古いエアコンや室外機に電気代が!暖房・冷房で節約方が違う!

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エアコンを使う頻度が上がると、電気代が驚くほど高くなりませんか?

そんな電気代をおさえるために、夏は設定温度を高くして体感温度を下げる工夫をしたり、冬は設定温度を低くして体感温度を上げる工夫をするなど、さまざまな節電対策をしていると思います。

ところが、見落としがちなエアコン電気代の節約対策があります。

それは「古いエアコンの買い替え」と「室外機のお手入れ」です。

古いエアコンをそのまま使っていたり、室外機のお手入れをせずにいると、無駄な電気代が発生している可能性があります。これを改善することで電気代節約が期待できるのです。

今回は「古いエアコン」「室外機」に注目して節電方法を考えていきたいと思います。

古いエアコンを新しいエアコンにすると節約になる

古いエアコンを新しいエアコンにすると節約になる

今、使っているエアコンは何年前から使っているものですか?

エアコンの寿命は10年と言われています。10年以上使用していると故障しやすくなったり、冷房暖房機能が低下することで無駄な電気代がかかる可能性があります。

10年以上同じエアコンを使っているなら、買い替えを検討する時期かもしれません。

さらに古いエアコンの買い替えをおすすめする理由は、新しいエアコンのほうが電気代削減に役立つからです。

新しいエアコンは省エネ機能が搭載されている

古いエアコンより新しいエアコンの電気代が安くなる理由は、省エネ機能の有無にあります。最新エアコンには最新省エネ機能がついています。

同じ使い方でも、古いエアコンよりも電気代があまりかからないのです。

日立のルームエアコンで比較してみたいと思います。

2019年度向けモデルの「W・WLシリーズRAS-WL63J2」の期間消費電力量は2,383kWhです。

期間消費電力量とは、1年間にかかる消費電力の目安です。電気料金は全国平均27円で計算します。

年間の電気代は2,383kWh×27円=64,341ということになります。

2020年度新商品の「XシリーズRAS-X63K2」(20畳用)の期間消費電力量は1,833kWhです。年間の電気代は1,833kWh×27円=49,491円になります。

1年違う機種というだけで、年間14,850円もの電気代の違いが出るのです。

その理由は省エネ達成率にあります。

省エネ達成率とは、省エネ法で定められてる省エネ性能のことです。

2019年度向けモデル「W・WLシリーズRAS-WL63J2」の省エネ達成率は100%です。一方で、2020年新商品「XシリーズRAS-X63K2」の省エネ達成率は128%となっています。

新しいエアコンほど、省エネ達成率が高くなっているから、電気代をおさえられるのです。
(参考:HITACHI ルームエアコン W・WLシリーズ)
(参考:HITACHI ルームエアコン Xシリーズ)

古いエアコンの買い替えで約9%電気代節約ができる

環境庁は、10年前の古いエアコンを新しいエアコンに買い換えると、約9%の電気代がカットできると報告しています。
(参考:環境庁 スマートライフおすすめBOO)

10年前のエアコンを使っていた場合を考えてみましょう。

日立エアコン2010年モデルの「白くまくん RAS-X63Z2」(20畳用)の期間消費電力量は2,475kWhとなっています。1年の電気代は2,475kWh×27円=66,825円となります。
(参考:HITACHI ルームエアコン(RAS-X63Z2)

これを最新エアコンに買い換えると、年間の電気代節削減見込みが、6,014円となるのです。

環境庁の公式サイトである「省エネ製品買取ナビゲーション しんきゅうさん」というサイトには、現在使っているエアコンと新しいエアコンの電気代を比較できるコンテンツがあります。

簡単な入力をするだけで、節約がすぐにわかるので非常に便利です。

「省エネ製品買取ナビゲーション しんきゅうさん」
(参考:省エネ製品買取ナビゲーション しんきゅうさん)

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室外機のお手入れで電気代節約が可能

室外機のお手入れで電気代節約が可能

もう一つの見落としがちなエアコンの節約法は、室外機のお手入れです。

エアコンの室内機はフィルター清掃をするなどのお手入れをしていると思います。でも室外機はどうでしょうか?

