「ボーナスはどれくらいの割合で貯金すればいい?」と思っていませんか?
夏と冬に支給されるボーナスを心待ちにしている人は多いでしょう。
ボーナスは貯金を増やす絶好のチャンスです。
貯金はボーナスのみという人もいるでしょう。
でも、ボーナスはいくら貯金するべきなのでしょうか。
半分?全部?平均的には何割くらい貯金している人が多いのでしょうか。
そこで今回は、夏、冬のボーナスのデータをご紹介しながら、ボーナス貯金の割合について考えていきたいと思います。
半年頑張った苦労が報われるボーナス。賢く貯金していきましょう。
2019年夏のボーナスは381,520円、冬のボーナスは389,394円
ボーナスとは、夏と冬に特別に支給される給料のことで、特別手当などと言われることもあります。
ボーナスの支給額は、1ヵ月の基本給の1~2.5倍が一般的です。
具体的に平均どれくらいのボーナスが支給されているのでしょうか。
厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査」のデータによると、2019年の夏のボーナスの平均支給額は381,520円、冬のボーナスの平均支給額は389,394円でした。
(参考:厚生労働省 令和元年9月分結果速報等)
(参考:厚生労働省 令和2年2月分結果速報等 )
2020年夏のボーナスは6割の人が「半分以上貯金したい」
さらに、ボーナスの貯金割合について、具体的なデータを見ていきたいと思います。
公的なデータを見つけることができなかったので、民間企業のデータを参考にしたいと思います。
共通ポイントサービス「Ponta」を運営する株式会社ロイヤル マーケティングは2020年5月29日~31日、Pontaリサーチ会員3,000人を対象に「Ponta消費意識調査」を行いました。
この結果から、平均的なボーナスの使い方、貯金への意識について知ることができます。
「夏のボーナスの使い道は?」という質問に対する答えは以下のようになっています。
使い道の回答は3つまでとしています。
- 位:「貯金、預金」35.6%
- 位:「旅行」8.6%
- 位:「食品(ふだん食べるもの)」5.6%
- 位:「外食」5.3%
- 位:「衣服」3.7%
やはり、ほとんどの人が貯金したいと思っていることがわかります。
さらに、「ボーナス支給金額のうちどの程度貯金、預金したいか?」という質問に対する答えは以下のようになっています。
- 75%以上:33.5%
- 50%~75%未満:26.5%
- 25%~50%未満:27.5%
- 25%未満:12.5%
6割の人が、ボーナスの半分以上を貯金したいと考えているのです。
「ボーナス=貯金するもの」という意識が高い人が多いことがわかります。
(参考:株式会社ロイヤリティマーケティング)
ボーナスはいくら貯金するのが妥当?
次に、ボーナスを貯金する場合の金額について考えていきたいと思います。
ボーナスはいくら貯金するのが妥当なのでしょうか。
ボーナスに対する割合はどれくらいが良いのでしょうか。
ボーナスは全部貯金すべき?
貯金を増やしたい人にとって、ボーナスは絶好のチャンスです。
一気に貯金を増やすことができるでしょう。
だから、ボーナスを全て貯金する人もいます。
もちろん、ボーナスを全部貯金するのが間違いではありませんが、「全部貯金すべき」と思う必要はないでしょう。
ボーナスは、半年必死に働いた苦労が報われるものです。
自分や家族へのご褒美として、自由に使うことも大切なことです。
ボーナスが入ったからと言って浪費するのはNGですが、ある程度好きなように使いましょう。
そうすれば満足感が得られるため「また半年仕事を頑張ろう」「また半年節約して頑張ろう」という気持ちになれるはずです。
逆にボーナスを全部貯金して我慢生活を続けていると、ちょこちょこ無駄遣いをしてしまったり、いつかリバンドがきて浪費してしまう事態になるかもしれません。
節約生活を持続して貯金を増やしていくためにも、ボーナスを全部貯金するのはおすすめしません。
ボーナスは半分貯金すれば大丈夫?
