非日常を楽しめる海外旅行はとても魅力的ですが、国内旅行に比べてぐんとお金がかかってしまうのが問題ですよね。
「海外旅行=お金がかかる」というイメージが強いので、「うちには海外旅行貯金をする余裕はない…」と諦めてしまいますよね。
でも、実はやり方次第で、海外旅行貯金は意外とスムーズにできるんです。
例えば「3年に1回は家族で50万円かけてヨーロッパ旅行している」という方がいたら、あなたはどう思いますか?
「なんてお金持ち!うちには無理」と思うかもしれませんね。
でも、どうやったら3年で50万円貯まるか考えてみてください。
1ヵ月15,000円ずつ貯金すれば3年で54万円貯めることができるのです。
これなら何とかできそうではないですか?
今回は、賢く海外旅行の積立貯金ができる方法をご紹介していきます。
その方法とは、「貯金計画を立てる」「貯金しやすいシステムを作る」「無理なく節約する」の3ステップです。
「いつか海外旅行に行きたい!」という方は、夢の海外旅行に向けてこの方法を実践してみてください。
海外旅行は行きたくても難しい人が多い
日本では味わえない風景、食べ物、人と出会える海外旅行は、日々の生活から解放されて楽しむことができますよね。
でも、実際には「行きたくても難しい」という方が多いのです。
JTBが行った2つのアンケートを取り上げたいと思います。
1つ目は「夏休み(7月15日~8月31日)に、1 泊以上の旅行に出かける人の調査」です。
これによると、2018年の日本人海外旅行者数は過去最高の1,895万人、2019 年夏休みの海外旅行人数は前年比+3.5%の299 万人となっています。
海外旅行に行く余裕がある方が増えていることが伺えますね。
しかしこの調査の中で注目したいのは旅行費用です。一人あたりの旅行平均費用は227,700 円とかなり高額になっていました。
家族4人で行く場合は、100万円近くかかることになりますね。
(参考:JTB)
さらにもう1つのJTBのアンケート「ボーナスと旅行に関する調査」(調査期間2019年11月19日~11月20日、調査対象:全国に住む20歳~69歳までの旅行が好き、且つ旅行に行きたいと回答した日本人男女1,000名)を調べてみました。
すると、「旅行に行きたいけれど、現実的には難しそう」と回答した方は51.2%。半分以上の方が旅行に行きたいけど諦めていることがわかります。
仕事や学校の都合で海外旅行へ行く時間が取れないケースも多いと思いますが、やはり一人平均20万円以上の旅費がネックになっていることが予想されます。
(参考:JTB)
海外旅行のための積立貯金方法
海外旅行に行きたいけど難しいと諦めている方が非常に多いことがわかりました。
でも、実際に海外旅行で20万円以上使っている方が多いことも事実です。
通帳を見ながら「海外旅行に行きたいけど、余裕がないな…」と諦めずに、海外旅行のための積立方法を考えていきましょう。
まず、大前提として、海外旅行専用の貯金をすることが重要です。
海外旅行にかかる費用は高いので、普通の貯金から捻出しようと思っても難しいでしょう。
海外旅行を実現させるためには、海外旅行用の貯金を積み立てていく必要があるのです。
そのために効果的なのは「貯金計画を立てる」「貯金しやすいシステムを作る」「無理なく節約する」の3ステップ。
これを実践すれば、きっと海外旅行の積立貯金がぐんとスムーズになるでしょう。
貯金計画を立てる
貯金を達成するためには、きちんと貯金計画を立てることが大切です。
闇雲に貯金するよりも、頭を整理しながら貯金していくことができます。
また、目標に対する達成度もわかるので、モチベーションを維持しながら貯金を持続させることができるでしょう。
まず貯金計画を立てる前に、旅行計画を立てましょう。
「30万円で行ける国にする」と、貯金に対して行先を決める方も多いと思いますが、「フランスに行くために30万円貯める」と目標を具体的にしたほうが、やる気が出るのでおすすめです。
さらに、旅行の大まかな日程も考えましょう。
「貯金が貯まったら海外旅行に行く」ではなかなか貯金は貯まりません。
「1年後の春に旅行に行く」などとゴールを決めて貯金計画を立てるのがいいですね。
