「サラリーマンでお小遣いが少ないから貯金できない」と不満に思っていませんか?
妻が家計管理をして、夫はお小遣い制というサラリーマンは多いでしょう。
家計の支出を計画的に管理するために、お小遣い制は良いことです。
でも、お小遣いの額に不満を感じるサラリーマンは非常に多いと思います。
「お小遣いだけだから好きなものが買えない」「貯金に回すお金が全然ない」というのが現実でしょう。
そこで今回は、限られたお小遣いでも無理なく貯金できる方法をご紹介していきたいと思います。
お小遣いの無駄遣いを考えて節約するだけで、自由に使えるお金がぐんと増える可能性があります。さらに毎月少しずつ貯金することも期待できるでしょう。
サラリーマンは貯金が難しい理由
サラリーマンは、自分のために貯金することが難しいです。
必要な支出が多いにもかかわらず、使えるお金が限られているからです。
まずは、サラリーマンは貯金が難しい理由をまとめてみましょう。
支出が多いから
サラリーマンが使うお金は様々です。
上司に誘われてランチに行ったり、取引先の人との飲み会に行く機会も多いでしょう。
仕事を円滑にするために必要となる外食費が結構かかるのです。
また、サラリーマンにとって、身だしなみを整えることはとても重要です。だから頻繁に仕事用のスーツや靴などが必要になるでしょう。
もちろん、仕事のストレスを発散するためのお金も大切。
旅行やアウトドア、趣味など娯楽費もかかるでしょう。
お小遣いが少ないから
新生銀行が発表した「2019 年サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員の毎月のお小遣い額は 36,747 円となっています。
(参考:新生銀行)
約36,000円で外食や飲み会、スーツなどを買うのは大変でしょう。
サラリーマンは支出が多いにも関わらず、お小遣いが少ないという現実があるのです。
1ヵ月の間で買いたい物、外食、飲み会などの金額を書き出してみてください。
あなたのお小遣いの2~3倍になることもあるでしょう。
支出に対して小遣いが少ないので、お小遣いから貯金する余裕なんてありません。
小遣いで賄いきれず、いつも生活費や自分の貯金から補填しているサラリーマンもいるでしょう。
サラリーマンが貯金するメリット
サラリーマンが限られたお小遣いから貯金をするのは、なかなか大変なことです。
でも、サラリーマンがお小遣いを貯金できると以下のようなメリットがあります。
自由にお金を使える
お小遣い制に不満のあるサラリーマンは多いでしょう。
でも、お小遣い分のお金は自由に使えるという利点もあるのです。
夫婦の貯金を切り崩して好きなものを買うのは気が引けますが、お小遣いで貯めた貯金なら、好きなように買い物をしても家族から非難されることはないでしょう。
堂々と好きなことにお金を使えるメリットがあるのです。
夫婦の貯金が減らない
何か買いたい物がある場合は、その買いたい物のために毎月のお小遣いをコツコツ貯めて買うとしましょう。そうすれば、夫婦の貯金に手を付けなくなります。
当たり前のことですが、サラリーマンが小遣い貯金でやりくりすれば、夫婦の貯金が減らないというメリットがあります。
無駄遣いしなくなる
お小遣いをコツコツ貯めるのは大変です。だから、貯まった貯金は大切に使うようになるでしょう。
例えば2万円の靴を買おうと思った場合、夫婦の貯金ならパッと使ってしまうかもしれません。
でも、お小遣いで貯めた貯金なら「苦労して貯めた2万円だから、本当に必要かしっかり考えてから買おう」という意識が生まれます。
無駄なものを買わなくなるというメリットがあるのです。
健康的になる
サラリーマンがお小遣いで貯金しようと思ったら、様々な節約をしなければなりません。
外食や飲み会を減らしたり、タバコを辞める人もいるでしょう。
このような節約により、貯金が貯まるだけでなく健康的になれるメリットがあるのです。
外食や飲み会を減らすということは、昼食や夕食は自炊中心になります。
外食が悪いわけではありませんが、どうしても高カロリーになったり、栄養が偏ってしまいます。
自炊中心にすることで、健康効果やダイエット効果が期待できるでしょう。
禁煙が健康的になるのは言うまでもありません。
さらに、タクシー代や電車代を節約しようと思えば、歩くことが多くなり、健康的になるでしょう。
サラリーマンの貯金方法は3つ
サラリーマンのお小遣い貯金にはメリットがたくさんあります。