何もお手入れをしないままだと、無駄な電気代がかかる可能性があります。

定期的に室内機をお手入れすれば、無駄な電気代をカットできるのです。

室外機をお手入れしないと無駄に電気代が増える

エアコン室内機の中で作られた暖かい空気や冷たい空気が、部屋の中に放出されていると思っていませんか?
実はそうではありません。

室内機だけがエアコンなのではなく、室内機と室外機がセットになっているのです。室内機と室外機はパイプでつながった構造をしています。

そのパイプの中を「冷媒」という物質が循環して熱を運んでいます。

冷媒により、夏は熱が外に運ばれ、冬は熱が部屋の中に運ばれてくる仕組みになっているのです。

この熱の出入り口が、室内機と室外機にある熱交換器になります。

だから、室外機の熱交換器部分はとても重要なのです。

熱交換器フィンにほこりなどのゴミによる目詰まりがあったり、草や雪などで塞がれていると2つの問題が起きてしまいます。

1つ目は、余計にファンが回ることで発生する無駄な電力です。

熱交換フィンにゴミなどがあると、本来の機能がスムーズに行われないので余計にファンが回ることになります。消費電力が増えることになり、無駄な電力がかかってしまいます。

また、室外機そのものに熱がこもった状態になるため、さらに消費電力が増えてしまいます。

2つ目は、冷房暖房が効きにくくなることです。熱交換がスムーズに行われなくなると、夏は涼しくなりにくい、冬は暖かくなりにくい状況になります。

そのため、夏は設定温度をどんどん下げる、冬は上げることになってしまうでしょう。

風量も強めてしまうかもしれません。このような無駄な電力が電気代を高くしてしまうでしょう。

熱交換器フィンのお手入れで8%電気代節約ができる

それでは、熱交換器フィンのお手入れをすることにより、どれくらいに節電が見込めるのでしょうか。

日本水処理工業株式会社は、室外機の熱交換器フィンをきれいに清掃することで、実際どの程度の節電効果があるのかという実験を行いました。
(参考:日本水処理工業 エアコンの洗浄で節電効果は? Part.1)

その結果、消費電力を8%も削減できたと報告しています。

先ほどご紹介した2020年度新商品の「XシリーズRAS-X63K2」(20畳用)で算出してみましょう。

期間消費電力量は1,833kWhなので、1年の電気代は1,833kWh×27円=49,491円になります。

これを8%削減できるとすると、1年で3,959円の電気代削減が見込めることになります。

室外機のお手入れ方法

エアコンの電気代をおさえるためには室外機のお手入れが効果的であることがおわかりいただけたと思います。

室外機は、本来雨風の中でもトラブルが起きないように作られているので頻繁にお手入れする必要はありません。でも、状況に応じてお手入れすることがとても大切なのです。

それでは具体的にどのようにお手入れをすれば良いのでしょうか。

熱交換器フィンを清掃する

熱交換フィンは、室外機の側面や裏面にある金属板の部分です。

この部分にゴミが付着しやすいため、しっかり掃除する必要があります。

熱交換フィンの清掃方法をご説明しましょう。

掃除する頻度は年に2回。

タイミングは、エアコンを使い始める前です。暑くなってくる6月頃、寒くなってくる10月頃が良いでしょう。

お住まいの地域の気候に合わせてください。

用意するものは、ほうき、歯ブラシ、掃除機(ハンディクリーナーならさらに良い)、雑巾です。

まずほうきで周りに付着している埃や落ち葉、クモの巣などを掃き落とします。

次に金属板部分を歯ブラシで掃除します。隙間に砂埃などが溜まっているので、丁寧に落としていきましょう。

この時、注意すべきことがあります。

この金属板は強い力を加えると曲がってしまうので力を入れずにやさしく掃除するようにしてください。

だいたい汚れがとれたら、掃除機でゴミを吸い取りましょう。

この時も、掃除機が金属板に触れて傷つけることがないように、やさしく触れる程度にしましょう。

最後に濡れた雑巾で拭いて終了です。

それほど時間はかかりません。でもしっかりきれいになるので気持ちが良いです。

エアコンを使い始める前の年中行事として、習慣にしていきましょう。

熱交換器ファンを塞がないようにする

季節を問わず気を付けたいことは、室外機の周りに物を置かないことです。

室外機の周りに物があると、熱交換器ファンを塞いでしまうことになり、無駄な電力がかかってしまうからです。

室外機の周りに、鉢植え、掃除用具、アウトドア用品、子供のおもちゃなどが置いてありませんか?

