人生100年時代と言われる中、より豊かな老後を送るための資金作りをしておくことがとても大切です。
特に女性は一般的に男性より長生きする方が多いので、老後資金はしっかり貯めておく必要があります。
厚生労働省の令和元年簡易生命表によると、男の平均寿命は 81.41歳、女の平均寿命は 87.45歳となっています。
男性に比べて女性のほうが、平均6年も長生きすることがわかります。
(参考:厚生労働省)
さらに、独身女性は自分だけの力で老後資金を貯めておかなければならないので、早い段階から老後貯金することが大切です。
それでは、一人暮らしの独身女性の老後資金はいくら必要なのでしょうか。必要額がわからないといくら貯金すれば良いかわかりません。
結論から申し上げますと、独身女性がある程度ゆとりある老後を送るためには1,000万円が貯金の目安になります。
ただし、ライフスタイル、年金や退職金の金額によって変わりますので、あなたにとっての必要額を考えることが大切です。
今回は、一人暮らし独身の老後の資金がいくら必要なのか、さらにその資金を貯めるための貯金法もご紹介していきたいと思います。
65歳以上の独身女性の平均貯蓄は1,466万円
独身女性の老後資金の必要額は1,000万円と言われても、「本当にそんなに貯金している人がいるの?」と思うかもしれません。
実際に65歳以上の一人暮らしの独身女性はどれくらい貯蓄をしているのか調べてみましょう。
総務省統計局の「平成26年全国消費実態調査 単身世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果」から、「貯蓄現在高階級別の世帯分布(高齢単身世帯)」のデータを見ることができます。
一人暮らしの独身女性の貯蓄平均値は1,466万円です。
あくまでも平均値なので、一部の多額の貯蓄がある世帯によって引き上げられている傾向にありますが、多くの女性が1,500万円近く貯蓄をしていることがわかります。
ちなみに、一人暮らしの独身男性の貯蓄平均値は1,502万円となっていました。
独身者の場合は、男女同じレベルの貯蓄をしているのです。
(参考:総務省統計局)
独身女性一人暮らしの老後必要額を考える
独身女性一人暮らしの場合、老後資金として1,000万円は必要であると考えます。
実際に、65歳以上の独身女性は1,500万円近く貯金している方が多いことも事実です。
でも、このような金額はあくまでも目安です。老後資金の必要額ははその方の状況によって大きく異なるため「独身女性は〇〇万円貯めておけば絶対に大丈夫」と言い切ることはできません。
このような平均額を参考に、あなたの場合はいくら必要になるのか考えることが大事なのです。
老後資金の目安を知るポイントは、老後の「収入」と「支出」を考え、さらに「収入-支出」を計算することです。その金額が老後資金の必要額ということになります。
「老後資金なんて大きな金額すぎてイメージが湧かない…」という方も、このような計算方法がわかると、しっかり老後資金と向き合うことができるでしょう。
老後の収入を考える
まず、一人暮らし独身女性の老後の収入から考えていきましょう。
老後の収入は、基本的に年金と退職金です。
老後資金は、この2つの金額がわからないとハッキリしないので、しっかり考えてくださいね。
年金には国民年金と厚生年金があります。
自営業や専業主婦が加入している年金が国民年金、会社員や公務員が加入している厚生年金です。
年金額は今後減額される可能性がゼロではありませんが、目安として現在の年金額を参考にしたいと思います。
年金は国民年金と厚生年金で大きく異なります。
厚生労働省の「平成30年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、1ヵ月あたりの年金の平均受給額は以下のような金額になっています。
- 国民保険の平均:55,708円
- 厚生年金の平均:143,761円
(参考:厚生労働省)
目安にはなりますが、国民年金は5,5000円、厚生年金の目安は143,000円と考えておきましょう。
年金の次に把握しておきたいのが退職金です。
退職金は、会社の規模やあなたの勤続年数などの様々なことが考慮されて決まるので、一概にいくらと言うことはできませんが、厚生労働省が発表している平均データを参考にしたいと思います。
厚生労働省の「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」によると、20年以上勤めた45歳以上の退職者のうち定年を迎えた人がもらった退職金(一時金・年金)の平均額は以下のようになっています。
- 高卒(現業職)は1,159万円
- 高卒(管理・事務・技術職)は1,618万円
- 大卒(管理・事務・技術職)は1,983万円
となっていました。