でも「簡単に貯金できない」から困っているんですよね。
具体的に、どうすれば貯金ができるのか、サラリーマンの貯金方法を解説していきたいと思います。
サラリーマンが貯金を増やしやすくする方法は3つです。
- 支出を減らすこと
- 収入を増やすこと
- 目標を持つこと
この3つの方法で、毎月貯金することを目指しましょう。
サラリーマンの貯金方法1:支出を減らす
当たり前のことですが「お小遣い-支出」がプラスになれば、貯金することができます。
支出を見直して、減らす努力をしてみましょう。
そのためには「全ての支出を把握する」「仕事で必要なものは特別費にする」「お小遣いの額を見直す」「無駄遣いを減らす」の4ステップが効果的です。
ステップ1:全ての支出を把握する
1ヵ月の全ての支出を把握してみましょう。
まず、封筒に1ヵ月分のレシートを貯めてみてください。
タクシー代や自動販売機のコーヒー代など、レシートがないものはメモに書いて、レシート入れの封筒に入れておきましょう。
1ヵ月のレシートが集まったら、ノートに書き出していきます。
クレジットカードで買い物した場合は、クレジットカードの明細書も見ながら、支出を書き出していきます。
ステップ2:仕事で必要なものは特別費にする
全ての支出を書き出すことができたら、仕事で必要だった費用を計算してみます。
仕事で必ず出席しなくてはいけなかった飲み会や外食代、スーツなど、仕事で必要なものをピックアップして合計金額を出してください。
例えばこのように書いていきます。
- 1ヵ月の会社の飲み会代4,000円×2回=8,000円
- 1ヵ月の会社の外食代1,000×4回)=4,000円
- 1ヵ月のワイシャツ代(半年ごと買い替え)=6,000円
合計すると18,000円になります。
これは、小遣いではなく特別費にするのがおすすめです。
特別費は、毎月の家計費とは別にかかる費用のことです。
固定資産税などの税金や、旅行代、家電買い替え代などは、特別費として、毎月の家計費とは別に管理するのが、家計管理の基本です。
小遣い制のポイントは「どこまでをお小遣いとして考えるか」です。
飲み会やスーツ代もお小遣いとして考えるのは、一見節約的に見えますが、実はそうではありません。
仕事にかかる費用もお小遣いに組み込んでしまうと、大抵お小遣いで賄いきれなくなります。
そして、お小遣いが足りなくなった度に「仕事費用だから仕方ない」と夫婦の貯金から補填することになってしまうでしょう。
「どうせまた夫婦の貯金から補填すればいいや」と無駄遣いが増えてしまうのです。
あらかじめ仕事に必要なものは特別費にしておけば、それ以外のものはお小遣いの範囲内でやりくりする習慣がつくため、結果的に無駄遣いが少なくなるでしょう。
ステップ3:お小遣い額を見直す
今までお小遣いから捻出していた飲み会代やスーツ代を特別費にしたら、その分を差し引いたお小遣いの額にしましょう。
例えば、今まで1ヵ月40,000円のお小遣いで、会社で必要な費用は上記のように18,000円だったとします。
その場合は、仕事にかかる費用は特別費にするかわりに、お小遣いは40,000円=18,000円=22,000円に設定しましょう。
お小遣いの金額は一気に減りますが、22,000円は仕事に関係なく自由に使えるお金ということになるので、気持ち的に余裕が出てきます。
その中から自分の貯金をしていくこともできるでしょう。
ステップ4:無駄遣いをなくす
純粋に自由に使えるお小遣いが決まったら、そのお小遣いを少しでも貯金に回すように無駄遣いを洗い出していきましょう。
ランチは、安く済ませても600円以上にはなります。
週に3回外食ランチをすると、1ヵ月のランチ代は600円×5回×4週=12,000円にもなるのです。
毎日お弁当を持参すれば、ぐんと節約することができます。
お弁当は100円ほどの食材費で作ることもできます。
お弁当が大変ならおにぎりだけでも良いでしょう。おかずだけ買えば、おにぎり食材代と合わせても300円ほどにおさえることができます。
毎日600円のランチをお弁当にすれば、1ヵ月10,000円、おにぎり+おかずにすれば6,000円節約できる可能性があります。
毎日お弁当を持参すると「今日は何を食べようかな」と迷うストレスもなくなります。
カロリーを抑えることもできるので健康的メリットも大きいでしょう。
ただし「たまには外食して気分転換したい」というときは、我慢せずに外食ランチを楽しむことも大切です。
