あなたは、貯金しすぎ貧乏になっていませんか?
貧乏生活を我慢しながら貯金をしている人は素晴らしいです。
でも、貯金しすぎは禁物。
かえって貯金額が少なくなってしまう恐れもあるのです。
過剰に貯金するのではなく、現実的な貯金計画を立てることが大切です。
今回は、貯金しすぎ貧乏にならないように、貧乏でも節約で貯金できる方法をご紹介していきます。
定番の小銭貯金から固定費節約法まで、様々な角度から節約する方法はあるのです。
賢く節約して、無理のない貯金プランを立てていきましょう。
貯金しすぎ貧乏とは
一般的に貧乏とは、収入や財産が少ないために生活が苦しいことを言います。
しかし、生活が苦しくならない程度の収入があるにも関わらず、貯金をしすぎているために、生活が苦しくなっている人がいます。それが貯金しすぎ貧乏です。
収入に対して貯金しすぎているから貧乏生活を強いられることになってしまうのです。
貯金しすぎ貧乏の人の特徴
貯金しすぎ貧乏の人には、いくつかの特徴があります。
当てはまる人は、貯金しすぎ貧乏になりやすいと言えるでしょう。
どれだけ貯金があっても心配…という人は、貯金しすぎ貧乏になりやすいでしょう。
少しでも心配をなくすために、日々の生活が苦しくなっても無理やり貯金を続けてしまうのです。
賢く貯金を増やしていく人は、綿密な貯金計画があります。
ただ闇雲に貯金を増やそうとするのではなく、何のためにいつまでいくら必要だから毎月いくらずつ貯金しようとプランを立てるのです。
貯金計画を立てずに貯金する人は、目標にするものがないので「とにかくたくさん貯金しなくては」と躍起になるのです。
理想的な貯金をするためには、お金の流れを把握することが条件です。
収入、支出、残高がわかっていないと、適正な貯金額を決めることができません。
だから無理な貯金目標を立ててしまい、生活が苦しくなるのです。
貯金しすぎる傾向にあるのは専業主婦です。
自分が働いたお金ではないので「しっかり節約して使わなきゃ!」という気持ちが強すぎて、何でもかんでも節約してしまうのです。
主婦が節約しすぎると、家族にも影響が及ぶので家族間でトラブルになるかもしれません。
貯金しすぎ貧乏のデメリット
貯金しすぎ貧乏の特徴を見てきました。
次に、貯金しすぎ貧乏のデメリットを見ていきたいと思います。
貯金はたくさんすればするほど良いように思いますが、貯金しすぎには落とし穴があります。
貯金しすぎ貧乏には以下のようなデメリットがあるのです。
貯金しすぎ貧乏のデメリットとしてすぐに思い浮かぶのが、ストレスが溜まるということでしょう。
貯金のために、食事、遊び、ショッピングなど、あらゆる消費活動を我慢することになります。
ストレス発散の手段が奪われることで、どんどんストレスを溜めこむことになるでしょう。
貯金しすぎると、偏った食生活になります。
食費を削るためには、肉魚、野菜よりも麺類やパンなどの炭水化物のほうが多くなるでしょう。食事の量も減るかもしれません。
食生活の乱れは免疫力低下につながり、体調を壊しやすくなることもあります。
結果的に医療費がかかってしまい、食費を削った意味がなくなることもあるでしょう。
無理に節約しようと思うと、安い食材を買うために1時間かけて隣町のスーパーに行ったり、タクシー代を節約して30分歩くなど、時間をかけることになります。
お金は節約できても、時間は無駄遣いしていることになってしまいます。
その時間があれば、勉強をしたり趣味を楽しんだり、人生をより豊かにすることができる可能性があります
貯金しすぎの貧乏生活は長くは続きません。
収入に対して無理をして1年で100万円貯金が達成できたとしても、いずれリバウンドがやってくるでしょう。
50万円、100万円とまとまったお金が貯まったタイミングで「貯金が達成できたから、少し贅沢してもいいだろう」と浪費してしまうかもしれません。
貯金しすぎ貧乏の一番のデメリットであり落とし穴と言えるのが、結果的に赤字になる可能性が高いことです。
25万円の収入に対して毎月7万円ずつ貯金していたとしましょう。7万円は定期預金に積立貯金をし、残った18万円を生活費にしたとします。
しかし18万円では生活が苦しくなるかもしれません。その場合、他の口座などからお金をかき集めて補填することになるでしょう。
特に多いのは、1年間ボーナスを切り崩しながら、毎月のマイナス分を補填するという方法です。
もしくはクレジットカード払いにして支払いを遅らせることもできるでしょう。
