貯金なしの女性は意外多い?結婚前から出来る貯金

結婚する時に貯金なしの状態だと気が引けてしまいますよね。

相手の男性にどう思われるか、結婚ができるのか不安になってしまいます。

きっとあなたも、「結婚のためにちゃんと貯金したい」「結婚前後にできる貯金方法を知りたい」と思っているでしょう。

結婚前後に貯金がほとんどない女性は意外と多いのですが、だから安心というわけではありません。

結婚式や新婚旅行など、理想の結婚を諦めることになるかもしれません。

貯金なしのままだと、結婚してからも貯金できない主婦になってしまうかもれませんね。

そこで今回は、結婚前後の女性の貯金事情について考えたいと思います。

結婚前に貯金なしの女性はどれくらいいるのか、貯金平均はどれくらいか、さらに貯金前後にできる貯金方法についてご説明していきましょう。

結婚前の女性の貯金事情

スポンサーリンク

独身女性は収入も支出も様々ですよね。

正社員、契約社員、アルバイトなど、働き方によって収入が大きく変わります。

また、実家暮らしと一人暮らしによって支出も変わってくるでしょう。

だから、貯金事情も様々なケースが考えられます。

正社員ではなく収入が少なく、かつ、一人暮らしで支出が多いために貯金ができない女性。

正社員で収入が多くて実家暮らしでも、毎月給料を使い切って貯金ができない女性。

アルバイトで収入が少ない一人暮らしでも、節約してコツコツ貯金している女性。

一例になりますが、このように収支の状況は様々でしょう。

そんな独身女性の平均的な貯金事情を見ていきたいと思います。

20代30代の独身女性の平均貯蓄額は264万円

独身女性の家計状況は様々なので、目安にはなりますが、公的データから20代30代の独身女性の平均的な貯金事情を調べてみましょう。

国税庁の「平成 30 年分民間給与実態統計調査 」のデータによると、20代~30代の男性の平均年収は約421万円、女性の平均年収は約358万円となっています。
(参考:国税庁)

女性の年収のほうが63万円も少ない状況なので、貯金額も男性より少ないことが予想されますね。

総務省統計局「平成26年全国消費実態調査 単身世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果」から、独身女の貯蓄の平均額を知ることができます。

20代、30代の項目はなかったため「40歳未満」のデータを参考にすると、40歳未満の独身女性の平均貯蓄額は264万円です。

40歳未満の独身男性の平均貯蓄額は373万円となっています。

この調査の貯蓄額は、通貨性預貯金、定期性預貯金、生命保険、有価証券なども含んだ金額です。
(参考:総務省統計局)

男性より女性のほうが年収が少ないので貯金額も少ないのは予想通りですが、100万円以上も差が開いているのは驚きですね。

収入に関係なく、貯金が苦手な女性は多いと言えるでしょう。

女性の結婚貯金で最も多いのは100万円未満

公的データから、独身女性の貯金額について見てきましたが、この金額はあくまでも独身女性のデータです。

結婚資金を貯めているだけでなく、独身を貫き通すつもりでマイホームや老後資金を貯めている独身女性も含まれています。

そこで、次は結婚する女性の貯金事情を見ていきましょう。

結婚貯金に関する公的データが見つからなかったので、ゼクシィがゼクシィユーザー176人に行った「結婚時の貯蓄」に関するアンケートを参考にしたいと思います。

大手結婚情報メディアの情報なので、信頼できる平均的なデータであると言えるでしょう。

20~40代の婚約中女性、既婚女性に、結婚時の自分の貯蓄額について質問したところ、上位5位までは以下のような結果が出ています。

貯蓄額 女性
100万円未満 30%
100~200万円未満 21%
300~400万円未満 10%
200~300万円未満 9%
400~500万円未満 7%

(参考:ゼクシィ)

このように、最も多い割合が100万円未満なので、結婚時に貯金ゼロの女性も意外といるということですね。

結婚を控えた女性の約3人に1人は貯金100万円未満という結果です。

20代30代の独身女性の平均データから、男性より貯金が少ないこと、さらに、結婚前後の独身女性に限定すると、もっと貯金額が少なくなることがわかりました。

貯金なし女性は理想の結婚ができない可能性がある

結婚前後の女性の貯金額はそれほど多くないこと、貯金ゼロの女性も一定数いることが予想されます。

「結婚してから頑張って貯金するから大丈夫!」「結婚すればご祝儀をもらえるから結婚式は大丈夫!」などと楽観的に考えているため、貯金なしの状況の女性も多いでしょう。

でも、貯金がないままだと理想の結婚ができない恐れがあるんです。

結婚にはいくらお金がかかるか把握していますか?

