「子供3人目の貯金はいくらが目安?」
「貯金ゼロだけど、これから三人目の貯金ができる?」
「今の状況だと子供三人目の貯金ができない…」
など、子供三人目の貯金に関するお悩みを抱えていませんか?
子供三人の大家族は憧れますが、家族が増えればそれだけお金もかかるので、貯金のことが気になってしまいますよね。
でも、漠然と「お金がないから三人目は無理…」と思うのではなく、本当に無理なのか明確な貯金目安額を考えてみると、意外と無理ではないことがあります。
もし無理な場合でも、節約して貯金を増やしていけば、三人目に必要な費用を用意できるかもしれません。
今回は、「子供三人目のために必要な貯金目安」に焦点をあててご説明していきたいと思います。
子供三人目の貯金目安、さらにその貯金をするための節約ポイントもご紹介していきます。
今のあなたの家計状況に対して、三人目の貯金額をプラスすることは可能なのか、一緒に考えていきましょう。
子供三人目の貯金目安は?
子供三人目にかかる貯金目安を知るために「妊娠・出産のために必要な貯金目安」「幼稚園から大学までに必要な貯金目安」を考えていきます。
妊娠・出産のための平均貯金目安は20万円
まず、妊娠・出産にかかる費用を把握しておきましょう。
一人目、二人目の時に経験済みのことなので、大まかな流れはわかっていると思いますが、改めて確認してください。
妊娠、出産費用は、基本的には健康保険が適用されないので、月1回ペースで妊婦検診があり、合計で5~10万円の費用がかかります。
出産費用は、個室か大部屋か、分娩方法などによって異なり、40万円~70万円になることが一般的です。
妊婦検診、出産は健康保険が適用されませんが、もらえるお金があるのであまり心配しなくて大丈夫です。
ご存知だと思いますが、妊婦検診は、各自治体からもらえる「妊婦検診の助成券」を使うことができますよね。
検診費の一部または全額を助成してくれるという、ありがたいシステムです。
妊婦検診が10万円かかった場合でも、半額、もしくはゼロになるので、妊婦検診費用としては、5万円を準備しておけば大丈夫でしょう。
助成制度については、お住まいの自治体のホームページで確認することができます。
「〇〇(お住まいの自治体) 妊婦検診 助成」で検索してみてください。
出産に関しては、「出産育児一時金」として、子供1人につき一律42万円が支給されます。
出産費用は40万円~70万円ほどが一般的なので、平均55万円とすると、実質支払うのは13万円ほどということになります。
三人目出産のお祝いとしてもらえるお金もあることを忘れてはいけません。
親や親せきからいただくお祝いは本当に助かりますよね。
全国の20%の産婦人科様に導入されているベビーパッドシリーズなどで知られる「株式会社ベビーカレンダー」が調査したデータがあります。
両家の両親からの合計平均出産祝い金額は182,195円、親戚からは98,157円という結果が出ていました。
出産のお祝いは28万円くらいが一般的ということで、結構いただいているものですね。あなたの場合はどうでしょうか。
(参考:PRTIMES)
さらに、一人目や二人目にはなかった、三人目だけがもらえるお祝い金があることをご存知でしょうか。
会社や各自治体が「第3子以降の出産祝い金」制度を設けている場合があります。
例えば、愛媛県伊方町には、第3子以降の赤ちゃんを養育していると、なんと総額100万円もらえる制度があるんです。
会社の総務、各自治体のホームページなどをぜひ確認してみてくださいね。
子供の出産にかかる費用は、妊婦検診や出産費用だけではありませんよね。
ベビー用品や衣服などを買うためにお金が、結構かかってしまうから大変なのです。
でも、三人目なら一人目、二人目のおさがりを利用することができるので、ベビー用品などにかかる初期費用はぐんと安くなるでしょう。
ただし、ベビーカーやおもちゃなどは、一人目、二人目で汚れたり壊れたりしていて、三人目までは回せない場合もあるので要注意です。
その場合は、リサイクルショップやフリマアプリなどで中古品を賢く購入するのがおすすめ。
一人目、二人目の時は「また下の子が使うかもしれないから…」と新品を購入することが多いでしょう。
でも、三人目は最後だからと割り切って、リーズナブルな中古品にするのが賢い方法です。
最近は新品のような中古品がたくさんあるので、中古品に抵抗を感じていても、ぜひチェックしてみてくださいね。
このように、妊婦検診にかかる費用は5万円、出産にかかる費用は13万円が相場です。
ベビー用品などのためには2万円準備しておけば良いでしょう。
つまり、妊娠、出産のためには20万円貯金しておけば安心ということになります。
お祝いとしてもらえるお金もあるので、結果的にプラスになる場合も少なくありません。
妊娠、出産にかかる費用はそれほど心配しなくても、何とかなりそうですね。
三人目にかかる学費は529万円~846万円
次に子供三人目にかかる幼稚園から大学までの学費から、貯金目安を考えていきましょう。