(参考:厚生労働省)
退職金は社内規定などを調べるとある程度の目安額を知ることができます。
しかし、具体的な金額を知るためには、直接総務や人事に聞くのがベターです。老後資金計画のためと理由を話し、調べてもらうと良いでしょう。
支出を考える
老後の収入は年金と退職金で大体イメージできますが、支出はライフスタイルによって変わってくるのでイメージしにくいでしょう。
できるだけ現実的なシミュレーションをしておくことが大切です。
老後の支出がイメージできない場合は、高齢者の一人暮らし独身女性の平均データを参考にすると良いでしょう。
総務省統計局の「平成26年全国消費実態調査 単身世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果」の中に男女、年齢階級別消費支出の費目構成(単身世帯)のデータがあります。
60代の一人暮らし独身女性の支出内訳は以下のようになっていました。
非消費支出153,433円 | ||
消費支出9,434円 | ||
内訳 | 割合 | 金額 |
食費 | 21.9% | 33,601円 |
住居費 | 10.1% | 15,496円 |
高熱・水道 | 8.0% | 12,274円 |
家事・家具用品 | 4.0% | 6,137円 |
被服及び履物 | 4.5% | 6,904円 |
保険医療 | 5.4% | 8,285円 |
交通・通信 | 8.1% | 12,428円 |
教育娯楽 | 11.9% | 18,258円 |
その他 | 26.5% | 40,659円 |
支出合計162,867円 |
(参考:総務省統計局)
消費支出は、生活を維持するために行う支出。
非消費支出とは、直接税や社会保険料など、消費を目的としない支出です。
一人暮らし独身女性の平均的な老後の支出は約16万円が目安となります。
会社員の場合は、厚生年金が約14万円なので、毎月2万円ずつ貯金を切り崩していくことになるでしょう。
「毎月2万円くらいなら、退職金もあるし何とかなりそう」と思うかもしれません。
しかし、この支出はあくまでも平均的な金額です。
この平均額に対して、さらにプラスする費用を考える必要があるのです。
「住居費」「ゆとりある生活費」「老後資金」です。
上記の支出内訳において注目したいのが「住居費」です。
15,496円と低めになっていますが、これは持ち家の人の支出額が相殺されているからです。
持ち家の人で住宅ローンが終了している場合は、住居費の心配はいりませんが、賃貸の場合、住宅ローンが老後も残る場合は、平均的な住居費より一気に高くなるでしょう。
賃貸を続ける場合は、上記の住居費にプラス5~7万円ほど必要になることが予想されます。
上記の支出内訳をさらに詳しく見ていきます。
「食費」は33,601円となっていますが、外食が多い場合はもっとプラスになるでしょう。
「被服及び履物費」は6,904円になっていますが、シーズンごとに百貨店ブランドの洋服や靴を買えば、1ヵ月6,904円では全く足りません。
さらに「その他」には、交際費が含まれているのですが、お友達とランチやディナーを楽しみたいなら、さらに費用が増えることになります。
実際にあなたがゆとりある生活を送るためにはいくら必要になるのか考える必要があるのです。
紙とペンを準備して、平均額に対して、さらに必要になる「ゆとりある生活費」を書き出してみてください。
- 友達とのランチやディナー:10,000円
- 洋服やバック:10,000円
- 美容代:5,000円
- 趣味:5,000円
- 習い事:5,000円
これだけでも1ヵ月35,000円上乗せして考える必要があります。
さらに、海外旅行や国内温泉に行きたいなどの希望があれば、さらに年間30万円ほど必要になるでしょう。1ヵ月あたり、6万円ほど支出がプラスされることになります。
ある程度ゆとりある生活を送ろうと思ったら、最低生活費16万円+ゆとりある生活費6万円=22万円必要ということになります。
あなたの場合は、いくらの生活費になるか計算してみてください。
独身者の場合、毎月の生活費とは別に考えておくべき支出が、介護費用です。
子供や配偶者に介護してもらうことはないので、自分で自分の介護費用をしっかり貯めておかなければなりません。
大病を患わなくても、一人暮らしを続けるのが困難になることがあるでしょう。
介護費用があれば有料老人ホームに入居して安心した生活を送ることができます。
しかし十分な介護費用がないと、不安を抱えながら一人暮らしをすることになってしまいます。
「生命保険文化センター」のデータから公的介護保険サービスの自己負担費用を含めた1ヵ月あたりの介護費は平均78,000円ということがわかります。
(参考:生命保険文化センター)