ボーナスを全部貯金するのは少しキツすぎるでしょう。
それでは、ボーナスの半分を貯金するのはどうでしょうか。
上記のデータでも、ボーナスの半分を貯金したいと考えている人は多いことがわかります。
でも、貯金を増やしていきたいなら、ボーナスの半分の貯金では少し心もとないでしょう。
上記の総務省統計局のボーナス平均額を参考にすると、夏と冬のボーナスの半分は385,457円になります。
車を買い替えるタイミングや、子どもの進学のタイミングなど、大きな費用がかかる場合はボーナスの半分を使っても仕方ないでしょう。
しかし、目的もなく40万円近いお金を自由に使ってしまうのは、節約的ではありません。
ボーナスの貯金割合の鉄則とは?
ボーナスを全部貯金する必要はありませんが、半分使うのは無駄遣いでしょう。
それでは、ボーナスのどれくらいの割合を自由に使い、どれくらいの割合を貯金すべきなのでしょうか。
ボーナスの貯金割合の鉄則は、7割~9割です。
7割~9割の間で、あなたの適切な割合を考えてください。
その割合は、毎月の貯金状況によって決めていくことがポイントです。
毎月の貯金状況は大きく以下の3つのケースに分けられるでしょう。
1つ目は、毎月貯金ができているケース。
1万円~数万円ずつ貯金できている場合には、着々と貯金が貯まっているでしょう。
ボーナスの貯金だけに頼らなくても良いので、ボーナスからの貯金割合は7割が妥当です。
残り3割は、自由に使って良いでしょう。
2つ目は、毎月「収入-支出=0円」になっていて、貯金がほとんどできていないケースです。
毎月貯金ができていないので、貯金はボーナスのみになっている状況です。
この場合は、ボーナスからの貯金割合は9割が妥当です。全部貯金してしまいたいところですが、それではストレスが貯まってしまうので、1割は自分や家族へのご褒美に使いましょう。
ボーナスしか貯金できない人については、こちらの記事もご参考ください。
ボーナスしか貯金できないのは健全な家計管理とは言えません。ボーナスは必ず支払われるものではないので「ないもの」と考えましょう。ボーナスしか貯金できないなら、毎月貯金できる方法を考えていきましょう。おすすめの貯金方法をご紹介します。
3つ目は、毎月赤字になっているケースです。
貯金を切り崩しながら使っていることになります。
この場合は、ボーナスの使い道を考える以前に、毎月の収支を見直すことが必要です。
無駄に支払い続けている固定費がないか、食費や日用品費などに無駄遣いはないか等、支出の見直しを行いましょう。
極端に収入が少ないために、どんなに支出をおさえても赤字になってしまうなら、転職や副業を検討する必要があるでしょう。
ボーナスはあてにしないことが鉄則
ボーナスの貯金割合の鉄則についてご説明していきましたが、大前提としてあてにしないことが鉄則です。
ボーナスがあるから毎月貯金しなくても大丈夫と思っている人もいるでしょう。
しかし、ボーナスは毎月支給される給料と違い、必ず支給される保障はありません。
ボーナスは、会社の業績や業界の景気などに左右されます。あなたの業績に関係なく、ボーナスがカットされることもあるです。
そのような不確かな収入をあてにして、家計管理をすべきではありません。
ボーナスは無いものとして考えるようにしましょう。
ボーナスを効率よく貯金する方法
ボーナスの貯金すべき金額について考えてきました。
ここからは、ボーナスを効率よく貯金する方法を考えていきたいと思います。
以下の2つの方法で、ボーナスを無駄遣いせずに貯金していくことができるでしょう。
- ボーナスをいくら貯金するか考える
- 特別費用口座と貯金用口座に分ける
詳しくご説明していきます。
ボーナスをいくら貯金するか考える
まず、上記でご説明してきたように、ボーナスが振り込まれたら、貯金額を決めましょう。
「毎月貯金できていないからボーナスの9割は貯金しよう」
「毎月2万円ずつ貯金できているので、ボーナスの8割を貯金しよう」
「車の買い替えのタイミングだからボーナスの7割貯金して3割は車の買い替え費用にしよう」
などと、貯金計画を立ててください。
総務省統計局の平均的な夏のボーナス381,520円を参考にすると以下のような貯金額になります。
貯金額は343,368円、自由に使えるお金は38,152円です。
貯金額は305,216円、自由に使えるお金は76,304円です。
貯金額は267,064円、自由に使えるお金は114,456円です。
ボーナスが入ったら、何となく欲しいものに使い、残った分を貯金しているかもしれませんが、このように貯金計画を立てることで、ボーナスを効率よく貯金できるでしょう。
