エコキュートと電気温水器の電気代節約効果がヤバイ!

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好きな時にお湯が使える電気温水器はとても便利です。ガス給湯器と違い排気ファンの音がすることもなく、電気という安心さもあります。

しかしその半面、電気代かかり光熱費が高くなるのでは…と心配になりますよね。
今回は電気温水器の節約方法について考えていきたいと思います。

実は電気温水器の節約効果はスゴイです。なんと今の電気代を4分の1にする方法もあるのです。
最も効果的な方法は電気温水器を省エネ効果抜群のエコキュートに変えること。

それ以外にも、温水器の使い方と選び方を工夫することで、電気代節約の可能性があるのです。
電気温水器の節約術を知り、年間の電気代節約に役立てましょう。

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電気温水器の電気代は高い

電気温水器の電気代は高い

電気温水器は、節約して使わないと無駄な電気代がかかってしまうとも言えます。
電気温水器はランニングコストが高いのです。

給湯システムはお湯を沸かす方法の違いから3つのタイプに分かれています。
電気でお湯を沸かす「電気温水器」、ガスでお湯を沸かす「ガス給湯器」、石油でお湯を沸かす「石油給湯器」です。

最近は、昔ながらのガスや石油を使った給湯器から、電気温水器に変える人が増えています。
電気温水器には「利便性」「安全性」があるからです。
電気温水器は、電気ヒーターを使ってお湯を沸かします。沸いたお湯は貯湯タンクに貯められ、24時間いつでもお湯が使える状態になっているのです。
蛇口をひねればすぐにお湯が出てくるのでとても便利です。お風呂、台所、洗面所などで快適にお湯を使うことができます。

さらに、ガスや灯油ではなく電気を使うため、不完全燃焼やガス漏れのような心配がありません。安全に使うことができるところも魅力なのです。

しかし、問題はランニングコストです。
電気温水器、ガス給湯器、石油給湯器の年間のランニングコストを比較すると以下のようになります。

タイプ 1年間のランニングコスト
電気温水器 約102,000円
ガス給湯器 約64,800円
石油給湯器 約54,000円

1年間のランニングコストは、電気温水器が最も高いです。
利便性と安全性を兼ね備えた電気温水器ですが、節約を考えずに使用していると、年間コストが上がってしまう可能性があります。

電気温水器の電気代を節約する方法

電気温水器の電気代を節約する方法

電気温水器は便利で安全な反面、電気代が高いという難点があります。
しかしその分、工夫しだいで節約できる可能性も秘めています。

  • 電気温水器の種類を見直す
  • 電気温水器のタンクサイズを見直す
  • 電気温水器の使い方を見直す
  • エコキュートに変える

この4つの節約法で年間の電気代を大幅に安くできる可能性があります。
家計費を一気におさえられるかもしれません。

電気温水器の種類を見直す

それでは、電気温水器の電気代を節約するためにはどうすれば良いのでしょうか。
まず、電気温水器の種類の見直しからご説明したいと思います。

電気温水器は、お風呂で使う時の機能の違いによりタイプが分かれています。
「フルオート」「セミオート」「給湯専用」3つのタイプです。

フルオートタイプ

スイッチ1つ押すだけで、機械が全て行ってくれる高機能タイプの温水器です。
自動で「お湯はり」→「ストップ」→「保温」→「たし湯、追い炊き」をします。お湯の状態を感知して機械が勝手に作業してくれるので非常に便利です。

しかしその反面、必要がない時でもお湯の温度が下がれば追いだきをしてしまうため、無駄な電気代が発生するおそれがあります。

セミオートタイプ

「お湯はり」は自動です。それ以外の「たし湯」「追い炊き」は手動です。
お湯が少なくなった時には「たし湯」、お湯の温度を上げたい時には「追い炊き」をその都度押します。

「たし湯」や「追い炊き」を押し忘れてしまうと、お風呂に入ろうと思った時に湯船の温度が低かったり、お湯の量が少ないという不便さがあります。
しかし、本当に必要な時だけ操作することができるので、無駄な電気代を節約することができるのです。

お湯はり以外は電源がオフ状態なので、保温のための電気代がかかりません。

給湯専用タイプ

給湯だけを行うタイプの温水器です。蛇口からお湯を出して、直接浴槽へお湯はりをします。自動の「お湯はり」「足し湯」「追い炊き」などの機能がないので、フルオート、セミオートタイプに比べて手間がかかります。

でも、必要に応じたお湯だけをシンプルに使うことができるので、最も節約できる温水器と言えます。

温水器タイプ 機能 電気代
フルオート お湯はり・保温・足し湯・追い炊きが自動
セミオート お湯はりのみ自動、他は手動
給湯専用 手動でお湯を出すのみ

このように給湯専用→セミオート→フルオートの順番で高機能になります。それに応じて電気代が高い傾向になるのです。

自動的に「追い炊き」や「たし湯」をして快適な状態にしてくれるフルオートは、魅力的な温水器です。いつでも快適なお風呂に入ることができます。でも、余分な電気代がかかりやすいというデメリットがあります。

