「共働きの平均貯金の目安は?」
「共働きの年間の平均貯金は?」
「共働きの貯金割合ってどれくらい?」
などと思っていませんか?
共働きは二人の収入があるので、夫だけの収入でやりくりしている家庭より、当然たくさん貯金できるはずです。でも、収入が増えると支出が増えてしまうのも現実。
だから「共働きだけど、うちはしっかり貯金できている?」と不安になってしまいますよね。
そこで今回は、共働き夫婦のリアルな貯金情報について公開したいと思います。
共働きの年間貯金の平均は?毎月の貯金の割合は?毎月の家計の内訳は?など、気になる共働き夫婦の貯金事情を見ていきましょう。
共働きの年間貯金の平均は?
共働きの夫婦は年間で一体どれくらい貯金しているのでしょうか。
平均的な貯金額を調べてみたいと思います。
共働きの貯金額は?
まず、現在どれくらい貯金を持っているのか調べてみましょう。
1ヵ月の収支も合わせて見ていきます。
総務省統計局の「平成26年 夫の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(世帯主が勤労者でその配偶者も勤労者である世帯)」から、共働き夫婦の年齢別の収入、支出、貯金額の平均的な金額を知ることができます。
年齢は夫の年齢を基準にしています。
年齢別の「貯蓄現在高(通貨性預貯金と定期性預貯金)」「1ヵ月実収入」「1ヵ月消費支出」は以下のようになっています。
貯蓄現在高 | 1ヵ月実収入 | 1ヵ月実支出 | |
~30歳 | 3,066,000 | 420,976 | 325,447 |
30~39歳 | 3,871,000 | 498,509 | 368,499 |
40~49歳 | 4,869,000 | 565,192 | 435,267 |
50~59歳 | 8,095,000 | 623,043 | 508,762 |
60~69歳 | 10,709,000 | 473,042 | 390,971 |
(単位:円)
(参考:e-STAT)
このように、1ヵ月の実収入と実支出は50歳代をピークに下がっていますが、貯蓄額は年齢とともに、着実に増えていることがわかります。
特に40代から50代に向けてぐんと貯金額が上昇しており、老後資金のために貯金を増やそうとしている共働き夫婦が多いことが考えられます。
共働きの年間の貯金額は?
次に、共働きの夫婦が年間どれくらいの貯金をしているのか見ていきましょう。
あくまでも目安にはなりますが、上記の「1ヵ月の実収入」から「1ヵ月の実支出」を引いたものを「1ヵ月の貯金額」と考えて、年間貯金額を算出してみたいと思います。
1ヵ月実収入 | 1ヵ月実支出 | 1ヵ月貯金額 | 年間貯金額 | |
~30歳 | 420,976 | 325,447 | 95,529 | 1,145,348 |
30~39歳 | 498,509 | 368,499 | 130,010 | 1,560,120 |
40~49歳 | 565,192 | 435,267 | 129,925 | 1,559,100 |
50~59歳 | 623,043 | 508,762 | 114,281 | 1,371,372 |
60~69歳 | 473,042 | 390,971 | 82,071 | 984,852 |
(単位:円)
このように、年齢別の貯蓄現在高だけを見ると右肩上がりでしたが、年間の貯金額にはバラツキがありました。
50歳以降は、子どもの大学や親の介護などで比較的お金がかかりやすいため、毎月の貯金額は少し下がる傾向にあることが考えられます。
しかし、どの年代も約10万円前後貯金できる状況であることがわかります。全ての年代の年間貯金の平均は約132万円という結果になりました。
やはり共働きをしていると、しっかり貯金できている世帯が多いことがわかります。
共働きの毎月の貯金の割合は?
