全国で利用できる便利なゆうちょ銀行は、日本人にとって身近で安心な金融機関です。
でも「ゆうちょ銀行の貯金の仕方がわからない」
「ゆうちょ銀行の通常貯蓄貯金って何?」
「銀行とゆうちょ銀行はどっちがいいの?」
など、意外とわからないことが多いのです。
積立貯金をするなら、銀行とゆうちょ、どちらがお得なのでしょうか。
ゆうちょ銀行で貯金するなら、どんな活用の仕方があるのでしょうか。
今回は、ゆうちょ銀行の貯金について解説していきたいと思います。
銀行とゆうちょ銀行貯金はどちらがおすすめ?
ゆうちょ銀行は、2007年10月に日本郵政グループの一つとして誕生した銀行です。
全国の郵便局ネットワークを通じて金融サービスを提供する、日本人にとって身近な金融機関です。
貯金するときに悩むのが、銀行とゆうちょ銀行のどちらがお得か?ということです。
結論から言うと、どちらも金利の面では違いがありません。
2020年4月に、大手銀行、地方銀行、ゆうちょ銀行が定期預金の金利を引き下げました。
年0.01%だった利率が、年0.002%になったのです。100万円を10年に預けても、たった200円の利息しか得られないことになります。
金利目的で選ぶなら、銀行もゆうちょ銀行も変わりはないのです。どちらも金利で得をすることはできないでしょう。
銀行と金利を比べるのではなく、それ以外の特徴、メリットデメリットを考慮して、ゆうちょ銀行を選ぶことが大切です。
ゆうちょ銀行貯金のメリット
もともと国の直営事業だったことから、安心と信頼のあるゆうちょ銀行ですが、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。
ゆうちょ銀行の強みは、日本全国で利用できることです。
三菱UFJ銀行の店舗数は515店舗(2017年度末)です。
ゆうちょ銀行は全国に24,000店舗もあります。圧倒的な店舗数ということがわかります。
都市部だけでなく、地方部や田舎町でも利用できるのが、ゆうちょ銀行のメリットです。
また、口座を作った支店でしか解約ができない銀行が多いですが、ゆうちょ銀行はどの支店でも解約することができます。どこでも解約できる安心感があるのです。
転勤が多い人は、ゆうちょ銀行がとても便利です。
ゆうちょ銀行のATMは全国に27,000台もあります。この台数の多さだけでも魅力なのですが、さらに使いやすさがあります。
ゆうちょ銀行ATMなら、預け入れ、引き出しの手数料は無料です。
他の銀行のように、手数料がかかる時間帯を気にしてATMを使うストレスがありません。いつでも安心してATMを使うことができるのです。
さらに、キャッシュカード不要で通帳だけでATMで引き出しをすることができます。
ファミリーマートのATMは24時間利用できる全国のファミリーマートにあるゆうちょATMは、時間帯によって手数料はかかりますが、365日24時間利用することができます。
仕事で遅い時間しかATMに行けない人でも安心して利用することができるのです。
「ゆうちょダイレクト」というインターネットバンキングサービスを提供してます。
ATMに行かなくても、スマホやパソコンから残高照会、ゆうちょ銀行あての振替、他の金融機関あての振込ができるのです。
ゆうちょ間送金がは1ヵ月5回までは無料。
メンテナンス等で使えない時間がありますが、ほぼ24時間利用することができます。
「今すぐ残高を調べたい」「仕事でATMに行く時間がない」という時でも安心です。
ゆうちょ銀行はATMで小銭の入出金もできます。
財布に小銭がいっぱいになった時に入金したり、コツコツ小銭貯金したい人におすすめです。
ゆうちょ銀行貯金のデメリット
ゆうちょ銀行はメリットの多い銀行です。
でも、貯金する上でデメリットが一つあります。
ゆうちょ銀行は貯金額に上限があります。
ゆうちょ銀行に預けられる貯金は1,300万円までというルールがあるのです。
ゆうちょ銀行は、民営化された後も絶対的な信頼感があります。
だから、民間の金融機関の経営を圧迫しないように自ら上限設定をしているのです。
1,300万円以上の大きな貯金をしたい場合には、この上限設定がデメリットとなります。
ゆうちょ銀行の貯金限度額については、こちらの記事で詳しくご説明しています。
日本全国で利用できる便利さと、もともと国の直営事業だった安心感から、ゆうちょ銀行で貯金している人は多いでしょう …
ゆうちょ銀行貯金の活用の仕方
ゆうちょ銀行で貯金するメリット、デメリットをご説明してきました。
次にゆうちょ銀行貯金の活用法をご紹介していきます。
ゆうちょ銀行の4つの貯金を活用する
ゆうちょ銀行の貯金を活用するためには、まずどんなタイプの貯金があるのか知ることが大切です。
その上で自分が活用しやすい貯金を選びましょう。
ゆうちょ銀行の一般的な貯金は4つあります。
ちなみに、一般的な銀行では銀行に預けているお金を「預金」と呼んでいますが、ゆうちょ銀行は「貯金」と呼んでいます。
ゆうちょの「通常貯金」は、一般的な銀行の「通常預金」と同じ意味だと思ってください。
一番シンプルで、お財布代わりに使える貯金。
いつでもお金を出し入れすることができる通常貯金です。
窓口、ATMでいつでもどこでも自由に預け入れ、払い戻しをすることができます。
金利は定額貯金、定期貯金よりも低めになっています。
