冬の高いガス代の理由はコレ!節約方法を駆使し貯金を増やすには!

「冬はガス代がすごく高くなる…」と悩んでいませんか?

冬は光熱費が急に高くなります。特にガス代は安い季節の2倍になることもあるほど高いのです。

でも節約方法を駆使すれば、冬の高いガス代をおさえることができるでしょう。

そのためには、冬の高いガス代の理由を知ることが重要です。その理由がわかると、冬でもガス代を節約できる方法が見えてくるからです。

冬はガス代が高いから仕方ないと諦めずに、しっかり節約を強化してきましょう。

今回は、冬のガス代が高い理由、その理由をもとに考えた冬のガス代節約法をご紹介していきたいと思います。

冬のガス代は高い

冬のガス代は高い

夏から秋頃はガス代がそれほど高くないのに、寒い冬に突入すると、ガス代が急激に高くなります。

以下のような総務省統計局のガス代平均データを見ると、季節によってガス代が大きく変わることがわかります。

  • 1月~3月:5,616円
  • 4月~6月:4,706円
  • 7月~9月:2,997円
  • 10月~12月:3,355円

真夏から秋口の頃は、ガス代は最も低くなります。しかし真冬の時期には2倍近くのガス代がかかっているのです。

あなたの家のガス代も、このように冬の時期だけ高いでしょう。
(参考:e-Stat)

冬のガス代が高い理由

冬のガス代が高い理由

基本的に、どのご家庭でも夏はガス代が低く、冬はガス代が高いのです。
でも「冬はガス代節約ができない」わけではありません。

逆に、冬こそガス代をぐんと節約できるチャンスとも言えます。

そのためには、冬のガス代が高い理由を考えることが必要です。その理由がわかれば、効率良く冬の高いガス代を節約する方法がわかるでしょう。

冬のガス代が高い理由は以下の5つです。

  • 暖房機器を使うようになるから
  • お湯を使う量が増えるから
  • お湯の設定温度を高くするから
  • 水温が低いため多くのガスを使うから
  • ガスコンロを使うことが多くなるから

それぞれの理由について詳しくご説明していきましょう。

暖房機器を使うようになる

冬は暖房機器が必要になります。

エアコン、電気ストーブ、石油ストーブなど、様々な暖房器具がありますが、ガスを使うガスファンヒーターやガス温水式床暖房を使っているご家庭は、その分のガス代が普段のガス代に上乗せされることになります。

例えば、8畳用の床暖房を1日8時間使用すると、1日あたり約130円のガス代がかかります。1ヶ月3,900円もガス代が高くなるのです。

お湯を使う量が増える

寒くなるとお湯を使う量が増えます。

暑い季節には、水で手洗いや洗顔をしていても、寒い季節になるとお湯を使うようになるでしょう。
また、冬にはシャワーの使用量も増えます。

体を流すだけでなく、浴室を温めるために出しっぱなしにしたり、いつもより長くシャワーを浴びることが多いでしょう。

1分間お湯を出しっぱなしにすると12Lのお湯が出ます。ガス代は4.8円になります。

手洗いや洗顔で1日3分お湯を使うとしましょう。さらにいつもより2分多くシャワーを使ったとします。

すると、1日24円、1ヶ月720円のガス代が余計にかかることになります。

設定温度を高くするようになる

食器洗いをするとき、夏は35℃のお湯でちょうど良く感じていても、冬は温かいと感じないでしょう。だから、秋口になると給湯器の設定温度を上げるご家庭は多いと思います。

