電気ストーブの電気代節約方法!寒い冬でも節約可能な暖房器具!

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寒い冬の暖房器具として、電気ストーブを使用している人は多いでしょう。

スイッチ1つで気軽に使えて、しかもすぐに部屋を暖めてくれる電気ストーブはとても便利です。

でも意外と電気代が高いのも電気ストーブの特徴。

1日中ずっと使っていたら電気代が急に増えてびっくり…なんて経験はありませんか?

今回は、そんな電気ストーブの電気代を節約する方法についてご紹介したいと思います。

電気代が高くなりがちの電気ストーブですが、工夫次第で電気代を節約することができます。

そのためには、電気ストーブの特性を知ることが大切です。

詳しくご説明していきましょう。

電気ストーブの特性とは?

電気ストーブの特性とは?

暖房器具は、石油、ガス、電気などの熱源を利用しています。

電気ストーブの熱源は電気です。

電気を熱エネルギーに変えることで部屋を暖めているのです。

しかし、電気ストーブの特性はそれだけではありません。

電気ストーブ種類ごとの特性、そして電気ストーブのメリットデメリットを考えていきたいと思います。

電気ストーブの種類ごとの特性

電気ストーブは5つのタイプがあります。

それぞれの特性と電気代についてまとめてみましょう。

カーボンヒーター

発熱体にカーボンという炭素繊維を使っているタイプの電気ストーブです。

ガラス管の中にある炭素繊維が電流のよって暖められ、遠赤外線を放出させることで暖める仕組みになっています。
部屋全体を暖める使い方よりも、体に向けて暖める使い方が効果的です。

カーボンヒーターの消費電力は弱運転450W、強運転900Wです。

弱運転の1時間あたりの電気代は0.45kWh×27円=12.1円です。

強運転の1時間あたりの電気代は0.9kWh×27円=24.3円です。

シーズヒーター

発熱体にニクロム線などを使用したタイプの電気ストーブです。

酸化マグネシウムなどの絶縁体で包み、金属管で覆った仕組みになっています。

金属管なので頑丈で壊れにくいメリットがあります。

カーボンヒーター以上に遠赤外線を放出するためパワフルに暖めてくれるのが特徴です。

シーズヒーター(3畳~4.5畳用)の消費電力は弱運転500W強運転1,000Wです。

弱運転の1時間あたりの電気代は0.5kWh×27円=13.5円です。

強運転の1時間あたりの電気代は1kWh×27円=27円です。

ハロゲンヒーター

発熱体にハロゲンランプを使っているタイプの電気ストーブです。

ハロゲンランプから放出される近赤外線を放射して温度を上げる仕組みになっています。

ランプの光は暖かさを感じる反面、眩しいというデメリットもあります。

部屋全体を暖める能力はシーズヒーターに比べると低いです。

しかし、電源をオンするとすぐに暖かくなるのが魅力です。

ハロゲンヒーター(4畳~7畳用)の消費電力は、弱運転330W、中運転670W、強運転1,000Wです。

弱運転の1時間あたりの電気代は0.33kWh×27円=8.9円です。

中運転の1時間あたりの電気代は0.67kWh×27円=18円です。

強い運転の1時間あたりの電気代は1kWh×27円=27円です。

グラファイトヒーター

発熱体にグラファイトという黒鉛を使用したタイプの電気ストーブです。

カーボンヒーターと構造は基本的に同じなのですが、遠赤外線の放出量が多いのでとても暖かく感じられる電気ストーブです。

電気ストーブの中では価格が高い傾向にありますが、デザイン性が高い製品が多いのでインテリアとして楽しむこともできるでしょう。

グラファイトヒーターの消費電力は弱運転450W、強運転900Wです。

弱運転の1時間あたりの電気代は0.45kWh×27円=12.1円です。

強運転の1時間あたりの電気代は0.9kWh×27円=24.3円です。

ニクロム線電気ストーブ

発熱体に石英管で覆われたニクロム線を使用したタイプの電気ストーブです。

少し前までは電気ストーブと言えば、このニクロム線電気ストーブが主流でした。

シンプルな構造をしているので、価格が安い、使いやすいメリットがありますが、部屋全体を暖める能力はとても低いです。

ニクロム線電気ストーブの消費電力は400Wです。

1時間あたりの電気代は0.4kWh×27円=10.8円です。

電気ストーブの種類ごとの電気代

種類 消費電力 1時間あたりの電気代
カーボンヒーター 450W/900W 12.1円/24.3円
シーズヒーター 500W/1000W 13.5円/27円
ハロゲンヒーター 330W/670W/1000W 8.9円/18円/27円
グラファイトヒーター 450W/900W 12.1円/24.3円
ニクロム線電気ストーブ 400W 10円