室外機の全面、裏面、側面に物がある場合は、すぐに撤去するようにしてください。

また、夏と冬は特に気をつける必要があります。

まず夏に気を付けたいのが雑草です。夏はすぐに雑草が生えてきます。

いつの間にか高く大きく成長した雑草が室外機の周りに生い茂っていることがあります。特に室外機が目につかない場所にある場合は、頻繁にチェックするようにしましょう。

こまめに草を抜いて室外機周りをスッキリさせておいてください。

冬に気を付けたいのが雪です。雪が多い地域では、雪が熱交換機フィンを塞いでいることが多々あります。

室外機周り30㎝には雪がないようにしておく必要があります。

大雪が降ったときは、室外機の周り、室外機の上の雪を取り除きましょう。

この時、エアコンのブレーカーを切ってから行うようにしてください。

室外機に熱がこもらないようにする

夏は、室外機に熱がこもらないような対策をする必要があります。

ポイントは2つ。「直射日光を遮ること」「風通しを良くすること」です。

直射日光を遮るためには室外機カバーが効果的です。

カバーを設置する際、排気口を塞いでしまうと室外機内に熱がこもってしまうので注意しましょう。

市販品もありますが、DIYしてみるのもおすすめです。

準備するものは、すのこ、ビス、塗料、刷毛、工具類です。

室外機のサイズに合うすのこを見つけることができれば、のこぎりで切ることなく使うことができるのでとても楽です。

すのこは100均でも売られているので探してみてください。

好きな色に塗ったら、ビスとボンドで室外機を囲うように固定するだけで作ることができます。

もっと簡単に作りたいなら、すだれをカバーにすることもできます。

準備するものは、すだれと支柱です。どちらも100均のものでOKです。

室外機にただダランとすだれをかけるだけではいけません。熱交換器を塞いでしまいます。

室外機から1mほど離してすだれをかけるのがポイントです。支柱で骨組みを作り、そこにすだれをかけるようにしましょう。

100均の材料で作られるので、もし失敗してもリスクは少ないです。ぜひ試してみてください。

また、植物で日よけをするのもおすすめです。

室外機の前に植木を植えることで日陰を作るのです。

室外機から1mくらいの距離に植えるのがベターです。

近すぎると、生い茂ってしまい排気口を塞いでしまうことになるので気をつけましょう。

エアコンを賢く節約することができれば、全体の電気代をおさえることができます。

まとめ

今回は、エアコンの電気代節約法として「古いエアコンの買い替え」「室外機のお手入れ」についてご紹介してきました。

エアコンの節約法と言えば、設定温度や体感温度の調整が有名ですが、今回ご紹介した方法も効果的な節約術です。

古いエアコンから新しいエアコンに変えると省エネ率が上がるため、電気代がかかりにくくなるのです。

さらに室外機のお手入れをすることで無駄な電力をカットすることができるので、さらに節約に役立つでしょう。ぜひ試してみてください。

電気切替で賢く電気代を節約する方法
電気代を節約するためには電気切り替えがおすすめ。自分に合った電力会社、そして料金サービスを選ぶことで年間の電気代を賢く削減することが見込めます。電力会社を比較するのが面倒なら電気料金比較サイトが便利。当貯金ブログおすすめの具体的な電気切替節約方法を以下のページでまとめました。
当貯金ブログの評価


79点
/100点中貯金ブログ採点
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度

私の場合(夫婦・子供2人)だと、この古いエアコンの買い替え、室外機のお手入れの節約方法で
6,434円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。

(計算値:古いエアコンの買い替えで1年▲6,014円、室外機のお手入れで1年▲3,959円)

古いタイプのエアコンを使っているなら、最新の省エネタイプに変えることで大きな節約が期待できます。導入コストはかかりますが、ランニングコストが下がることを考慮すると節約になります。また見落としがちな室外機のお手入れも取り入れていきたい節約法です。