フルオート機能がなくても支障がないなら、セミオートタイプ、給湯専用タイプを検討して節約に繋げましょう。

電気温水器のタンクサイズを見直す

電気温水器のタンクの容量は150L~460Lの範囲となっています。
貯湯タンクにお湯がなくなるとお湯を使うことができなくなるため、大きめタンクの電気温水器を使っているかもしれません。

しかし、大きなタンクサイズになればなるほど、電気代は高くなります。必要以上に大きな貯湯タンクを使っていると、無駄にたくさんのお湯を沸かしてしまうことになるでしょう。

家族人数 タンク容量
4~7人 460L
3~5人 370L
2~3人 300L
1~2人 200L
1人 150L

以上が、家族人数に応じた一般的なタンクサイズです。

この目安以上に大きなタンクの使っている場合、電気代が無駄にかかっている可能性があります。家族人数に合ったタンクサイズの温水器を選ぶことが節約になるでしょう。

但し、無理に小さなタンクサイズに変えてしまい、湯切れが頻繁に起きてしまうと逆効果になるのでご注意ください。

電気温水器の使い方を見直す

電気温水器のタイプやサイズの見直しで、電気代節約が期待できることがおわかりいただけたと思います。

しかし、今お使いの電気温水器を買い替えなくても、使い方を工夫することで節約に繋げることもできます。

また、節約しやすい電気温水器に変えた上でさらに使い方も工夫すれば、一層電気代をおさえることができるでしょう。

深夜電力を利用する

一般的な電気温水器の沸き上げ時の消費電力は5000Wです。沸き上げとは、タンクに貯めるお湯を作ることです。1日2時間沸き上げをした場合の電気代を計算してみましょう。全国平均の電気料金27円で計算します。

1時間に使う電気の量は5kWhなので、2時間あたりの電気代は5kWh×2時間×27円=270円となります。1ヶ月の電気代は8,100円、年間97,200円です。

それでは、単価の安い深夜電力を利用するとどうなるでしょうか。
東京電力の深夜電力「夜トク8」の電気料金は、午前7:00~午後11:00は32.74円、午後11:00〜翌午前7:00は21.16円となります。午後11:00~翌午前7:00の時間帯に電気温水器を使用すれば、1日の電気代は5kWh×2時間×21.16円=211円となります。1ヶ月の電気代は6,330円、1年では75,960円となります。深夜電力を利用することで年間21,240円の節約が期待できるのです。

しかし、深夜電力を利用する場合、逆に電気代が高くなることもあるので注意が必要です。
深夜の単価は安くなるのですが、逆に昼間の単価は高くなるのです。
仮に、昼間に2時間使用したとしましょう。5kWh×2時間×32.74円=327円となります。1ヶ月の電気代は9,810円となってしまうのです。

また、深夜電力プランにした場合は、他の電化製品の電気代も深夜が安く、昼間が高くなることも覚えておいてください。家電製品全体の電気代がどのようなバランスで使われているのかを考える必要があります。

自動保温をこまめに切る

フルオートタイプの電気温水器の魅力は、いつでも適温のお風呂に入れる自動保温機能でしょう。
でも、自動保温がオンになっていると保温の必要がない場合でもお湯の温度が下がると自動で保温されてしまうという難点もあります。この無駄な電力をなくすために、自動保温をこまめにオフにしておくと良いでしょう。

次の人が入浴するまで間隔が空く場合には、一度自動保温をオフにしておきます。次の人が入浴する時に「高温たし湯」をするほうが電気代をおさえることができます。
「高温たし湯」は、貯湯タンクにあるお湯を、浴槽の冷めたお湯にたすことになります。このたし湯のほうが、比較的消費電力が低い傾向にあるのです。

追い炊きを減らす

「追い炊き」は、貯湯タンクにあるお湯の熱を利用して、浴槽の冷めたお湯の温度を上昇さる仕組みになっています。この時に多くの消費電力がかかるのです。できるだけ「追い炊き」を減らす工夫が電気代節約になります。

お風呂の温度を下げないようにすれば、「追い炊き」の回数や時間を減らすことができます。
浴槽に蓋をすると保温性が高まるのでお風呂の温度が下がりにくくなります。さらにお湯に保温シートを浮かべておくことで、お湯が冷めるのを防ぐことができるでしょう。
家族で間隔を空けずに入浴することも大切です。お湯がすっかり冷めてしまう前に、次の人が入浴するようにしましょう。

また、冷めたお湯の温度を上げるときには、「追い炊き」よりも「高温たし湯」が良いでしょう。
お湯の熱を利用して冷めたお湯の温度を上げる「追い炊き」よりも、貯湯タンクにあるお湯を、浴槽の冷めたお湯にたす「高温たし湯」のほうが消費電力がかかりにくい仕組みになっています。

設定温度を変える

設定温度が高ければ高いほど、電気代は高くなります。
お湯の設定温度を変えることが電気代節約につながるのです。

まず、使う内容によって設定温度を変えます。
入浴には40℃以上の設定温度でも、それ以外のときは32℃設定にしておくことがおすすめです。特に食器洗いをするときは、たくさんのお湯を使います。設定温度が下がっていることを確認する習慣をつけましょう。