毎日外食ランチだと飽きてしまっても、たまに外食ランチに行くと新鮮なのでランチそのものを楽しむことができるでしょう。
サラリーマンの飲み会は様々です。
会社の経費で行われる飲み会の場合は、タダで参加することができるでしょう。
会社の飲み会でも、割り勘の飲み会もあります。
また、会社とは関係ない友達との飲み会もあるでしょう。
全ての飲み会に参加するのではなく、優先順位をつけることが大切。
会費5,000円の飲み会でも、参加することによって仕事の人間関係が円滑になるなら、優先して良いでしょう。
その分、友達との飲み会は極力断るようにするなど、バランスを考えてください。
月に1回飲み会に行かなければ3,000円~5,000円の節約になるでしょう。
コンビニの利用が多いサラリーマンは、無駄遣いをしている可能性が高いです。
とても便利なコンビニですが、全ての商品がスーパーやドラックストアに比べると割高いになっています。
例えばスーパーなら80円ほどで買えるお茶でも、コンビニだと130円ほどになります。菓子パンやお弁当、お菓子なども同様に割高になるのです。
さらにコンビニの利用が多い落とし穴は、余計なものも買ってしまうこと。
コーヒーだけ買おうとしたけど、小腹がすいていたからついついお菓子も買ってしまうなど、コンビニの誘惑に負けてしまうのが習慣化しているサラリーマンは多いでしょう。
お小遣いを節約するなら、コンビニの利用は極力控えると良いでしょう。
仕事の合間に飲むコーヒーは気分転換になります。職場でコーヒーを飲むのがルーティンになっているサラリーマンは多いでしょう。
職場の自販機は少し割安になっていることもあるので、節約している気持ちになります。
もしくは、コーヒーショップのコーヒーを飲んでいるサラリーマンもいるでしょう。
節約して貯金するためには、コーヒーは自宅から持参しましょう。
「水筒を持ち歩くのは恥ずかしい」と思うサラリーマンもいるかもしれませんが、最近はおしゃれな水筒がたくさんあるので、かっこよく持ち歩くことができるでしょう。
自販機で缶コーヒーを買うと120円ほどになりますが、インスタントコーヒーを自宅で作れば20円弱で済みます。
毎日コーヒーを飲む人の場合、1ヵ月2,000円、1年24,000円の節約効果が期待できるのです。
水筒節約術は、こちらの記事でもご紹介しています。ご参考ください。
ドリンクを買わずに水筒を持ち歩くことで、年間数万円の節約効果が期待できます。水筒のメリットデメリットを理解して、選び方を工夫すること、さらに中身を工夫することが大切です。中身次第では、さらに貯金アップも期待できます。
喫煙者なら、たばこを節約することで大幅に節約することができます。
1日500円のたばこを1箱吸っているなら、1ヵ月15,000円もたばこ代がかかっていることになります。1年では180,000円にもなります。
180,000円あればどんなことができるでしょうか。
禁煙に挑戦してもなかなか成功できない人は、たばこ代を節約したことでできる事、買える物を考えてみてください。
このように、「全ての支出を把握する」→「仕事で必要なものは特別費にする」→「お小遣い額を見直す」→「無駄遣いをなくす」の4ステップで、支出を減らす工夫をしていきます。
その減った支出分を自分の貯金として貯めていきましょう。
サラリーマンの貯金方法2:収入を増やす
限られたお小遣いだと貯金ができないなら、お小遣い以外に収入を増やすことを考えることも大切です。
今より給料の良い会社に転職し、お小遣いをアップすることが理想ですが、転職するのは、やはりハードルが高いでしょう。
もし今の仕事の内容、給料、人間関係などに不満がある場合は、給料アップを目指して転職を考えるのもありです。
しかし、今の仕事にある程度満足しているなら、以下のような方法で収入を増やす工夫をしてみましょう。
副業をはじめる
働き方改革により残業が減っているサラリーマンにおすすめなのが、副業です。政府の副業推進の流れもあり、副業にチャレンジするサラリーマンが増えています。
副業する際には、会社に申請が必要な場合もあります。まずは、あなたの会社が副業に対してどのような就業規則になっているのか確認しておきましょう。
副業初心者のサラリーマンにおすすめの副業をご紹介します。
パソコンがあるなら、データ入力がおすすめ。文字や数字を入力していく比較的単純な作業になります。