介護費用は、その時の介護度、介護期間、入居する施設のレベルなどによって大きく変わるので、平均値を算出するのが難しいのですが、平均の78,000円の5年分を、生活費にプラスして見積もっておくと安心でしょう。
78,000円×12ヵ月×5年=468万円となります。
老後の収支から必要額を計算する
ここまで、一人暮らし独身女性の老後の収入、支出について平均的な目安額を考えてきました。
まとめると以下のようになります。
- 国民年金は1ヵ月5,5000円、厚生年金は143,000円
- 高卒の退職金は1,159万円~1,618万円、大卒の退職金は1,983万円
- 老後の平均的な生活費は月16万円
- ゆとりある生活費は月22万円
- 介護資金は468万円
このような目安額を参考に、一人暮らし独身女性のモデルケースを考えてみたいと思います。
会社員(大学卒)が、賃貸のまま、ある程度ゆとりのある生活を65歳~90歳までの25年間送った場合の老後資金を計算しましょう。
収入は、厚生年金143,000円×12ヵ月×25年=4,290万円と、退職金1,983万円で6,273万円です。
支出は、ゆとりある生活費22万円×12ヵ月×25年=6,600万円と、介護資金468万円で7,068万円になります。
つまり「収入6,273万円」-「支出7,068万円」=795万円の老後資金が必要額ということになります。
さらに、介護が必要になる期間が増えることや、家電買い替えなどの臨時出費に備えることを考慮すると、平均的な独身女性の場合、1,000万円の老後資金は必要額の目安になります。
あなたの場合には、いくらの老後資金が必要になるか、ぜひ一度計算してみてください。
一人暮らし独身女性の老後貯金をシミュレーションする
老後資金としていくらくらい必要になるのか把握できたでしょうか。
平均的なモデルケースから算出すると、平均的な独身女性に必要な老後資金は1,000万円が妥当であると言えます。
でも「1,000万円なんて大金貯められるか不安…」と思いますよね。金額が大きすぎて現実的に考えられないかもしれません。
でも、1ヵ月単位で考えると、老後貯金がシミュレーションしやすくなります。
以下の表をご覧ください。
貯金開始年齢 | 貯金期間 | 1年の貯金額 | 1ヵ月の貯金額 |
30歳 | 35年 | 285,000円 | 23,000円 |
35歳 | 30年 | 333,000円 | 27,000円 |
40歳 | 25年 | 400,000円 | 33,000円 |
45歳 | 20年 | 500,000円 | 41,000円 |
50歳 | 15年 | 666,000円 | 55,000円 |
55歳 | 10年 | 1,00,000万円 | 83,000円 |
60歳 | 5年 | 2,00,000万円 | 166,000円 |
大まかに30歳~60歳の間で貯金シミュレーションをしてみました。
30歳からスタートすれば、毎月約2万円の貯金でも、ゆとりある老後生活費、さらに介護費用も貯金できることがわかります。
膨大な老後資金を貯めるためには、とにかく時間を味方につけて長期的にコツコツ行うことが大切なのです。
50代になって老後貯金を始めようとする独身女性が多いですが、50歳になってから貯金をスタートすると、毎月5万円以上貯金する必要があるので、ちょっと大変かもしれませんね。
現在の生活も維持しながら、無理なく老後貯金していくためには、できるだけ早い時期から貯金をしていくことが大事ですね。
一人暮らし独身女性の老後貯金方法
ここまで、一人暮らし独身女性の老後の貯金必要額についてご説明してきました。
上記のモデルケースの必要額はあくまでも目安ではありますが、必要額の算出方法はおわかりいただけたと思います。
大切なことは、できるだけ早い段階で老後資金と向き合い、貯金計画を始めることです。
無謀に思える老後資金でも、長期間で貯めていけば可能になるでしょう。
ここからは、一人暮らし独身女性におすすめしたい老後貯金方法をご紹介していきます。
「自動的に貯金する仕組みを作っておく」「メリハリのある支出にする」ことです。
これにより、無理なく効率的な老後貯金ができるでしょう。詳しく解説していきたいと思います。
自動的に貯金する仕組みを作っておく
繰り返しご説明していますが、老後資金は長期的に続けることが大切です。
そのためには、スムーズに貯金できる仕組みを作っておくことが重要になります。
「会社の天引き制度」「銀行の自動積立定期預金」を利用すれば、貯金が苦手な人でも、毎月自動的に貯金することができるのでおすすめです。
福利厚生の一つとして従業員の貯金を積み立てる制度を導入している会社があります。
天引き制度には、会社と銀行が提携し給与から一定額を天引きして貯金していく「財形貯蓄」、会社が貯金を管理していく「社内預金」があります。
「社内預金」は銀行よりも金利が高くなるため、老後資金の積立におすすめです。
