「急にガス代が高くなった!」と驚くことはありませんか?
ガス代が急に高くなるとガス漏れを疑いますよね。確かにガス漏れによりガス代が急に高くなることもあります。でもそれはとても稀なケースです。
急にガス代が高くなった場合、ガス漏れ以外の原因がほとんどです。
まずは、ガス代が急に高くなった理由を冷静に考えてみましょう。
意外と基本的な理由かもしれません。今回は、ガス代が急に高くなった原因をご説明していきたいと思います。ガス代が上がった原因を突き止めて、対策可能な場合はしっかりガス代節約方法を考えていきましょう。
平均的なガス代は?
ガス代が高くなったかどうか知るためには、いつものガス代を把握しておかなければいけません。
毎月ガス代をチェックしていれば良いのですが、毎月のガス代がわからない場合は確認しておきましょう。
ガス代は、毎月ポストに届いている「ガス使用量のお知らせ」などと書いてある検針票で見ることができます。
ガス代は、基本料金と従量料金が足された料金です。
基本料金も、従量料金単価も、使うガス量が多いほど高い設定になっています。
東京の平均的なガス代は?
参考として、東京の平均的なガス代を確認しておきたいと思います。
ガスは大きく2種類に分けられます。都市ガスとLPガスです。
都市ガスは、ガス基地から地中に埋められているガス管を通って供給されるガスです。
LPガスは、ガスボンベ入れられて、各家庭に配達されるガスです。
LPガスは、配達、交換などに人件費などの諸費用がかかることから、都市ガスより割高になっていることが一般的です。
東京ガスによると、標準家庭に1ヶ月の平均ガス使用量は30㎥となっています。
東京ガスの場合、20㎥~80㎥までの基本料金は1,056円、単位料金(円/㎥)は130.46円です。
1ヶ月のガス代は1,056円+(130.46円×30㎥)=4,969円ということになります。
LPガスは熱量が大きい特徴があります。都市ガスよりも約2倍の熱量です。
つまり、同じ浴槽1杯分のお湯を沸かす場合、LPガスは都市ガスの約半分のガスで足りるということです。
東京ガスの1ヶ月のガス平均使用量は30㎥なので、LPガスの場合は15㎥で計算したいと思います。
東京のLPガスの平均的な基本料金は1,701円、単位料金(円/㎥)は488円となっています。
1ヶ月のガス代は1,701円+(488円×15㎥)=9,021円ということになります。
この平均的なガス代、毎月のガス代を把握した上で、あなたのガス代が急に高くなっているかどうか確認してみてください。
高くなっている場合は、その理由を考える必要があるでしょう。
ガス代が急に高くなったのはなぜ?
ガス代が急に高くなった理由は大きく2つに分けて考えることができます。
1つ目はガス漏れです。ガス漏れを疑う人は多いと思います。でも、ガス漏れによりガス代が高くなることはほとんどありません。
2つ目は生活の変化によるものです。ガス機器の変化、ガス機器使用状況の変化、家族人数の変化、季節の変化の4つの変化が考えられます。
4つとも基本的な理由ですが、実はガス漏れよりこの4つの理由のほうが、ガス代が急に高くなった原因であるケースが多いです。
それぞれの原因について詳しくご説明していきましょう。
ガス漏れ
ガス漏れとは、配管やパッキンなどからガスが漏れている状態のことです。
ガス機器を使用していなくても、ガスが漏れている状態が続けば、一気にガス代が高くなる可能性があります。
しかし、もしガスが漏れた場合、ほとんどの人はそのガス漏れに気付くことができます。
ガス漏れサインは3つあります。
1つ目はガス報知器です。ほとんどのご家庭にはガス報知器が設置されています。ガス漏れが生じた時には、ガス報知器の音で気付くことができるでしょう。
2つ目は臭いです。ガス報知器がないご家庭でも、ガス漏れがあると嫌なガスの臭いがするので気が付きます。
ガスはもともと無臭ですが、ガス漏れに気付くようにわざと人工的に不快な臭いをつけているのです。
3つ目は、自動的にストップする機能があるからです。
ガス漏れの可能性があったり、大きな地震などの非常時には、安全のためにガスメーターが自動的に停止するシステムになっています。
このような理由から、ガス漏れに気付かないことはほとんどありません。
稀に、室外の配管やメーター付近からガス漏れが起きている場合は、ガス漏れに気付くことができません。
ガス漏れの疑いがあっても、ガス報知器が鳴らない、臭いもしない、自動停止もしない場合には、ガスメーターを確認しましょう。
ガスメーターは玄関付近の外壁にあるのが一般的です。
