一人暮らしの食費節約は自炊or自炊なし?
一人暮らしの食費節約の永遠のテーマとも言えるのが自炊をするor自炊をしないという問題です。
一人暮らしの食費節約を効率良く行うためには、本当に節約になるのはどちらなのかはっきりさせる必要があります。
当節約貯金ブログが出した答えは「時間がない人以外は、一人暮らしの自炊は食費節約になる」ということです。
その理由をご説明するために、自炊するメリットとデメリットを考えてみたいと思います。
食費節約のために自炊するメリットは?
まずは、自炊したほうがメリットになるポイントをまとめていきましょう。
まず一番のメリットはこれでしょう。
外食やお惣菜を買ってくるよりも、自炊した方が安く作れることができます。安い食材で作る術をマスターすれば、節約の可能性はどんどん広がるでしょう。
節約のために自炊すると、安い食材、少ない食材で美味しい料理を作ろうとするので、いつのまにか料理の腕が上がります。女性も男性も料理上手な人はとても魅力的です。これも自炊のメリットと言えるでしょう。
自炊なしで外食や市販のお弁当ばかり食べていると、栄養バランスが偏ってしまいます。揚げ物や炭水化物がメインになってくるので、糖質や脂質を摂り過ぎてしまう心配があります。
節約のために自炊をすると、野菜の摂取量が多くなります。節約食材は豆腐、納豆、卵など体に良いものばかり。低カロリーのものが中心の食事になるので、食費をおさせると同時にダイエットにもなるという大きなメリットもあるのです。
自炊するデメリット
次に問題のデメリットを見てみたいと思います。
自炊のメリットとして外食するよりも自炊のほうが安く作れるとご説明しましたが、逆に食材費がかかるという意見もあります。
「外食やお弁当を買ったほうが色々食材を買うよりも安い」「食材が余って無駄になる」という自炊なし派の方が多いのです。
・本当に食材費がかかるのか?
夜ご飯を例に、自炊、市販のお弁当、外食にかかる金額を比較してみたいと思います。
「自炊:ハンバーグごはんの場合は258円」
・ハンバーグ118円(牛豚挽肉100g98円+卵2分の1個10円+玉ねぎ4分の1個10円)
・ポテトサラダ75円(じゃがいも1個25円+玉ねぎ4分の1個10円+ハム2枚25円+きゅうり2分の1本15円)
・スープ32円(玉ねぎ4分の1個10円、ハム1枚12円、卵2分の1個10円)
・ご飯1膳33円
「市販のお弁当:ハンバーグ弁当の場合は498円」
「外食:ファミレスのハンバーグ定食の場合は980円」
このように、やはり圧倒的に自炊が安いことがわかります。毎日夜ご飯を外食にしていた場合には、1日722円、1年で263,530円もの節約の可能性を秘めているのです。
「外食やお弁当を買ったほうが色々食材を買うよりも安い」というイメージをお持ちの方もいると思いますが、実際に比べてみると、やはり外食、市販のお弁当を買う方が高いことがわかります。
「食材が余って無駄になる」という問題については、まとめて作り置きにしたり冷凍保存する等の工夫をすれば良いでしょう。
今まで自炊をしていない一人暮らしの方は、自炊を始めるために調味料や調理器具を買い揃える必要があります。これにお金がかかってしまうと自炊を懸念している方も多いでしょう。
・本当に調理器具や調味料にお金がかかるの?
こだわらなければ安い調理器具はたくさん売っています。なんと100均でも100円のフライパンやお鍋が売っています。2~3人用の調理器具であれば少し高くなりますが、一人暮らし用の調理器具は100均で十分に買い揃えることが可能です。500円もあれば、自炊できる調理器具を買い揃えることができるでしょう。
さらに100均には調味料も売っています。小さいサイズなので使い切らずに無駄になることもないので◎です。
100均を活用することでこの問題は解決できると思います。
コトコト煮込み料理をしていると、心配になるのが光熱費です。
自炊すると食費を節約できてもガス代や電気代がかかってしまうというデメリットも考えられます。
・本当に光熱費がかかるの?
料理をすると光熱費がかかるイメージがありますが、実際どれくらいの光熱費がかかっているのでしょうか。
都市ガスの場合を例にしてみましょう。
・1時間強火で使用した場合は37円。
・1時間中火で使用した場合は21円。
・1時間弱火で使用した場合は5円。
ということがわかりました。
1時間コトコト煮込み料理をしても、ほとんどガス代はかからないのです。自炊にかかる光熱費が節約の妨げになる心配はないしょう。
最後に挙げる自炊のデメリットは時間がかかるということです。
自炊に時間をとられることで、結果的に節約にならないというデメリットも考えられます。
例えば自給900円の仕事をしている場合で考えてみます。
1時間(時給900円)働いて1,000円の外食を食べるのと、1時間働かずに(時給0円)500円の自炊ご飯を食べるのであれば、働いて外食を食べた方が節約になります。
仕事の時間を削って自炊をする方の場合には、「自炊は時間がかかる」というデメリットが生じるでしょう。
一人暮らしの食費節約は自炊がおすすめ!