天引き制度の魅力は、あらかじめ貯金分が天引きされて給料を受け取るため、天引き後の給料が通常の給料として生活費をやりくりできることです。
貯金ストレスを感じることなく、いつの間にか老後資金が貯まっていくでしょう。
しかし、この魅力的な制度には一つ難点があります。それは、全ての会社に導入されているわけではないことです。
興味がある方は、総務か人事にこの制度があるのか確認してみてください。
会社の天引き制度を利用して貯金する方法がおすすめですが、全ての会社に導入されている制度ではありません。
導入されていない場合は、銀行の自動積立定期預金という方法がおすすめです。
給料が振り込まれる口座から、老後貯金専用口座に、毎月貯金を積み立てていくのです。
あらかじめ、毎月いくら貯金するか決めておけば、あとは自動的に積み立てられていくので、「今月は貯金できなかった…」という心配がありません。
定期預金にすることで、気軽にお金を引き出すこともないでしょう。
老後貯金を通常の貯金と別にしておくことで、手を付けにくくなり、「今いくら老後貯金が貯まっているのか」一目でわかるメリットもありますね。
ただし、この自動積立定期預金には一つ注意点があります。それは、貯金が1,000万円を超えた場合です。
貯金1,000万円達成は非常に嬉しいことなのですが、万が一銀行が破綻した場合には保障されないという問題があるのです。
銀行が破綻した際にはペイオフ制度により1,000万円までの貯金は保障されるのですが、1,000万円以上のお金は保障されない場合があります。
貯金が1,000万円を超えたら、一つの銀行に預け続けるのではなく、分散するのが賢明です。
メリハリのある支出にする
会社の天引き制度か、銀行の自動積立定期預金を利用して先取り貯金するシステムが整ったら、次に支出をコントロールしていきましょう。
当たり前のことですが、貯金をはじめると、毎月使える生活費が少なくなります。
その生活費でもやりくりできるように、支出をコントロールしていく必要があるのです。
老後資金は長期的に継続することが重要です。
だから、無理な節約生活は長続きしないのでおすすめしません。
「今月は頑張って食費を2万円におさえたけど、食材ストックが一気になくなってしまったので、来月はたくさん買いこんでおこう」では効率的な節約生活とは言えません。
節約生活の基本は、長期的に同じペースで節約していくことです。
そのためにおすすめなのが「メリハリのある支出」です。
全てのものを節約しようと思ってもストレスが溜まり上手くいきません。
だから、「節約する支出」「贅沢に使う支出」を分けて支出にメリハリをつけることが大切です。
節約すべき支出としておすすめは「何となく習慣になっている外食」「毎日のコーヒー」「あまり使っていないサブスクサービス」です。
生活費の中で外食費が大きな割合なっている独身女性は多いでしょう。
「どうしても行きたかったレストランに行ってみる」「月一のお楽しみの女子会」など、目的のある外食が良いでしょう。
でも、何となく習慣になっている外食は節約すべき支出と言えます。
例えば「お昼は必ず外でランチをしている」「疲れた日は同僚と夜ご飯を食べて帰る」「週末はとりあえず飲みに行く」など、
となく習慣になっている外食を見直してみると、大きな節約効果が期待できます。
例えば、お昼を外食からお弁当に変えてみましょう。
外食ならランチ代として1,000円ほどかかりますが、お弁当なら200円ほどの食材費で済むことになるので、1日800円の節約効果が期待できますね。
平日5日で1ヵ月20日と考えると、1ヵ月16,000円、1年192,000円の節約効果が見込めます。
それ以外にも、週に一度の夜ご飯2,000円程度、飲み会5,000円程度を節約すれば1ヵ月
28,000円、1年336,000円の節約効果が期待できます。
何となく習慣になっている外食が多い方は、ぐんと節約できるでしょう。
職場での朝のコーヒーや、外回りの時のカフェのコーヒーは最高ですが、1ヵ月にすると意外な支出になっています。
例えば、毎日缶コーヒー100円を2本、週に3回カフェのコーヒー400円を飲んでいたとしましょう。1ヵ月7,200円、1年86,400円ものコーヒー代がかかっているのです。
マイボトルにインスタントコーヒーを入れて持ち歩いた場合はいくらかかるでしょうか。
500mlのコーヒーは30円ほどで作ることができます。1ヵ月20日作ってもたった600円ですね。
毎日のコーヒーをマイボトル持参にすることで、1ヵ月6,600円、1年79,200円の節約効果が見込ます。
最近はお得で便利なサブスクサービスが多く、一人暮らし女性には最高のコンテンツがたくさんありますよね。
でも、はじめる時は安いから気軽に申し込んでも、結局あまり使っていないサービスって多くないですか?
