
「家計管理の方法がわからない」と思っていませんか?
貯金を増やすためには、正しく家計管理する必要があります。
でも、それがわかっていても、家計管理の方法がわからないですよね。
家計管理は難しいと苦手意識を持っているかもしれませんが、コツとやり方がわかればそれほど難しくありません。
「家計管理=家計簿」のイメージが強いですが、最近は家計簿以外にも人気の管理方法がたくさんあります。
今回は、そんな家計管理の基本的な方法を解説しながら、人気の管理方法をご紹介していきたいと思います。
効率の良い家計管理をして、貯金できる習慣をつけていきましょう。
平均貯蓄額は1,775万円
総務省統計局は、2020年5月15日に、2人以上の世帯の平均貯蓄現在高の平均値を公表しました。
(参考:総務省統計局)
これによると、平均は1,775万円で、前年より3万円、0.2%増加という結果でした。
さらに、貯蓄保有世帯を二分する中央値は、1,033万円となりました。
平均値は、一部の多額の貯蓄のある人々によって引き上げられているため、少し現状とは違う感じがありますが、しっかり貯蓄している人が多いということは確かです。
日々の生活や将来の生活レベルを維持していくためには、やはり貯蓄が必要になるでしょう。
その貯蓄を増やすために重要なのが、お金を管理すること、つまり家計管理をすることです。
正しい家計管理方法は?
貯金を増やすためには正しい家計管理が必須です。
でも、それはわかっていても、正しい家計管理方法がわかっていない人が多いのです。
あなたは家計管理について以下のように思っていませんか?
- 正しい家計管理とは、買いたいものを我慢して日々節約することだと思っている
- 家計簿をつけることが家計管理だと思っている
これは、どちらも少し家計管理を誤解していると言えます。
節約だけが家計管理方法ではない
とにかく買い物を減らして、質素な生活を送るのが家計管理ではありません。もちろん無駄な食費や光熱費などの支出を減らすことは正しい節約法です。
でも、無理に切り詰めて支出を減らすことが正しい家計管理ではありません。
家計管理は、無理に切り詰めなくても楽に貯金を増やすためのものなのです。
家計簿だけが家計管理方法ではない
家計簿をつけることが家計管理と考える人は多いですが、そうではありません。
家計管理を正しく行うためには、家庭の経済活動全体を把握する必要があります。そのために便利なツールが家計簿なのです。
家計簿をつけていれば大丈夫と安心するのは禁物です。ただ記録をつけるだけの家計簿では意味がありません。
それでは、正しく家計管理するためには、どのようにすれば良いのでしょうか。
正しい家計管理とは、「家計を把握する」→「予算を立てる」→「家計を管理する」→「家計を見直す」の4ステップです。
ただし、やり方は様々です。基本的なやり方を理解した上で、あなたに合わせた方法で行うことが大切です。
今回は、その参考にしていただくために、基本的な方法と人気のやり方をご紹介したいと思います。
家計管理方法1:家計の把握
まず、家庭における経済活動全体を把握します。
これがわからないと予算を立てることができないからです。
収入、支出、残高を正確に把握しましょう。

まず、1ヶ月分の家計を把握します。
1ヵ月にどのようなお金の使い方をしているのか向き合うことから始めましょう。
1ヶ月間、全てのレシートを保管しておいてください。
月末になったら、ノートを準備して、1ヶ月分の収入、支出、残高を書いていきます。
家計簿ではなく、シンプルにノートに記入していきましょう。
収入は、給料の他、お祝いや給付金なども全て合計します。
支出は、全てのレシートの合計と、電気代やスマホ代など、レシートのない支出分も合算していきます。
家計簿の場合には、細かい支出項目が書いてありますが、細かく分ける必要はありません。
住宅費、光熱費、通信費、保険料、その他固定費、食費、日用品費、雑費、特別費など、ざっくりした分け方で良いでしょう。
1ヶ月の間に、何にどのくらいのお金を支払っているのか把握することが大切です。
収入と支出がわかれば、「収入―支出」で簡単に残高を算出することができます。
例えば収入の合計が30万円で、支出の合計が25万円だった場合、残高は5万円です。
収入の合計が30万円で、支出の合計が35万円だった場合は、残高はマイナス5万円ということになります。
毎月赤字なのか黒字なのか把握できていない人も多いでしょう。
「今の収入に対して、今のペースでお金を使っていたら毎月赤字になってしまう…」
「貯金ができないと思っていたけど、意外と黒字になっていた」
などと、ざっくりとした現状を知ることが大切です。

家計把握のコツは「お金の流れをわかりやすくすること」です。
お金が出たり入ったりする流れを、できるだけわかりやすくしておきましょう。
そのためには、銀行口座を2つにするのが人気の方法です。
銀行口座は1つだけだと貯金がどれだけあるのかわかりにくくなります。
逆に銀行口座が多すぎると、お金の動きがわかりにくくなります。
2つに絞れば、お金の動きが見えるということで人気の管理方法となっているのです。
1つ目の銀行口座は、給与振込用と生活費用にします。
1つの通帳を見れば毎月のお金の出入りを把握できるので、お金の流れがわかりやすくなります。
もう1つの銀行口座は、貯蓄用にします。
生活費用の銀行口座に余っているお金が貯蓄という考え方だと、なかなか貯金は増えません。また、複数の口座に貯金があると、今の貯金額がわかりにくくなります。
1つの通帳で今の貯金額がわかれば、お金の流れはもっとわかりやすくなるでしょう。
家計管理方法2:予算を立てる
1ヶ月分の家計の把握ができたら、それをもとに予算を立てる作業にうつりましょう。
毎月家計簿をつけているのに、なかなか貯金が増えない人の場合、しっかり予算を立てていない場合が多いです。
せっかく家計簿をつけてお金の流れが把握できていても、予算を立てなければ意味がありません。