5つのタイプの電気ストーブの電気代をまとめてみましょう。

1時間あたり10円~27円となっています。

1日10時間使用した場合は100円~270円、1ヶ月では3,000円~8,100円です。

単純に電気代を節約したいなら、ハロゲンヒーターが効果的であることがわかります。

パワフルに暖めてくれるメリットがあるシーズヒーターは、電気代が比較的高くなります。

それでは、エアコンの電気代と比較したらどうでしょうか。

エアコンの場合は室温によって運転が切り替わるため、単純に消費電力から電気代が出せないのですが、目安として見てください。

エアコン(6畳用)の暖房時の消費電力は430Wです。

1時間あたりの電気代は0.43kWh×27円=11.6円です。

1日10時間使用した場合は116円、1ヶ月では3,480円です。

電気ストーブはエアコンより電気代が高くなることがわかります。

電気ストーブのメリット

5種類の電気ストーブの特性と電気代についてご説明してきました。

次にこの5種類の電気ストーブに共通するメリットを考えていきたいと思います。

メリットを上手く活用することで節約方法が見えてくるでしょう。

すぐに暖まる

エアコンや床暖房などの暖房機器は、すぐに暖まる能力が低いです。

部屋が暖かくなるまで数分は待つ必要があります。

ところが電気ストーブは電源をオンにすると、数秒後には暖かくなります。

今すぐ暖まりたいときに便利な暖房機器です。

前にいると暖かい

電気ストーブに当たっていると非常に暖かいです。

電気ストーブから放出される赤外線は周りの空気の影響を受けることがありません。

寒いときでも、電気ストーブの前にいれば暖を取れるのです。

エアコンのように温風がくるわけではないので、直接熱を受けても心地良いというメリットもあります。

持ち運びが楽

エアコンは一度設置したら場所を移動することは難しいです。

石油ストーブは重いので移動するのが大変です。

電気ストーブは軽いので持ち運びやすいメリットがあります。

気軽に移動して使うことができるでしょう。

電気ストーブのデメリット

次に電気ストーブのデメリットを見ていきます。

デメリットを解消するための節約方法を考えていきましょう。

部屋全体は暖まりにくい

電気ストーブは、電気で内部のヒーターを熱し、赤外線として熱を放出する仕組みになっています。

ストーブから放出された赤外線が体に当たることで暖まることができます。

しかし、その熱が部屋全体を暖めることは難しいのです。

エアコンは空気を循環させることで部屋を暖めていきますが、電気ストーブはそのような能力はありません。

部屋全体を暖めようと強運転で長時間していると、電気代ばかりが上がってしまうでしょう。

つけっぱなしにすると電気代が高くなる

エアコンは室温によって運転の強弱を自動で切り替えてくれます。

部屋が設定温度に達するまでは強運転をしていても、一旦設定温度になると弱運転の省エネ運転になるのです。

つけっぱなしにしていても無駄な電気代がかからない仕組みになっています。

しかし、電気ストーブは電源をオンにしている間は、ずっと一定の電力を消費し続けます。

つけっぱなしにすると電気代が高くなりやすいのです。

強運転は電気代が高くなる

電気ストーブは弱運転、強運転を設定できるようになっています。

寒いとついつい強運転にしていますが、強運転は弱運転の2倍の消費電力がかかります。

これも電気代が高くなりやすい原因と言えます。

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電気ストーブの電気代節約方法は

電気ストーブの電気代節約方法は

電気ストーブの特性、メリットデメリットをご説明してきました。

その内容から見えてきた節約方法は、以下の4つです。

狭い空間で使う

電気ストーブは部屋全体が暖まりにくいデメリットがありますが、狭い空間を暖めるのは得意です。

トイレ、脱衣所、玄関、廊下などを暖めたい場合、遠くのリビングにあるエアコンの熱を利用しようとすると無駄な電気代がかかってしまいます。

狭い空間を暖めたいときは電気ストーブで効率良く暖めることが、節約に繋がるでしょう。

但し狭い空間でも、吹き抜けになっている場所はNGです。暖かい空気は上に溜まる性質があるため、電気ストーブをつけても暖かい空気が二階に逃げてしまうからです。

吹き抜けになっている玄関、廊下を電気ストーブで暖めるのは効率が悪いと言えるでしょう。

また、電気ストーブは持ち運びが楽というメリットもあります。

エアコンをピっとつけるよりは面倒に感じるかもしれませんが、トイレ、脱衣所などを暖めるときには、電気ストーブを運んで使うことで節約していきましょう。

短時間暖まりたいときだけ使う

電気ストーブはすぐ暖まるメリットがあります。

長時間暖まりたいときは、エアコンを使っても良いでしょう。

しかし、短時間暖まりたいときエアコンを使うと無駄な電力を使うことになります。

