24時間いつでも好きな時に冷水や温水を使うことができるウォーターサーバー。
ちょっと前まで、ウォーターサーバーと言えば会社や病院向けのイメージでしたが、最近は自宅用のウォーターサーバーが増えてきています。
でもとても便利な反面、24時間ずっと動いているため電気代がかかりすぎているのでは…と思っていませんか?
ウォーターサーバーは節約生活向けではない感じがします。
ところが、ウォーターサーバーはコツがわかれば節約することができます。
選び方と使い方を工夫することができれば、ウォーターサーバーを賢く節約することは可能なのです。
今回は、ウォーターサーバーの電気代節約方法についてご紹介したいと思います。
ウォーターサーバーは節約できるもの
ウォーターサーバーはコストがかかるイメージがあるかもしれません。
節約生活者なら、ウォーターサーバーを使うべきではないのでしょうか?
しかし、ウォーターサーバーは節約できるものです。
もし、ウォーターサーバーを使っていて電気代が高くなっている場合は、電気代がかかりやすいウォーターサーバーである可能性があります。もしくは使い方に問題がある可能性があります。
そのまま使っていると、無駄な電気代がかかってしまうかもしれません。
ウォーターサーバーにかかる費用
ウォーターサーバーは節約できるものか否かを知るために、ウォーターサーバーにかかる費用について考えたいと思います。
贅沢品のように思われているウォーターサーバーですが、実はそれほど費用がかかりません。
ウォーターサーバーには初期費用、レンタル料、メンテナンス料、水代がかかります。色々な費用がかかるイメージがありますが、最近は初期費用、レンタル料、メンテナンス料は無料で提供しているウォーターサーバー会社がほとんどです。ウォーターサーバー会社は水を定期購入してもらうことを目的としているので、その他の費用は無料という仕組みになっているのです。
つまりかかる費用は、水代と電気代だけになります。
水代は、12Lで1,200円前後が相場です。500mlのペットボトルの水は100円前後であることを考えると半分の金額になります。
マイボトルに入れて持ち歩けばジュースやお茶を買う必要もなくなるので、節約につながるでしょう。
ウォーターサーバーを使うことで、むしろ節約ができる可能性もあるのです。
ウォーターサーバーにかかる電気代
次にウォーターサーバーにかかる電気代について考えていきたいと思います。
ウォーターサーバーを使ったほうが、電気代が節約できる可能性はあるのでしょうか。
ウォーターサーバーには冷水と温水を作り出す機能があります。ほとんどのウォーターサーバーは冷水・温水の両方が作れるタイプになっています。
冷水の場合は、それほど節約は見込めません。冷蔵庫で水を冷やす場合、もともと使っている冷蔵庫の電気代に含まれるため、それほど電気代はかからないからです。
しかし温水の場合は、節約できる可能性があります。
コーヒーやスープを飲むためにお湯を使う時には、電気ケトルや電気ポットを使用します。電気ケトルと電気ポットとウォーターサーバーを比較すると、節約生活に向いているのはウォーターバーサーであることがわかるでしょう。
ウォーターサーバーの電気代を算出します。
1ヶ月あたりの電気代は、1,000円前後になります。
使用感環境や生活スタイルによって変わってくるため、消費電力から電気代を算出するのが少し難しいのですが、目安として覚えておいてください。
1年の電気代は12,000円になります。
0.8Lの電気ケトルの消費電力は1300Wです。
全国平均の電気代27円で計算すると、1時間の電気代は1.3kWh×27円=35円となります。
お湯を沸かすためには5分くらいかかるでしょう。つまり、1回お湯を沸かすためにかかる電気代は35円÷12=3円です。1日4回沸かす場合1日の電気代は12円です。1ヶ月の電気代は360円、1年の電気代は4,320円になります。
2.2Lの電気ポットの1日の消費電力量は1.05kWhです。全国平均の電気料金27円で計算すると1日の電気代は28円になります。
1ヶ月の電気代は840円、年間の電気代は10,080円となります。
種類 | 1年の電気代 | 機能 |
ウォーターサーバー | 10,440円 | 温水・冷水 |
電気ケトル | 4,320円 | 温水のみ |
電気ポット | 10,080円 | 温水のみ |
