30代夫婦の貯金なしは多い!平均値情報や新婚、前半後半の貯金事情

「30代夫婦で貯金なしだけど大丈夫?」

「30代既婚の貯金の平均は?」

「30代新婚の貯金の平均は?」など30代夫婦の貯金事情についての情報をお探しでしょうか?

30代の既婚者は、お金がかかる時期なので、貯金ができなくて悩んでいる人も多いでしょう。貯金ができていても「これだけで大丈夫?」と不安に思う人もいるでしょう。

そこで、今回はそんな30代夫婦世帯の貯金事情に迫ってみたいと思います。

平均貯金情報や、新婚夫婦、30代前半後半夫婦の貯金事情まで、様々な角度から考えていきましょう。

30代夫婦の貯金なし世帯は多い

30代夫婦の貯金なし世帯は多い

「全然貯金ができていないけど大丈夫?」と不安に思っていませんか?

30代になってある程度の収入があるにもかかわらず、貯金なしの状況だと焦ってしまいますよね。

30代夫婦の場合、貯金できていない世帯はどれくらいあるのでしょうか。

国民の暮らしに身近な金融に関する広報活動を行っている金融広報中央委員会の情報を参考にしていきたいと思います。

「令和元年(2019年)家計の金融行動に関する家計調査(二人以上世帯)」によると、二人以上世帯の30代で金融資産を保有している世帯は84.4%、していない世帯は15.8%という結果になっていました。30代の約6人に1人は貯金できていない状況なのです。
(参考:知るぽると)

30代夫婦に貯金なしが多い理由

20代に比べて安定した収入が得られるようになる30代ですが、貯金できない人が意外と多いことがわかりました。

その理由は以下のような事が考えられます。

ライフステージが変わることでお金がかかる

30代は結婚、出産とライフステージが変わる時期です。

その変化によりお金がかかる時期でもあります。

結婚式、新婚旅行、出産、子育て、マイホーム購入など、大きな出費があるために、貯金にお金を回す余裕がない世帯が多いのです。

結婚資金で貯金を使い果たしてしまった新婚夫婦もいるでしょう。

妻の収入が減る

20代夫婦の場合は、共働きをしてどんどん貯金を増やしている世帯が多いでしょう。

しかし30代になると出産に伴い妻の収入が変化する世帯が増えます。

正規社員から契約社員になったり、正規社員を辞めてパートタイマーになったり、専業主婦になる人もいるでしょう。

国税庁の「平成 30 年分民間給与実態統計調査 」のデータから、30代前半、後半女性の年収を知ることができます。

30代前半女性(30~34歳)の年収は315万円、30代後半女性(35~39歳)の年収は314万円となっています。

30代になって給料が上がっている女性がいるにも関わず、30代後半のほうが平均年収が下がっているのは、正規社員ではなくなった女性が多いからでしょう。
(参考:国税庁)

お金と向き合う時間がない

30代夫婦は非常に忙しい年代です。新婚のうちは共働きで忙しいでしょう。子供が生まれるとさらに忙しくなります。夫婦で仕事、家事、子育てに追われる日々になるでしょう。

だから、日々の生活に精一杯になってしまいお金とじっくり向き合う時間がないのです。

子供の大学資金、老後資金などの将来の資金についても、まだ遠い将来のことなので危機感がないでしょう。

だから貯金意識が低い既婚者が多い傾向にあります。

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30代夫婦の貯金の平均値、中央値は?

30代夫婦の貯金の平均値、中央値は?

30代夫婦の貯金あり、貯金なし世帯について見てきました。

次に、具体的な貯金額を調べてみたいと思います。

金融広報中央委員会の「令和元年(2019年)家計の金融行動に関する家計調査(二人以上世帯)」にある平均値と中央値を見ていきます。

平均値とは、全てのデータを足して、データ数で割った数値のことです。

中央値とは、全てのデータを順番に並べた時に、真ん中にくる数値のことです。

同じように見えますが、平均値と中央値は大きく異なります。

例えば5人の貯金額が、0円、50万円、100万円、200万円、2,000万円だとしましょう。

平均値は470万円、中央値は100万円になります。

平均値の場合は、一部の高所得者の高額貯金額の影響を受けるため、高くなる傾向があるのです。だから、中央値を見たほうが参考になると言えるでしょう。

30代の貯蓄額平均値、中央値は以下のようになります。

貯金ありと貯金なし世帯の全体の数値、貯金あり世帯に限定した数値に分かれています。

この貯蓄額には、銀行の貯金だけでなく積立型保険商品、金銭信託などの金額も含まれています。

貯金あり、なし世帯 貯金あり、なし世帯 貯金あり世帯のみ 貯金あり世帯のみ
平均値 中央値 平均値 中央値
29万円 240万円 640万円 355万円

(参考:知るぽると)

やはり平均値はどちらも高めになっています。平均値は、少数でも高所得者の人がいると高めになるため、中央値に注目しましょう。

貯金あり、なし世帯の中央値は240万円ですが、貯金あり世帯に限定すると355万円とぐんと上がっています。

貯金している30代の半分は、355万円以上貯金していることになるのです。

30代だから貯金が難しいと諦めずに、貯金できる方法を見つけていく必要があるのです。

30代夫婦の手取りに対する貯金割合は?