いつでも気軽にお金を出し入れしたい人におすすめの貯金です。
ただし、貯金用として使うなら、公共料金などの支払いは別にしましょう。
収入と支出がある口座だと、今いくら貯金があるかわかりにくくなるからです。
常に明確な貯金額がわかるようにしておくことが大切です。
また「現金が少なくなると、ついついATMから現金を引き出してしまう…」という人には向いていない貯金です。
10万円以上の残高があれば、通常貯金より有利な金利が適応される貯金。
通常貯金と同じように、窓口、ATMでいつでもどこでも自由に預け入れ、払い戻しをすることができます。
しかし、通常貯金と違うのが、給与預入、自動払込み、年金自動受取りができないことです。給料を受け取ったり、公共料金を支払う口座として使うことはできません。
普段の出費用として使うことはできませんが、貯金用として使うのにはおすすめの貯金です。
貯金を目的とするなら、普通貯金よりも通常貯蓄貯金がおすすめです。
一般的な銀行の定期預金と同じものです。
定期貯金は、定期預金同様に預け入れ期間を決め、満期まで引き出しができません。
預け入れ期間は1ヵ月~5年の間で設定し、期間が長いほど金利が高くなります。
ただし、満期前に途中解約すると、金利が引き下げられるので受け取れる利息は少なくなってしまいます。
普通預金よりも利息を多く得られるので、長期間使わないお金は定期貯金に預けるのがおすすめです。
普通預金や通常貯蓄貯金だと、ついついお金を引き出してしまう人にも向いている貯金です。
定額貯金は、定期預金よりも自由度が高くなります。
預け入れから6ヵ月以降であれば、自由にお金を引き出すことが可能。
金利は、はじめの3年は6ヵ月ごとにアップします。それ以降は固定金利になります。
預け入れ期間は最長10年。定期貯金よりも長く預けることが可能です。
最近の低金利の流れにより、定期貯金も定額貯金もあまり金利差がなくなっています。
満期にならないとお金を引き出せない定期貯金よりも、6ヵ月後から自由に引き出せる定額貯金のほうが活用しやすいです。
しかし、簡単にお金を引き出せないほうが貯金ができる人は、定期貯金が良いでしょう。
自動積立貯金が便利
ゆうちょ銀行の4つ貯金についてご説明してきました。
次にご紹介する活用法は、自動積立貯金にする方法です。
毎月残ったお金を貯金に回そうとおもっても、なかなかお金は残りません。
また、給料が入ったら貯金用の口座に移動しようと思っても、忙しくて忘れてしまうことがあります。
このように貯金をするシステムが整っていないと、貯金を増やすことはできません。
そこでおすすめなのが、自動積立貯金です。
通常貯金から「毎月3万円」など、定期的に貯金用の口座にお金を移動してくれるのです。
確実に貯金できるシステムを作ることができるので、自然と貯金が増えていくでしょう。
ゆうちょ銀行の自動積立貯金には3つのタイプがあります。
通常貯金から自動的、定期的に定期貯金に預け入れする貯金です。
使う予定がないお金を長期的に貯金したい人におすすめの貯金となっています。
通常貯金から自動的、定期的に定額貯金に預け入れする貯金です。
6ヵ月以降に使う予定がある場合におすすめの貯金となっています。
通常貯金から自動的、定期的に定期貯金に預け入れをし、積立期間終了後、一括して受け取れる定期貯金です。
お金を使う時期が決まっている人におすすめの貯金です。
このように、あなたの都合に合わせて3つの自動積立貯金を使い分けてください。
毎月の生活費から貯金を残すのは大変でも、先に貯金するなら無理なくできるでしょう。
総務省統計局のデータによると、「二人以上の世帯のうち勤労者世帯の実収入(2019年)」の平均は586,149円となっています。
一般的に理想的な貯金は実収入の1~2割です。
自動積立貯金なら、計画的に1割貯金できるようになるでしょう。
1ヵ月58,614円、1年703,368円の貯金が期待できます。
まとめ
今回は、ゆうちょ銀行の積立貯金活用についてご説明してきました。
低金利が続いていることから、ゆうちょ銀行も他の銀行も金利面では大差がありません。
でも、ゆうちょ銀行には全国で利用できる便利さ、ATM手数料無料のお得さなどのメリットがあるため、貯金用の銀行口座として活用するのがおすすめです。
通常貯金、通常貯蓄貯金、定期貯金、定額貯金の4つの貯金の中から、あなたに合った活用法を見つけてください。
自動積立貯金にすれば、毎月しっかり貯金ができて、無駄遣いを防ぐことができるでしょう。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
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※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
私の場合(夫婦・子供2人)だと、ゆうちょ銀行積立貯金の節約方法で
703,368円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:自動積立貯金で1年▲300,000円)
上記の金額は、あくまでも目安です。毎月無駄遣いが多い場合は、積立貯金にすることで、もっと貯金できる可能性もあります。