電気ケトルはお湯を使うたびに沸かす手間がかかる不便さはありますが、電気代だけを考えるとやはり安いです。
ところが、ここで注目すべきはウォーターサーバーと電気ポット電気代についてです。意外なことに少ししか変わらないのです。電気ポットの機能は温水だけです。
しかし、ウォーターサーバーは温水機能と冷水機能が搭載されています。これを考えると非常にコスパの良いことがわかります。
ウォーターサーバーを使うことで電気代節約になる可能性が十分にあるのです。
ウォーターサーバーの電気代を節約する2つの方法
節約に向いていないと思われがちのウォーターサーバーですが、実は節約になる場合もあることがおわかりいただけたと思います。
それでは、ウォーターサーバーの電気代をもっと節約する方法はあるのでしょうか。
- ウォーターサーバーの使い方を変える
- 省エネ率の高いウォーターサーバーに変える
この2つの節約方法で年間の電気代を大幅に節約することが期待できます。
ウォーターサーバーの使い方を変える
ウォーターサーバーの使い方をちょっと工夫するだけで電気代が変わることがあります。すぐにできる方法ばかりなので、試してみてくださいね。
ウォーターサーバーは、置く場所の温度変化により、消費電力が大幅に変わります。
照明や日光が当たる所など、高温になりやすい場所にウォーターサーバーを置いておくと、水の温度が上がります。そして温度を下げるために消費電力が増えるのです。
逆に寒すぎる部屋も良くありません。温水が冷めやすくなると、温度を上げるために消費電力が増えることになってしまうのです。
ウォーターサーバーには、冷水タンクと温水タンクがあるため、温度が一定の場所に置くことがベストです。冷水温水の温度が一定になるので、無駄に消費電力をおさえることができるでしょう。
ウォーターサーバーを触ると意外と熱を感じます。その熱が放出できないと、ウォーターサーバー内の温度が高まり、無駄な電力がかかってしまうのです。
放熱スペースを考えて設置することが電気代節約のコツになります。
熱が逃げるスペースを作るために、ウォーターサーバーの周り約10㎝には物を置かないようにしましょう。
ウォーターサーバーの背面にはほこりが溜まることがあります。そのままで使用していると、熱がこもりやすくなり消費電力が増えてしまう恐れがあります。
こまめに掃除してきれいにしておくことで無駄な電力を防ぐことができるのです。
電気代を減らすために、使わない時は電源を切っておいたほうが良いのでは?と思うかもしれません。
しかしながら、そうではありません。
ウォーターサーバーは、水を冷やす時と温める時に消費電力が多くなるのです。電源を切ってしまうと、電源をつけた時に大きな電力が必要になってしまうため電気代が増えてしまう恐れがあるのです。
ウォーターサーバーの電気代節約のコツは「電源をつけっぱなしにする」ことになります。
さらに、電源を切ることでウォーターサーバーの水に細菌などが発生する可能性が出てきます。各メーカーでも電源は切らずにつけっぱなしにしておくことを推奨しています。
節約のためだけでなく、安全のためにも、電源を切らずに使うことがおすすめです。
ウォーターサーバーは冷水機能と温水機能が搭載されているのが一般的です。しかし、温水をあまり使わないのであれば、冷水機能のみのウォーターサーバーにすることで、電気代を節約する方法もあります。
冷水の場合は約4℃~10℃に保ちます。一方温水は約75℃~85℃に保つ必要があります。
クリクラサーバーLの消費電力は、冷水が80W前後、温水が350W前後です。
温水は冷水の5倍近くもの消費電力がかかるのです。ほとんど温水を使わないのであれば、冷水のみのウォーターサーバーを検討してみると良いでしょう。
しかし、冷水と温水両方使えるウォーターサーバーで、冷水だけを使うことはできないのでご注意ください。冷水タンクと温水タンクそれぞれで殺菌処理をしているため、どちらかをストップしてしまうと、水が悪くなってしまう恐れがあるからです。
省エネ機能搭載のウォーターサーバーにする
ウォーターサーバーの使い方の工夫により電気代を節約する方法をご説明しました。
どれも有効な節約術なのですが、もっと節約が見込めるのは省エネのウォーターサーバーに変えることです。
様々なメーカーのウォーターサーバーがありますが、水の温度を上げ下げする消費電力に大きな違いはありません。