「ご祝儀があるから大丈夫」と思うかもしれませんが、平均的な結婚費用は、ご祝儀だけでは賄えないでしょう。

ゼクシィが発表した2019年の全国平均データによると、平均的な新郎新婦の場合、以下のような結婚費用がかかっています。

結婚にかかる費用 平均額
婚約費用 895,000円
結婚式費用 3,549,000円
新婚旅行費用 718,000円
合計 5,162,000円

(参考:ゼクシィ)

詳しい結婚費用はこちらの記事で解説しています。ぜひご参考ください。

ご祝儀の見込み額は、友人・同僚3万円、親族・上司5万円が相場です。

平均的な結婚式のゲストは60人ほどなので、30人の友人・同僚、30人が親戚・上司だとすると、240万円のご祝儀が見込めますね。

でも、200万円以上のご祝儀が見込めるとしても、結婚前後に500万円以上かかると考えると、全部賄うことは無理でしょう。

結婚相手の男性が300万円以上の資金を出せる場合は心配ありませんが、そうではない場合は、婚約指輪や新婚旅行を諦めたり、少人数の結婚式にするなど、様々な面で節約することになるでしょう。

貯金なしのままでは、「こだわりのウェディングドレスを着たい」「素敵な婚約指輪がほしい」「海外旅行に行きたい」などの理想の結婚はできないかもしれません。

結婚前の女性の貯金事情まとめ

ここまで、結婚前の女性の貯金事情を考えてきました。

まとめると以下のようなことが言えます。

  • 20代30代の独身女性の平均貯蓄額は264万円
  • 女性の結婚貯金で最も多いのは100万円未満
  • 結婚前後にかかる資金は平均500万円、ご祝儀は平均200万円
  • 貯金なし女性は理想の結婚ができない場合がある

貯金なしでも、結婚式も新婚旅行もしなければ、入籍して結婚することはできます。

もしくは結婚相手の男性が300万円以上の結婚資金を出してくれるなら、女性が貯金なしでも平均的な結婚式や新婚旅行ができるでしょう。

しかし、そうではない場合は、やはり結婚までにしっかり貯金する必要がありますね。

次の章では「貯金なし女性が結婚前にできる貯金方法」を考えていきましょう。

貯金なし女性が結婚前にできる貯金方法

貯金なし女性が結婚前にできる貯金方法

結婚前に貯金がゼロでも、結婚まで数か月~1年の期間があるなら、十分貯金することができるはずです。

さらに、結婚前に貯金する方法がわかりスムーズに貯金を増やせるようになると、結婚後も習慣的に貯金できるようになります。

結婚すると、独身の時と比べて収入も支出も増えて家計管理は複雑になるため、貯金が大変になるでしょう。

その前に、しっかり貯金習慣を作っておきたいですね。

結婚前にできる具体的な貯金方法は「先取り貯金をする」「お金の使い方を見直す」ことです。そして「手取りの2割を貯金する」を実行していきましょう。

先取り貯金をする

スムーズに貯金するためには、貯金するタイミングが重要です。

「給料-生活費=貯金」と思っていませんか?