気候の良いベストシーズンの費用は高くなりますが、オフシーズンだと費用がぐんとおさえられるので、できるだけ費用をおさえたいなら、オフシーズンを狙いましょう。
お正月明け~2月頃、9月の連休明け~10月頃は全体的にオフシーズンになります。
行きたい国と大まかな日程が決まったら、具体的にいくら費用がかかるのか考えていきます。
エリア別の海外旅行の1人あたりの費用の相場は以下のようになります。
エリア | 目安費用 |
アジア | 5~20万円 |
北米 | 15~30万円 |
中南米 | 15~45万円 |
ヨーロッパ | 15~30万円 |
オセアニア | 10~25万円 |
アフリカ | 15~45万円 |
中近東 | 10~25万円 |
海外旅行の費用は、食事代やお土産代などで大きく変わりますので、目安として見てくださいね。
まず行きたい国を決定し、あなたの場合はどれくらいの費用になるのか調べてみましょう。
各旅行会社のホームぺージから「目的地」「出発日」「予算」などの条件を絞って検索することができます。
このようにして、仮に「1年後にフランスに行くために30万円貯める」と目標を決めたとしましょう。
ここまで決まったら、あとは毎月いくら積み立てれば良いのか考えるだけです。
1年で30万円貯めるためには、1ヵ月の貯金額は25,000円ということになります。
「旅行計画を立てる」→「貯金目標額を決める」→「毎月の貯金額を決める」の3ステップで、しっかり貯金計画を立てることができます。
しかし、一つ注意していただきたいのが、この貯金計画が続行できなくなった場合です。
海外旅行の貯金計画は1~3年ほどの長い期間で行うことになるでしょう。
だから、その間に家電や車の買い換えなど、予想外の費用が必要になることがあるはずです。
はじめに決めた「1ヵ月25,000円」の貯金が厳しくなるかもしれません。
その場合は、「予定外の出費があったから旅行貯金はもう無理だ…」と諦めてしまうのではなく、「1ヵ月15,000円に変更して、旅行時期を遅らせよう」などと、計画変更することが大事です。
せっかくはじめた旅行貯金が無駄にならないようにしていきましょう。
貯金しやすいシステムを作る
「旅行計画を立てる」→「貯金目標額を決める」→「毎月の貯金額を決める」の3ステップで貯金計画を立てたら、次は貯金しやすいシステムを作りましょう。
海外旅行の貯金を確実に貯金したいなら、先取り貯金がおすすめです。
給料から生活費を使い、残った分を海外旅行貯金にしようと思っても、なかなか計画通りの貯金できないでしょう。
先取り貯金の方法は3つあります。
まず海外旅行貯金用の口座を用意しましょう。
他の貯金口座に一緒に積み立てると、今いくら海外旅行貯金ができているのかわかりづらく、管理が徹底できません。
口座開設は、銀行窓口だけでなく、インターネットやアプリで行うこともできるので簡単です。
貯金口座が準備できたら、毎月積み立てていきましょう。
大事なのは積み立てるタイミングです。
月末に残ったお金を貯金に回そうと思っても残りません。
給料が振り込まれたら、生活費を使う前に、貯金分のお金を海外旅行貯金用口座に積み立てるのが正しい方法です。
残った生活費は自由に使っても、海外旅行貯金はしっかり確保できるので安心ですね。
ただし、この貯金方法は、強い意志がないと難しいというデメリットがあります。
「今月は苦しいから、旅行貯金はパスしちゃおう…」という恐れがあるからです。
自分でしっかり管理できる方にはおすすめの方法ですが、サボってしまう恐れがある方は、以下2つの貯金方法がおすすめです。
自分で積み立てると、面倒、忘れてしまう、サボってしまうかも…という人は、銀行の積立定期預金が便利です。
予め積み立てる金額と期間を決めておくと、毎月同じ日に同じ金額が積み立てられていきます。
旅行日程に合わせて満期を決めておけば、途中で貯金を切り崩してしまうこともなく、目標額を貯めることができるでしょう。
でも、銀行への積立は、金利面でのメリットは全くありません。
高いネット銀行の場合でも、0.02%程度です。
旅行資金を積立ながら、さらに増やしたい方は、以下の旅行積立がおすすめです。
大手旅行会社や航空会社では「旅行積立」という商品を扱っています。