これはとても無駄な固定費です。どんどん解約して節約効果を上げていきましょう。
例えば、有料テレビチャンネル2,000円、動画サービス1,000円、電子書籍サービス500円、音楽サービス500円、ゲームアプリ500円を解約した場合、1ヵ月4,500円、1年54,000円もの節約効果が見込めます。
このようにちょっと節約することで、1ヵ月で外食費44,000円、コーヒー代6,600円、サブスク料金4,500円の節約が見込めます。合計で55,100円になりますね。
このように「節約する支出」を徹底すれば「贅沢な支出」があっても、貯金に回すお金は確保できるのです。
例えば、毎月服代と美容代だけは贅沢したいから2万円使うとしましょう。
でも「節約する支出」で5万円以上節約できていれば、2万円使っても、3万円は節約できていることになりますね。
このように、「我慢するところはする」「我慢しないところはしない」とメリハリをつける支出をすることで、無理なく楽しみながら節約することができます。
そして老後貯金に回すお金を確保することができるでしょう。
先ほど老後資金1,000万円を貯めるシミュレーションをしたところ、40歳から始める場合は1ヵ月33,000円ずつ貯める必要があるとご説明しました。
このようなメリハリある節約をすれば、無理なく貯金できそうですね。
しかし、独身女性の場合、自分だけで家計管理しているため、どうしても気が緩んで無駄遣いしてしまうことがあるでしょう。
そこでおすすめなのが家計管理アプリです。紙の家計簿のような面倒なものではなく、スマホでレシートを読み込むだけで簡単に家計管理ができるのです。
家計簿アプリをつけると、毎月の支出を客観的に見れるようになるので、無駄遣い防止に役立ちます。
おすすめの家計簿アプリはこちらの記事で解説していますので、ぜひご参考ください。
家計管理が楽になる家計管理アプリがあります。iphoneやスマホでレシートを撮影し、銀行やカード情報を登録するだけで、自動で全体のお金の動きがわかる家計簿を作成してくれます。お金の流れが見える化されるので、効率良く貯金することができるでしょう。
独身女性の平均的な老後資金を知り、効率よく老後貯金をしていきましょう
今回は、一人暮らし独身女性の老後資金について考えてきました。
一人暮らし独身女性に必要な貯金額は個人差があるため、ハッキリいくらと決めることはできません。
しかし、今回ご説明したように、平均的な老後の収支を考えることで、あなたに必要な老後資金が見えてくるでしょう。
大切なことは、早い段階で老後資金を把握し、貯金をはじめることです。
老後が近づいてから貯金しようと思ったら無謀な貯金額も、コツコツ長期戦で行えば貯めることができます。
充実した老後生活を送るために、まずはあなたの老後資金の必要額を考えてみてください。
その上で毎月いくら貯金すれば良いのか計算しましょう。
あとは「自動的に貯金する仕組みを作っておく」「メリハリのある支出にする」ことで、効率よく貯金を進めることがおすすめです。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
90点/100点中
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
一人暮らしの独身女性の場合、必要額を明確に貯金する方法で
55,100円/1年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:外食費節約で1ヵ月▲44,000円、コーヒー代節約で1ヵ月▲6,600円、サブスク料金節約で1ヵ月▲4,500円)
独身を貫こうとお考えなら、早い段階から老後貯金をスタートしましょう。貯金することで節約意識が高まります。上記のように今まで無駄遣いしていた分を節約することができるでしょう。