給料から生活費を使って、残った分を結婚貯金に回そうと思っても、なかなか難しいものです。

「今月は臨時出費があるから…」「今月は残業代が少なかったから…」などと理由をつけて貯金できない月が多くなってしまいます。

貯金の基本は先取り貯金です。「給料-貯金=生活費」が正解。給料が入ったら、生活費を使う前のタイミングで貯金してしまうのです。

この先取り貯金が徹底できると、結婚後も貯金がスムーズになるでしょう。具体的な方法を解説していきます。

貯金専用口座を作る

先取り貯金をするためには、貯金専用口座が必要になります。

独身女性の場合、給料が振り込まれる口座1つだけで全てのお金を管理していることが多いです。

しかし、全てのお金を一緒に管理していると、今いくら貯金があるのか、今月使える生活費がいくらあるのかがわかりにくいので、貯金意識が高まりません。

一目で今の貯金額を把握するためにも、貯金用の口座を用意しましょう。

銀行口座を開設するのは面倒そうと思うかもしれませんが、最近は銀行窓口に行かなくても、アプリやインターネットで開設することもできます。

開設したい銀行のホームページから開設方法を確認してください。

定期預金は決まった期間内は貯金が引き出せないので、貯金が苦手な方におすすめです。

さらに、金利の高いネット銀行を選ぶこともポイントになります。

例えばゆうちょ銀行の定期預金の金利は0.002%ですが、ネット銀行の楽天銀行の定期預金の金利は0.02%になります。

キャンペーン中だと、さらに高金利のネット銀行もありますので、「ネット銀行 金利」でチェックしてみてくださいね。

自動積立定期預金を利用する

貯金が苦手な人は、給料日になったら、先取り貯金で強制的に貯金用の口座に貯金分のお金を移動してしまうのがおすすめです。

さらにおすすめの方法が、自動積立定期預金です。

契約する際に、毎月いくらずつ貯金するか、いつまで貯金するのか決めておくと、毎月同じ日に同じ金額が、給料が振り込まれる口座から、貯金用の口座に積み立てられていくのです。

毎月積立貯金をした残りのお金を手取りしてやりくりすれば、着々と貯金を増やすことができるでしょう。

このように先取り貯金をすれば、毎月一定額を貯金できることになります。

ただし、今まで貯金していなかったお金を貯金に回すようになったら、当然毎月の生活費が足りなくなるでしょう。

結婚前はそれほど額が大きくないかもしれませんが、夫婦で貯金するようになったら、子育てやマイホームなどのために多額の貯金をするようになるのでさらに大変です。

そこで大事なことは、貯金分のお金を抜いてもやりくりできるように、お金の使い方を見直すことです。

次の章では「お金の使い方を見直す」方法を考えていきましょう。

お金の使い方を見直す

結婚前後に貯金を増やすためには、先取り貯金をして強制的に貯金していくことが大切です。

でも、今まで給料を全て生活費として使い切っていた女性の場合は、先取り貯金したら生活費が足りなくなるでしょう。

そこで先取り貯金と並行して行いたいのが、お金の使い方の見直しです。

例えば、今まで貯金をしていなかった女性が、1ヵ月2万円ずつ結婚貯金を始めたとしましょう。

今までのお金の使い方をしていたら、当然月末には2万円足りなくなり、貯金を切り崩すことになってしまうかもしれませんね。

でも、外食費を10,000円、交際費を5,000円、服代を5,000円の合計2万円を削るというルールを作ってしまえば、無理なくやりくりできるはずです。

そのためには、お金を見える化して、無駄遣いを洗い出し、節約できるものから節約することが効果的です。

家計簿アプリでお金を見える化する

お金の使い方を見直すためには、お金の流れを知ることから始めましょう。

毎月、何にいくら使っているか把握していますか?

把握できていないなら、ぜひ家計簿アプリを使ってみてください。

家計管理の基本は家計簿ですが、紙に書く家計簿を使い、毎日机に向かって書くのは大変ですよね。

家計簿アプリなら、すきま時間につけることができるので忙しい女性でもストレスなく続けることができるでしょう。

最近は、レシートをスマホのカメラで撮影するだけで、自動的に家計簿がつけられる便利なアプリがあります。

さらに、銀行口座とリンクして全体的なお金の流れを見える化してくれるアプリもあるので便利です。

おすすめの家計簿アプリは、こちらの記事でもご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

無駄遣いを洗い出す

家計簿アプリを使うと、大まかなお金の流れがわかるでしょう。

次は、その中から無駄遣いを洗い出していきます。

家計簿アプリで読み込んだレシートを1ヵ月分保管しておいてください。

さらに、クレジットカード明細書も確認しましょう。

月末になったら、そのレシート1枚1枚の内訳、クレジットカード明細書の内訳もチェックして、「買わなくても良かったもの」「食べなくても良かったもの」を基準にカラーペンでチェックしていきます。