30代夫婦の手取りに対する貯金割合は?

30代の半分以上の人は300万円以上貯金していることがわかりました。

でも「収入が少ないから貯金するのは無理」と思う人もいるでしょう。

そこで、よりリアルな貯金額の目安を考えるために、収入に対する貯金額の割合を考えてみたいと思います。

金融広報中央委員会の「令和元年(2019年)家計の金融行動に関する家計調査(二人以上世帯)」によると、30代の手取り収入からの貯蓄割合は11%という結果が出ています。
(参考:知るぽると)

貯金の目安は手取り収入の1~2割とされています。

貯金が難しい30代ですが、貯金をしている人はしっかりその目安通りの貯金ができていることになります。

手取り収入の11%を貯金の目安と考えると良いでしょう。

30代前半、30代後半の貯金額の目安は?

国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査」によると30代の男女の年収は以下のようになっています。

男性  女性 全体
30代前半(30~34歳) 470万円 315万円 410万円
30代後半(35~39歳) 528万円 314万円 448万円

(参考:国税庁)

例えば30代前半で共働き世帯なら、夫婦の年収は785万円です。手取りはこの約8割になるので、年間の手取り収入は約624万円です。

この11%になるので686,400円が年間貯金額の目安にあります。単純に12ヵ月で割ると、1ヵ月あたりの貯金額の目安は57,200円です。

30代後半の専業主婦世帯なら、夫婦の年収は528万円です。手取り年収は約422万円、年間貯金額の目安は464,200円、1ヵ月あたりの貯金額の目安は38,683円ということになります。

このようにあなたの世帯収入に対する貯金の目安を考えてみてください。

30代夫婦におすすめの貯金方法

30代夫婦におすすめの貯金方法

30代夫婦の貯金事情についてご説明してきました。

30代は6人に1人が貯金なしの状況です。でも、貯金している人の半分は355万円以上貯金をしているということで、しっかり貯金できている30代夫婦も多いことがわかりました。

その目安として、手取り収入の11%を貯金目安とすると良いでしょう。

でも「そう言われてもなかなか貯金ができない」という30代夫婦も多いと思います。

ここからは30代夫婦が貯金目標を達成するためにおすすめしたい貯金方法をご説明していきます。

お金の流れを把握する

忙しいからとお金と向き合わずにいると、なかなか貯金は増えません。

まず、夫婦でお金の流れを知ることから始めましょう。

お金の流れは「収入」「支出」「残高」です。

収入は、給料明細を見ればすぐにわかりますが、問題は支出です。

支出を調べるために必要なのは1ヵ月分のレシート、クレジットカード明細書、通帳です。
ノートに以下のように項目を書いていきましょう。

  • 住居費:
  • 食費:
  • 光熱費:
  • 通信費:
  • 保険料:
  • 日用品費:
  • 被服費:
  • レジャー、娯楽費:
  • 医療費:
  • その他:
  • 出合計:

項目の分け方はあなたの支出状況に合わせてOKです。

このように項目分けをしたら、レシート、クレジットカード明細書、通帳の金額を足していきながら、それぞれの支出額を書いていきましょう。

最後に支出合計を出してください。

収入から支出合計を引いて残高を計算しましょう。

例えば、1ヵ月の手取りが30万円で支出合計が28万円だった場合は、残高は20,000円になります。

30万円の1.1割の貯金額は33,000円なので、あと13,000円ほど支出を減らせば貯金目安をクリアできることになるでしょう。

もし支出合計が30万円以上だった場合には赤字です。貯金を切り崩していることになります。この場合は、支出の見直しが必要になるでしょう。

変動費の無駄を見直す

お金の流れがわかると、今のお金の使い方で良いのか、見直すべきなのかが明確になります。

その上で支出の無駄を洗い出していきましょう。

変動費と固定費に分けて見直していくとスムーズです。

まずは変動費から。

先程の1ヵ月貯めたレシートを1枚1枚チェックしましょう。その中に無駄なものがあれば、ノートに書き出してください。

  • お菓子500円
  • カップ麺300円
  • アイス300円
  • ランチ800円
  • ケーキ屋1,000円
  • ビール代1,000円
  • 外食3,000円
  • 洋服2,000円
  • 合計8,900円