「子供が生まれる前から大学の学費まで考える必要はないのでは?」と思うかもしれません。
でも、子供に一番お金がかかる時のリアルな金額を知っておくことはとても大事なことなんです。
子供が小さい頃はそれほど学費はかからないので、ブランド子供服や習い事など、子供にお金をかける余裕があるかもしれません。
でも、貯金をせずに使っていると、大学に進学する時点で子供貯金が全然ない…という事態になってしまうかもしれないのです。
そうならないために、子供が小さいうちから「子供にかかるトータルの学費」を把握して、無駄な支出にブレーキをかけることが大切になります。
文部科学省が発表している「平成28年度子供の学習費調査の結果について」、同じく文部科学省が発表している「平成30年度私立大学等入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」から、国公立と私立の幼稚園から大学までの学費を算出しました。
幼稚園から高校に関しては、学費以外に塾や習い事などにかかる学校外活動費、給食費も含まれています。
幼稚園 | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 合計 | |
国公立 | 70万円 | 193万円 | 143万円 | 135万円 | 240万円 | 781万円 |
私立 | 144万円 | 916万円 | 398万円 | 312万円 | 380万円 | 2,150万円 |
(参考:文部科学省 平成28年度子供の学習費調査の結果について・私立大学等の平成30年度入学者に係る学生納付金等調査結果について)
このように、全て国公立に通う場合に比べて、全て私立に通うとなんと3倍近くのお金がかかるというから驚きますね。
「三人目の貯金がないから不安…」という場合は、まずは幼稚園から中学校までは公立で貯金計画を立てましょう。
高校、大学は国公立に行きたくても私立になってしまう場合もあるので、私立になる場合も視野に入れておきたいですね。
全て国公立なら781万円、高校だけ私立なら958万円、高校と大学だけ私立なら1,098万円です。
ただし、2019年10月から教育無償化がスタートしたことから、多くのご家庭で幼稚園の学費は上記の学費よりも少なくなるでしょう。
幼稚園から大学までにはかなりの学費がかかることがわかりましたが、この学費を全額負担する必要はありません。
なぜなら、もうご存知だと思いますが、児童手当があるからです。
0歳から中学校卒業までの15年間児童手当が支給されるのはもちろん知っていますよね。
そして、この児童手当は三人目になると一人目、二人目より高額になるのです。
児童手当は基本的に、3歳未満は15,000円、それ以降は中学校まで10,000円です。
しかし、三人目は3歳から小学校卒業までの9年間が10,000円ではなく15,000円になります。
一人目、二人目がトータルでもらえる児童手当は「198万円」、三人目は、54万円も多い「252万円」になるので、この差は大きいですね。
このように、幼稚園から大学までの学費は全て国公立なら781万円、高校だけ私立なら958万円、高校と大学だけ私立なら1,098万円ですが、児童手当があるので、貯金目安額はもっと少なくなります。
それぞれの貯金目安額を計算してみましょう。
- 全て国公立なら781万円-252万円=529万円
- 高校だけ私立なら958万円-252万円=706万円
- 高校と大学だけ私立なら1,098万円-252万円=846万円
ということになります。参考にはなりますが、平均的な目安として把握しておいてくださいね。
ゼロから始める子供三人目貯金のコツは節約習慣
子供三人目の貯金目安は、まず妊娠、出産のための貯金は20万円程度で良いでしょう。
学費に関しては、幼稚園から中学校までは公立で計画を立てるなら529万円~846万円が貯金目安になります。
単純に子供が大学に行くまでの18年間で貯めようと思ったら、年間29万円~47万円貯金が必要ということになりますね。
三人目が生まれたら、一人目、二人目の子育て費用を捻出しながら、このようなお金が必要になるということです。
「貯金ゼロだから三人目の貯金は難しそう…」と思うかもしれませんが、節約習慣をつけることができれば、三人目貯金も不可能ではありません。
節約したいポイントはズバリ「食費」「被服費」「習いごと費」「レジャー費」の4つです。
この4つを意識的に節約していけば、ぐんと貯金が楽になるので、ぜひ頑張ってみてください。
子供が増えると日々の生活が忙しくなるため、どうしても外食が増えてしまうでしょう。
でも、「何となく作るのが面倒だから外食に行く」と外食が習慣化されていると、食費はどんどん高くなってしまいます。
外食は「月に2回」などと、家族で具体的なルールを決めておくのがポイントです。
子供が小さいうちは一回の外食費は少ないですが、子供の成長とともにどんどん高くなっていきます。
このまま外食ばかりしていると、貯金する余裕はなくなってしまうのです。