結局、積立貯金以上のお金を使うことになり、赤字になる可能性があるのです。
しかもしっかり家計簿をつけていないと、赤字になっていることに気が付かないでしょう。
貯金していたはずが、全然貯まっていない…という状況に陥るかもしれません。
貧乏でも節約で貯金する方法
貯金しすぎ貧乏の特徴とデメリットを見てきました。
貯金しすぎると、貧乏生活を余儀なくされるだけでなく、貯金が増えない落とし穴もあるのです。
貯金しすぎ貧乏にならないように、貧乏でも節約しながら賢く貯金していくことが大切です。
ここからは、貧乏でも節約で貯金する方法をご紹介していきたいと思います。
現実的な貯金計画を立てる
年収300万円の人が1年で100万円貯めようと目標を立てても貯金しすぎ貧乏になってしまいます。
堅実に貯金していくためには、現実的な貯金計画を立てることが重要です。
そのためには、あなたの家計の収支を把握する必要があります。
1ヵ月分レシートを貯めて、ノートに書き出してみましょう。レシートだけでなく、クレジットカードの明細など全ての支出を書き出してください。
そして、収入-支出=残高を計算してみましょう。
例えば25万円の収入、23万円の支出だった場合、残高は2万円になります。
貯金の目安は「2万円」ということになるでしょう。
しかし、もっと貯金できる余地があるかもしれません。
書き出した支出を見ながら、節約できるものをリストアップしてみましょう。
例えばその合計が「1万円」なら、1ヵ月「3万円」貯金できるということになります。
このように、収支のバランスを考えて現実的な貯金計画を立てていきましょう。
固定費を節約する
現実的な貯金額を設定したら、さらにその貯金額を増やす努力をしていきましょう。
しかし、3万円の貯金額をただ5万円に増やしたら、貯金しすぎ貧乏になってしまいます。
貯金額を3万円から5万円に引き上げるためには、無理なくプラス2万円貯金できるような節約をしなければなりません。
そこでお勧めしたい節約法が固定費の見直しです。
固定費見直しでメスを入れたいのは、家賃、通信費、保険料の3つです。
理想的な家賃の金額は、収入の約3割とされています。
収入に対して、それ以上の家賃を支払っている場合には、3割以内におさえられる物件を検討してみましょう。
引っ越し費用はかかりますが、長い目で見れば節約になるでしょう。
また住宅ローンの場合も、収入の3割が目安になります。
それ以上の住宅ローンを払っているなら、契約内容の見直しが必要かもしれません。
住居費よりもハードルが低いのが、通信費の見直しです。
3大キャリアを使っているなら、格安スマホにすることで大幅に通信費を減らすことができます。
3大キャリアの月額平均は6,000円~7,000円ほどになりますが、格安スマホなら2,000円~3,000円です。
1ヵ月4,000円節約できる可能性があるのです。
食費を4,000円削るのは大変です。格安スマホに変えるだけで毎月自動的に4,000円節約できると考えると賢い節約法です。
さらに、プロバイダをスマホと同じ会社にしたり、家族割やキャンペーン割引を利用すれば、3大キャリアでも月額料金を節約することもできます。
携帯電話会社のホームページからログインすると、現在の料金プランを見ることができます。
もしネットだとわかりにくい場合には、店舗に行って相談してみてください。あなたにとって最も節約になる方法がわかるでしょう。
貧乏でも節約したいなら、保険料の見直しが必須です。
万が一に備えて保険に加入するのは良いことです。
しかし、日々の生活が苦しくなるくらいなら、必要ない保険料もあります。
家族がいる人は、生命保険は必要です。しかし、医療保険は必ず必要とは言えません。
万が一病気をしても、高額医療費制度により上限が設定されるので、手術などを受けても1ヵ月10万円以内におさまることがほとんどです。
日本生命の医療保険を例にすると、夫婦で1ヵ月7,452円の保険料がかかります。
これを思い切ってカットすれば、その分を貯金に回すことができるでしょう。
メリハリのある節約をする
貧乏でも節約するためには、メリハリのある節約を心がけましょう。
我慢ばかりの節約は長続きしません。精神的にも肉体的にも良くないでしょう。
貯金しすぎ貧乏にならないように、しっかり節約すべきところは節約しながら、贅沢することが大切です。
例えば、平日は節約メニューを中心にして、週末は少し高い食材を使ったご馳走を作るのも良いでしょう。