音声データを文字に入力していくテープおこしや、レシートの項目を入力しているデータ入力など様々な内容のものがあります。
基本的なパソコンスキルがあれば初心者でも簡単に始められるものばかりです。
ただし、それほど高い報酬は期待できません。1案件100円以下の場合もあります。
データ入力の副業をするためには、クラウドソーシングに登録して案件を探しましょう。
クラウドソーシングとは、企業がインターネット上で、不特定多数の人に業務を発注するインターネットサービスです。
「クラウドソーシング」で検索すると、様々なクラウドソーシングが出てきます。
専門知識の多いサラリーマンにおすすめなのが、ライティングです。
ライティングも、クラウドソーシングに登録して案件探しをすることができます。
例えばワイン関係の仕事をしているなら、ワイン向けの記事、映画関係の仕事をしているなら映画紹介の記事など、あなたのスキルを活かしたライティングをすることもできます。
案件によっては1案件数千円になることもあるので、収入を増やしたい人におすすめです。
もっと気軽に副業をしたいなら、ポイントサイトもおすすめです。
お小遣いサイトとも言われ、ポイントを貯めてお小遣いにすることができるのです。
アンケート回答、サービス申し込み、商品購入などをすることでポイントが貯まっていきます。
貯まったポイントは、現金や電子マネーなどに交換することができます。
「ポイントサイト」で検索すると、様々なポイントサイトが見つかります。
パソコンがなくても、スマホで気軽にできるところも魅力です。
投資信託で資産運用する
貯金を投資で増やすという方法もあります。
投資初心者でも比較的はじめやすいのが、投資信託です。
投資信託とは、運用のプロであるファンドマネ-ジャーが、投資家から預かったお金をまとめて運用し、その利益を投資家に還元する金融商品のことです。
株、債券、不動産などリスクを分散させて投資するため、リスクが少ないというメリットがあります。
少額から投資することができるところも初心者向きです。
ただし、運用管理のための費用がかかるというデメリットもあります。
「投資信託 シミュレーション」で検索すると、投資信託でどらくらい利益を得ることができるのかシミュレーションできるサイトが出てきます。
興味がある方はチェックしてみてください。
サラリーマンの貯金方法3:目標を持つ
サラリーマンの貯金方法3つ目は、目標を持つことです。
目標がないと、貯金意識は高まりません。
特にサラリーマンの貯金は、家計全体の貯金のように額が大きくないでしょう。
だから、目標がはっきりしていないと、貯金しない月があったり、貯まった貯金を使ってしまったり、途中で諦めてしまうこともあるでしょう。
貯金目標は、「何をするために、いつまで、いくら貯めるか」と細かく考えることがポイント。
「1年後にパソコンを買うために10万円貯める」と目標を立てたら、毎月約8,000円ずつ貯金すれば良いことになります。
目標がハッキリすると、節約と貯金を頑張ることができるでしょう。
まとめ
今回はサラリーマンの貯金方法について考えてきました。
限られたお小遣いでやりくりしているサラリーマンは、なかなか貯金に回すお金は残らないでしょう。
でも、お小遣い額を見直して、無駄遣いをなくす節約方法を考えることで、貯金する余裕が出てくる可能性があります。
さらに、副業や投資などで、お小遣い以外のお金を増やす工夫をすることも大切です。
お小遣いで貯金を増やすことができれば、家計が楽になるメリットがあります。さらに、自由にお金を使えるようになるでしょう。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
90点/100点中
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
サラリーマンの場合、お小遣いを貯金する節約方法で、
312,000円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:ランチ代節約で1年▲72,000円、飲み代節約で1年▲36,000円、コーヒー代節約で1年▲24,000円、たばこ代節約で1年▲180,000円)
限られたお小遣いの中でも、節約すれば貯金していくことは可能です。
特に習慣的にコーヒーやたばこを買っている人、飲み会や外食が多い人は、少し生活スタイルを変えることで貯金を増やせる見込みがあります。