「ライフプランの作り方がわからない」「ライフプランってどうして必要なの?」と思っていませんか?
ライフプランは家計管理をする上で非常に重要なものです。
ライフプランとは、直訳すれば「人生の計画」。人生の中で起きる様々なイベントを考え、その時かかる金額を把握して計画することです。
人生の計画と聞くと、何だかすごく難しそうなイメージも持ってしまいます。
でも、このライフプランができていないと、家計管理は上手くいきません。
今回は、ライフプランの作り方についてご紹介したいと思います。
計画の立て方から、1ヶ月の予算を立てる方法まで詳しくご説明していきましょう。
家計管理の肝はライフプラン作成
家計管理をするためには、まずライフプランを作成することが大切です。
でも「そもそもライフプランって何?」と思うかもしれません。
まず、ライフプランについて改めてご説明しましょう。
ライフプランとは?
人生には、就職、結婚、出産、教育、住宅購入、老後、介護、新車購入、家のリフォーム、家族旅行など、様々な出来事が起こります。これをライフイベントと言います。
ライフイベントにはお金がかかります。
ライフプランとは、ライフイベントがいつやってくるか、そのときいくらお金が必要になるのか考えて計画を立てることです。
将来の目標のために「いくらお金が必要か」「そのお金がいつまで必要か」が明確になるので、計画的に貯金することができるのです。
ライフプランを立てないと、目標が曖昧になってしまうので、今持っているお金にしか目がいきません。
ライフプランを立てれば、目標に向かって頑張ることができます。結果も見えやすくなるのでやりがいも出てくるでしょう。
家計管理とは?
次に家計管理についてご説明します。
家計管理とは、家計の収入と支出を把握し、それに合わせた予算を立てて、収支を管理することです。
そのツールとして使われるのが家計簿です。
家計管理の目的は、限りある収入の中で家計のやりくりをして、貯蓄を増やすこと。
でも、ただ適当に貯金しても効率良い管理方法とは言えません。
「月に2万円ずつ貯金すれば十分だと思っていたけど、子どもの入学入園が重なって、貯金が足りなくなった…」
「苦労して月10万円ずつ貯金をしていたけど、実はそれほど貯金しなくても余裕があった」
などということが起きてしまうのです。
また、「なんとなく今の生活に余裕があるから、貯金はしなくても大丈夫」と思って、後々お金が必要になった時に困るケースも多いのです。
正しい家計管理をするためには、「何のために」「いつまで」「いくら」貯金が必要なのか、目標を設定し、1年、1ヶ月単位でいくら貯金すべきか予算を立てていくことが大切なのです。
その貯金目標を立てるために必要になるのがライフプランなのです。
ライフプランの作成方法
家計管理の肝はライフプラン作成であることがおわかりいただけたと思います。
それでは、実際にどうやってライフプランを作成すれば良いのでしょうか。
そして、そのライフプランをどうやって日々の家計管理に反映させていけば良いのでしょうか。
将来のライフイベントを考える
まず、将来のライフイベントを考えます。
人生三大費用と言われている「住宅」「教育」「老後」は必ずライフイベントとして考えましょう。
また、この人生三大費用以外にも、車の買い替え、海外旅行、家のリフォームなどのライフイベントも、大体のタイミングで良いので考えてください。
ライフイベントにかかる費用を考える
次に、そのライフイベントにかかる費用を考えます。
例えば子どもが大学に進学する場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
文部科学省の「私立大学等の平成30年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」によると、私立大学4年分の学費の平均は約459万円という結果が出ています。
子どもが2人、3人と増えるほど、かなりの金額になることがわかります。
(参考:文部科学省)
さらに、総務省統計局のデータによると、高齢夫婦の1ヵ月の年金等の収入平均は220,518円、支出は269,610円となっています。
つまり1ヵ月49,092円のマイナスということになります。毎月約5万円ずつ貯金を切り崩して生活しているのです。
老後20年とすると、5万円×12ヵ月×20年=1,200万円の貯蓄が必要ということになります。
(参考:e-STAT)
ライフイベント費用がいつまで必要か考える
最後に、そのライフイベント費用がいつまで必要か考えます。
子どもの進学や退職はほぼ時期が決まっていますが、旅行などタイミングが決まっていないライフイベントも多いでしょう。
その場合はあくまでも目標として考えておけばOKです。
ライフイベントの内容、その費用とタイミングを考えたら、実際にライフプランを作成していきましょう。
ライフプランはテンプレートを使ったり、アプリを活用する方法もありますが、はじめて作成するときはできるだけシンプルなものがおすすめです。
ノートに手書きするか、PCエクセルで作成すると良いでしょう。
以下のように表を作っていきます。
まず、家族全員の30年後までの年齢を書きます。
次に、家族のライフイベント、そのときかかる金額を書いていきます。
年 | 夫 年齢 |
妻 年齢 |
長男 年齢 |
長女 年齢 |
ライフイベント | 金額 |
2020年 | 33 | 30 | 6 | 3 | ||
2021年 | 34 | 31 | 7 | 4 | 長男小学校入学 | 25万円 |
2022年 | 35 | 32 | 8 | 5 | ||
2023年 | 36 | 33 | 9 | 6 | 家族旅行 | 30万円 |
