年収別毎月の貯金額の理想!年収900万円の平均と貯金率は?

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「年収900万円の平均貯金はいくら?」

「年収900万円の毎月の貯金額の理想は?」

「年収900万円なのにあまり貯金できてないのはうちだけ?」

など、年収900万円の人の貯金情報をお探しですか?

年収や貯金事情はなかなか他の人には聞けないですよね。

だから、自分の年収と貯金額は平均的なのか不安になってしまいます。

今回は、年収別の毎月の貯金事情として年収900万円の人に向けた情報をご紹介していきたいと思います。

年収900万円の平均的な貯金事情、理想の貯金率、さらに年収900万円の人に向けた貯金のコツもご紹介していきます。

年収900万円以上の人はわずか6.9%

年収900万円以上の人はわずか6.9%

国税庁の「平成30年分 民間給与実態統計調査結果」のデータによると、年収900万円以上の人はわずか6.9%です。

「高給取り」に定義はありませんが、年収900万円以上になると、間違いなく「高給取り」と言えるでしょう。

その他の年収に対する割合も見てみます。

100万円以下  8.1%
100万円~200万円 13.7%
200万円~300万円 15.2%
300万円~400万円 17.2%
400万円~500万円 14.9%
500万円~600万円 10.2%
600万円~700万円 6.5%
700万円~800万円 4.4%
800万円~900万円 2.9%
900万円~1,000万円 1.9%
1,000万円~1,500万円 3.6%
1,500万円~2,000万円 0.8%
2,000万円~2,500万円 0.3%
2,500万円以上 0.3%

(参考:国税庁)

全体の平均年収は441万円です。

年収900万円の人は、平均の2倍以上の収入ということになります。

平均より2倍以上の貯金が確保できるとも言えます。

年収900万円で貯金している人、していない人の割合は?

年収900万円で貯金している人、していない人の割合は?

年収900万円以上は、平均の2倍以上であり、ごくわずかの人に限られていることがわかりました。

次に、年収別の貯金事情として、年収900万円で貯金している人、していない人の割合について調べていきたいと思います。

日本銀行情報サービス局内に事務局を置いている「金融広報中央委員会」が公表している「家計の金融行動に関する世論調査(令和元年)」のデータを調べてみます。

年収900万円の世帯だけのデータはなかったため、年収750万円~1,000万円のデータを参考にしていきたいと思います。

年750万円~1,000万円の単身世帯、二人以上世帯の金融資産がある人、ない人の割合を見てみましょう。

世帯 単身 二人以上
金融資産がある人 95.5% 90.3%
金融資産がない人 4.5% 9.7%

(参考:知るぽると 単身世帯調査二人以上世帯調査)

このように年収900万円の世帯は、単身でも二人以上でも9割以上の人がしっかり貯金していることがわかります。

しかし、一部の人は貯金が全くない状況です。

収入が増えると、それに比例して支出はどんどん増え続けるでしょう。

年収900万円でも、支出が増えることで、貯金に回すお金が残せない人も一定数いるということです。

あなたもそんな貯金ゼロの人にならないように、しっかり貯金習慣をつけていきましょう。

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年収900万円の貯金平均値と中央値は?

 

年収900万円の世帯は9割以上が貯金しています。

それでは、どれくらいの貯金があるのでしょうか。

金融広報中央委員会の同調査によると、年収750万円~1,000万円以下の単身世帯、二人以上世帯の貯蓄の平均値、中央値は以下のようになっています。

世帯 単身 二人以上
平均値 2,981万円 1,723万円
中央値 1,800万円 1,130万円

(参考:知るぽると 単身世帯調査二人以上世帯調査)

この貯蓄額は銀行の預貯金、金銭信託、積立型保険商品、投資信託など全ての金融資産の合計した金額です。

平均値と中央値の違いとは?