エアコンは部屋を暖めるまでに数分かかります。しかも、フル稼働運転で暖めることになるので大きな電力を使います。

短時間のために、わざわざエアコンで部屋を暖めるのはもったいないのです。

電気ストーブならつけた瞬間から暖まることができるので、無駄な電力をおさえることができます。

寝室や脱衣所で着替える時、台所や仕事部屋などで短時間作業する時などは、電気ストーブをつけて暖まりましょう。

特にハロゲンヒーターはすぐに暖める能力が高いのでおすすめです。

足元だけに使う

家族全員でリビングやダイニングにいるときは、電気ストーブだけでは不十分です。エアコンが効率的でしょう。

しかし、広いリビングやキッチンに一人でいるときはエアコンをフル稼働して部屋全体を暖める必要がありません。

でもエアコンは部屋を部分的に暖めることはできません。

そんな時は電気ストーブの出番です。電気ストーブは部屋全体を暖めることは苦手ですが、足元だけを暖めるのは得意です。

暖かい空気は上に溜まる性質があることから、足元は寒くなりがちです。

電気ストーブは前にいると非常に暖かいというメリットがあります。このメリットを上手く利用しましょう。

キッチンに立って料理をするときには、電気ストーブがピッタリです。

特にカーボンヒーターは、体に向けて使うのに適しているので特におすすめです。

弱運転にする

電気ストーブの強運転は、弱運転の約2倍の電気代がかかります。

電気ストーブの電気代を節約するためには、できる限り強運転にはせずに弱運転にすることが大切です。

ハロゲンヒーターの弱運転の消費電力は330W、強運転の消費電力は1,000Wです。

強運転を1日10時間使用すると1日あたりの電気代は1kWh×27円×10時間=270円です。

1ヶ月では8,100円になります。
弱運転を1日10時間使用すると1日あたりの電気代は0.33kWh×27円×10時間=89円です。

1ヶ月では2,670円になります。

強運転から弱運転に切り替えることで、1ヶ月で5,430円の節約が見込めます。

でも、弱運転にすると寒くて我慢できないかもしれません。

そんな時は3つの「首」を暖めて体感温度を上げましましょう。

首、手首、足首を暖める

寒い日にマフラーを巻くと、上着を1枚羽織ったように暖かくなります。

首、手首、足首を暖めることで体感温度はぐんと上がるのです。

3つの「首」は動脈が皮膚近くを流れているため、この部分を暖めると全身を循環する血液を暖めることができます。

首にマフラーやネックウォーマーを巻くこと体感温度を上げることは有名ですが、手首と足首を暖めることでさらに暖かくなります。

アームウォーマー、レッグウォーマーをつけて体感温度をアップさせましょう。

ネックウォーマー、アームウォーマー、レッグウォーマーはいずれも100均で購入することができます。

ぜひ試してみてください。

エアコンと併用する

電気ストーブはつけっぱなしにしていると電気代が高くなる傾向にあります。

逆にエアコンの場合は、長時間使用するならつけっぱなしのほうが節約に繋がるのです。

この特性を生かし、電気ストーブだけでなくエアコンと併用するのが節約のコツです。

電気ストーブと併用することで、エアコンの消費電力を最低消費電力に近づけることができます。

6畳用のエアコン暖房の場合、定格運転での消費電力は430Wです。弱運転の最低消費電力は110Wとなっています。

1日12時間使用した場合、定格運転であれば1日の電気代は0.43kWh×27円×12時間=139円となります。

1ヶ月では4,170円です。

弱運転であれば1日の電気代は0.11kWh×27円×12時間=35円となります。1ヶ月では1,050円です。

電気ストーブを併用することで、エアコンにかかる電気代を1ヶ月3,120円節約できる見込みがあるのです。

まとめ

電気ストーブの電気代節約方法についてご説明してきました。

電気ストーブは他の暖房器具に比べて電気代が高いです。

でも使い方次第で電気代を節約することは可能です。

今回は、電気ストーブのメリットとデメリットから見えてきた節約方法をご紹介してきました。

冬場の電気代節約に役立てていただけたら幸いです。

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※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度

私の場合(夫婦・子供2人)だと、この電気ストーブの節約方法で
8,550円/1カ月 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。

(計算値:電気ストーブの強運転から弱運転に切り替えることで1ヶ月▲5,430円、電気ストーブとエアコンを併用することで1ヶ月▲3,120円)

電気ストーブは足元を暖めてくれる優秀な暖房器具です。電気代を節約するための使い方をすれば冬場の暖房費をおさえることができるでしょう。