それなのに、電気代が高くなりがちなウォーターサーバーと、電気代が低くなりやすいウォーターサーバーがあります。実は、省エネ機能が搭載されているか否かによって、電気代が変わってくるのです。
一例として、「フレシャス」のウォーターサーバーには、1ヶ月の電気代が約330円という省エネ機種があります。1年の電気代は3,960円です。
一般的なウォーターサーバー1ヶ月の電気代は1,000円前後です。省エネ機種に変えることで1ヶ月670円も節約できるかもしれないのです。1年では8,040円もの節約が期待できます。
また、電気ポットを使っていた場合も大きな節約が期待できます。
上記の内容で、電気ポットの1年の電気代は10,080円と算出しました。
これを省エネ率の高いウォーターサーバーにすることで、1年あたり6,120円の節約が見込めるのです。
それでは、どうしてこれほど電気代をおさえることができるのでしょうか。
どんな省エネ機能があるのかご紹介したいと思います。
ウォーターサーバーは、衛生面の問題があるため常に電源を入れておく必要があります。
そこで考えられた省エネ機能が、一時的に電源を切るスリープ機能です。
部屋の明るさを自動感知するライトセンサー機能が搭載されていて、暗くなったら自動的にスリープモードに切り替えてくれるのです。使わない時間帯は節電モードに切り替わることで、無駄な電気代をおさえます。
さらに、設定した時間になったらオン、オフしてくれる自動機能がついている機種もあります。
外出時、就寝時に無駄な消費電力がかからないように節約することができるでしょう。
標準の温度よりも低めに設定することで消費電力をおさえる機能です。
温水の設定は75℃~85℃に設定しておくのが一般的ですが、夏場はそれほど高い温度にする必要がないでしょう。ほとんどホットドリンクを飲まないなら、常に高温の温水は必要ないかもしれません。
温水の温度を低めに設定できるエコモードが搭載されている機種なら、余計な消費電力を防ぐことができます。
ウォーターサーバーの消費電力を抑えるためには、一定の水温を保つことが重要です。
温水の保温性を高めることで消費電力を減らそうという省エネ機能があります。
冷水タンクと温水タンクが別々になった構造にすることで、タンク同士の水温が変わらないようにするなど、様々な工夫を凝らした省エネ構造が増えています。
電気代節約に役立つおすすめ3社
省エネのウォーターサーバーに変えることが電気代節約につながるということがおわかりいただけたと思います。
最後に、電気代節約したい人におすすめのウォーターサーバー会社をご紹介したいと思います。
メーカー | 初期費用 | レンタル料 | 水代 | 1ヶ月電気代 |
コスモウォーター | 0円 | 0円 | 12L1,900円 | 474円~ |
フレシャス | 0円 | 0円 | 7.2L925円~ | 330円~ |
クリクラ | 0円 | 0円 | 12L1460円 | 756円~ |
コスモウォーター
- 初期費用:0円
- レンタル料:0円
- 水代:12L 2,090円(税込)
- 1ヶ月電気代:474円~
汲みたての天然水にこだわるコスモウォーター。100万台突破の人気のウォーターサーバー会社です。
消費電力を最大60%削減するエコモード搭載。これにより1ヶ月474円とリーズナブルな電気代を実現。
公式サイトにある月額料金の目安がわかる料金シミュレーションがおすすめ。家族構成やライフスタイルに合わせた料金を確認することができるので便利です。
一般的なウォーターサーバーは水ボトルが上部にありますが、コスモウォーターは交換しやすさを考えて下置きタイプになっています。
ボトルをバスケットに入れて下部にスライドして入れるだけ。
ボトルを持ち上げるストレスが一切ありません。
飲み終わった水ボトルは資源ごみとして捨てることができます。コンパクトに縮めることができるので嵩張ることもありません。
すっきり処分できるのが嬉しいポイントです。
京都、静岡、大分の天然水を毎日48時間以内に出荷。自然のミネラル成分を含んだ新鮮な天然水が特徴です。
汲みたての新鮮な天然水を楽しむことができます。
フレシャス
- 初期費用:0円
- レンタル料:0円
- 水代:7.2L 1,155円(税抜)FRECIOUS富士
- 1ヶ月電気代:330円~