台所だけでなく、お風呂の設定温度も同様です。
冬にはシャワーも浴槽に入れるお湯の温度も高めに設定します。

蛇口からのお湯やシャワーを1分間使った場合、設定温度が1℃違うと0.2円変わります。35℃から40℃に変えたら1円高くなります。

例えば、1日台所で15分、シャワーで15分お湯を使っていた場合、1日あたり30円、1ヶ月900円高くなるでしょう。

水温が低いのでお湯をわかすガス代が高くなる

冬のガス代が高い大きな理由として、水温が低いということがあります。

浴槽のお湯を42℃に沸かす場合、実は夏も冬も同じくガス代がかかっているわけではありません。

夏は水温が25℃くらいあります。だから、42℃に上げるためには17℃だけ上昇させれば良いです。

一方冬の水温は5℃くらいまで下がっています。だから42℃に上げるためには37℃も上昇させなければいけません。

だから冬のほうが多くのガスを使うことになるのです。

浴槽一杯のお湯を沸かす場合、水温25℃から42℃にするためには44円のガス代がかかります。水温5℃から42℃にするためには95円のガス代がかかることになります。

夏に比べて、浴槽のお湯を沸かす時だけでも1日51円も高くなるのです。1ヶ月では1,530円の差が出ます。

ガスコンロ使うことが多くなる

寒くなると、コトコト煮込む料理が増えます。シチューや鍋料理などのメニューが多くなるでしょう。

さらに、暖かいスープやお茶を飲むためにお湯を沸かすことも多くなります。

だから、冬はガスコンロの使用時間が増えるのです。
ガスコンロを1時間使うと30円のガス代がかかります。

1日30分ガスコンロを多く使ったとしましょう。1日15円、1ヶ月450円のガス代が増えることになります。

冬のガス代節約方法

冬のガス代節約方法

冬のガス代が高い理由についてご説明してきました。

ガスを無駄遣いしていなくても、普通に生活しているだけで自然とガス代が高くなってしまうことがおわかりいただけたと思います。

そこで、次はこの理由に対する節約法を考えていきます。
冬にガス節約の習慣がつけば、一年中その節約習慣が続くでしょう。

ただし、無理に冬のガス代を節約すると、寒くて風邪をひいてしまうかもしれません。
無理のない程度で実践するようにしましょう。

年間の節約見込み金額は、冷房期間を除いた253日、4人家族の場合として計算しています。

お風呂

浴槽1杯に入るお湯は200Lです。これほどのお湯を毎日使っているので、多くのガス代がかかっています。

冬のお風呂のガス代を節約するためには、追い炊きを減らすことがポイントです。

冬は追い炊きには多くのガス代がかかるからです。

例えば、4人家族の場合、夜8時に奥さんと子供たち、夜10時に旦那さんがお風呂に入っているとします。旦那さんがお風呂に入る時には追い炊きをするでしょう。

夏の場合にはお湯の温度がそれほど下がっていないので、追い炊きにかかるガスは少なくて済みます。

ところが冬はお湯の温度が下がっているため、多くのガスを使って設定温度まで上げなければなりません。

家族全員がバラバラにお風呂に入るご家庭の場合には、何度も追い炊きをすることになるので、ガス代が一気に上がるでしょう。

だから、お風呂のガス代節約のためには追い炊きを減らす工夫をしましょう。

浴槽1杯のお湯が、2時間放置して4.5℃下がった場合、この追い炊きにかかるガス代は、資源エネルギー庁の調べによると年間6,880円にもなります。

この1日1回の追い炊きを減らすだけで年間6,880円の節約が見込めます。
(参考:資源エネルギー庁)

追い炊きを減らすためには、お湯が冷めないように保温すること、家族で続けて入ることです。

保温対策をする

お湯が冷めていなければ追い炊きをする必要はありません。

また、追い炊きをする場合でも、お湯の温度があまり下がっていなければ追い炊きにかかるガス代は少なくなります。

追い炊きのガス代を減らすためには、お湯の保温対策が重要です。
最低限のルールとして、必ず蓋をしめておきましょう。

さらに保温効果を高めるためにアルミ保温シートを使うのがおすすめです。
ホームセンターや通販で500円程度で購入することができます。

お湯を覆うように浮かべておくだけで、保温効果をアップしてくれる優れものアイテムです。

続けて入る

保温対策よりも効果的な節約法は、家族で続けてお風呂に入ることです。

冬はどうしてもお風呂のお湯は冷めてしまいます。でも、続けて入ればお湯が冷めないうちに使うことができるので追い炊き不要になります。

帰宅時間によってお風呂に入れる時間帯が変わると思いますが、できるだけ家族で同じ時間帯に入ることが節約に繋がります。帰宅時間が遅い人に合わせて一緒に入るようにすると良いでしょう。

冬の時期だけのルールとして、続けて入るルールを作ってみてください。

シャワー

冬のシャワーは、設定温度が高くなり、使用量も増えるため、ガス代が高い原因の一つになっています。
寒い時期に設定温度を下げるのは難しいでしょう。

でも、使用量を減らすなら無理なく節約することができます。

資源エネルギー庁の調べによると、45℃のシャワーを1日1分短縮しただけで、年間2,300円も削減できることがわかっています。4人家族で実践すれば年間9,200円の節約も見込めます。