またノートを使い、予算を立てていきます。
予算を立てるときば、それぞれの項目ごとに予算を立てなければいけません。
「1ヶ月の家計費予算20万円」というのではなく、食費は3万円、日用品費は1万円、電気代は6,000円、ガス代は5,000円等々の「全ての合計で家計費予算は20万円」とする必要があります。
家計把握の時に分けた項目に従って、予算を立てていきましょう。
食費や日用品費の場合は、先月のレシートを見て、不要なものを全てチェックしてみてください。その無駄なものを除いた金額を予算として考えましょう。
光熱費や交際費などは、はじめは前月と同じくらいの額で予算を組んでみてください。
その後、予算見直しをしながら見極めていきましょう。

予算を立てるのが難しい…という人に人気なのが、家計簿アプリです。
前月の支出データが人目でわかる家計簿アプリや、前月の支出から予算を立ててくれるアプリもあります。
自分で予算を考えるのが難しい、面倒という人は、アプリを活用してみると良いでしょう。
家計簿アプリの詳しい情報はこちらの記事で紹介しています。
家計管理が楽になる家計管理アプリがあります。iphoneやスマホでレシートを撮影し、銀行やカード情報を登録するだけで、自動で全体のお金の動きがわかる家計簿を作成してくれます。お金の流れが見える化されるので、効率良く貯金することができるでしょう。
家計管理方法3:支出を管理する
予算を立てたら、その予算内におさえられるように支出を管理していきます。
買い物をしたらノートに記入しながら進めていくとスムーズです。

食費、日用品費などは、1ヶ月単位ではなく、1週間単位で考えると良いでしょう。
予算の4分の1を1週間の予算として考えるのです。
例えば1ヶ月の食費の予算が3万円なら、1週間7,500円以内におさえるようにします。
はじめのうちは毎日記録ノートをつけるのがおすすめ。
そうすれば、常に予算に対してどれくらい使っているかわかるからです。
1ヶ月の食費が3万円で、3週間が終わった段階で2万円しか使っていないとしましょう。残りの1週間は1万円使えることになります。
逆に2万5千円使っていた場合は、残りの1週間は5千円でやりくりする必要があります。
このように、日々支出管理することが基本的な方法です。

支出を管理する上で人気の方法は、先取り貯金です。
残ったお金を貯金に廻そうと考える人もいますが、それではなかなか貯金は増えません。
給料が入ったら、まず貯蓄用の銀行口座に口座に貯金分のお金を移動してしまうのが先取貯金です。
貯蓄用の銀行口座はキャッシュカードを作らないのがおすすめ。簡単にATMで引き出す心配がなくなります。
先に貯金分を取ってしまえば、あとに残ったお金は自由に使えることになります。だから、とても楽に家計管理していくことができるのです。
家計管理方法4:予算を見直す
最後に予算の見直しを行いましょう。
予算を立てて支出管理をしても、まだ不十分です。
予算見直しをすることで、貯金アップにつなげることができます。

予算の見直しは月末に行います。
家計簿に書いた予算と、結果を比べてみましょう。
あまりにもかけ離れている予算では意味がありません。
予算に対して大幅に実際の支出が多いのであれば、予算が低すぎたと考えられます。翌月の予算は上げましょう。
逆に予算よりも大幅に下回っていれば、予算が高すぎたと考えられます。予算をもっと少なく設定しましょう。
予算に対して少し多くかかってしまった場合、来月も同じ予算で頑張りましょう。
食費なら3,000円、日用品なら2,000円の節約は難しくないでしょう。
まずはこの2つの項目で年間50,000円の節約をめざしましょう。

予算見直しをする上で人気なのは、固定費の見直しを強化することです。
食費や光熱費などの変動費を削るのは大変です。常に節約に追われることになるでしょう。
でも、固定費ならもっと楽に節約ができます。これが人気の方法です。
全体の予算と実際の支出を見て、もっと支出をおさえるべきだと思ったら、通信費、保険料などの固定費の見直しから行いましょう。
当たり前のように支払っている固定費ですが、ちゃんとリサーチするともっと安い方法がある場合があります。
最近は、固定費を安くするためのお得プランがたくさんあるので、賢く活用しましょう。
例えば通信費の場合、契約内容を変えることで大幅に安くすることが可能です。
3大キャリアと光通信をセットで利用することで、1ヵ月あたり一人最大1,000円の割引が適応になります。
夫婦で同じキャリアの場合、1ヵ月最大2,000円、1年最大24,000円の節約が期待できるのです。
切り替える時は大変ですが、一度変えてしまえば、あとはずっと節約効果が続くので人気の方法です。
まとめ
今回は、家計管理のコツについてご紹介してきました。
家計管理の基本は「家計を把握する」「予算を立てる」「家計を管理する」「家計を見直す」の4ステップ。この流れでお金の管理をすれば、目標の貯金額を目指すことができます。
やり方は一つではありません。あなたが管理しやすい方法で行うことが大切です。
今回は参考にしていただきたい基本的な方法、さらに人気の方法をいくつかご紹介してきました。
貯金を増やすためには、正しい家計管理を知ること、そしてそれを習慣化させることが大切です。
ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてください。

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私の場合(夫婦・子供2人)だと、この家計管理のコツの節約方法で
74,000円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:食費、日用品費の予算見直しで1年▲50,000円、固定費予算見直しで1年▲24,000円)
正しい家計管理体制が整えば、もっと楽に貯金を増やすことができるでしょう。あなたにとって最善の方法を見つけ出すまで少し苦労するかもしれませんが、やりがいのある作業なのでおすすめです。