「同棲しながら、毎月しっかり貯金を続けたい」と思っていませんか?
同棲しながら貯金するのは難しいものです。
同棲中は、どうしても楽しいことばかりに目がいってしまうので、無駄使いしがち。
いざ旅行に行こうと思いお互いの貯金額を見たら、全然貯まっていなかった…ということも少なくありません。
結婚を意識しているなら、なおさら毎月しっかり貯金することが大切です。
今回は、同棲中の貯金について考えていきたいと思います。
同棲しながら貯金するためには「目標を決めること」「ルールを決めること」「システムを作ること」がポイントになります。
このポイントをおさえれば、スムーズに貯金ができるでしょう。
具体的な方法をご紹介していきますので、ぜひご参考にしてください。
同棲中の貯金はメリットが多い
「せっかく楽しい同棲なのに、貯金のためにケチケチ生活するのは嫌だ」と思うかもしれません。
でも、同棲中に貯金することには、たくさんのメリットがあるのです。
なんとなく結婚を意識しているカップルでも、ある程度の貯金がないと「お金がないからまだ結婚は無理かな…」と結婚について考えることを先延ばしにしてしまいます。
二人で貯金をはじめると、まとまったお金を作ることができます。
「これくらいの貯金があれば結婚できるかも、子育てもできるかも」と、将来のことが具体的なものになってくるでしょう。
貯金することで、二人の未来が見えてくるのです。
同棲中に貯金するのは難しいと思っているかもしれません。
確かに、一人で自由にお金を使っていた時期と比較したらお金に余裕がなくなるかもしれません。
でも、もし今のパートナーと結婚を考えているのでれば、貯金できるのは、まさに今なのです。
結婚すれば結婚式や子育てのために、どんどんお金がかかります。それにも関わらず、妻は産休などで収入が減ってしまうでしょう。
同棲中は、比較的大きな出費はありません。二人でバリバリ働ける時期でもあるので、貯金する気ならどんどん貯金できてしまうのです。
一人20万円ずつの手取りだったとしましょう。
生活費が30万円なら、毎月10万円も貯金できることになります。年間120万円貯めることも可能なのです。
同棲カップルでも夫婦でも、金銭感覚のずれは致命的なものです。
どんなに仲の良いカップルでも、金銭感覚が違うとケンカする時期がやってくるでしょう。
一緒に貯金をはじめると、お互いの金銭感覚を近づけることができます。
これは、これからの二人の関係のためにとても大切なことです。
はじめはお金のことを話したくないというカップルもいるでしょう。でも、お金のことはいつか話さなけばなりません。
貯金をきっかけに、お金の話はタブーではなくなると、二人の関係はもっと良いものになるでしょう。
同棲しながら貯金を続ける方法
同棲中の貯金のメリットについておわかりいただけたと思います。
それでは、どうやって貯金すればいいのでしょうか?
同棲してある程度収入があるのに毎月貯金が続かない原因は「目標がないから」「ルールがわからないから」「システムが整っていないから」です。
これを一つ一つ解決していくことが、スムーズに貯金していく方法になります。
同棲しながら貯金を続ける具体的な方法についてご説明していきましょう。
貯金目標を決める
貯金するためには、二人でモチベーションを維持することが大切です。
貯金へのモチベーションが下がってしまうと「今月は貯金しなくてもいいかな」と長続きしなくなるでしょう。
貯金を持続させるためには、明確な目標が必要になります。
一度、二人で貯金に向き合う時間を作ることからスタートしてください。
でも「お金の話って切り出しにくい」という人が多いでしょう。
おすすめのタイミングは記念日です。お互いの誕生日、付き合って〇年目など、特別な記念日には、将来のことを自然と切り出しやすいです。
将来の夢を語り合いながら、現実的なお金の話もしっかりしていきましょう。
そして、「何のために」「いくら」「いつまで」必要か具体的な目標を決めてください。
詳しくご説明していきます。
まず「何のために」から考えていきましょう。
「なんとなく貯金しよう」と思ってもなかなか貯金を続けることはできません。
まず二人で、何のために貯金するのか目標を立ててください。
結婚費用という大きな目標から、毎月1回は豪華なディナーに出かけたいなど、どんな目標でもOKです。
「この目標のためなら、節約して我慢しよう」と二人が思えることが大切です。