赤く点滅している場合は、ガス漏れの可能性があります。そのときは、ガス会社に連絡して指示を仰ぐようにしましょう。
4つの変化
ガス代が急に高くなった一つ目の理由はガス漏れです。
しかし、これはかなり稀なケースです。
ほとんどの場合は、以下の4つの変化によるものと考えてください。
- ガス機器の変化
- ガス機器使用状況の変化
- 家族人数の変化
- 季節の変化
それぞれの理由についてご説明していきましょう。
ガス機器とは、調理器具、温水機器、暖房機器などがあります。
新たにガスオーブン、ガスファンヒーターなどを導入した場合は、当然翌月のガス代が
高くなります。
また、新たに導入したのではなく、買い替えた時にもガス代が高くなる可能性があるのです。
能力の高い機器に変えると、急にガス代が高くなることがあります。
サイズの大きい機器に買い換えた場合にも、ガスの必要量が多くなるので、ガス代が増えるでしょう。
ガス機器を購入する際には、ガス代がどれくらい変化するか確認してから購入するようにしましょう。
今までと同じガス機器であっても、使用状況の変化によってガス代が高くなることもあります。
例えば、趣味でお菓子作りなどを始めた場合、ガスコンロやガスオーブンの使用頻度が高くなるでしょう。
ガスコンロを1時間使うと30円、ガスオーブンを使うと50円のガス代がかかります。毎日1時間ずつ使ったば愛、1ヶ月2,400円も高くなる可能性があるのです。
ガス機器の使用状況が変わってないか確認して、もし使いすぎている機器があるなら使い方を見直しましょう。
家族が増えると、ガス代に限らず光熱費が一気に高くなります。
全体的な光熱費が急に上がった場合は、家族が増えたことが原因かもしれません。
例えば赤ちゃんが生まれた場合、お風呂に入る頻度が増えるでしょう。
浴槽に入れる水の量は変わりませんが、一度冷めてしまうと、再度沸かす必要があるためガス代がかかります。
お風呂を1回沸かすのにかかるガス代は80円です。1ヶ月では2,400円のガス代が増えることになります。
ガス代が急に上がった理由として一番多い理由は、季節の変化によるものです。
寒い季節になると、一気に多くのガスを使うようになります。
冬になるとガスの使用量が増える理由は3つあります。
1つ目の理由は、冬場は暖房機器を使用するようになるからです。
ガスを利用した床暖房やファンヒーターなどを使っている場合は、冬場のガス代が一気に増えるでしょう。
8畳用の床暖房を1日8時間使用した場合、1日あたり130円のガス代がかかります。1ヶ月では3,900円も高くなる可能性があるのです。
2つ目の理由は、お湯を沸かすガスの量が増えるからです。
ガス給湯器の場合、キッチン、お風呂、洗面所で使われるお湯を沸かしています。
夏場と同じ時間、同じ設定温度でお湯を使用していても、冬場の方がガス代は高くなるのです。
その理由は、冬場は水温が低いからです。
夏場の水温は高いので少ないガスでも設定温度になります。でも冬場は水温が低いので、多くのガスを使わないと設定温度にならないのです。
設定温度が42度の場合、夏場で水温が25℃であれば温度差は17℃です。しかし冬場で水温が5度であれば温度差は37℃にもなるのです。
浴槽1杯分のお湯を沸かす場合、水温が25℃ならガス代は44円です。
水温が5℃なら、ガス代は95円にもなるのです。
1日1回お湯を沸かしただけでも51円もの差が出ます。1ヶ月なら1,530円のガス代が上がる可能性があります。何度も追い炊きをしたり、キッチンや洗面所でもお湯を使うことを考えると、冬場のガス代はもっと高くなるでしょう。
3つ目の理由は、冬場はお湯を使う量が増えるからです。
お風呂に入るとき、冬場は浴室が寒いのでシャワーを出しっぱなしにすることが多くなります。
食器洗いや洗顔、手洗いなどについても、夏場は水で洗っているけれど、冬場は寒いからお湯で洗うという人も多いでしょう。
例えば15分食器洗いする場合、ガス代は72円かかります。1ヶ月では2,160円のガス代がかかることになります。
蛇口をひねれば当たり前のように暖かいお湯が出てくるので便利ですが、このようなガス代がかかっているのです。
冬の高いガス代の理由については、こちらの記事も参考にしてみてください。
夏に比べて冬のガス代は2倍近く高いです。その理由は暖房機器を使う、お湯を使う量が増える、水温が低いためお湯を沸かすために多くのガスが必要になる等さまざま。その理由に合わせた節約方法を駆使すれば、冬でもガス代節約ができるでしょう。
急にガス代が高くなった時の節約法は?