子供が小さいうちから「外食はたまに行くもの」という意識を持たせておきたいですね。
子供と外食に行く場合1回あたり3,000円はかかるでしょう。
仮に毎週末外食に行く習慣があるなら、半分の回数に減らしてみてください。
1ヵ月6,000円、1年72,000円節約することが見込めます。
子供が小さいうちは可愛い洋服を着せたくなりますが、欲しいだけ洋服を買うのは節約的ではありません。
被服費を節約するコツは2つあります。
1つ目は、ママ友からおさがりをもらうことです。
子供が3人もいると「おさがりに不自由していないだろう」と周りから思われてしまいますよね。
でも実際には、一人目、二人目が着た洋服はボロボロになって三人目には回せない…ということが多いのです。
だからこちらから、おさがりをもらえないかママ友に聞いてみてください。
2つ目は、三人目まで着れる服を買うことです。
子供服を買うときは、三人目まで着れる服を選ぶのもポイントです。
安いと思っても一人目しか着れなかったら安くはありません。
逆に少し高いものでも、三人目まで使うことができれば、結果的にお得になります。
被服費を節約すると、貯金に回すお金が捻出できるだけでなく、物を大切に使う習慣ができるのでおすすめです。
子供が小さいうちから、スイミングや英語など、複数の習い事をさせたくなりますよね。
でも、一人目に複数の習い事をさせてしまうと、二人目、三人目も同等に習い事をさせることになってしまうので大変です。
どうしても子供がやりたいと思う習い事は続けるべきですが、あまり興味がない習い事はやめてしまっても良いでしょう。
子供と「本当に今の習い事を続けたいのか」を話し合ってみると、子供の意外な意見が聞けるかもしれませんよ。
子供の習い事の費用は7,000円ほどが一般的です。
もし一人目、二人目が習い事を2つずつしていた場合、1つずつにすれば1ヵ月14,000円、1年では168,000円の節約が見込めます。
子供が増えるとレジャー費も一気にかかるようになりますよね。
休日のたびに映画や遊園地に行っていると、どんどんお金がなくなっていくでしょう。
ちょっとしたレジャーでも、入場料は飲食代が結構かかります。
家族4人で映画に行ったとしましょう。チケット代に5,800、飲食代に3,000円ほどかかるでしょう。8,800円もかかるのでです。
水族館に行ったとしましょう。入場料の相場は大人2,000円、子供1,000円ほどです。
家族4人なら6,000円になります。
子供と遊ぶためには「お金がかかるものだから仕方ない」思うかもしれませんが、お金をかけずに遊ぶこともできるんです。
お弁当を持参して公園で遊べば、お金はほとんどかからない上に、子供はとても喜びます。
映画と水族館に行かずに、公園遊びにすれば、1ヵ月14,800円節約できることになりますね。
このようなペースでレジャー費を節約できれば、年間177,600円も節約できる可能性があります。
お金をかけずに子供と遊ぶ方法はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
家族・子供と過ごす休日はお金がかかりますが、お金をかけずに子供と出かけるプランはたくさんあります。お金をかけずに効率良く出かける方法をご紹介していきます。お金を使わずに家族で楽しく遊べる方法が実はたくさんあります。
まとめ
今回は、子供三人目の貯金目安について考えてきました。
「貯金ゼロから三人目の貯金を増やせるか心配」という漠然とした不安を持っているなら、一度具体的に三人目にはどれくらいお金がかかるのか考えてみましょう。
具体的な金額を見ると意外と大丈夫な場合もありますし、無理でも計画的に貯金することができます。
公的データをもとに算出した結果、妊娠・出産のために必要な貯金目安は約20万円、大学までの教育費のための貯金目安は529万円~846万円ということがわかりました。
この貯金目安はまとめて必要になるわけではなく、子供の成長に合わせて段階的に必要になるものです。
だから、毎月コツコツと子供貯金を継続し、同時に節約習慣をつけることがとても大切になります。
子供が小さい頃はお金が貯まりやすい時期なので、今のうちにしっかり節約習慣、貯金習慣をつけていきましょう。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
93点/100点中
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
夫婦・子供3人の家庭だと、この方法で、
273,600円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:食費節約で1年▲72,000円、子供二人分の習いごと費節約で1年▲168,000円、レジャー費節約で1年▲177,600円)
子供三人を育てていくためには計画的にお金を管理しなければなりません。貯金目安を考えて、そのために節約する習慣をつけるようにしていきましょう。