平均的な貯金額、さらに年間貯金額を見てきました。
この平均的な情報を参考にすると、共働き夫婦の場合、約10万円の貯金が目安と言えるでしょう。
年間120万円の貯金が見込めます。
しかし「どんなに節約しても10万円の貯金は無理」という夫婦もいるでしょう。無理に貯金をして日々の生活に支障が出るのは良くありません。
逆に「10万円貯金しても十分お小遣いが残る」という夫婦もいると思います。その場合は、余裕がある分、無駄遣いが増えてしまう恐れがあります。貯金額をもっと増やして節約生活をしていきましょう。
できるだけ現実的な貯金額にするためには、夫婦の手取りによって貯金する金額を設定するのがおすすめです。
目安の割合は、手取り収入に対して最低1割、理想は2割が一般的とされています。
先ほどの夫の年代別の実収入に対する最低貯金額、理想貯金額を計算すると以下のようになります。
1ヵ月実収 | 1ヵ月最低貯金額 (10%) |
1ヵ月理想貯金額 (20%) |
|
~30歳 | 420,976 | 42,097 | 84,195 |
30~39歳 | 498,509 | 49,850 | 99,701 |
40~49歳 | 565,192 | 56,519 | 113,038 |
50~59歳 | 623,043 | 62,304 | 125,208 |
60~69歳 | 473,042 | 47,304 | 94,608 |
(単位:円)
先程ご紹介した1ヵ月の貯蓄額よりも低い金額となりました。
平均値は、一部の高所得者により引き上げられる傾向があるからです。
こちらの金額のほうが、より参考にしやすい金額になっていると言えるでしょう。
手取りに対して1割~2割の貯金を目標にすると、多すぎず少なすぎない貯金額を設定することができます。
また、夫婦別々に貯金する場合には、上記の貯金額の半分ずつではなく、お互いの収入に対して1割を貯金する、2割を貯金するルールにすれば平等に貯金していくことができます。
共働きの毎月の家計内訳は?
共働き夫婦の貯金額について、大まかな目安がわかりました。
共働き夫婦の平均的な貯金額は1ヵ月約10万円ですが、あなたの収入に合わせて考えるためには、手取りの1~2割を貯金額の目安にすると良いでしょう。
まずは手取りの1割の貯金を目指してください。
さらに2割の貯金ができるように節約していきましょう。
もし、1~2割の貯金をしてみて、生活が苦しくなった場合には、それぞれの支出状況を見直す必要があります。
共働き夫婦は、毎月どのようなやりくりをしているのか見ていきましょう。
総務省統計局の「平成26年 夫の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(世帯主が勤労者でその配偶者も勤労者である世帯)」から、年代別の家計内訳がわかります。
消費支出 | 食費 | 住居費 | 光熱費 | 家具、家事用品 | |
~30歳 | 263,310 | 50,529 | 41,113 | 14,699 | 8,175 |
30~39歳 | 286,919 | 67,304 | 24,928 | 17,431 | 9,222 |
40~49歳 | 331,803 | 79,039 | 14,559 | 21,428 | 9,563 |
50~59歳 | 389,150 | 81,427 | 14,929 | 23,113 | 11,193 |
60~69歳 | 321,238 | 78,705 | 17,593 | 21,370 | 12,212 |
被服費及び履物費 | 保健医療費 | 交通、通信費 | 教育 | 教育娯楽費 | その他 |
11,746 | 8,197 | 47,544 | 5,754 | 20,594 | 54,960 |
14,481 | 10,326 | 50,824 | 15,523 | 28,141 | 48,738 |
14,808 | 10,500 | 56,269 | 33,901 | 32,866 | 58,871 |
15,998 | 12,445 | 69,009 | 33,006 | 30,728 | 97,302 |
11,496 | 14,178 | 57,479 | 4,801 | 29,561 | 73,843 |
(単位:円)
(参考:e-STAT)
あなたの家計内訳も書き出してみてください。
家計簿をつけているならすぐに書けると思いますが、一か月の支出状況がわからない人は、1ヵ月レシートを貯めておいて計算してみてください。
平均的な金額と比べてどうでしょうか。
この平均値よりも大幅に支出が多い項目があれば、まずその支出を減らすための節約法を考えましょう。
共働き夫婦は外食が多くなるため食費が高くなりがりです。自炊を増やして外食を減らすことが効果的です。
また、職場用の服などが必要になるため、夫婦ともに被服費も高くなりがち。
家具、家事用具、被服費、履物費は上記のように平均額はそれほど高くありません。平均より高い場合は、使い方を見直しましょう。
光熱費や通信費などの固定費が高い場合は、料金プランの見直しがおすすめです。
共働きの貯金方法は?