はじめは小さな目標だったとしても、貯金を続けるうちに貯金スピードが上がり「結婚」「子育て」「マイホーム」など大きな目標にアップグレードされることもあるでしょう。
貯金の目的が決まったら、具体的に「いくら」貯めればよいのか決めましょう。
例えば、貯金の目的が結婚式の場合は、結婚式費用を考える必要があります。
結婚式費用の相場は約400万円です。ご祝儀などもあるため実際にはもっと低い金額になります。結婚式費用の貯金は、約250万円が目安になります。
結婚が貯金の目的なら「250万円」を貯金目標にしましょう。
仮に貯金目標金額が250万円と決まったら「いつまで」貯金が貯まればよいのか目標期限を決めましょう。
2年後に結婚したいなら、1年で125万円貯金する必要があります。
単純に24ヵ月で割ると、1ヵ月約104,000円の貯金が必要になるのです。
一人1ヵ月約52,000円が貯金目標ということになります。
この時、二人の収入に合わせて貯金目標を立てることが大切です。
例えば、彼の1ヵ月の手取り収入が20万円で、あなたは17万円だった場合、同じ貯金額ではなく、少し彼の貯金額を高く設定しても良いでしょう。
彼は60,000円、あなたは44,000円など、バランスを考えて決めてください。
同棲中の貯金のポイントは無理をしすぎないことです。
ゆるすぎる貯金ではダメですが、頑張りすぎるのも禁物。お互いにイライラがたまってケンカばかり…になってしまったら本末転倒です。
「何のために」「いくら」「いつまで」という具体的な貯金目標が作れたら、二人の貯金のための管理ノートを1冊準備しましょう。
パソコンのエクセルで入力していっても良いですが、いつでもすぐに二人で眺めることができるようにノートがおすすめです。
まず、明確になった貯金目標、目標金額、目標期限、1ヵ月の目標金額、さらに彼と彼女の目標金額を分けて書いておきましょう。
実際に書く時には、お二人のお名前を書いてくださいね。
貯金目標 | 結婚資金 |
貯金目標金額 | 250万円 |
貯金目標期限 | 2年後 |
1ヵ月の貯金目標金額 | 104,000円 |
彼の1ヵ月の貯金目標金額 | 60,000円 |
私の1ヵ月の貯金目標金額 | 44,000円 |
このようにノートの1ページ目に書いておきます。
貯金をしたらその都度記入できるように、以下のような表も作っておきましょう。
見やすいように枠をつけていますが、なくてもOKです。あなたの見やすいように書いてください。
彼 | 彼女 | 貯金額 | |
2020.4月 | 60,000円 | 44,000円 | 104,000円 |
2020.10月 | 60,000円 | 44,000円 | 208,000円 |
2020.11月 | 60,000円 | 44,000円 | 312,000円 |
2020.12月 | 60,000円 | 44,000円 | 416,000円 |
2021.1月 | 60,000円 | 44,000円 | 520,000円 |
2021.2月 | 60,000円 | 44,000円 | 624,000円 |
2021.3月 | |||
2021.4月 | |||
2021.5月 |
お互いに貯金をしたら記入し、毎月合計の貯金額を記入していきます。
このように書いて貯金を見える化することで、貯金する意識が高まります。
頻繁に二人でチェックして「もうこんなに貯まったね」と貯金が楽しくなるでしょう。
貯金の具体的な方法を決める
目標がはっきりして、管理ノートを作ったら、次は具体的な貯金方法を考えていきましょう。
同棲中に貯金ができないのは、貯金するルールがわからないからです。さらに、貯金するシステムが整っていないからです。
貯金する具体的な方法がわかれば、貯金はもっとスムーズになるでしょう。
具体的なルールは「先取り貯金」、具体的なシステムは「共通口座に貯金していくこと」です。
詳しくご説明しましょう。
「給料-生活費=貯金」と考える人がいますが、これでは貯金はできません。
「給料-貯金=生活費」が貯金のルールなのです。
貯金のルールは「余ったお金を貯金する」ではありません。
「余ったお金で生活する」のが貯金の基本ルールです。
これを先取り貯金と言います。
まずは、この先取り貯金を徹底していきましょう。
先取り貯金をすれば、貯金は確実に確保されます。
残ったお金でやりくりすれば良いだけなので、常に「節約して貯金分を残さなきゃ…」とストレスになることもありません。