積立定期預金と同じように、積立期間や金額を決めておき、毎月決まった金額を航空会社や旅行会社に積み立てていきます。
銀行の積立定期預金と違うのは、満期の時に受け取るのが現金ではなく「旅行券」ということ。旅行目的以外に使うことはできないのです。
ただし、銀行の定期預金に比べると非常に金利が高いのが特長です。
金利の高いネット銀行でも0.02%ほどの金利になりますが、旅行積立の金利は2~3%になります。
ただし、旅行積立の場合は、途中解約すると元本割れするリスクがあるので注意してくださいね。
元本割れするリスクがあっても、とにかく旅行目的だけの資金を貯めたい方にはおすすめの方法です。
旅行積立、積立定期預金の旅行貯金方法については、こちらの記事で詳しくご説明しています。ぜひご参考ください。
旅行貯金の方法を知りたいですか?旅行貯金のためには、目標を決めて積立貯金することが重要。さらに、固定費や食費の見直し、500円貯金にマイル貯金など、旅行のための貯金方法を解説していきます。旅行貯金の積立方法を迷っている方は本記事をご覧ください。
このように、貯金しやすいシステムは「自分で積み立てる」「積立定期預金を利用する」「旅行積立を利用する」の3つの方法があります。
あなたに合った方法で、貯金しやすいシステムを作ってくださいね。
無理なく節約する
貯金計画を立てて、貯金しやすいシステムを作ったら、毎月スムーズに海外旅行積立ができるようになるでしょう。
しかし、積立貯金をしたことによって、生活費が苦しくなる可能性はあります。
生活費が苦しくなってしまうと、貯金計画が崩れてしまうでしょう。
そうならない為には、積立貯金を始めたら同時に節約して支出を抑える工夫をしていくことが大切です。
でも、無理な節約はおすすめしません。
たとえ夢の海外旅行のためであっても、毎日むね肉やもやし料理ばかりでは嫌になります。
ケチケチ電気を消して電気代節約するのも面倒でしょう。
海外旅行のための節約法は、「無理なく節約できる方法」がおすすめ。
毎日コツコツ節約しなくても、無理なく節約効果を上げられる方法をご紹介しましょう。
1ヵ月5,000円の食費をおさえるのは大変ですよね。
今月は何とか外食を我慢して5,000円節約できたとしても、また来月も節約か…と思うとストレスが溜まってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、固定費の見直しです。
例えば3大キャリアのスマホ代が7000円以上かかっているなら、格安スマホを検討しましょう。1ヵ月4000円近く安くなる可能性があります。
また、毎月支払っているサブスク費用も見直しましょう。
ゲームアプリ300円、レシピアプリ500円、雑誌読み放題サービス500円、動画配信サービス1000円などと、あまり使っていないサブスク費用をとことん削りましょう。
例えばこの場合は、1ヵ月2,300円も節約できることになります。
スマホ代とサブスク費用だけで1ヵ月6,300円、1年75,600円の節約効果が期待できます。
固定費見直しのメリットは、一度見直して安くなると、その節約効果がずっと続くことです。
コツコツ節約するのが苦手な人は、固定費で無理なく節約効果を上げていきましょう。
次に、無理なく節約効果を上げる方法は、断捨離です。
断捨離をして不要なものは一度全て手放してみてください。
断捨離の作業は面倒ですが、固定費と同じで一度断捨離をすると、節約効果が維持できるメリットがあるんです。
その理由は、断捨離をすると「無駄遣いをしにくくなるから」。
断捨離をすることで、今までの無駄な買い物に気付くことができます。
本当に必要なものだけに囲まれた生活の心地良さも知ることができます。
だから、無駄な買い物をしにくくなるのです。
まずはクローゼットの中から試してみてください。
やり方は簡単です。一度クローゼットの服を全て外に出して並べてみてください。量の多さに驚くと思います。
「こんなに服が合ったんだ…」と驚き、「こんなにいらない!」と思うことが大切です。
断捨離の基準は、1年以上使っていないもの。1年以上着ていない服、使っていないバック、靴など、どんどん手放していきましょう。