データをもとに、共働き夫婦のリアルな貯金額について見てきました。
あなたの場合、どれくらいの貯金をすれば平均的な貯金額になるのかおわかりいただけたと思います。
平均的な家計内訳と比較して、無駄遣いしている出費があれば見直すことが大切です。
でも、生活費を節約してもなかなか貯金ができないという人は「貯金方法」を見直しましょう。
スムーズに貯金するためのコツは「先取り貯金をする」「夫婦の貯金用口座を作る」ことです。
先取り貯金をする
夫婦それぞれの口座に口座に給料が振り込まれ、そこからお互いに生活費を出して、残ったお金が貯金となるという共働き夫婦が多いです。
生活費だけしっかり出しておけば残りのお金は自由に使えるので、ストレスを感じることがありません。
しかしこの管理方法は、毎月決まった貯金がしにくいのです。
ある程度収入があるから、自由に使っても貯金を残せると思うかもしれません。でも収入が多ければその分支出も多くなるもの。
毎月決まった貯金をするためには、給料が入ったらまず先に貯金しましょう。
これを先取り貯金と言います。
たったこれだけのことで、貯金が貯まりやすくなるのです。
先取り貯金をすれば、残ったお金は自由に使ってもOK。貯金は毎月しっかり確保されるでしょう。
夫婦の貯金用口座を作る
先取り貯金をするためには、貯金専用の口座が必要です。
夫婦別々に貯金管理をするのではなく、共有口座に貯金していくことが大切です。
二人で貯金することでモチベーションが上がりますし、「今月は厳しいから貯金しなくてもいいかな…」と適当な管理になることがありません。お互いがしっかり貯金しているかチェックすることができるからです。
それぞれ給料が入ったら、貯金分のお金を引き出して、共有の貯金口座に振り込みましょう。
銀行の自動積立預金や、会社の給与天引き制度を活用するのもおすすめです。
共有口座を作る場合には、夫婦どちらの名義になります。
共同名義にすることはできません。
新しく貯金口座を作っても良いですが、現在使われていない口座があれば、その口座を貯金口座にすると手続き不要で簡単です。
新しい口座を作るときには、銀行に身分証明書などを持参して窓口で手続きをしてください。
また、銀行に行かなくても、銀行のホームページやアプリから口座開設する方法もあります。
口座を作りたい銀行のホームページをチェックしてみましょう。
共働きで貯金する具体的な方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。ご参考ください。
夫婦共働きなのに貯金できないなら、貯金できる方法を考えましょう。夫婦のお金を見える化すること、先取り貯金や貯金口座で貯金ルールを作ることが重要。さらに最も大切なのは夫婦でコミュニケーションをとり協力して家計管理していくことです。
まとめ
今回は、共働きのリアルな貯金事情について考えてきました。
共働き夫婦の年代別の貯金額から、平均的な毎月の貯金額は10万円前後であることがわかりました。でも、それぞれの夫婦の給料に合わせて現実的な貯金額を設定することが大切です。
給料に対する貯金額の目安割合は、手取りの1~2割です。
まずは1割を目標に貯金を徹底しましょう。
貯金は、設定金額が低くても持続することが大切です。そのためには、先取り貯金をすること、貯金専用の夫婦共有口座を作ることがポイントです。
夫婦で協力しながら無理のない貯金を続けていきましょう。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
80点/100点中
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
平均的な共働き夫婦(30代)の場合、給料の1割を貯金する節約法で
598,200円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:給料の10%貯金することで1年▲598,200円)
総務省のデータによる平均的な30代共働き夫婦の場合、給料の1割を貯金をした場合の貯金力です。
あなたの場合はどれくらいの金額になるか計算してみてください。
貯金すべき金額がはっきりわかると、やる気が出るのでおすすめです。