ここまでガス代が急に高くなった理由についてご説明してきました。
まずは、普段のあなたのガス代、一般的なガス代の相場を把握することが大切です。
その上で、ガス漏れや、様々な生活変化に伴うガス使用量の上昇を疑ってみましょう。
そして、大切なのは、ガス代が急に高くなった理由がわかった後の対応です。
そのままにしていたら、いつまでもガス代は高いままです。
ガス代を少しでも安くするための節約方法を考えていくことが重要です。
ここからは、当サイトおすすめのガス代節約法をまとめてご紹介したいと思います。
お風呂の節約方法
ガス代の大半を占めるのがお風呂で使われているガスです。
お風呂のガス代を節約することがガス代節約の基本と言えるでしょう。
お風呂のガス代節約法は、浴槽とシャワーに分けられます。
浴槽は、追い炊きを減らすことが節約になります。そのためには家族で続けて入ること、お湯が冷めないように保温することが大切です。
シャワーは、使用時間を減らすこと、設定温度を下げることが節約につながります。浴槽のお湯を使ったり、洗う順番を工夫することでシャワー時間を短縮することができます。
シャワー1分にかかるガス代は約4.8円です。1日10分の使用を5分に短縮すれば、4人家族で1日96円、1ヶ月2,880円、1年34,560円の節約が見込めます。
お風呂のガス代節約術は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
ガス代のほとんどがお風呂とシャワーのガス代です。効率良く節約することができれば、ガス代をぐんと節約できる可能性があります。追い炊き、設定温度、お湯の量、シャワーの使い方、便利グッズ、プロパンガスなど、さまざまな節約方法をご紹介します。
キッチンの節約方法
キッチンでも、調理や食器洗いに多くのガスが使われています。
調理でできるガス代節約法は、調理器具と調理方法の工夫です。
圧力鍋や、底の広い調理器具を使えば、火の通りが早くなるので、ガス使用時間を短縮することができます。
また食器洗いにかかるガス代も節約の余地があります。
つけ置き洗いや、一気に多くの食器を洗うことで、食器洗い使うお湯の量を減らすことができます。
また、給湯器の設定温度を下げることも重要です。40℃から35℃に下げて1日15分食器洗いをした場合、1日15円、1ヶ月450円、1年5,400円の節約が見込めます。
さらに給湯器をつけっぱなしにせずに、水で食器洗いすればさらにガス代を節約することができます。
給湯機のガス代節約方法については、こちらの記事を参考にしてください。
家庭の光熱費の中で給湯にかかるコストは大きいです。高いガス代を何とかしたいなら、ガス給湯器のつけっぱなしをやめましょう。つけっぱなしにしても直接的にガス代がかかるわけではありませんが、消しておいたほうがガスを使う機会が減るからです。
床暖房の節約方法
ガス床暖房を使用していると、冬は一気にガス代が上がってしまうでしょう。
床暖房のガス代節約法は「つけっぱなしにする」「カーペットを敷かない」「早めに切る」ことです。
床暖房は、ガスで暖められたお湯の熱を利用しています。水がお湯に暖められるときは最も大きなガスを使用するため、こまめにつけたり消したりするとその都度ガス代がかかってしまうのです。
お湯の熱は消してからもしばらく余熱で温かいため、早めに消すことポイントです。床暖房を1時間使用したときのガス代は9円です。毎日朝と夜1時間ずつ早めに消すと、1日18円、1ヶ月540円、冬のシーズン6ヶ月では3,240円の節約になります。
さらに輻射熱により部屋を暖めるためカーペットで覆うと床下からの熱を遮ってしまうのでカーペットは敷かないことが節約につながります。
床暖房のガス代節約方法の詳しい内容は、こちらの記事を参考にしてください。
ガスストーブの節約方法
暖房能力が高く、燃料補給不要で便利なガスストーブですが、ガス代は高い傾向にあります。
ガスストーブは設置場所を変えることで節約ができます。
窓からの冷気を遮断するために、窓際に置くようにしましょう。
またガスファンヒーターは、設定温度を低くすること、タイマーを利用して無駄に使う時間を減らすことが節約になります。
設定温度21℃を20℃に下げると、冬のシーズン中、1,000円前後のガス代が節約が見込めます。
ガスストーブの節約方法は、こちらの記事で詳しくご説明しています。
ガスストーブ、ガスファンヒーターは寒い日でも体と部屋をすぐに暖めてくれる便利な暖房機器です。でも、ガス代が高いというデメリットがあります。賢く節約してガス代をおさえていく必要があるでしょう。様々な節約方法をご紹介していきます。
まとめ
ガス代が急に高くなると、ガス漏れを疑いたくなります。
でも、実際にはガス漏れによりガス代が上がるケースはとても稀です。
ほとんどの場合はもっと基本的な理由です。ガス機器が変わったこと、ガス機器の使用状況が変わったこと、家族の人数が変わったこと、季節が変わったことにより、ガス代が上がるケースが多いのです。
ガス代が急に高くなった場合には、今回ご紹介した理由を考えてみてください。
心当たりがあった場合には、その対策を考えて、しっかりガス代節約をしていきましょう。
ガス代が高いとお悩みの場合、もしかしたら高いガス会社を利用していることが原因かもしれません。ガス会社は自由に選ぶことができます。安いガス会社に切り替えれば年間5万円の節約が見込めます。ガスチョイスを利用すれば簡単に切り替えができるのでおすすめです。
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私の場合(夫婦・子供2人)だと、このガス代が高い原因を知る節約方法で
415,370円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:シャワー時間を減らす節約法で1年▲34,560円、給湯器の温度を下げる節約法で1年▲5,400円、床暖房を早めに消す節約法で1年▲3,240円、ガスストーブの設定温度を下げる節約方法で1年▲1,000円)
ガス代が急に高くなった場合には、その理由を突き止めて対策することが大切です。ガス代は高いものだと思いそのままにしておくと、無駄なガス代を支払い続けることになるので要注意です。