合計するといくらになるでしょうか。それが「節約すれば貯金に回せる金額」になります。

節約ルールを作る

「節約すれば貯金に回せるもの」がわかったら、節約ルールを作っていきましょう。

例えば、上記でチェックした1ヵ月分の「買わなくてよかったもの」「食べなくて良かったもの」以下のようになったとしましょう。

  • 毎朝のコーヒー:120円×20日=2,400円
  • コンビニでのお菓子や飲み物:合計5,000円
  • 割引セールで買ったけどあまり着ていない服:合計5,000円
  • ほとんど見ていない動画サービス:月額費2,000円
  • あまり行っていないジムの月額費:5,000円

合計で19,400円になりますね。

毎朝のコーヒーをマイボトルにする、コンビニの利用は我慢する、割引セールの時は買い物をしない、ほとんど利用していない動画サービスとジムは解約すれば、毎月19,400円の節約効果が期待できるのです。

この節約ルールをしっかり守っていけば、それ以外の支出は今までのペースのままでも、無理なく2万円貯金できることになりますね。

ただし、このお金の使い方の見直し方法は、すぐにできるものではありません。

コンビニは使わないという節約ルールを作っても、ついついコンビニを使ってしまうこともあるでしょう。

大切なのは、継続することなので、あまりストイックに節約する必要がありません。

無理なく進められるペースを身につけることが大切です。結婚前に自分の節約ペースがつけば、結婚後も節約上手な主婦になれるでしょう。

手取りの2割を貯金する

それでは、貯金なしの女性は、毎月いくら貯金すれば良いのでしょうか。

貯金の基本は、将来のライフプランを考えて、それに向けて毎月いくら貯金すべきか設定することです。

でも結婚前の女性はまだ具体的なライフプランを考えるのは難しいでしょう。

そこで、おすすめな方法は、収入に対して1割、もしくは2割を貯金目標にすることです。無理なくできる貯金の割合は1~2割が理想とされています。

結婚前から短期間で貯金するなら、手取りの2割貯金を目標にしたいですね。

国税庁の「平成 30 年分民間給与実態統計調査 」のデータによると、20代~30代の女性の平均年収は約358万円となっています。

手取りはこの8割程度になるので、286万円ほどが年間手取りになるでしょう。

この2割を貯金の場合は年間約57万円、単純に12ヵ月で割ると1ヵ月47,500円になります。

一人暮らしの場合は少し厳しい金額ですが、実家暮らしの場合は可能な金額と言えるでしょう。

あなたの場合は、手取りに対して2割貯金しようと思ったらいくらになりますか?

まずは2割貯金して節約生活をしてみてください。

ただし、あまり無理な貯金は禁物です。生活費が苦しくなる場合は、手取りの1割に設定して無理なく貯金していきましょう。

貯金なしの女性は結婚前から先取り貯金と節約習慣をつけましょう

スポンサーリンク

今回は、結婚前の女性の貯金事情について考えてきました。

結婚前に貯金なしの女性は意外といることがわかります。

ただし、素敵な結婚式や海外旅行を叶えるためには、女性の貯金は不可欠でしょう。

貯金なしの女性におすすめの貯金方法は、先取り貯金をすること、さらにお金の使い方を見直して節約していくことです。

短期集中で貯金するためには、手取りの2割を目標に頑張りましょう。

結婚前に貯金習慣、節約習慣ができると、その習慣は結婚後も続くのでおすすめです。

節約したお金を賢く貯金するには
工夫して節約したお金をそのままお財布に入れておくのは賢い方法ではありません。
そのお金をどのようにしたら更に効率よく増えるのか考えましょう。
同じお金でも置いておく場所によって増え方も違います。心の持ち方も変わってきます。
節約して浮かせたお金を使う最後の最後まで得する方法を実践、その具体的なお金の預け方を以下のページでまとめました。
当貯金ブログの評価


78点
/100点中貯金ブログ採点
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度

平均的な収入の20~30代の女性が手取りの2割貯金する場合、
19,400円/1カ月間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。

(計算値:毎朝のコーヒー節約で1ヵ月▲2,400円、コンビニ利用を節約で1ヵ月▲5,000円、割引セールに行かない節約で1ヵ月▲5,000円、動画サービス解約で1ヵ月▲2,000円、ジムを解約で1ヵ月▲5,000円)

このように、ちょっと節約を意識してお金の使い方を見直すだけでも、2万円近く貯金できるようになります。あなたの場合はどれくらいの貯金力になるのか、ぜひ計算してみてください。