気が付かないうちに年間で多くの電気代がかかっているかもしれません。電気代節約のために、きちんと電気代を把握して節約方法を考えていきましょう。
今回は、電気ポットと電気ケトルの電気代について比較していきます。果たして、電気代はどれくらい違うものなのでしょうか。
電気ポットと電機ケトルの違いとは?
お湯を使う度にお湯を沸かすのは面倒ですが、電気ポットや電気ケトルがあれば、いつでも簡単にコーヒーを飲んだりお茶を淹れることができるので便利です。ほとんどのご家庭で電気ポットや電気ケトルを活用しているのではないでしょうか。
電気ポット派、電気ケトル派の人がいると思いますが、改めて電気ポットと電気ケトルの違いについてご説明したいと思います。
電気ポットとは?
電気ポットも電気ケトルも、電気によって熱を発生させることでお湯を沸かす製品です。
しかし、お湯を沸かした後の機能が異なります。
電気ポットは、お湯を沸かすだけでなく保温し続ける機能が搭載されているのです。一度お湯を沸かしておけば、いつでも好きな時にお湯を使うことができます。
この保温機能が電気ポットの最大の特徴です。
沸かす温度を設定することもできるので、コーヒー用、赤ちゃんのミルク用など、用途に応じて使うことができます。
さらに電気ポットの特徴は容量の大きさです。2リットルのものが主流となっており、1日たっぷり使うことができるでしょう。
家族で何度もお湯を使うご家庭の場合には非常に便利です。
電気ケトルとは?
電気ケトルも電気ポットのようにお湯を沸かす機能があるのですが、電気ポットのような保温機能がありません。必要な時に必要な分だけのお湯を沸かして使い切ることを目的としています。
容量も1リットルのものが主流となっており、一度に大量にお湯を沸かすことには向いていません。
一人暮らしの方や、1日に1~2回しかお湯を使わないという方にはちょうど良いでしょう。
電気ポットと電気ケトルの電気代の違いは?
保温機能がある電気ポットと、1回ずつ沸かして使う電気ケトル。電気代はどれくらい違うものなのでしょうか。
TIGERの電気ポットと電気ケトルの年間の電気代を比較してみたいと思います。
電気ポットの電気代は年間6,264円
TIGERの電気ポット「蒸気レスVE電気まほうびんPIP-A」の1日の消費電力量は0.64kWhです。全国平均の電気料金27円で計算すると1日の電気代は17円になります。
(参考データ:tiger)
年間の消費電力量は232kWh、年間の電気代は6,264円となります。
電気ケトルの電気代は年間2,190円
TIGERの電気ケトル「蒸気レス電気ケトル PCK-A080」の消費電力量は1.3kWhです。電気代は35円になります。これは1時間使用した場合の電気代になります。実際には5分ほどでお湯を沸かすことができるので、35÷12として1回あたり電気代は3円ほどになります。1日に2回使用する場合には1日6円、年間の電気代は2,190円となります。
(参考データ:tiger)
1日に1回しか使用しない場合に年間1,095円にしかならないことになります。
電気ポットも電気ケトルも熱を発生させてお湯を沸かす仕組みはほぼ同じです。そのためお湯を沸かす電力量にあまり違いはありません。
しかし、電気ポットは沸かした後もずっと保温を続けるため消費電力が必要になります。この保温の差により、電気ポットの方が電気ケトルよりも電気代が高くなるのです。
年間4,074円の違いがあることがわかりました。
電気ポットと電機ケトルの節電方法は?
電気ポットと電気ケトルの特徴や電気代についてご説明してきました。
それでは、具体的にどうすれば節電することができるのか考えていきたいと思います。
電気ポットから電気ケトルに変える
電気ポットは保温のための消費電力がかかることから、電気ケトルよりも電気代がかかることがわかりました。
電気ポットをお使いの方で、1日に何度もお湯を使うことがない、一度に大量のお湯を使う必要がないという場合には、電気ケトルに変えることを検討してみると良いでしょう。
1日に2回ほどしかお湯を使わない場合には、年間で4,074円の節約が期待できます。
電気ポットのプラグを抜いておく
電気ポットの電気代が高い理由は、保温機能を使っているからです。
保温する時間を減らすことで節電に繋げることができます。
電気ポットを長時間使わない時には、プラグを抜いておきましょう。
資源エネルギー庁のデータによると、電気ポットのプラグを抜いておく節電方法で、年間3千円近くの節約が期待できることがわかります。
電気ポットに2.2リットルの水を満タンに入れ沸騰させ1.2Lを使用したと想定します。その後6時間保温状態にした場合と、プラグを抜いて保温しない状態にしてから再度沸騰させて使用した場合を比較したところ、年間で電気107.45kWhの省エネになるというのです。
全国平均の電気料金27円で計算すると、年間2,901円の節約が見込めます。
(参考データ:資源エネルギー庁)
省エネ率の高い電気ポットに買い替える
電気ポットのほうが電気代が高いとわかっていても、やはり電気ケトルよりも電気ポットのほうがライススタイルに合っているという方も多いと思います。
そんな方は、省エネ率の高い電気ポットに買い替えるという節電方法がおすすめです。
ZOJIRUSHIから販売されている省エネ度の高い「ZOJIRUSHIマイコン沸とうVE電気まほうびん 優湯生(ゆうとうせい)/CV-WA22、CV-WA30」は、1日の電力量が168kWhとなっています。全国平均の電気料金27円で計算すると年間で4,536円です。
(参考データ:象印)
沸騰検知センサーの精度や全面の断熱層が改良されたことで、省エネ制度をアップさえています。
TIGERの電気ポット「蒸気レスVE電気まほうびんPIP-A」と比べると年間で1,728円の節約が見込めるでしょう。
今お使いの電気ポットが古いタイプのものであれば、新しい省エネタイプの電気ポットに変えることで、さらに大きな節約額が期待できます。
電気ポットや電気ケトルは便利なキッチン家電です。しかし、意外と電気代がかかる家電製品でもあります。必要以上に電気代がかかっている可能性があるのです。
今回は、そんな無駄な電気代を節約するために、電気ポットと電気ケトルの電気代を比較してみました。保温機能のない電気ケトルに比べて、保温機能がついている電気ポットのほうが大幅に電気代がかかることがわかりました。
1日に何度もお湯を使わない場合には、電気ケトルへの買い替えを検討してみましょう。さらに、電気ポットを使う場合には、使わない時にはプラグを抜いておく、省エネ率の高い電気ポットに買い替えるなどの節約方法がおすすめです。
電気代を節約するためには電気切り替えがおすすめ。自分に合った電力会社、そして料金サービスを選ぶことで年間の電気代を賢く削減することが見込めます。電力会社を比較するのが面倒なら電気料金比較サイトが便利。当貯金ブログおすすめは、電気チョイスです。
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※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
私の場合(夫婦・子供2人)だと、この電気ポットの節約方法で
8,703円/年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:電気ポットから電気ケトルに買い替えることで1年▲4,074円、電気ポットのプラグを抜くことで1年▲2,901円、省エネ度の高い電気ポットに買い替えることで1年1,728円)
年間の節約額はそれほど高くありませんが、長い目で見ると無駄に電気ポットを使い続けるのは節約の妨げになります。ライフスタイルに合わせて電気ポット、電気ケトルと使い分けましょう。