特別費用口座と貯金用口座に分ける
妥当な金額をしっかり貯金できたら、その貯金を無駄遣いせずに活用する方法を考えていきましょう。
そのために必要なことは、特別費用口座と貯金用口座に分けることです。
38万円のボーナスのうち約8割の30万円貯金することにしても、生活費を使っている銀行口座に入れてしまうと、いつの間にか生活費で使ってしまう恐れがあります。
「それなら、貯金用の口座に30万円入れておこう」と思うでしょう。
しかし、貯金用の口座にボーナスの貯金分のお金を全部入れてしまうと、一気に貯金が増えるので安心してしまいます。
「ちょっとくらい貯金を使ってもいいかな」と油断してしまいます。
おすすめの方法は特別費用口座を活用することです。
特別費とは、毎月かかる支出以外にかかる特別な費用のことです。
固定資産税、自動車税、車検、旅行や帰省費用、家電製品の買い替えなどは、全て特別費になります。
この特別費は、毎月の支出とは別に考えることが重要です。
例えば、毎月3万円貯金している場合に、4月は固定資産税10万円の支出があったとしましょう。そうすると、3万円貯金できなくなり、7万円の赤字になるでしょう。
このような特別費がたくさんあると、家計管理が混乱してしまいます。
「今月は帰省してお金がかかるから貯金できなくても仕方ない」と適当な貯金方法になってしまうのです。
また、どんなに生活費は〇円、貯金は〇円と決めて家計管理を頑張っていても、特別費があると、頑張っても赤字になってしまうので、やる気をなくしてしまうでしょう。
このような理由から、特別費は別の口座に貯めておくことが重要なのです。
使っていない銀行口座があれば、特別費用にしてください。
新しい口座が必要な場合は、開設しておくと良いでしょう。
少し面倒ではありますが、特別費用の口座を持つことは貯金を増やしていく上で重要です。
口座を開設する方法は、銀行窓口の他、ネットやアプリでもできます。利用したい銀行のホームページから開設方法をご確認ください。
この特別費は、毎月コツコツ積み立てておいても良いのですが、ボーナスで一括入金しておくと良いでしょう。
そのためには特別費を把握しておく必要があります。
1年にかかる特別費をノートに書き出してみてくさい。
固定資産税10万円、自動車税3万円、車検10万円、帰省費用3万円、旅行5万円、家電買い替え8万円など、ざっくり計算でOKです。
合計で39万円になりました。夏と冬のボーナスで195,000円ずつ貯金すれば良いことになります。
先ほどご説明した夏のボーナスの30万円を貯金する場合、195,000円は特別費用口座に入金しておきましょう。
夏のボーナス30万円を貯金する場合は、特別費用の195,000円を抜いた10,5000円は、貯金用の口座に入金しましょう。
このように、貯金を違う口座に振り分けるだけで、毎月の家計管理がとてもスムーズになり、無駄遣いを減らすことがます。
まとめ
今回は、夏と冬のボーナスの平均的な金額を見ながら、いくらの割合で貯金するべきか考えてきました。
全部貯金するのは難しいですが、半分貯金だと少ないでしょう。ボーナスは貯金を一気に増やせるチャンスなので、7割~9割を目標に貯金していきましょう。
毎月貯金ができている場合には7割、貯金ができていないなら9割貯金が目安です。
また、ボーナスを貯金する時には、そのまままとめて貯金用の口座に入れておくのではなく、特別費を別に貯金するのがポイント。
特別費をきちんと確保しておくことで、毎月決まった貯金ができるようになり、家計管理が楽になるメリットがあります。
ボーナスは大きな収入ですが、無意識に使ってしまうとあっという間になくなってしまいます。
しっかり貯金計画を立てて、貯金を増やしていきましょう。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
78点/100点中
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
私の場合(夫婦・子供2人)だと、ボーナスの貯金割合を考えて貯金する方法で
約539,000円/1年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:ボーナス貯金割合を考えて7割貯金することができれば1年▲約539,000円)
上記の金額は、年の2回のボーナスの平均値は770,914円の7割を貯金した場合の貯金力となっています。
ボーナスは、しっかり貯金計画を立てないとあっという間に使ってしまいます。
ボーナスの平均的な貯金割合を知り、計画的に貯金してきましょう。