円 1,683円 1,113円

このように、扇風機やサーキュレーターを併用することでエアコンの設定温度を1度変えるだけで、冷房時には1ヶ月1,128円、暖房時には1,503円の節約が期待できることがわかりました。
冷房を3カ月間、暖房を3カ月間使用したと想定すると、年間で7,893の節約が見込めるのです。

エアコンの代わりに扇風機を代用することによる節電効果

サーキュレーターは単独で使うよりもエアコンと併用した方が威力を発揮しますが、扇風機は単独でも涼しさを届けてくれます。
エアコンの冷房を24時間使い続けているご家庭は多いと思います。しかし、朝や夜の時間帯は外の空気を入れた方が涼しくなることもあるのです。そこで活躍するのが扇風機です。
外の気温の方が室内よりも涼しい時間帯には、窓を開けた状態で窓際に扇風機を置きます。これにより外の空気が室内に送り込まれてくることで、エアコンがなくても過ごしやすくなるでしょう。
扇風機ACモーターの1時間の電気代は1.1円、エアコン冷房の1時間の電気代は20.7円です。
朝2時間、夜2時間の合計4時間エアコンではなく扇風機を使用することで、1日78円の節約が見込めます。1ヶ月なら2,340円、3カ月なら7,020円の節約が期待できます。

扇風機DCモーターの1時間の電気代は0.5円、エアコン冷房の1時間の電気代は20.7円です。
朝2時間、夜2時間の合計4時間エアコンではなく扇風機を使用することで、1日80円の節約が見込めます。1ヶ月なら2,400円、3カ月なら7,200円の節約が期待できます。

節電率を高めるための扇風機やサーキュレーターの使い方について

節電率を高めるための扇風機やサーキュレーターの使い方について

エアコンと扇風機やサーキュレーター併用した場合の具体的な節電額についてご説明してきました。
しかし、扇風機やサーキュレーターの使い方を工夫することで、さらに節約率を上げることができます。最後に、節電率を上げるための扇風機やサーキュレーターの使い方についてご紹介したいと思います。

エアコンと扇風機を併用する場合

冷たい空気は下にたまり、暖かい空気は上にたまります。
夏は下にたまった冷たい空気を部屋中に循環させることが必要になります。冬は上にたまった暖かい空気を部屋中に循環させるようにしましょう。
この循環をサポートするのが扇風機の役割です。
扇風機はエアコンに向けて置きます。この時、扇風機はできるだけ天井に向けた角度にします。これにより、冷気が部屋中を循環しやすくなります。
サーキュレーターに比べると効果は劣りますが、6~8畳の部屋の場合には体感温度の違いを感じられるでしょう。

エアコンとサーキュレーターを併用する場合

サーキュレーターは扇風機と比べて風の力が強いので、扇風機とは違う場所に置くことで効果を発揮します。
エアコンの冷房と併用する場合には、エアコンの下に溜まった冷気を部屋全体に送り出すようにします。サーキュレーターはエアコンを背にして置くと冷気がスムーズに循環するようになります。
エアコンの暖房と併用する場合には、エアコンの上に溜まった暖気を部屋全体に送り出すようにします。サーキュレーターは、エアコンから少し離れた場所にエアコンの方を向いて置きます。サーキュレーターの風が溜まった暖気を動かして部屋中に均一に届けてくれるでしょう。

今回は、エアコン、扇風機、サーキュレーターの併用による節約方法について考えてみました。扇風機やサーキュレーターを上手く併用することで、エアコンの冷房代、暖房代を節約できることがわかりました。エアコンと扇風機やサーキュレーターを併用、代用することで具体的に年間15,000円近くの節約をすることも期待できるのです。試してみる価値のある節約法と言えるでしょう。

電気切替で賢く電気代を節約する方法
電気代を節約するためには電気切り替えがおすすめ。自分に合った電力会社、そして料金サービスを選ぶことで年間の電気代を賢く削減することが見込めます。電力会社を比較するのが面倒なら電気料金比較サイトが便利。当貯金ブログおすすめの具体的な電気切替節約方法を以下のページでまとめました。
当貯金ブログの評価


65点
/100点中貯金ブログ採点
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度

私の場合(夫婦・子供2人)だと、この扇風機とエアコンや暖房とサーキュレーターの併用節約方法で
14,913円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。

(計算値:扇風機やサーキュレーターの併用で1年▲7,893円、扇風機の代用で1年▲7,020円)

扇風機やサーキュレーターは非常に電気代が安いため、エアコンと代用することで電気代を削減することができます。使い方次第でもっとエアコンの使用をおさえることも期待できるでしょう。