自炊のメリットとデメリットについて考えてきました。
自炊は「外食するよりも安く作れる」「料理が上手になる」「ダイエットにもなる」というメリットがあります。
さらにデメリットである「食材費がかかる」「調理器具や調味料にお金がかかる」「光熱費がかかる」についても、具体例を考えてみるとデメリットにはならないことがわかりました。
しかし、仕事の時間を削って自炊をしようと考えている方、どうしても時間がない方に関しては、「自炊なし」のほうが節約に繋がると思われます。
「時間がない人以外は一人暮らしの自炊は食費節約になる」というのが当節約貯金ブログの結論です。
一人暮らしの自炊節約を成功させるコツは?
仕事が忙しくてどうしても自炊ができないというケースを除いては、一人暮らしの自炊は節約になるでしょう。
夜ご飯を外食から自炊に変えただけで年間25万円の節約も夢ではありません。
次は、一人暮らしの自炊節約を成功させるためのコツをご紹介していきたいと思います。
食材の無駄をなくす
一人暮らしの自炊で気を付けるべきことが、食材を無駄にしないということです。
キャベツを丸ごと買ってきても、なかなか食べ切ることができません。使いきれずに残ってしまった野菜を腐らせてしまうような無駄は絶対になくしていきましょう。
食材の無駄をなくすためにおすすめなのが作り置きです。
週末作り置きレシピなどが流行していますが、ちょっとハードルが高くて大変そう…と思う方もいると思います。
でも、作り置きレシピではなくても、毎日のおかずをそのままストックしておけば良いだけです。肉じゃが、野菜炒め、シチューなど、ごく普通のレシピでOK。数日は美味しく食べることができるので、作る時には多めに作り置きしておきましょう。
肉じゃがをサラダにアレンジしたり、シチューをグラタンにするなど、リメイクすると飽きずに食べることができるでしょう。
作り置き料理をストックすることで外食が減るというメリットが生まれます。
仕事帰りに「冷蔵庫に何もないな…」と思うと、外食したり市販のお弁当を買ってしまいます。でも、常に作り置き料理があれば、そのような無駄な外食を削減できるでしょう。
総務省統計局のデータによると、一人暮らしの平均的な1ヶ月の外食費は10,653円です。これを削減することができたら、1年で127,863円も節約できるかもしれません。
食材を無駄にしない最善の方法は冷凍してしまうことです。
少し食感が変わってしまうものもありますが、冷凍できる食材はとても多いです。
特におすすめは野菜です。野菜は傷みやすい食材なので一人暮らしの方は腐らせてしまうことが多いでしょう。
ほうれん草、小松菜、ブロッコリーなどは固めに茹でて冷凍することができます。
トマト、きのこ類なら生のままカットして冷凍しておけばOK。そのまま料理に使うことができるので時短にもなって便利です。
もっと食材の無駄をなくしたい方は「皮」を捨てずに使ってみましょう。
野菜の皮は栄養価が高い部分なので、一石二鳥です。
にんじん、大根などの皮は刻んできんぴらにすれば、立派な一品料理になります。
すいかの皮の白い部分は漬物にすることができます。
また鶏肉の皮も捨てずに使いましょう。塩コショウで炒めたり、唐揚げにするのもおすすめです。
このように、工夫次第で一人暮らしでも食材を無駄にすることなく使い切ることができるでしょう。一人暮らしの自炊=食材が無駄になると思っている方は、実際に自炊してみるとわかると思います。
買い物の方法を見直す
一人暮らしの人は、大量に食材を買うわけではないので、適当に近くのスーパーで買っていることが多いのではないでしょうか。コンビニで食材を買っている方もいるかもしれません。
そんな方は買い物方法を見直してみましょう。
食費節約のためには、まず予算を決めると良いでしょう。
そのためには、自分が1ヶ月にどれくらいの食費がかかっているのか把握することからはじめてください。その食費に応じて、1ヶ月の目標を立てましょう。そこから、1週間、1日の予算が見えてきます。
毎日買物する方は1日の予算、1週間に一度買いものする方は1週間の予算に合わせて買い物することで、無駄遣いが大幅に減るはずです。
スーパーによって食材の値段は違います。まず、安いスーパーを見つけることが大切です。さらに食材ごとに安いスーパーが把握できるようになったら◎です。野菜が安いスーパー、お肉が安いスーパー、調味料類が安いスーパーなどを見つけておけば節約上級者です。
一人暮らしの場合は、たくさん食材を使わないので、まとめ買いは無駄になる言われることがありますが、工夫をすればまとめ買いでもしっかり節約ができます。
まとめて買ってきた食材を下処理して冷凍しておく、小分けにしておく等、日持ちする工夫をすれば、野菜もお肉も無駄にすることはありません。