まずは、1日1分のシャワー時間を減らすことを目標にしましょう。
具体的な方法をご説明します。

浴槽のお湯を使う

夏はシャワーだけで済ませる人もいますが、冬はほとんどの人がお風呂を沸かすと思います。だから、冬はシャワーを使わずにお風呂のお湯で体を流すようにすれば良いのです。

家族全員がシャワーを全く使わずにお風呂のお湯だけを使うと、お湯が少なくなってしまうでしょう。

でも、シャワーを1日1分減らし、そのかわりに浴槽のお湯を使うことはできるはずです。

出しっぱなしにしない

冬は浴室が寒いので、シャンプーや体を洗っているときに、シャワーを出しっぱなしにして浴室を温めることがあります。無意識に無駄なお湯を使っているのです。

シャワーは体を流すために必要なときだけ出すようにしなければいけません。
浴槽が寒いなら、足湯をすると体を温めることができます。

シャンプー、洗顔、体を洗うときに、お湯を入れた桶に足を入れておくのです。そうすれば体が温まるのでシャワーを出しっぱなしにする必要がなくなるでしょう。

また、体を濡らしてしまうと寒くなります。
浴室に入ったら、体を濡らす前にシャンプー、洗顔をすれば、体が冷えにくくなるでしょう。

ガスコンロ

冬は煮込み料理などが増えることから、ガスコンロの利用時間も増える傾向にあります。
ガスコンロを中火で1時間使うと30円のガス代がかかります。

カレーを作るときには1時間くらい煮込むでしょう。肉じゃがなどの簡単な煮物を作るときにも20分~30分ほどガスコンロを使っています。

冬は煮込み料理や鍋料理が多くなるのでさらにガスコンロを使う時間は長くなっているはずです。
冬に暖かい料理を作るのは良いことですが、調理法を工夫していきましょう。

1日ガスコンロを使う時間を30分短縮すれば1日15円、年間3,795円の節約が見込めます。

圧力鍋を使う

時短料理に便利なのが圧力鍋です。

鍋の中の圧力上げて沸点を上げることにより、高温調理をして時間を短縮する仕組みになっています。

圧力鍋を使えば、5分ほどで1時間コトコト煮込んだようなカレーを作ることができます。

圧力鍋を購入するコストはかかりますが、安いものなら3,000円~4,000円です。ホームセンターや通販で購入することができます。

1日のガスコンロの使用時間を30分短縮すれば年間3,795円のガス代を浮かすことができると考えれば、圧力鍋を購入したほうが節約につながるでしょう。

底が広い鍋を使う

ガスコンロの使用時間を減らすためには、できるだけ短い時間で食材に火を通すことがポイントになります。そのためには熱が伝わりやすい鍋やフライパンを使うことが大切です。

底が広い鍋やフライパンは、熱効率が良いので食材に火が通りやすくなります。

煮込み料理をするときには、底の狭い鍋よりもフライパンがおすすめです。

落とし蓋をする

さらに火の通りを早めるためには、落し蓋がおすすめです。

蓋をすれば効率良く食材に火を通すことができますが、水分が逃げないため味が凝縮されないというデメリットがあります。

落とし蓋なら、食材の火の通りを良くしながらも、同時に水分を飛ばすことができるので味が薄まることがありません。

落とし蓋は100均で購入することができますが、クッキングシートやアルミホイルを鍋の大きさに合わせて丸く切って使うこともできます。

火加減、点火に注意する

お湯を沸かすときに、やかんの周りからガスの火がはみ出ていることがありませんか?