このように、書き出していきます。

何でもかんでも無駄なものとするのではなく「我慢できたもの」「買わなくても支障がなかったもの」を基準に選んでいきましょう。

これにより、無駄遣いの傾向がわかります。

「必要のない洋服を買う傾向がある」「無駄な外食が多い」「子供のお菓子代が結構かかっている」などの傾向を見つけてください。

そして、その無駄遣いを来月からなくしていけば良いのです。

無駄遣いは、気付かないままに使っていることが多いです。

だから、いつまで経っても貯金に回すお金が捻出できないのです。無駄遣いに気付くことが貯金への第一歩なのです。

固定費を見直す

変動費の次は固定費の見直しをしていきましょう。

30代でライフステージが変わっているにも関わらず、固定費がそのままになっていませんか?

忙しい30代は固定費見直しまで手が回らないと思いますが、固定費は一度見直すとその節約効果がずっと続きます。忙しい30代にはおすすめの節約方法と言えるのです。

見直すべきは以下の3つの固定費です。

通信費

スマホ代は複雑だから見直すのが面倒…と思うかもしれませんが、基本的には通話料と通信料です。この2つの金額を見直してみましょう。

LINE無料電話しか利用していないに、かけ放題プランになっていませんか?

自宅のWi-Fi環境の中でしかネット利用をしていないのに、大容量データプランになっていませんか?

ドコモの場合、通信料の変更で1ヵ月約3,000円、通話料の変更で1ヵ月約1,700円節約できる可能性があります。

まずは夫婦の料金プランをチェックしてみてください。

携帯電話会社のホームページからログインすると利用状況を見ることができます。

保険料

毎月大きな支出であるのが保険料です。

新婚夫婦の場合、独身の時に加入したままの保険料になっていませんか?

保険料を見直すと、大幅に支出を抑えられる可能性があります。

30代夫婦の場合、万が一のことを考えて生命保険は必須でしょう。

しかし、医療費に関しては、高額医療費制度があるため必ずしも必要とは言えません。

医療費をカットすることで年間9万円ほど安くできる可能性があります。

またネット型保険にすることで大幅に保険料を減らすという方法もあります。

保険料の節約方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。ご参考ください。

エンタメ費

意外と見落としがちな固定費がエンタメ費です。

動画配信サービス、雑誌読み放題サービス、ゲームアプリなど、様々なエンタメ費があります。

一つ一つの月額料金が安いために、使っていなくてもそのままになっている場合が多いのです。

携帯電話の利用内訳、クレジットカードの利用明細書などをチェックしてみてください。

もう使っていないのに払い続けているものがあれば、どんどん解約しましょう。

月額500円のものでも、1年なら6,000円になります。夫婦で複数の不要なエンタメ費を支払っている場合には、意外な節約効果があるかもしれません。

先取り貯金する

貯金目標を立てたら、先取り貯金をしていきましょう。

生活費を使って残ったお金を貯金しようと思っても残すのは難しいでしょう。

生活費を使う前に貯金をすれば、残った生活費でやりくりすることになるので、貯金を確保していくことができます。

そのためには、貯金専用の口座が必要です。

一つの口座だけでやりくりしている場合には、貯金だけを入金していく夫婦の通帳を作りましょう。

口座を開設するためには、銀行窓口の他、インターネットやアプリから手続きすることもできます。口座を開きたい銀行のホームページをチェックしてみてください。

貯金額を見直していく

貯金をしていく上で重要なのが、ライフプランを考慮しながら貯金していくことです。

特に30代はライフステージが変わりやすい年代なので、それに応じてライフプランを立て直していかなければなりません。

ライフプランの具体的な作り方は、こちらの記事で紹介しているのでご参考ください。

まとめ

今回は30代夫婦の貯金事情について考えてきました。

平均値や中央値を見ると、あなたの今の貯金状況で良いのか、もっと貯金が必要なのか目安にすることができます。

支出が多く貯金するのは難しい30代ですが、貯金をしている人の半分は355万円以上の貯金をしているということもわかりました。

まずは手取り収入の1割程度を目安に貯金をはじめてみましょう。

お金の流れを把握し、変動費や固定費を見直すこと、先取り貯金をしながら、定期的に貯金プランを見直していくことがポイントです。

あなたの貯金計画のヒントにしていただけたら幸いです。節約したお金を賢く貯金するには

工夫して節約したお金をそのままお財布に入れておくのは賢い方法ではありません。
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当貯金ブログの評価


90点
/100点中貯金ブログ採点
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度

私の場合(夫婦・子供2人)だと、平均値を目安に貯金する方法で、
464,200円/1年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。

(計算値:収入の11%貯金で1年▲464,200円)

貯金の平均値を目安にすると、貯金プランが立てやすくなります。
上記の貯金額は、30代専業主婦世帯の目安の貯金額です。