金融広報中央委員会は、平均値だけでなく中央値も公表しています。

平均値と中央値は似ているようで全く違う値なのです。

平均値は、全ての人の貯蓄額を合計した上で、それを人数で割って算出します

中央値は、貯蓄額の少ない人(もしくは多い人)から順番に並べて、真ん中にくる人の貯蓄額です。

平均値の場合は、多額の金融資産を保有している人が少しでもいるとぐんと高くなってしまい、参考にならない値になる傾向があります。

だから、平均的なデータを見るためには中央値を見ると良いでしょう。

単身世帯は半分以上が1,800万円、二人以上世帯の半分以上が1,130万円

単身世帯の中央値は1,800万円となっています。つまり半分の人は1,800万円以上の貯蓄があることになります。

二人以上世帯の中央値は1,130万円なので、半分の人は1,130万円以上の貯蓄をしていることになります。

年収900万円の貯金率は?

年収900万円の貯金平均値と中央値は?

年収900万円でも貯金ゼロの人がいる一方で、やはりしっかり貯金している人が多いことがわかりました。

次に年収別の貯金情報として、年収900万円の人の貯金率について考えていきたいと思います。

貯金率とは、手取りに対して何%の貯金をしているかということです。

例えば年間手取りが500万円の人が年間50万円貯金した場合、貯金率は10%ということになります。

一般的に理想の貯金率は10%~20%とされています。

金融広報中央委員会の同調査では、年間手取り収入に対する貯金率も公表しています。

年収750万円~1,000万円の単身世帯、二人以上世帯の貯金率は以下のようになっていました。

手取り収入に対する貯蓄割合 単身世帯 二人以上世帯
5%未満 0.0% 7.7%
5~10%未満 14.3% 16.7%
10~15%未満 4.8% 23.1%
15~20%未満 4.8% 7.3%
20~25%未満 14.3% 14.1%
25~30%未満 7.1% 0.0%
30~35%未満 19.0% 4.7%
35%以上 26.2% 3.4%
貯蓄しなかった・無回答 9.5% 23.0%
平均 27.0% 11.0%

(参考:知るぽると 単身世帯調査二人以上世帯調査)

単身世帯のほとんどは独身者です。

独身者の場合は、平均27%も貯蓄しているという結果になりました。理想の貯金率を大きく上回っています。

二人以上世帯の場合は、子供にかかるお金が増えるため毎月貯金できる金額は減ってくるでしょう。

貯金率は11%という結果でした。一般的な貯金理想率はクリアしていますが、平均年収の2倍以上の収入がある世帯としては、少ない印象があります。

年収900万円の毎月の貯金シミュレーション

年収900万円の独身世帯の平均貯金率は27%、二人以上世帯は11%ということがわかりました。

でも、具体的な貯金額がわからないといまいちピンとこないでしょう。

具体的なシミュレーションをしてみたいと思います。

年収 年間手取り 独身者の貯金率27%
年間貯金額
独身者の貯金率27%
1ヵ月貯金額
既婚者の貯金率11%
年間貯金額
既婚者の貯金率11%
1ヵ月貯金額
900万円 670万円 162万円 15万円 73万円 6万円

年収900万円でも900万円全てを受け取るわけではありません。

税金や保険料が引かれるため、年間の手取りは650万円~700万円ほどになります。

ここでは年間手取りを670万円として計算したいと思います。

単身世帯の平均貯金率は27%なので、年間貯金額の目安は670万円×27%=180万円となります。

これを12ヵ月で割って計算すると、1ヵ月あたり15万円貯金していることになります。

二人以上世帯の平均貯蓄率は11%なので、年間貯金額の目安は670万円×11%=73万円となります。これを12ヵ月で割って計算すると、1ヵ月6万円貯金していることになります。

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年収900万円の毎月の貯金率の理想は20%

年収300万円で貯金している人はどれくらい?

ここまで年収900万円の貯金している人の割合、貯金平均値、中央値、平均貯金率などについてご説明してきました。

まとめると以下のようなことがわかりました。

  • 単身世帯で貯金ゼロは4.5%、二人以上世帯で貯金ゼロは9.7%
  • 単身世帯の貯金中央値は1,800万円、二人以上世帯の貯金中央値は1,130万円
  • 単身世帯の平均貯金率は27%、二人以上世帯の平均貯金率は11%
  • 単身世帯の毎月の平均貯金額は15万円、二人以上世帯の平均貯金額は6万円