また、入浴のときの設定温度も低めにします。
41℃、42℃の熱めの設定温度にしているかもしれませんが、40℃のぬるめのお湯がおすすめです。電気代が節約になるだけでなく、リラックス効果も得られます。ぬるめのお湯にゆっくり浸かることは、様々な健康効果があるとも言われています。

湯船のお湯の量を減らす

1日に使うお湯の中で、最も多いのが湯船に溜めるお湯です。
このお湯の量を減らす工夫を考えましょう。

有名なのは、湯船に2Lのペットボトルを数本入れる方法。ペットボトルを入れることで水かさが増えるので、少ないお湯でも肩まで浸かることができるのです。
冷たい水を入れたペットボトルだとお湯が冷めてしまうため、太陽光などで温めておくのがコツです。

また、夏場は半身浴をするのがおすすめ。下半身だけがお湯に入る方法です。冬場は寒くてできませんが、夏なら体が冷える心配がありません。
半身浴は体に負担をかけず、ゆっくり体の芯から温めることができるので、健康的な入浴方法と言えるのです。
湯船のお湯の量を大幅に減らすことができるので、電気代節約が期待できるでしょう。

エコキュートに変える

電気温水器の電気代節約方法についてご紹介してきました。
さまざまな方法によって、電気代を節約することが可能であることがおわかりいただけたと思います。

でも、さらに大きく節約できる方法もあります。
それは、電気温水器からエコキュートに変えることです。
今、電気代節約のためにエコキュートにする人が増えています。
なんと電気代を4分の1にできる可能性があるからです。

電気温水器とエコキュートの違い

電気温水器をエコキュートに変えることで、どうして電気代を4分の1にすることができるのでしょうか。電気温水器とエコキュートの仕組みの違いを知ることで、その理由がわかります。
電気温水器もエコキュートもお湯を沸かすために電気を使うのですが、その仕組みが大きく異なります。

電気温水器の場合、ヒーター熱でお湯を沸かします。
エコキュートは「ヒートポンプ」でお湯を沸かしているのです。

ヒートポンプとは?

ヒートポンプとは、「熱(ヒート)」を「くみ上げる(ポンプ)」システムです。
空気中にある「熱」をくみ上げて移動させる技術なのです。

熱を作り出すのではなく、もともとある熱を集めて運んで使う仕組みになっているので、消費電力が大幅に少なくなります。
電気温水器は電気だけでお湯を沸かしていますが、エコキュートは電気と空気中の熱でお湯を沸かしています。だから、エコキュートの電気代が安くなるというわけです。

エコキュートなら電気代を4分の1に節約できる

エコキュートは電気温水器よりも初期費用は高いです。
フルオートタイプの電気温水器は50万円程度、エコキュートは90万円程度になります。
エコキュートのほうが高額にも関わらず、エコキュートに変える人が増えているということは、それほど電気代が安くなるということです。

エコキュートは年間のランニングコストがぐんと安くなることから、長い目で見ると節約に繋がるのです。

それでは、実際にエコキュートに変えることで、どれくらい電気代が節約できるのでしょうか。
Panasonicの調べによると、東京電力エナジーパートナーエリアにおける電気温水器の年間電気代は約102,000円です。

一方ヒートポンプは約24,000円となっています。
なんと約4分の1に電気代を節約することが可能だというのです。
年間約78,000円もの節約が期待できます。
(参考:Panasonic)

今回は電気温水器の節約方法についてご紹介してきました。
その方法とは「電気温水器の種類やサイズを見直すこと」「電気温水器の使い方を見直すこと」です。電気温水器を使いながら節約したいなら、ぜひこの節約術を試してみてください。

でも、最も期待できる節約術は「エコキュートに変えること」が良いと思います。
エコキュートは空気中の熱を利用することでお湯を沸かしています。この仕組みにより電気代を大幅にカットすることができるのです。今の電気温水器の電気代を4分の1にする可能性があります。
電気温水器の電気代を本気で減らしたいなら、エコキュートを検討してみると良いでしょう。

利便性と安全性のある電気温水器ですが、節約術を知らずに使い続けていると、無駄な電気代がかかってしまうかもしれません。電気温水器の使い方や選び方の見直し、さらにエコキュートに変えることで大きく電気代が節約できる可能性があります。

電気切替で賢く電気代を節約する方法
電気代を節約するためには電気切り替えがおすすめ。自分に合った電力会社、そして料金サービスを選ぶことで年間の電気代を賢く削減することが見込めます。電力会社を比較するのが面倒なら電気料金比較サイトが便利。当貯金ブログおすすめの具体的な電気切替節約方法を以下のページでまとめました。
当貯金ブログの評価


76点
/100点中貯金ブログ採点
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度

私の場合(夫婦・子供2人)だと、この温水器の電気代の節約方法で
99,240円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。

(計算値:深夜電力を利用することで1年▲21,240円エコキュートに変えることで1年▲78,000円)

電気温水器からエコキュートに変えるためには、初期費用がかなりかかるのでハードルが高いと言えます。しかしその後の電気代は大幅におさえられるので賢い節約法です。