そのはみ出ている火は、やかんのお湯ではなく周りの空気を暖めているだけなのです。ただガスの無駄遣いをしていることになります。

やかんや鍋から火がはみ出ないような火加減にすることが大切です。
また、点火するタイミングも注意してください。

点火してからフライパンなどを置くことはありませんか?このときの火もただ無駄になっています。

調理器具を置いてから、点火して無駄なガス使用を防ぎましょう。

食器洗い

冬は暖かいお湯で食器洗いをしたくなります。
でも少し我慢してぬるいお湯で洗いましょう。

設定温度を1℃下げたお湯で1分間食器洗いをすると約0.2円多くのガス代を削減することができます。

40℃を35℃にして、1日15分食器洗いをするとして、年間で考えると0.2円×15分×5℃×253日=3,795円の節約が期待できます。

以下のような工夫をすれば温度を下げても快適に食器洗いができるでしょう。

つけ置き洗いをする

ぬるいお湯だと、油汚れなどが落ちにくくなります。でも、つけ置きをして汚れを浮かしておけば、ぬるいお湯でもきれいに洗うことができます。

桶やボウルなどに、調理のときに使ったゆで汁、お米のとぎ汁などをとっておき、汚れた食器をその中につけておくと節水にもなるのでおすすめです。

ゴム手袋をつける

寒い日に35℃のお湯は少し冷たく感じるかもしれません。そんな時はゴム手袋を使いましょう。

ゴム手袋をつけると、水で洗っても冷たくないほどの効果があります。手荒れ防止にもなるのでおすすめです。

床暖房

最近は床暖房を導入しているご家庭が増えています。

乾燥の心配がなく足元からじんわり暖かくなる床暖房はとても快適ですが、冬のガス代上昇の一因になっています。

床暖房の節約ポイントは「つけっぱなしにする」「余熱を活用する」ことです。

つけっぱなしにする

床暖房は、床下にある温水パイプのお湯によって部屋が暖められる構造になっています。
ガスで水を暖めてお湯にするときに、一番多くのガスを使用する仕組みなのです。

ガス代節約のために、つけたり消したりする人もいますが、それは逆効果になります。つける度にお湯を暖めるためのガス代がかかるからです。

床暖房はつけっぱなしにすることが節約につながります。

8畳用床暖房を12時間使用した場合、4回つけたり消したりすると1日のガス代は244円になります。

12時間つけっぱなしにした場合のガス代は137円になります。

つけっぱなしにしたほうが、1日87円の節約が見込めます。1ヶ月なら2,610円、冬時期(10月~3月)では15,660の節約が期待できます。

余熱を活用する

床暖房の暖かさは、床下にあるお湯の熱です。

だから、お湯が冷めるまではしばらく余熱があります。床暖房を消しても1時間くらいは暖かさが続くのです。

つまり、家を出る直前に床暖房を消すと、その後1時間はただ無駄に熱を放出していることになります。

この無駄をなくすために、外出1時間前、就寝1時間前には消すようにしてガス代節約をしていきましょう。

床暖房のガス代節約方法については、こちらの記事でも紹介しています。

ガスファンヒーター

家の中にガス栓があれば、ガスファンヒーターを使うことができます。

石油ファンヒーターのように燃料補充の手間がないので便利なのですが、床暖房同様にガス代は高めです。

ガスファンヒーターの節約ポイントは「エコ機能」「タイマー機能」「フィルター清掃」です。

エコ機能

ほとんどのガスファンヒーターにはエコ機能が搭載されています。

部屋の温度が設定温度に達すると運転停止になり、無駄なガス使用を防ぐ機能です。

部屋の温度が下がると、運転を再開する仕組みになっています。
エコ機能を使うと約20%のガス代が節約できることになります。

木造住宅6畳、室温20℃、都市ガスの場合、1時間ガスファンヒーターにかかるガス代は約11円です。

1日10時間使用したら110円、1ヶ月3,300円、冬時期(10月~3月)では1,9800円になります。これを20%カットできると3,960円の節約が期待できます。

タイマー機能

ガスストーブは暖房能力が高いので、消した後も部屋の暖かさが持続します。

床暖房同様に、外出する前、就寝前などは、30分~1時間早めに消すようにしてガス代節約につなげましょう。消し忘れ防止のためにタイマー機能を活用するのがおすすめです。

フィルター清掃

フィルターに埃などが溜まっていると、運転能力が低下してしまいます。普段の設定温度でも寒く感じてしまい、余計に設定温度を上げることになるでしょう。

こまめにフィルター清掃をして、無駄なガス代を防ぎましょう。

ガスストーブの節約方法は、こちらの記事で詳しくご説明しています。

まとめ

冬はガス代が一気に高くなります。

冬になるとガス代が急に高くなる理由は、「暖房機器を使うようになる」「お湯の使う量が増える」「設定温度が高くなる」「水温が低いのでお湯を沸かすために多くのガスを使う」「ガスコンロを使う時間が増える」など様々です。

このような冬にガス代が高くなる理由を踏まえた上で、ガス代節約法について考えてきました。

冬のガス代は高いから仕方ないと思わずに、できる節約法を見つけてみてください。

ガス代節約の秘訣は切替!おすすめ料金が安い会社選び!
ガス代が高い、もしかしたら高いガス会社を利用していることが原因かも。
ガス会社は自由に選ぶことができ、安いガス会社に切り替えれば大幅な節約も見込めます。以下のページでまとめました。
当貯金ブログの評価


78点
/100点中貯金ブログ採点
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度

私の場合(夫婦・子供2人)だと、この冬のガス代節約方法で
43,290円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。

(計算値:1日1回追い炊きを減らす節約方法で1年▲6,880円、1日1分(×4人家族)シャワーの使用時間を短縮する節約方法で1年▲9,200円、1日30分ガスコンロを使う時間を減らす節約方法で1年▲3,795円、食器洗いのお湯の設定温度を40℃から35℃に下げる節約方法で1年▲3,795円、床暖房のつけっぱなし節約方法で1年▲15,660円、ガスファンヒーターエコ機能の節約方法で1年▲3,960円)

上記の貯金力は、全ての節約方法を実践した場合の合計です。実際にはそれほど多くの節約にはなりません。でも、一つ一つの節約法を実践しただけでも冬の光熱費節約に役立つでしょう。