特売日の日に買うとさらに良いでしょう。
このように買物の方法を見直すことで、一人暮らしでも十分食費をおさせることができるでしょう。特におすすめはまとめ買いです。一人暮らし=まとめ買いNGのイメージがありますが、そんなことはありません。
野菜の場合、一人暮らしの方は、カット野菜や一個ずつの野菜を買うことが多いと思います。これを丸ごと野菜、袋入り野菜に変えてみましょう。一般的にカット野菜より丸ごと野菜は約2割安くなります。
総務省統計局のデータによると、一人暮らしの方が1ヶ月に使っている野菜、果物の費用は5,231円です。これを2割1,064円ずつ節約したとします。1年では12,554円の節約が期待できます。
節約&ダイエットにおすすめ食材を使う
自炊節約を成功させるためには、食材選びも重要になります。
節約食材の特徴は、安いと同時にダイエットも兼ねているということです。
一人暮らしの食事節約ができて、さらにダイエットにもピッタリの食材を見ていきましょう。節約のための保存方法、ダイエットのためにカロリーも一緒にご紹介していきます。
ダイエット食の定番である豆腐は節約食材でもあります。1丁50円ほどで買うことができます。
木綿豆腐は1丁で216kcal、絹ごし豆腐1丁は168kcalです。意外とカロリーがあるのですが、豆腐はお肉の代わりにステーキやハンバーグにもできるのでおすすめ。
豆腐は冷凍することができます。水を切った状態で冷凍すると、まるでお肉のような食感になるので試してみてください。
3パック100円の納豆は、節約にもダイエットにもおすすめ。そのまま食べることができる便利さも魅力です。1パックは約100kcalです。それほど低カロリーではありませんが、栄養たっぷりで美容効果もあるので摂り入れたい食材です。
納豆もそのまま冷凍保存が可能です。特売日にまとめ買いしたら冷凍保存しておきましょう。
きのこ類は色々な料理に使えるので、節約食材としておすすめ。低カロリーで便秘解消効果も期待できるので、ダイエットにもなるでしょう。1袋100gのえのきの場合はわずか22カロリーです。
数種類のきのこをまとめ買いして、食べやすい大きさに切り冷凍ミックスきのこにしておくと便利です。
1袋30円以下で買えるもやしは低カロリーで栄養価が高い優秀食材です。1袋で約30kcalです。満腹感も得られるので、ダイエットにもピッタリです。
しかし、もやしは日持ちしないというデメリットがあります。買ってきたら袋から出して水に浸しておくと鮮度を保つことができます。
キャベツは安い時期なら1個100円以下で買うことができます。1個180kcalなので、8分の1食べても22kcalほどの低カロリーです。
キャベツは買ってきたら千切りにして塩もみキャベツにしておくと無駄なく食べることができます。そのままサラダ、炒め物などにアレンジ自在です。
栄養価が高く値段が安いブロッコリーもおすすめ食材です。
食べやすく切り分けた1個は3kcalです。
ブロッコリーは食べやすい大きさに切り、固めに茹でておくと日持ちがします。そのまま冷凍保存も可能です。
節約にもダイエットにもおすすめのお肉と言えば鶏むね肉でしょう。
100gあたり190kcalです。豚バラ肉は100g約400kcalなので、低カロリーなお肉であることがわかります。
鶏むね肉は下味をつけて冷凍保存が◎です。酒とマヨネーズを加えておくと柔らかくなります。
「一人暮らしの食費節約は自炊or自炊なし?」という問題について考えてきました。当節約貯金ブログの答えは「一人暮らしの自炊は食費節約になる」です。しかし、どうしても時間がない、仕事が忙しいという方は、自炊なしのほうが節約になるかもしれません。
今回は一人暮らしの食費節約のためのコツとして、「無駄をなくすこと」「買い物の方法の見直すこと」さらに「ダイエットにも兼ねた節約食材」を紹介してきました。参考にしていただけたら幸いです。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
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一人暮らし場合、一人暮らしの食費節約方法で
403,947円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:外食を自炊に変える節約法で1年▲263,530円、作り置きにより外食を減らす節約法で1年▲127,863円、野菜をまとめ買いする節約法で1年▲12,554円)
一人暮らしの食費は削るのが難しいと思われがちですが、自炊を頑張ることで大幅に削減することが可能です。今回は毎日節約した場合を想定していますが、週の半分を自炊にするだけでも十分節約が期待できるでしょう。