2024年 | 37 | 34 | 10 | 7 | 長女小学校入学 | 25万円 |
2025年 | 38 | 35 | 11 | 8 | ||
2026年 | 39 | 36 | 12 | 9 | ||
2027年 | 40 | 37 | 13 | 10 | 長男中学校入学 | 20万円 |
2028年 | 41 | 38 | 14 | 11 | 車買い替え | 200万円 |
2029年 | 42 | 39 | 15 | 12 | ||
2030年 | 43 | 40 | 16 | 13 | 長男高校、長女中学入学 | 50万円 |
2031年 | 44 | 41 | 17 | 14 | ||
2032年 | 45 | 42 | 18 | 15 | ||
2033年 | 46 | 43 | 19 | 16 | 長男大学、長女高校入学 | 475万円 |
2034年 | 47 | 44 | 20 | 17 | 海外旅行 | |
2035年 | 48 | 45 | 21 | 18 | ||
2036年 | 49 | 46 | 22 | 19 | 長女大学入学 | 450万円 |
2037年 | 50 | 47 | 23 | 20 | 家のリフォーム | 100万円 |
夫33歳、妻30歳、長男6歳、長女6歳の4人家族の16年後までのライフイベントと金額を例にしてみました。
「夫が46歳の時、大学と高校の入学が重なるから大変そう」など、長期的なお金の流れを知ることができます。
このような流れで、あなたの家族の30年後まで書いてみましょう。
最後のステップは、これらのライフプランを踏まえて1ヵ月の予算を考えることです。
例えば上記の例であれば、子ども2人が大学進学できて、さらに家のリフォームまですると考えると、16年後までに1,375万円の貯金が必要になります。
1年約85.9万円、1ヵ月約7.1万円の貯金が必要ということがわかります。
1ヵ月の貯金目標を立てることができたら、毎月その貯金を確保するように家計管理をしていかなくてはいけません。
まず大切なのは残ったお金を貯金にまわすのではなく、先に貯金すること。先取り貯金をして、毎月目標を達成しましょう。
貯金を先取りするとその後のやりくりが大変になる場合は、節約できるものはないか支出の見直しを行いましょう。
保険や通信費等の固定費の見直しをすると、大幅に節約できる場合があります。
このように、ライフプランを作成すると、貯金すべきお金が明確になります。
だから、しっかり貯金する意識が持てるのです。
ライフプランを作成することで、上記の例なら毎月71,000円の貯金を目指すことができます。
逆にライフプランを作成しなければ、毎月71,000円を浪費してしまうかもしれません。
ライフプラン作成のポイント
ライフプランの作成から家計管理までのについてご説明してきました。
ここからは、作成するときのポイントをご説明しましょう。
夫婦で考える
ライフプランは夫、妻が一人で考えるものではありません。
家族の未来のために夫婦で話し合って決めることが大切です。
二人で同じ目標を持っていれば、協力的に家計管理をしていくことができるでしょう。
ざっくり計画を立てる
細かくライフプランを作る人もいますが。はじめはざっくりでいきましょう。
細かいライフプランを作るのが悪いわけではないのですが、あまり細かく作ってしまうと、その通りにいかないことが増えてしまいます。
そして、ライフプラン通りに進まないとイライラしてしまうでしょう。
ライフプランはあくまでも計画です。
計画通りいかなくてもダメージが少ないように、ざっくり計画を立てておくことが大切です。
ライフプラン通りにいかなくても気にすることはありません。
それよりも、定期的に見直すことのほうが重要なのです。
年に何回かライフプランを見直して、軌道修正すべき部分があれば更新していきましょう。
ライフプランを作成すると「これからこんなにお金がかかるの…」とショックを受けるかもしれません。
でも、そこでネガティブになってしまうと、頑張って貯金することができなくなります。
ライフプラン作成で重要なのは、ポジティブに考えることです。
ライフイベントにかかる費用は大きいけど、それまでまだまだ時間があるから1ヵ月の貯金は大した額にはならない、とポジティブに考えましょう。
まとめ
ライフプランを作ると、家計管理が上手くいくでしょう。
いつまでにいくらのお金が必要なのか明白になるので、予算を組みやすくなるのです。
今やりたいことを我慢してひたすら貯金するのは楽しくありません。
ライフプランを立てて、しっかり貯金ができていることがわかれば、不安が解消されます。そして今やりたいことができるようになるでしょう。
ライフプランを立てることは、日々の生活も豊かにしてくれるのです。
今の生活のため、将来の生活のために、ぜひライフプランを作りましょう。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
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私の場合(夫婦・子供2人)だと、このライフプランの作り方を考えた節約方法で
71,000円/月 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:ライフプランを立てた場合の貯金目標として、月▲71,000円)
上記の貯金力は一例です。あなたのライフプラだと、どれくらいの貯金力があるか計算してみてください。ライフプランは、今の生活もこれからの生活も豊かにしてくれるので、非常におすすめの節約法です。