年収900万円になると、貯金ゼロの人もいますが、ほとんどの人が貯金していることがわかりました。

しかし、貯金率を見ると二人以上世帯の場合は11%と少ない結果でした。

毎月収入は増えても支出も増えるため、貯金がしっかりできていない人が多いことがわかりました。

一般的に貯金率の目安は10%~20%です。

だから、高給取りである年収900万円の人なら、貯金率は20%を目安にしましょう。

年収900万円の年間手取りは670万円ほどになります。この20%なので、年間134万円を貯金目標にしていきましょう

年収900万円の貯金のコツ

40代共働き夫婦の貯金が難しい理由

年収900万円になったら、手取りの20%を貯金に回すのが理想です。

でも「実際には出費が多いから20%も貯金するなんて無理」と思うかもしれません。

そこで、ここからは年収900万円の人がスムーズに貯金するためのコツをご紹介したいと思います。

年収900万円の人は、それほど無理をしなくても20%を貯金に回すことができるでしょう。

事実、金融広報中央委員会のデータによると、22%の人が20%以上貯金しています。5人に1人はしっかり20%以上貯金できているのです。

あなたがスムーズに貯金できない理由は、貯金するシステムが整っていないからかもしれません。

「先取り貯金をする」「無駄な支出を見直す」の2ステップで、貯金しやすいシステムが作れるでしょう。

先取り貯金をする

貯金は「給料-生活費=貯金」が正しい方法ではありません。

「給料-貯金=生活費」が正しい貯金の方法です。これを先取貯金と言います。

年収が900万円になると「生活費を使っても貯金分が残るだろう」と思い先取り貯金をしない傾向にあります。

しかし実際には、給料が増えればそれだけ使うお金も増えます。だから、毎月残った分を貯金しようと思ってもなかなか残らないものです。

毎月貯金分が残らないなら、ぜひ先取り貯金をしてください。

先取り貯金の方法は3つあります。

自分で積み立てる

1つ目は自分で行う方法。

給料が振り込まれたら、給料振込口座から貯金分のお金を引き出して、貯金用口座に入金します。

毎月給料日に忘れず行いましょう。

銀行で積み立てる

2つ目は銀行の自動積立定期預金を利用する方法。

あらかじめ貯金額を決めておくと、毎月給料振込口座から貯金口座へ自動的にお金が積み立てられるシステムです。

あなたが忘れてしまっても、自動的に先取り貯金してくれるので便利です。

会社で積み立てる

3つ目は会社の天引き制度を利用する方法。

従業員が貯金を積み立てられる制度を導入している会社があります。会社が毎月先取り貯金をしてくれるのです。

貯金額を決めておき、税金が天引きされるように貯金額を天引きしてもらうのです。

あなたが便利な方法、継続できる方法で先取り貯金していきましょう。

無駄遣いを見直す

先取り貯金のシステムが整うと、毎月強制的に手取りの20%を貯金できるようになります。面白いようにどんどん貯金が増えていくでしょう。

しかし「先取り貯金をはじめた途端生活が苦しくなった…」という可能性もあります。

そうすると先取り貯金をやめてしまったり、他の貯金を切り崩して使う…などの恐れもあります。

先取り貯金をして、残ったお金でやりくりしていくためには、現在の支出状況を変えなければいけません。

でも「貯金のために生活レベルを下げるべき」ということではありません。

メリハリのある支出をしていけば良いのです。

贅沢するところはそのまま贅沢をしても良いので、節約できるところは節約するのです。

年収900万円の人が見直すべき無駄遣いしやすいポイントを見ていきましょう。

外食費

年収が増えるにつれて増える人が多いのが外食費です。

「食べ歩きが趣味」「月に1度の贅沢ディナーが楽しみ」などという人は外食費にお金をかけても良いでしょう。

しかし「週末は必ず外食」「作るのが面倒になるとついつい外食になる」など、習慣的に外食が多くなっている場合は、見直す必要があります。

例えば家族4人でファミレスで外食をすれば5,000円にはなるでしょう。毎週土日に外食をしていると、5,000円×8回=40,000円にもなります。

これを半分に減らすことができれば20,000円節約になります。

教育費

年収900万円になれば、子供の教育費にもお金をかけているでしょう。

子どもの教育のお金をかけることは素晴らしいことです。

でも、あまり子供が興味がない習い事をいくつもしている場合は、その習い事を減らすことで節約になり、子供自身の負担も軽減されるかもしれません。

子供が2人いる場合、思い切って1つずつ習い事を辞めたとしましょう。習い事は月7,000円ほどが相場です。

1ヵ月14,000円節約することができるでしょう。

洋服代

年収が増えるにつれて、ファストファッションから高級ブランドにシフトしてくでしょう。安かろう悪かろうのものを買うよりも、高くても質の良いものを選ぶのはとても良いことです。