貯金のルールは先取り貯金です。
次にその先取り貯金が上手くいくシステムを整えましょう。
同棲中に貯金するなら、貯金用の共通の口座を作ることをおすすめします。
どちらかが使っていない口座があれば、その口座を共通の貯金共有口座にすれば良いでしょう。ない場合には、新しく口座を作りましょう。
銀行窓口に行かなくても、スマホアプリで簡単に開設する方法もあります。
口座を開設したい銀行のホームページから開設方法をチェックしてみてください。
貯金用の共通口座ができたら、二人の貯金を貯めていきます。
お互いに給料が入ったら、貯金分のお金を引き出して、貯金共有口座に入金していきましょう。
貯金用の共同口座で貯金することにはメリットがたくさんあります。
まず、二人で一緒に貯金している意識が高まります。
貯金額がわかるので、楽しみながら貯金ができるでしょう。
別々の口座に貯金していると、ついつい貯金の分のお金を使ってしまうこともあります。
共同口座なら、二人のお金という意識が強くなるので、ついつい使ってしまうことが少なくなるでしょう。
さらに、当たり前のことですが、一緒の口座で貯めた方が、別々の口座よりも貯金額がどんどん増えていくのがわかります。モチベーションが上がって、節約生活を頑張れるでしょう。
ただし「もし別れることになったらどうしよう…」と心配になる人もいるかもしれません。
共同名義で作ることはできないので、口座名義人はカップルどちらかになります。
これにちょっと不安を感じるのであれば、銀行ではなく封筒などに毎月現金を入れていく先取貯金というシステムも良いでしょう。
お金の管理を統一して節約する
同棲しながら貯金する方法として「目標」「ルール」「システム」についてご説明してきました。
これにより、貯金続けられる同棲カップルになれるでしょう。
さらにお金の管理を統一して節約することで、毎月貯金が続けやすくなります。
目標、ルール、システムを確率した上で、さらに二人で家計管理を徹底すれば、さらに貯金アップ効果が期待できるのです。
「それぞれ自由にお金を使いたい」と思うかもしれませんが、お互いに好きなようにお金を使っていると、なかなか節約も貯金もできません。
貯金のために節約生活を送るためには、二人のお金を一緒にして管理していきましょう。
貯金用の口座とは別に、生活費用の口座を作りましょう。
その口座にお互いに毎月生活費を入金していくのです。
そのためには、1ヵ月いくらお金を使っているのか把握する必要があります。
まずは1ヵ月分の二人の収支を見える化しましょう。
先程使った貯金ノートに、1ヵ月分の生活費を書き出してみてください。
必要なものは、それぞれのレシート、クレジットカード明細書、通帳です。
1ヵ月分レシートを貯めておきましょう。
収入
彼 | 200,000円 |
彼女 | 170,000円 |
合計 | 370,000円 |
支出
食費 | 80,000円 |
住居費 | 60,000円 |
高熱・水道 | 20,000円 |
家事・家具用品 | 10,000円 |
被覆及び履物 | 25,000円 |
保険医療 | 8,000円 |
交通・通信 | 20,000円 |
娯楽 | 40,000円 |
小遣い・その他 | 50,000円 |
合計 | 313,000円 |
全ての支出を計算機で計算したら、このように大体の金額で書いてみましょう。
二人の収入も書いておきます。
この例の場合だと、1ヵ月の生活費は313,000円です。
お互いに156,500円ずつ生活費を共通口座に入れる必要があります。
次に、この生活費で貯金目標が達成できるか考えてみましょう。
先程の彼20万円、彼女17万円の1ヵ月手取り収入の場合を例に考えてみます。
1ヵ月の彼の貯金目標は60,000円、彼女は44,000円でした。
彼の場合は、給料から生活費分156,500円を引くと44,000円しか残りません。彼女の場合は14,000円しか残らないことになります。
これでは目標の貯金額をクリアすることができません。
このような状況になったら、上記の生活費を見直す必要があるのです。
見直し前 | 見直し後 | |
食費 | 80,000 円 | 60,000円 |
住居費 | 60,000円 | 60,000円 |
高熱・水道 | 20,000円 | 20,000円 |
家事・家具用品 | 10,000円 | 5,000円 |