優れたデザイン性が魅力のフレシャス。ウォーターサーバー機能だでなく、コーヒーメーカーの機能もついた“2in1”ウォーターサーバーも登場しています。本格的なコーヒーを自宅で楽しむことができます。
フレシャスの魅力は外見だけでなく省エネにこだわった機能性です。
1ヶ月の電気代330円は、どこよりも安いと言えるでしょう。電気ポットの半分以下です。
スリープ機能、温水を低めにするエコモード、省エネ構造など、電気代をおさえるための省エネ機能が多数搭載されています。
フレシャスのウォーターサーバーは、グッドデザイン賞を受賞しています。優れたデザイン性の機種が多く、インテリアとして楽しめます。フレシャスのウォーターサーバーなら、お部屋の雰囲気がワンランク上になるでしょう。コンパクトなので置き場所にも困りません。
天然水でも味わいはさまざま。その違いを楽しむことができるのがフレシャスの魅力です。
まろやかでほのかに甘みのある「フレシャス富士」、さっぱり爽やかな「フレシャス朝霧高原」、清涼感のあるスッキリした「フレシャス木曽」のこだわり天然水から選べます。
クリクラ
- 初期費用:0円
- レンタル料:0円
- 水代:12L 1,460円(税込)
- 1ヶ月電気代:756円~
クレヨンしんちゃんのCMで有名になったクリクラ。
3つのNo.1を受賞した人気のウォーターサーバー会社です。
「8年連続お客様満足度No.1」「2年連続おいしさ評価No.1(宅配水市場)」「産院利用No.1(産院で1番選ばれているウォーターサーバー)」です。
1ヶ月の電気代は756円で、一般的なウォーターサーバーの電気代と比べると安いです。しかし、省エネ機種が多いメーカーと比べると、少し高い印象があります。
クリクラは、もともとアクアクララのフランチャイズとしてスタートした会社です。2004年から全国展開をしている老舗メーカーなのです。
2011年東日本大震災の時には、地震直後に緊急車両でクリクラ水を現地に輸送したことがニュースになりました。
老舗という安心と実績で人気を集め続けています。
4種類のミネラルをちょうど良いバランスで配合された軟水がクリクラの魅力。口当が良いまろやかさがあり、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い人々に親しまれる味です。
うまみ成分が溶け出しやすいことから、お料理やコーヒーに使うとより美味しく仕上げることができます。
クリクラが人気を集め続けている理由は安全性が高いからです。
一般的な浄水器の1,000倍~10,000倍もの浄化性能を持つ高性能フィルターを使用。
不純物や細菌を徹底的に除去することができます。さらに徹底した管理体制のもと、非常に安全性の高い水を作っているのです。
赤ちゃんのミルクや離乳食用としても安心して使えるでしょう。
ウォーターサーバーの節約方法について考えてきました。
ウォーターサーバーは電気代がかかるだけで無駄遣いになっているのでは…と思っていたかもしれません。
でも、使い方や選び方を変えることで節約が期待できます。電気ポットと比べると、ウォーターサーバーを使ったほうが、節約になるケースさえあるのです。
多くのウォーターサーバーの中から、「コスモウォーター」「フレシャス」「クリクラ」とおすすめ3社をご紹介してきました。
どんなウォーターサーバーを選べばよいかわからないときは、参考にしてみてください。
電気代を節約するためには電気切り替えがおすすめ。自分に合った電力会社、そして料金サービスを選ぶことで年間の電気代を賢く削減することが見込めます。電力会社を比較するのが面倒なら電気料金比較サイトが便利。当貯金ブログおすすめは、電気チョイスです。
70点/100点中
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
私の場合(夫婦・子供2人)だと、このウォーターサーバーの節約方法で
14,160円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:省エネタイプのウォーターサーバーに変えることで1年▲8,040円、電気ポットから省エネタイプのウォーターサーバーに変えることで1年▲6,120円)
ウォーターサーバーは節約できないものと思われがちですが、最近は省エネタイプの高機能機種がどんどん増えています。使い方次第では、とても節約しやくなる可能性もあるのでおすすめです。