必要なものであれば、高級ブランドでも無駄遣いではありません。

着ない服を買うことが無駄遣いなのです。

クローゼットの中に、全く出番のない服がどれくらいありますか?そのような無駄遣いを減らすことでぐんと洋服代を浮かすことができるでしょう。

洋服がたくさんあるなら断捨離がおすすめです。断捨離をすることでお金が貯まりやすくなる法則があります。

断捨離についてはこちらの記事で詳しくご説明しています。ご参考ください。

化粧品代

洋服と同じようの高級ブランドのアイテムになっていくのが化粧品です。

年収900万円になったら、それなりの化粧品を使いたくなります。

でも、最近は安くても良いブランド化粧品がたくさんあるのです。

例えば、高級ブランド化粧品として人気の「RMK」化粧品を、プチプラブランドとして人気の「ちふれ」化粧品に変えたとしましょう。

化粧水、美容液、ファンデーション、口紅の4アイテムを変えただけで、年間年間101,400円も節約できる可能性があります。

安くてもいいブランド化粧品については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

保険料

年収900万円の人は高い保険料を支払っていることが多いでしょう。

しかし、今の保険料が本当に必要なのか見直すことで、ぐんと固定費が安くなります。

万が一に備える生命保険や医療保険は、今現在収入も貯金も少ない人にはとてもお得なシステムです。

しかし、ある程度の収入と貯金があるなら、毎月高い保険料を支払うよりも、自分でコツコツ貯金したほうが賢い場合もあるのです。

特に生命保険は大きな支出です。

例えば日本生命の終身保険1,000万円の場合、契約時30歳男性なら1ヵ月30,090円、女性なら29,630円の保険料がかかります。

夫婦の場合には1ヵ月59,720円、年間716,640円の保険料がかります。

これを貯金に回すことができれば、20%貯金がとても楽になるでしょう。

保険に入らないという節約法については、こちらの記事で詳しくご紹介していいます。

まとめ

今回は、年収別の貯金情報として、年収900万円の人の貯金事情についてご説明してきました。

一口に年収900万円と言っても、貯金ゼロの人、手取りの2割以上をしっかり貯金している人など様々であることがわかりました。

しかし、貯金中央値は単身世帯は1,800万円、二人以上世帯は1,130万円ということで、やはりほとんどの人は1,000万円以上の金融資産を持っていることもわかりました。

年収900万円の理想の貯金率は20%です。手取り収入の2割貯金することを目標にしましょう。

そのためには「先取り貯金をすること」「無駄遣いを見直すこと」がポイントです。

収入が増えるにつれて使うお金も増えていきますが、しっかり貯金も増やしていきましょう。

節約したお金を賢く貯金するには
工夫して節約したお金をそのままお財布に入れておくのは賢い方法ではありません。
そのお金をどのようにしたら更に効率よく増えるのか考えましょう。
同じお金でも置いておく場所によって増え方も違います。心の持ち方も変わってきます。
節約して浮かせたお金を使う最後の最後まで得する方法を実践、その具体的なお金の預け方を以下のページでまとめました。
当貯金ブログの評価


88点
/100点中貯金ブログ採点
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度

年収900万円の人の場合、理想の貯金額を決める方法で、
134万円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。

(計算値:手取り年収の20%を貯金することで1年▲134万円)

意識的に貯金する努力をしないと、せっかく年収900万円でも貯金がなかなか増えない状況に陥ってしまいます。
毎月必ず先取り貯金すること、無駄遣いを防いで支出をコントロールするだけで、ぐんぐん貯金を増やせる可能性があります。