被覆及び履物 | 25,000円 | 10,000円 |
保険医療 | 8,000円 | 8,000円 |
交通・通信 | 20,000 円 | 15,000円 |
娯楽 | 40,000 円 | 30,000円 |
小遣い・その他 | 50,000 円 | 40,000円 |
合計 | 313,000円 | 248,000円 |
例えばこのように見直したとします。
生活費は一人124,000円になりました。
この金額なら、彼も彼女も「収入-貯金-生活費」が黒字になるでしょう。
この生活費を目標に節約生活をしていけば、目標の貯金が確保されることになります。
生活費の予算が決まったら、毎月しっかり節約できるように収支を管理していかなければなりません。
そのために効果的なのが家計簿です。
でも、「家計簿をつけるのってすごく難しそう」と苦手意識がある人が多いでしょう。
忙しい毎日の中、毎日コツコツ家計簿をつけるのは大変なことです。
そこで、おすすめは、1ヵ月単位で収支を記録することです。
家計簿ではなくただのノートでOKです。
先程の貯金ノートを使いましょう。
1ページ1ヵ月分にして、以下のように書いておきましょう。
予算 | 実際の支出 | |
食費 | 60,000円 | |
住居費 | 60,000円 | |
高熱・水道 | 20,000円 | |
家事・家具用品 | 5,000円 | |
被覆及び履物 | 10,000円 | |
保険医療 | 8,000円 | |
交通・通信 | 15,000円 | |
娯楽 | 30,000円 | |
小遣い・その他 | 40,000円 | |
合計 | 248,000円 |
月末になったら、お互いのレシート、クレジットカード明細書、通帳を見ながら、1ヵ月の支出を計算しましょう。
予算内におさまっていない時は、レシートやクレジットカード明細の内容を確認し、どこに無駄遣いがあるか洗い出しましょう。
無駄遣いの基準は「買わなくても(食べなくても)困らなかったもの」です。
必ず必要なものは、高額であっても無駄遣いではありません。
逆に安いものであっても、買わなくても困らなかったのであれば無駄遣いということになるのです。
例えば食費の予算が60,000円に対し70,000円かかっていたとしましょう。
まずは外食費をチェックしてみます。
いつ、どんな物を食べに行ったのかレシートを見ながら思い出してみてください。
どうしても行きたかった外食ではなく、何となく行った外食はありませんでしたか?その分は来月は節約すべき金額です。
スーパーに買い物に行ったレシートも見てみましょう。
「買わなくても困らなかったもの」はどらくらいありますか?その買い物は、来月は我慢するようにしましょう。
このような家計管理を数か月やっているうちに、無駄遣いの傾向がわかってきます。
だから、お金を使うときに「また同じ無駄遣いをしないように気を付けよう」「これは本当に必要なものかな?なくても困らないなら買わないようにしよう」などど、節約効果を上げていくことができるでしょう。
まとめ
今回は、同棲しながら毎月貯金を続ける方法についてご説明してきました。
同棲中に貯金を続けるためには、目標、ルールやシステムが必要です。
- 貯金目標を決める
- 貯金の具体的な方法を決める
- お金の管理を統一して節約する
この3ステップで、貯金がぐんとスムーズになり、続けやすくなるでしょう。
同棲中の貯金は、単にお金が貯まるだけでなく、二人の関係が深かまったり、前進できたり、メリットがたくさんあります。
でも、無理をするのはNG。互いの意見を尊重しながら楽しく続けることが大切です。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
90点/100点中
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
同棲中カップルの場合、同棲しながら節約し毎月貯金を続ける方法で
1,260,000円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:結婚資金のために貯金する節約法で1年▲1,260,000円)
上記の金額は、250万円の結婚資金を2年間で貯める場合の例です。あなたの場合はどれくらいの貯金力があるか計算してみてください。同棲中は貯金を増やすチャンスである時期なので、おすすめ度が高いです。