一度断捨離をすると、服を買うときに「これは本当に必要?」と考えてから買うようになり、衝動買いにブレーキをかけられるようになるでしょう。
例えば年に4回バーゲンごとに5,000円分、衝動買いをしていたとしましょう。これを防ぐだけで年間20,000円も貯金に回すことが見込めますね。
断捨離による貯金方法はこちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひご参考ください。
断捨離で幸せもお金も貯まる生活が手に入ります。断捨離をするとお金が入ってくるのです。その真実について考えていきます。断捨離すると無駄遣いが減り貯金効果がアップします。さらに気持ちの面でも落ち着いてストレスのない毎日が送れるでしょう。
無理なく節約効果を高めて旅行資金を増やしたいなら、マイルの活用も欠かせません。
マイルとは、航空会社が提供しているマイレージプログラムのポイントのことです。
マイルと聞くと「難しそう」と思うかもしれませんが、一般的なポイントサービスのように捉えると意外と簡単ですよ。
飛行機や提携ホテルなどで貯めることができて、貯まったマイルは航空券などと交換することが基本ルールなのですが、毎日の買い物で貯めることもできるんです。
航空会社とカード会社が提携して発行しているマイレージ機能のクレジットカードなら、100円につき1マイルを貯めていくことができます。
マイルを航空券やパッケージツアーの購入に使う場合には1マイル=1.2円~1.3円ほどで使うことが可能です。
例えば、住居費などの固定費、毎日の買い物をできる限りマイレージ機能付きのクレジットカードで支払ったとしましょう。
1ヵ月10万円使った場合には1000マイル貯まることになります。1年では12,000マイルです。航空券に使う場合には、約15,000円相当の航空券と交換できることになります。
ただし、クレジットカードには年会費がかかる場合があります。マイルで約15,000円お得になったとしても、年会費が15,000円以上であれば意味がないですよね。
でも、年会費10,000円なら5,000円お得になります。
このように、マイレージ機能付きのクレジットカードへの入会を検討する場合は、1年で貯められるマイルの予想額と年会費を考えてみてください。
このように「固定費を見直す」「断捨離をする」「マイルを貯める」で、無理なく節約効果を上げることができるでしょう。
でも、このような節約法をしていると「他は無駄遣いしても大丈夫」と思ってしまいがちです。それでは、また貯金に回すお金がなくなってしまうでしょう。
この3つの節約をしていれば、それ以外で無理に節約する必要はありませんが、無駄遣いをしないという節約意識は持っていたいですね。
賢く積立貯金すれば海外旅行も夢じゃない!
今回は、海外旅行のための積立貯金方法についてご紹介してきました。
漠然と「海外旅行のお金がない…」と思っているかもしれませんが、工夫すれば海外旅行の資金が作れる場合があります。
まずは海外旅行の計画を立てて貯金計画を明確にすること、次にその貯金計画がスムーズにいくようなシステムを作ること、さらに節約していくことが大切です。
そうすれば、夢だと諦めていた海外旅行も現実のものになるかもしれません。
また、海外旅行の貯金を始めると、貯金習慣も節約習慣もついてくるでしょう。
海外旅行の費用を積み立てられるだけでなく、節約体質になれるメリットもあるのでおすすめです。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
90点/100点中
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
私の場合(夫婦・子供2人)だと、この栄養バランスを考えた節約方法で
110,600円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:固定費見直しで1年▲75,600円、断捨離効果で1年▲20,000円、マイルを貯める方法で1年▲15,000円)
このように、海外旅行貯金を意識しただけで、10万円以上の貯金力アップが期待できます。海外旅行の貯金ができるのはもちろん、貯金習慣や節約習慣がつくメリットもあるのでおすすめの方法です。