服を買うのは年に数着だけと決めるかわりに、1着ずつは少し高いものを選んでも良いでしょう。
贅沢せずに全て節約したほうが貯金が増えるのでは?と思うかもしれませんが、節約しすぎだと、いつかリバウンドがくる可能性があります。
適度に息抜きをしながら続ける節約生活のほうが、継続できるので結果的に貯金を増やしていくことができるでしょう。
小銭貯金をする
貧乏だからどうしても貯金ができない…という人は、小銭貯金がおすすめです。
月に10回500円貯金をすれば、1年で60,000円貯めることができます。
小銭貯金のメリットは、気軽に始めることができて継続しやすいことです。
小銭貯金で貯金をする習慣ができれば、さらにもっと貯金額を増やした貯金プランも立てられるようになるでしょう。
小銭貯金については、こちらの記事で詳しく解説しています。ご参考ください。
1円、100円などの小銭貯金はすぐに気楽に始められることができます。ただし、マイルールを決めること、定期的に銀行に預けて、いくら貯まったか見える化することが大切です。自宅のタンスにある貯金箱は窓口かATMで入金するのがおすすめです。
年間収入300万円未満でも1割貯金を目指しましょう
ここまで、貯金しすぎ貧乏について、さらに貧乏でも貯金を増やす方法についてご説明してきました
それでは、実際にどれくらいの貯金を目標にすれば良いのでしょうか。
金融広報中央委員会の「令和元年(2019年)家計の金融行動に関する家計調査」のデータによると、年間収入300万円未満、300万円~500万円未満の金融資産額の中央値は以下のようになっています。
年間収入 | (二人以上世帯) 全世帯の中央値 |
(二人以上世帯) 貯金あり世帯の中央値 |
(単身世帯) 全世帯の中央値 |
(単身世帯) 貯金あり世帯の中央値 |
300万円未満 | 100万円 | 700万円 | 10万円 | 150万円 |
300万円~500万円未満 | 449万円 | 730万円 | 130万円 | 330万円 |
(参考:知るぽると)
二人以上世帯も単身世帯も、全世帯の貯金額に比べて、貯金ありの人だけの世帯の貯金額が大幅に高くなっています。
貯金が全くない人、しっかり貯金している人が二極化している結果となっています。
特に二人以上世帯では、年間収入300万円未満でも貯金額は700万円が中央値となっています。
貧乏だから貯金できないと諦めずに、コツコツ貯金していきましょう。
一般的に年収300万円未満が低所得者とされています。
貯金の目安は収入の1割~2割です。
仮に年間収入が300万円だった場合、手取りは約8割程度になるので、約240万円が手取り収入と考えられます。
この1割貯金すると1年240,000円が目標貯金額ということになります。1ヵ月20,000円すれば達成できることになります。
まずは、あなたの収入に対して1割貯金を目指しましょう。
まとめ
貯金することは良いことですが、貯金しすぎるのは要注意。
ストレスを溜め込んでしまい精神的にも肉体的にもダメージを受けてしまう可能性があります。
また、結局は貯金を切り崩して補填することになり、最終的には赤字になってしまうという恐れもあるのです。
貯金は計画的に、継続していくことが大切。貧乏でも貯金の習慣ができれば、きっちり貯金していくことができるでしょう。
収入に関係なく、貯金は誰にでもできることです。
小銭貯金からでも良いでしょう。身の丈に合った貯金をしていきましょう。
効率良く節約生活を進めるためには、銀行口座を3つにすることが大切です。家計費用口座、特別出費用口座、貯蓄用口座に分けることで、いつのまにか貯金が増えていくかもしれません。それでは口座開設はどこがいいか?当節約ブログおすすめはイオン銀行です。
75点/100点中
※労力対効果・費用対効果を考慮した当節約貯金ブログのおすすめ度
年収300万円の人の場合、貧乏でも節約で貯金する方法で
240,000円/1年間 貯金力を秘めています。
※表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
(計算値:手取り収入の1割貯金することで1年▲240,000円)
上記は年収300万円の人が1割貯金した時の金額なので、目安として考えてください。
収入の1割というルールを決めて貯金すれば、貯金しすぎ貧乏にならず、持続して貯金していくことができるでしょう。